まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

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欲しい ガンプラが買えるのは良いことだけど
作る時間がない!

かといってガンプラを作ると今度はウマ娘やる時間が無くなる……




いや小説書く時間どこいった。


第32話 ニューヤークにて

UC.0079.10月4日 午後1時30分

 

ガルマ暗殺の日

 

 

 

 

こんにちは皆さん、私は今ニューヤーク行きのガウに乗り込んでいます。何故かは知らないです。シャアが「お前も一緒にこい」と言われたので乗ってるだけです。何かイベント合ったっけ……?

 

あっイセリナ・エッシェンバッハ、イセリナ・エッシェンバッハと会いに行くんだっけ?もうそんな時間が進んだのか……いや?まだここまでしか進んでないのか??アニメ的にはまだ第10話の前半だもんな。

(作者)でもこの作品は一年経とうとしてるけどね()

 

 

 

 

 

……って、ちょっと待て!!!

今日戦闘ぞ?今日戦闘ぞ?パーティーに参加してるけど今日戦闘があるのにどんな余裕があって……

あ、そっか。兵士に耳打ちされるまで、近づいて来てるの解らないんだっけ?そうだよな、それなら仕方ない。ましてや今日、自分が死ぬなんて思わないだろうしなぁ。俺も前世でダンプカーが突っ込んで来るとは思わなかったし。

 

 

 

ニューヤークの大半のビルは崩れており、瓦礫の山と化していた。しかし、パーティー会場であるニューヤーク前市長エッシェンバッハ氏のお屋敷は、夕日が雲に隠れて薄暗い空の中きらびやかな雰囲気を持っていた。これが特権階級ってやつである。

滑走路付きのお屋敷に着陸して、ぞろぞろとガウから降りてくる人達。無論ガルマが一番に降り、待っていた前市長に迎えられる。握手をしてから案内され、屋敷へと向かう。「我々もそろそろ」と、シャア中佐の合図でパーティー参列者が動き出す。

しかし、何で俺がパーティーに参加出来たんだろう?他の参加者数名居るけど、最低でも階級大尉だぞ?とりあえず直属の上司にでも意見を聞いてみるか。

 

「中佐、どうして私みたいなぽっと出の曹長がパーティーなんかに参加出来るんですかね?」

「そうか、ジーンには伝えてなかったな。この前の戦闘でガンダムの頭を吹っ飛ばしただろう。あれがえらく気に入られて、パーティーで君の事を紹介したいそうだ」

 

あーハイ、つまりパーティーに持ってかれる"お人形"ってな訳ですね。

 

「まぁそう気を背負うな。ガルマに呼ばれたら挨拶しに行けばいいだけだ。後は楽しめ」

 

 

 

 

 

 

 

 

20時に始まったパーティーは賑やかに、そしてきらびやかに進んでいった。美味しい食事に生演奏のクラシック音楽、そして特権階級人の談笑。一瞬、戦争中だということを忘れる程、明るい雰囲気に包まれた。人の輪から離れ、カウンターでゆっくりしていたらシャア中佐が横に来た。

 

「どうだジーン、地球でのパーティーは」

「サイド3と何ら変わりはありませんね」

「ははは、言うようになったな」

 

サイド3でパーティーした記憶は無いが、賑やかならどこでやっても同じだろ。と思う小市民のジーン(転生)であった。そこに

 

「ジーン曹長、ちょっといいかな」

 

ガルマからのお呼びだしだ。さて、お人形になってくるとするか……

ガルマに案内され、一際賑わっているテーブルに立ち寄る。そこには(多分)エッシェンバッハ前市長(と思われる人物)が居た。

 

「皆さんご紹介しましょう。我が軍期待のエース、ジーン曹長です」

 

どうも、と挨拶すると

 

「おぉ!」「君があの!」「へぇ!」

 

と良い反応が帰ってきた。しかし前市長だけはだんまりとしていた。

 

「彼は地球に降りる前に連邦の新型MSを3機、サラミス級を2隻を撃破し、更に2日前の戦闘では、あのガンダムの頭を吹っ飛ばした凄腕の持ち主だ!」

 

「おぉ!」「君があの!」「へぇ!」

 

 

『凄腕の持ち主だ!』なんて大げさに言ってるけど、ガンダムには逃げられましたからね。

 

良い感じにオモチャにされたところで司会からアナウンスが入る。

 

「皆さまご注目下さい、イセリナ・エッシェンバッハ様のお見えでございます」

 

原作通りの登場をしてきたイセリナは優雅に階段を降りてくる。ガルマはどんな顔をしているのだろうと、ふと横を見たが姿はなく、いつの間にか階段下でイセリナの手を握っていた。仕方ない、あとは勝手にラブロマンスを始めるだろうから私はシャアの居るバーカウンターに戻った。

 

「いやぁ~戦場でラブロマンスとは、大層ヨユーってものがおありで」

「……まぁあれでも外交政策の一つと考えれば、と言わせてくれ」

 

肩をすくませるシャア。多分ここにいるジオン兵士全員が「戦場でラブロマンスとは……」と思っているに違いない。と、そこに小走りでガルマの元へ向かう兵士を見かけた。そういえばガルマがシャアに愚痴を言うシーンがないけど、俺を紹介するイベントに変わったのかな?しかし、ここでホワイトベースがS3ポイントに入ったとの報告がされるのか。ところでS3ポイントってどこらへんなんだろうね。

報告しに来た兵士は他の兵士にも伝え、そそくさと小走りしている。そののちにガルマがカウンターへやってくる。

 

「シャア、木馬が来るぞ。準備してくれ」

「ああ、そのつもりさ」

 

ガウへ向かうと既に離陸準備がされていた。急いで乗り込むとシャアは通路に設置してある簡易的な補助席に座っていた。

 

「早くジーンも座れ!でないと吹っ飛ばされるぞ!」

 

いや、そんな事言われてもガウの補助席なんて使った事(というか存在すら知ら)ないからどうやって出せばいいのやら……

えーと、取手を手前に引き出して次にうわっ、ちょまてぎゃぁああああああ!!!

 

補助席を取り出すのに戸惑って、ガウの発進に間に合わなかった。ジーン(転生)は強烈なGを受けてそのまま通路を転がり続け、曲がり角の壁に激突する。なんでこんな目にあうのよ……

 

 

 

かくして、決戦の舞台であるシアトルに向かう一行。ジーン(転生)はガルマを護る事が出来るのか。はたまたシャアに暗殺を許してしまうのか。

 

そこには意外な結末が待っている事を二人はまだ知るよしも無かった……




いよいよです!いよいよ。

ガルマが生き残るか、それとも死ぬのかはもう既に決定しております。あとはごゆっくりと次回以降をお楽しみにしてください……

ガルマの暗殺を

  • 阻止すべき(生存IFルート)
  • 見逃すべき(死亡原作ルート)

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