まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

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正直6対1って卑怯だよね()


第21話 大気圏突入[戦闘編]

「ホワイトベース各員へ。本艦は八分後に大気圏に突入します。立っている人は座って下さい。船が揺れるような事があっても騒がないように。各戦闘員メカニックマンは各自の部署で待機のこと。ガンダムも発進する可能性もある、メカニックマンはそのつもりで」

 

「敵だ!」

 

手際よくガンダムを起動させる。内心、シャアが来る事は何となく分かっていた。が、どれぐらいの戦力で来るのか、そして何分戦えるのかまでは判らなかった。そして正面のハッチが開き、オペレーターのセイラが声を掛ける。

 

「アムロ、発進後四分でホワイトベースに戻って。必ずよ」

「了解。セイラさん、僕だって丸焼けにはなりたくありませんから」

「後方R3度、ザクは六機よ」

 

ろ、六機も!?この前まで四機で来ていたのに、いつ補給を受けたんだ?

 

「シャアは手持ちのザクは四機のはずじゃ……そうじゃないセイラさん?」

「事実は事実よ」

「ホワイトベースの援護は?」

「後方のミサイルと機関砲で、リュウとカイが援護するけど……高度には気をつけて」

「戦ってる最中に気をつけられると思うんですか」

「貴方なら出来るわ」

「おだてないで下さい」

 

全く、セイラさんは口が上手くて敵わないや。

 

 

 

 

 

 

さーて始まりました。攻撃を受けたら地獄、地球に落ちても地獄の大気圏チキチキレース。実況は私、ジーン(転生)がお送りします。

 

「敵もMSを発進させたようだ。ドレン、援護しろ。我々は二手に別れて攻撃する。ジーンは後方で良い感じに援護を頼むぞ」

「えぇ!?良い感じってどんな感じですか?」

「自分で考えろ、いいな?」

「……分かりましたよぉ」

 

いきなりこれである。前線に出てガンダムと対峙するよりかは幾分マシだが……

 

何となくガンダムが遠くに見える。後方からのファルメルのミサイルに当たらないように避けながらホワイトベースへと近づく。アムロは多分、シャアに集中しているのでここがチャンスか……緊張するぜ。

 

ザクの移動を止めて慣性でホワイトベースに近づきながらガンダムに狙いを定める。シャアの放ったバズーカがガンダムシールドを貫通してよろけたらぶちこむ。

 

ステンバーイステンバーイ…………ゴッ!!!

 

ちいっ!外した!やはり慣性とはいえ移動しながらだと狙いが狂うな。そろそろホワイトベースに攻撃を仕掛けないとな……墜ちない程度に。おおっとここでコムがバズーカで右腕をやられたぞ。原作通りなのは嬉しいようで嬉しくないぞ。さて、そろそろビックリドッキリ武器が登場するはず。

 

 

 

 

 

「し、しまった!バズーカのスペア弾が……」

 

撃ち過ぎた。余りにも当たらないのでむきになってしまった結果がこれだ。

 

「セイラさん!ビームライフルをくれませんか!」

「無理よ、ライフルを発射することは出来ないわ。メカニックマンに聞いてみるけど……」

「セイラさん、ライフルはまだ修理中だよ」

「と、父さん!?」

「アムロ、出撃中はせめて大尉と呼べと言ったはずだが」

 

戦ってる最中にそんな事考えて言える訳ないだろ!

 

「そんなことより他に武器はないの……ですか?」

「今出せるのはガンダムハンマーだけだな」

「それでいいから早く出して下さい!」

「分かった、60秒後には射出する」

「前よアムロ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、見事にジェイキューがガンダムバルカンで蜂の巣にされて爆発してしまいました。こちらのザクは残り五機、そのうち一機は小破しています。とりあえずホワイトベースに攻撃は出来ているけど、全くダメージを受けている様子はない。お前らちゃんと仕事しろ!!!

(↑人の事いえねぇだろ)

 

サラミスカプセルがホワイトベースに収容されていく。リード中尉がケガをしてから段々弱気になっていくのは中々人間味があっていいよな。指揮官としてはあまりよろしくないけど。

 

「クラウン何をやってる!敵の銃撃の来る所は判ったはずだ、接近して叩け。それではザクの性能は発揮できん!」

「はっ、しかし銃撃が激しくて……」

「これで激しいものか!よく相手を見て下から攻めてみろ」

 

やーい、言われてやんの

 

「ジーン!お前もライフルが当たらないならもっと接近しろ!」

 

えぇ……後方援護なんだからこっからでいいじゃん

ってかお前が適当に指示を出すからだろ!!

 

 

 

仕方ないのでホワイトベースに近づく。対空砲なんて、こっちから当たりにいかないと当たらないので動いてさえいればそこまで気にしなくていい。けどやっぱり弾幕が張られている中に行くのは怖いよね。さて、そろそろホワイトベースの下らへんに来た。仕方ないから右エンジン周辺を軽~く当てますか。

 

バキューン

 

よし、とりあえず当てれた。あれぐらいなら大気圏突入には問題ないだろう。お、白と赤い奴は良い感じですな。ここにコムがやってきて……

はい消えた~。(バン!)

おっとここでタイムオーバーだ。さて、ここいらでお暇するか……

 

「ジーン、ドレンのカプセルに戻れ。クラウンはファルメルに戻るんだ。おいクラウン!クラウン聞こえないのか!」

 

あーこれはいけませんねぇ。クラウンはここでも宇宙世紀式即席火葬の犠牲者になってしまうのか……

俺も燃え尽きない内にカプセルに戻ろう。そういえばドレンの横に居るアホ面したやつの名前ってなんだろうな?あいつ気絶でもしてるんじゃ……

 

 

 

あれ?何で画面が真っ赤っかなの?

 

 

答えは簡単。大気圏突入の真っ最中なのだ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!




何回観てもセイラさんの「貴方なら出来るわ」の小悪魔っぷりが凄い。あれで17なんだぜ……

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