まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ 作:ワッタ~軍曹
(後書きにお知らせがあります)
「やぁおはよう、二人とも」
「おはようございます」
ザビ家の坊っちゃんに呼び出された24日の朝です。皆さまおはようございます。
「早速だが昇格の話をしよう。ドズル中将に代わり、私が読み上げる」
おぉ、ついに来たか昇格の話が!MSパイロットは最低でも伍長になれるけど、逆に言うと伍長が最底辺なのだ。お給料も増えるし、年金の額も上がるから上がっておいて損はないわな。
「まずはシャア・アズナブル少佐から。貴殿は特別部隊を率いて、連邦軍最重要機密であるV作戦資料の奪取に成功した功績を称え、一階級特進とし中佐に昇格とする」
「ありがとうございます」
ビシッと敬礼を決めるなぁ、この後殺すのに。
「次にジーン伍長」
「は、はいっ!」
……あれ?そういえばジーンって名前なのか?それとも名字なのか?死にゆくはずのモブキャラだから、分からないのも仕方ないけど。
「ジーン伍長、貴殿は連邦軍最重要機密であるV作戦資料を奪取に成功し、更に作戦途中で連邦艦二隻、MS三機を撃破した功績を称え二階級特進とし、曹長に昇格とする」
……え?二階級もいいんすか?
「おめでとうジーン伍長、いやジーン曹長」
こちらを見ながら軽ーく拍手をするシャア少佐、いやシャア中佐。
「君ならもっと上を目指せるはずだ。これからも精進してくれたまえ」
ガルマ大佐が握手を求めて来たので、それに答えた。
「あぁそうだ、これは私からの昇進祝いだ。受け取ってくれ、改めて昇進おめでとう」
ピッと渡したのは十万の特殊購買カードだった。流石坊っちゃん、気前がいい。
ちなみに十万だとオーダーメイドの軍服が作れるらしい。成る程、ジオン軍人の改造軍服の多さはこれが原因か?
しかし、あの赤い奴からデニム曹長経由で贈られたあの"赤いカード"の衝撃が凄まじく、いまいち感動に欠けてしまう。いや、十万のカードなんて下級兵士には縁のないカードだから貰って嬉しいのよ?それはお分かりになって?でも、あの、ねぇ?分かるでしょ?俺の言いたい事?
……あれ?そういえばドレンさんが居ない気がする。
「少佐、いや中佐。ドレン少尉はどこに?」
「あぁ、ドレンならドズル中将に近況報告しているからそちらを優先させた」
はーん、中間管理職も大変ねぇ。こんな朝から近況報告なんて。普通、上官のシャアがやる仕事じゃないの?……いや、やらせてるのか、これ?
それにしても話し合いがあるから昇格の話はガルマに任せているのか、それとも花を持たせてる?いや、多分その両方かもな。ドズルさん、結構ガルマにゾッコンだし。
ガルマが咳払いをして話を戻す。
「最後に、ここには居ないがV作戦偵察部隊に参加した隊員達は一律に一階級特進だ。以上を持って私の話は終わりとする。あとは好きに時間を過ごしたまえ」
「はっ!」
敬礼をしてその後、地球での優雅な朝食を頂こうとしたが、その夢はホワイトベースによって打ち砕かれた。
「ガルマ大佐!ホワイトベースに動きがありました!」
「なにぃ!それは本当か!」
「はい、今すぐ指令室へ」
おっ、アムロが気絶するアレか?ということは……
「よし、我々も行くぞ」
「やっぱりですか?」
「当たり前だろう、我々の仕事はホワイトベースとガンダムの撃破だ。行かないという選択肢は無いぞ?」
「デスヨネー」
まさか……自由落下中の戦闘を強いられるのか?
全く、これだからギレンの野望攻略本のオマケページで「上司にしたくない人物ランキング」で二位に選ばれるんだよ。ホント、ジーンに転生した事が運の尽きだよ。
セカセカとコムサイへ向かう。なんなら走って向かってる。嫌だなぁ、俺高いところ苦手なんだよ。あと飛行機というのも苦手で何度もブラットアウトしそうになるから、嫌なんだよぉ。と、愚痴を言ってもガンダムとの戦闘は避けられない。もう転属願書こうかしら。でも少佐……じゃなかった、中佐がいる限りアフリカ戦線送りよりかはマシだからなぁ、扱いも悪くないし。でも、ガルマ暗殺を阻止出来なかったら、多分冷遇されるんだろうなぁ……
「おい、ジーン。シートベルト閉めないとぶっ飛ばされるぞ」
赤い人から忠告を受けた。気がつくともう既にコムサイの室内にいた。あっれぇ~?もうテイクオフですか?いやぁ、まだ心の準備g
「コムサイ発進します!」
キーーーーーーン!
「ちょっ、まっtくぁwせdrftgyふじこlp……
その後、戦闘直前まで起きませんでした。合掌。
「おい起きんかジーン!」ゲシッ
「ふぇっ!?」
蹴っ飛ばされた。シャアの履いてるあの靴、結構尖ってるのよね。素直に言うと痛てぇよ!……頭ガンガンするけど、出なきゃ。
「システムチェック、オールグリーン……」
頭痛い……ボーッとする……
こんな状態で戦えるのか?俺?
「私が先に出る、ジーンは後に続け」
コムサイの下部ハッチが開く。と、同時に赤いザクが落っこちる。うわぁ、リアルな落ち方やなぁ……
次は俺か……アッ、ヤバいクラクラしてき……
ガパッ ヒュー……
地獄のテイクオフ☆
「うわぁぁぁぁぁぁ気持ち悪ぃぃぃぃぃ!!!!」
足裏ゾワゾワして集中出来んわ!!!
クソッタレ!死にたくねぇから戦うけど!!!!
ちなみに気絶している間にコムサイ被弾して、コアファイターはガンダムに換装してました。時間にすると5~6分かな?一応、原作通り被弾しただけで済んだけど、もしエンジン直撃でやられてヒュードカン!ってなってたらそのまま御陀仏になっていたのか……考えただけでゾッとする。
さぁ、見えてきましたガンダムちゃん。
戦闘時間は……一分か?
とにかく今回も死なないように……
赤いザクと黒いガンダム(と魔改造ザク)の空中戦闘が繰り広げられる。基本的にシャアとアムロの一騎討ちであるが、たまに俺が横やりをいれる。でも空中戦闘なんてシミュレーションしてないし、あと30秒で地面にビターン!!だし、もう何発もビームライフルを撃ってるのに当たらないので、もうそろそろ着地準備をしてます。
「地球での自由落下というものは、言葉で言う程自由ではないのだな」
はいはいその通りですね。
特に進展も無いまま地上に降り立った。まぁ、この回のキモはガンダムの新機能に焦るシャアだから、戦闘はサクッと終わるのよね。機密情報盗んだからそのイベントすらないけど。
この後どうするんだろ?とりあえず聞いてみるか。
「中佐、この後はどうしますか?」
空を駆けるホワイトベースを見る中佐
「この戦力じゃ追撃は無理だな、基地に戻ろう」
「はっ」
流石に追撃はしないか。たった二機のザクでホワイトベース&ガンダムに立ち向かうなんて、たかが知れてるしな。賢明な判断に感謝して基地に戻ったら素敵な朝食を食べて寝よう。もうあんなバンジージャンプは懲り懲りだよ……
【お知らせ】(長めです)
今話もご観覧頂き、誠にありがとうございます。
早速本題に入りますが、この小説の更新を来年1月末まで一旦お休みさせて頂きます。
お休みの理由に関しましては、リアルでの仕事が忙しくなるのと、モチベーションをリフレッシュしたいという二つでございます。
最初の一つは今月六連勤が3回あるんです……作れなくはないと思いますが、正直キツイです。
もう一つ、モチベーションのリフレッシュというのは、この小説のタグにもあるように[不定期更新]と銘をうってますが、ここ数話で更新が二週間前後になってしまってるのが現状です。「不定期更新だから……」と言ってしまうのは簡単ですが、小説投稿当初より、遥かに多くの読者がこのお話を読んだり、感想を言ってくれたり、誤字脱字を訂正してくれたりしています。UAも大台の100万を突破して多くの人から期待されていると言っても過言ではありません。(そうであるかはさておいて)
なのでモチベーションの低下による質の低下はなるべく避けたいと思っております。なんだったらもう少し早めに出しても良かったのではないかと思ってもおりましたが、結果として12月に入る前での決断になりました。
ただ、これだけは明言しておきます。私はこの小説を[完結]させます。この二文字だけは御約束させて頂きます。もしお知らせも無く、更新が止まったら……そういう事になったとお考えになっても構いません。
12月とお正月はリフレッシュするために暫く距離を置きますが、その後は2月の頭には更新出来るようにエンジンを掛けたいと思います。(本当は[ガルマ散る]相当のストーリーが年末に出来てても良かったのですが……)
最後になりますが、不定期更新でありながら気長に待って頂き、この作品を楽しんでいる全ての読者様に感謝します。どうか少し長いお休みを頂きますが、また気長に待って貰えると幸いです。
かなり長くなりましたが、これで私からのお知らせを終わらせて頂きます。
PS.アンケート機能を試したいので良かったらご参加下さい。
ガルマの暗殺を
-
阻止すべき(生存IFルート)
-
見逃すべき(死亡原作ルート)