まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

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第3話 ジーン(転生)VSアズナブル

 どうも、こんにちは。ジーン(転生 この場合は前世での事故により転生してきた者を指す)です。今何しているかって?すまんな、よそ見出来ないんだ。した途端にシャアにボッコボコにされるからね。

とにかく逃げる。逃げる。たまに牽制。そして逃げる。シャアも私も同じ事をしているのに、なんで私が追い込まれているのだろうか?にしても速くね?通常の三倍のスピードとは言い得て妙だけど、基本性能は三割増しなだけなんだよなぁ。まぁ、どうにもこうにも避けてる私も人の事を言えないけど。

 

「ちぃっ!意外とやるな。」

 

 オープン回線で行っているので、少佐の声が聞こえる。逆もしかり。それにしてもシャアって攻撃を避けられる事に意外と免疫が無いのかもしれない。テキサスコロニーでアムロと戦った時も焦っていたし。(まぁ、アッチは当ててきていたけど)そう考えると逃げる事に意味があるかもしれない。しかもそれなりに上手にかわせている。

 

 

 戦闘時間が十数分が経ち、シャアに僅かな異変を感じた。何となく動きが鈍ってきているのだ。これぐらいの戦闘で疲労はしないだろうから原因は他にあるはず。もしかしたら推進材が減ってきているのだろうか?推進材は宇宙での生命線だ。これが無くなるとMSが動かせなくなる。無くなった後は救難信号をだして、祈る事しか出来なくなってしまう程大切な物だ。

 これを勝機と捉え、少しづつ攻勢に出た。やはり攻撃は避けられているが、最初ほど動きが減ってきて最小限になってきている。いよいよマシンガンの弾数も少なくなってきた。一つだけ予備マガジンはあるが、交換すると隙が出来るので交換しない方が安全だ。

 

「ジーン、いつまで逃げているつもりだ?それでは昇進なぞ夢のまた夢だぞ」

 

 どうどうどう、落ち着けって少佐。煽り運転はいけませんぜ?一応コッチも推進材減ってきて気にしてるんだから、同じ舞台に立ってるのよ?しかし、そろそろこの戦闘にピリオドを打たないといけないのは分かる。ドローでした~ なんて事になったらあの人、多分認めないだろうからなぁ。

 よし、ここで一か八かの攻勢に出る。マシンガンを撃ち尽くし、避けられた所でザクマシンガンをシャアに投げつける。これを避ける為に上に回避したが、計画通り。ヒートホークに持ち替え、残り少ない推進材を惜しみ無く使いシャアに接近する。

 

「もらったぁーー!!」

「なにぃ!?」

 

 

決まった。

 

 

と思ったら、あっさりかわされた挙げ句にローキックを喰らい、鉛弾のシャワーを貰った。あばばばばばば。そしてトドメと言わんばかりに、ヒートホークの追い討ちであぼーん。

この間たったの8秒の出来事であった。

 

「貴様の回避力には驚いたが、攻撃があれでは台無しだぞ。もっと腕を鍛えろ」

「はい……」

 

あんな事出来るの、アンタだけだって……

 

「10分の休憩の後、レクリエーションを再開する。何度でも挑んで構わない。1700時までは相手してやる。」

 

 まさか普通のシミュレーションが、少佐相手の特訓になるとは。でもこれは、チャンスだ。今のうちに攻撃力を鍛えとかなきゃね。しかしレクリエーションとは言い得て妙だ。何となく明るい雰囲気の中、あれこれ少佐にダメ出しされたりするが、少しづつだが成長を感じ、それを活かせるようになってくると、少佐を追い詰める奴も少なからず出てくるようになった。(三対一でだけど)

本来、こういったシミュレーションは苦行なのだが、それを楽に変えるのは結構大変なのだ。ダメ出しが多いとやる気が失くなってくるのだが、少佐特有のウイットが効いたダメ出しはそれほどストレスにはならない。(ちなみに普通の訓練ならもっとしごかれてる)こうして、皆が楽しみながら、あっという間に時刻は17時を指していた。

 

「私の考えたレクリエーションに付き合って貰ってありがとう。この経験は諸君らの糧となるだろう。今日は楽しみながら訓練が出来たが、明後日には偵察任務に就いてもらう。万が一の事もある。任務が終わってもまた、レクリエーションが出来る事を祈る。それと皆知っての通りだが、1800時にはブリッジでミーティングがある。忘れずにきて欲しい。では解散とする。」

 

 流石、演説が上手いだけはある。聴き惚れてしまうな。そういや、レクリエーションの話なんて聞いてなかったけど、もしかして自分だけハブられた?って思っていたら、入れ違いで食堂に入った少佐が他のMSパイロットと話してる時に思い付いたらしい。スレンダーと私は偶然通りかかったので参加出来たっぽい。よかった、とりあえずボッチは回避できた。

それはともかく私は、汗をかいたのでシャワールームに行き、休憩した後、ブリッジへ向かうとする。やはりぶっ通しでやると目頭が痛くなる、ホットタオルで蒸らさなきゃ。

 

 まず最初にシャワールームへ向かう。シャワーを浴びる前に、汗だくになったノーマルスーツの処理に困ったが、どうやら専用の自動洗浄機械があるらしいので、そちらにかけてみた。シャワーを浴び終えて、タオルで身体を拭き終える頃にはピッカピカになっていた。科学のチカラってスゲー!ノーマルスーツは宇宙空間でも生存できる優れものだが、デリケートに扱わないといけない。だからこんな機械が出来たのだろう。

 気分よく自室へ戻ると自分のベッドの上に袋が置いてあった。中を見るとあのジオン軍服が入っていた。どうやらクリーニングに出ていたようだ。そういえばロッカーの中は私服しか入ってなかったな。とりあえず袋からだして軍服を見てみる。一般兵士が身に付けている物で、深い緑色に黄色のラインが入ったデザインの軍服だ。

 

うわぁ……これ、モノホンだよ。あのジオニストなら誰でも憧れる本物のジオン軍服だよ。うおぉ……ウヘヘヘ、ヨダレが止まんねぇぜ……

脳裏に焼き付けるように見ていたら、部屋の入口でスレンダーがドン引きしながらこちらを見ていた。いつから居たんだよ、お前。

 そろそろいい時間なので、早めにブリッジに行く事にした。10分前行動は基本だね。さて、どんな作戦になるのやら……やっぱり偵察任務だよね。というか、まだガンダムの第1話までいってないのよね、コレ。なんか時間が長く感じるな。中一日も空いてるし。そうして考え事をしているうちにブリッジへと着く。やはり皆、同じタイミングで来ているので5分前には全員集まっていた。無論、少佐は最初からいる。時刻は18時を指した所でミーティングが始まる。

 

 

「さて、V作戦偵察任務についてのミーティングを始めるとしよう」




ちなみにこのガンダムの世界観は
アニメ+劇場版+ORIGINをいい感じに
ハイブリッドした物になります。
正にご都合主義。

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