まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

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このあいだ、レンタルしてきてポケ戦を初めて観ました。簡潔な感想として

アルの行動力が化け物過ぎる。
隊長の演技力が凄い。
ミハイル、デケェな。
クリスさんスカート短いッス。
(´・ω・`)バーニィ……

という訳で本編スタートです。



第26話 YMSー06FB

ガルマ暗殺まで残り8日

 

こんにちは皆様。今朝の6時にガウで出発し、只今ホワイトベースを追っかけてる最中でございます。昨日のうちに部隊を展開させてホワイトベース包囲網を作って、今日がそのフィナーレになります。でも原作だとガンダムにしてやられて、コテンパンにぶっ潰されるんだけどね。

 

今頃シャアはガルマと作戦会議中かな?とりあえず探してみるか。多分顔パスで入っても怪しまれる事ないだろうし。通路を適度に歩き、指令室にたどり着く。

 

「誰だ」

「ジーン曹長であります。シャア中佐に用事が」

「なんだ、シャアの部下か。なら構わん」

「ジーンどうした?」

「一応予定を確認しようと思いまして……」

「あぁ、そうだな……ついでだ、お前も見ていけ」

 

映し出されているモニターには作戦の詳細が記されてた。たしか休戦の申し入れを受けている間に、ミッド湖に部隊を展開させてホワイトベースを攻撃させるんだっけ?そんでもってガンダムに奇襲されて部隊をフルぼっこのケチョンケチョンに(ry

 

「ふふふ……奴らの休戦を受けれている間に部隊を展開させて、一気に討つ!我ながらいい作戦だ」

 

バシッ!と両手をキメてます。あぁ、これは自分に酔ってますわ。これには私も一言。

 

(これで勝てねば、貴様は無能だ)

(これだからテメェは無能なんだよ)

 

 

そういえばオーバーホールした俺のザクはどうなっているんだろ?格納庫へ行ってみるか。しかしたった1日でザクのオーバーホールなんて出来るのだろうか?整備兵さん達に睨まれなきゃいいけど……

 

「あぁ、ジーン曹長。君のザクはもう整備が終わっているはずだ。まだ君たちの出番はないだろうから見に行くといい」

「はっ、ありがとうございます」

 

ビシッと敬礼を決め、部屋を後にする。

 

指令室を出てからものの2,3分で格納庫に着く。ガウのぽっこりとした胴体のほとんどを占めているのがこの格納庫。ガウは攻撃空母と言われているが、このでっかい格納庫を見ると空飛ぶ格納庫って言ってもいいんじゃないかと思う。そういえばファットアンクルもこんな感じの格納庫だけど、どうやらジオンはMSを立てて格納したいらしい。何のこだわりがあるのだろうか?MSが移動する時に船体が揺れて大変なんじゃないか?不安定になれば墜落しかねないのに……まぁ、そこは宇宙人の技術で何とかしているのだろう。そうこう考えている内に赤い(朱色)ショルダーアーマーが目につく俺のザクが見えてきた。どうやら整備は終わったみたいで整備兵の姿はまばらだ。

 

「アンタがジーン曹長かい?」

 

いきなり後ろから話しかけられた、ビックリするから止めてくれ。とりあえず後ろを振り替えると、渋めな感じの30代後半の整備長が睨んでた。うわぁ、嫌な勘が当たったよ。

 

「はい、そうですが……」

 

恐る恐る返事をする。そうしたら整備長が大きなため息をつきながら愚痴をこぼした。

 

「通常、付 き っ き り で作業して2日掛かるオーバーホールをたった1日でやれと大佐に命令されるのは百歩譲っていいとして……あんな"現地改修"の度を越えた魔改造ザクを整備をしなきゃならん我々の気持ちを理解してくれませんかね?」

 

あー、なるほど……確かにそりゃそうだな。ジェネレータを二基に増やし、バックパックは溶接してデッカクした挙げ句、ビールライフルを撃つ為に色々と改良したら『ザクのようななにか』になってしまったMSだもんな。うん、気持ちは十分に分かるよ。でもね、これだけは言わせて欲しい。

 

 

 

俺だって被害者だ!!!

 

 

 

とりあえず労りの言葉を伝える

 

「いやぁ、付きっきりの整備ありがとうございます」

「全く、付きっきりでやっても整備は終わらないし、MSは滅茶苦茶だし、それでも給料は据え置きなもんで……二度とあんなMS整備したくないね」

 

言葉でボッコボコに殴られてます。目に見えないけど結構痛いです。ハイ。とっとと退散してダメージを受けないようにしよう……

 

「本当にありがとうございました。では私はこれで……」

「おい、ちょっと待て。まだ話すことがある」

 

ええぇ!まだあるんすかぁ……

 

「お前、一回リミッター切っただろ」

 

ギクリ

 

「黙っててもザクのスラスターみりゃ分かるよ。無茶すると根元が変形するから一目瞭然だ。まったく、普通のザクなら普通に直せるけど、お前さんのは"特製"だからなぁ。苦労したぜぇ?」

 

冷や汗が滝のように出てる。と思う。

 

 

 

「……」

「…………」

 

 

 

お互い何も言わず、少しの間沈黙が続く。

 

 

冷たく、重くのし掛かるこの空気。

 

 

これは……もう"アレ"しかないな。

 

 

 

 

 

 

両膝

 

両手

 

 

を地面に着け、相手に対し最大の誠意を見せる

 

「整備して頂き誠にありがとうございましたぁぁ!!!!!」

 

そう、これこそジャパニーズ土下座である。

恥じらいとプライドをかなぐり捨てた者のみが出来る会心の必殺技である。

 

 

 

 

………

 

 

 

 

少し間を置いた後、トントンと肩を軽く叩かれる。

 

「顔を上げな、それが出来れば一人前だよ。あとお前さん所の整備士にもよろしくと伝えてくれ」

 

顔を上げ整備長の方を向くと、俺に背を向けてながら格納庫を後にしていた。

やだ、なんだか格好いい……トゥンク

 

 

♪テンテンテン テンテンテーテンテ テテテーテーンテンテテテンテテンテテン×2

 

アスファルトタイヤを切りつけながら

アスファルトタイヤを切(ry

 

いや、作品違うから。あと歌詞も違う。

 

 

 

 

 

怒涛の展開で物事が進んだが、とりあえず指示があるまで部屋で待機でもしようかと思った。しかし、そういやあのおっちゃんに「お前さん所の整備士にもよろしく」って言われた事を思い出す。コムサイで地球に降りたのは俺、シャア、ドレンとコムサイの補助パイロットと、おっちゃんが言っていた整備士。確かその人が音頭をとって俺のザクを魔改造した張本人だったような……まぁ、せっかくだし先にMSのチェックしてから会いにいってみるか。

一通りMSのチェックを済ませ、改めて整備兵の方々にお礼言いながら格納庫を後にした。

 

こうしてガウ格納庫での出来事は終わったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにガンダムの運びだしも同じ頃に終わった。




使用タグ「オリジナルキャラクター」解禁

次回より、本作品オリジナルキャラクターを登場させます。実はオリキャラの構想自体は大気圏突入エピソードの前ぐらいに考えていました。しかし、あんまりオリキャラを出したり、増やしすぎたりすると私が「あのキャラってどんな奴だっけ?」ってなると物語を書く労力が掛かりすぎてバタンキューしかねないので、出し悩んでました。なので、「原作と直接的な干渉をしない程度」のキャラなら何とかなりそうだったので次回から出すことにしました。

繰り返しになりますが、次回から本作品のオリジナルキャラクターが登場します。苦手な方はご注意願います。

ガルマの暗殺を

  • 阻止すべき(生存IFルート)
  • 見逃すべき(死亡原作ルート)

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