まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

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私のやる気を藤〇探検隊がアマゾンの奥地で見つけたそうです。失踪したやる気に代わってお詫び申し上げます()

今日こそジーン(転生)の休日回です。


第19話 ジーン(転生)の一人会議

おはようございます。昨日はよく眠れました(睡眠時間約二時間)畜生、まだ頭が重い。宇宙には昼夜の概念がないから忘れがちだが、人間やっぱりちゃんと寝なきゃ駄目だな。

時刻は6時32分。俺は食堂で食事を取る。今朝はサンドイッチだ。なんか久々にディストピア飯以外を食った気がする。シンプルに旨いし、寝ぼけた頭にはこれぐらいの味付けの方が丁度いいな。コックの親父さん、良い腕をしているな。

食べ終えた所でデニム曹長の分を持って行き準備室へ戻る。三交代制は仮眠八時間、準待機四時間、待機八時間、準待機四時間、仮眠八時間……といった感じで取ってる。

……もうちょっとシンプルに出来そうな気がするが、気にしない。八時間の仮眠は仮眠と言えないだろうが、気にしない。非効率な気がするが、気にしない。気にしないったら気にしないのである。

 

「おぉ、ジーン悪いな」

「いえいえ、これぐらい」

 

待機室に戻った俺はデニム曹長に朝食を渡す。それを手に取り食べる。満足げな表情をしながらこちらに顔を向ける。

 

「お前、もう少し寝てろ」

「えっ?よろしいのですか?」

「少佐を除けば今んところウチのエースだからな。まだ潰れてもらっちゃあ困るからな」

「……では少し仮眠させて頂きます」

「あぁ、ゆっくりしてろ」

 

こりゃ、ラッキーだな。準待機時間は寝る事とノーマルスーツを脱ぐ事以外は特に禁止されてないが、逆を言えばその二つは出来ないのである。本当に面倒臭い仕様である。まぁ、上官命令としてありがた~く寝床に入ろう。

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、どうしたもんか。

人間というのはこういう時に限って寝れない。

そうだな……丁度いいし、これからのすべき事を考えてみようかな。

 

まず始めに、明日は大気圏での戦闘がある。下手したら死にかねない一大イベントだ。俺がクラウンの代わりにならないように行動しなければいけない。燃え尽きてそのまま火葬されるのなんてまっぴら後免だからね。何とか這いつくばってでもコムサイまで行って地球に降り立たなければ。

そうして何とか地球に降下したらガルマのガウに着艦するはず。コテンパンにやられて撤退したあとはガルマが態勢を整えてドップで、そしてシャアがザクで出撃するはずだから……

 

うーん、それよりもビームライフルがあればホワイトベースも墜ちると思うけど、果たして大気圏でやっつけるべきか、否か。

やっつければ少なくともジオンのエース達は生還する事になるだろうけど、あのマザコン野郎*1がどう行動するか解んねぇからなぁ……下手したら原作にはない方法でガルマの暗殺がされたら対応に困るからなぁ……

ホワイトベースは生かさず殺さずにしておいた方が無難かなぁ……

 

そんでもって一番重要なのは、歴史の分岐点であるシアトルでのガルマ暗殺を阻止すべきか。

ぶっちゃけ、俺が生き残ってたらガルマは死のうが死なないが関係ない。何だったらククルス・ドアンの島にわざと漂流して受け入れて貰い、一緒に自給自足の生活をしてもそれはそれでいいのだ。ただ、このままでは原作通りに進むとジオンは必ず不利になるので、所謂ハードモードで生き延びねばならなくなる。だったら少しでも楽になる選択肢を選ばねばいけないし……

 

 

 

やっぱりガルマ大佐には生き延びて貰わねば……

どうやって助けようか……

あのロリコン野郎*2の事だから二手三手考えているんだろうなぁ……もうあのシスコン野郎*3を消した方が早い気もする。でもキシリアはシャアの素性を知っての上で泳がしている可能性も考慮しないとホントに消されかねない。ジーン?そんな奴ジオン軍に居ないな……って感じで。

 

 

 

ふぁ~良い感じに眠くなってきた……

折角の仮眠時間だ、寝なきゃ損だよな。

明日は明日の風が吹く。なんくるないさー

それでは、お休みなさい……

 

 

 

zzz……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球連邦軍 ルナツー基地

 

「パトロール部隊は帰って来なかったか」

「はい、ムサイと戦闘を行ったようで……」

「シャアか?」

「その可能性が高いです」

「……」

 

大きなため息をつくワッケイン司令。やっと出来たジム三機をぶっ壊され、挙げ句の果てにサラミスも二隻沈められた。もうため息以外のしようがない。

 

「パトロール部隊が帰って来たら、ホワイトベースの護衛に付けてやりたかったのだがな」

「それは残念です」

「……」

「彼らは上手くやってくれるのでしょうか?」

「……未熟な彼らをジャブローへ送り届けるのにサラミス一隻しか護衛に付けてやれなかった。我々はもう、彼らが無事ジャブローに着く事を祈るしかない。彼らは必死になって働いているのに、我々は何もする事が出来ない。寒い時代になった物だな」

 

ホワイトベースとサラミスが地球へ向かう。ワッケインはそれをモニターで観ていた。ただ、それしか出来なかった。

 

 

 

9月23日

戦いの火蓋がもうまもなく、切られる。

*1
シャア・アズナブルの事である

*2
勿論、シャア・アズナブルの事である

*3
やっぱり、シャア・アズナブルの事である




ストック無しで週一投稿は無謀だったか……
しばらくこの調子が続くかもしれません。
気長にお待ち下さい(´・ω・`)

追記:何故か9月が8月になっていたので、修正しました。

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