まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

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皆様のコメント誤字報告ありがとうございます。さてガンダムVSジーン(転生)第二回戦の様子をご覧に頂きましょう。


第14話 俺達の補給艦を守れ![後編]

皆さんこんにちは、ジーン(転生)です。

今回は原作で言う「敵の補給艦を叩け!」の戦闘シーンにあたります。さて、アムロ君には宇宙世紀の歴史から退場して貰ったはずだが……

ガンダムが見えてきた、問題は中身だ。俺は中身を確認するために無線をオープンにしてガンダムのパイロットに問いかける。

 

「よぉ!久しぶりだな黒いMSのパイロット!サイド7ぶりだな!」

 

 

 

ガグガクブルブル

 

 

 

めっちゃ動揺してんだけど。ガンダムってあんなガクブルするもんなの?あからさま過ぎて笑っちまいそうだ。

ってちょっと待て!あんな動揺しているって事はアムロ!もしかしてアムロなの!?えぇ!ちょっと冗談きついっすよ~!アッバズーカクル

 

ズガーン

 

甘いな坊や。バズーカは弾速が遅いのだよ。と、言いたいがザクバズーカより弾速が早い気がする。流石ハイパー。というかもう戦闘始まってるのか。こりゃ考え事している場合じゃないな。

とにかく、ガンダムとコアファイターを引き付けて何とか補給を進ませる。終わりさえすれば、後は撤退すれば良いだけだからな。

とりあえずザクマシンガンで牽制をする。全弾命中だ、まだ勝ち目はある!でもダメージは通らない。悲しいなぁ。バズーカを軽くかわしてもう一度牽制をする。確かこれでバズーカの弾は無くなったはず。よっしゃ!今度はヒートホークで滅多切りじゃ!近づくと確かバズーカ本体を投げてくるはず。これをかわして一撃を当てる!

ここでヒートホークが見事に決まってガンダムは退けぞり、少しダメージが入った。

いや、あれで少しかよ!連邦軍のMSは化物か!ザクなら今頃爆発してるぞ!何なんだよもう!!

 

ん?もしかするとサーベル抜こうとしている?させるかぁ!!お前が"それ"を抜くとコッチ(全ジオン兵士)の死亡フラグが発生するんだよぉ!!!必死にブーストを掛けて近づきタックルを仕掛ける。ガンダムのバルカンよりも先に体当たりが決まる。そして流れるようにヒートホークが炸裂する。俺も大分操作がデキるようになったなぁ。

 

……やっぱ効いてないよな、コレ。HPを可視化するとしたらガンダムのHPが500と仮定したら多分今のHPは486ぐらいじゃあないかなぁ。連邦ジオンDXのミッションモードを思い出す。

 

「大丈夫かジーン!」

 

やっとこ少佐が来たよ。

 

「大丈夫です。ガンダムは少佐に任せます、私はパプアの護衛に回ります」

「了解した、航空機はとにかく追い払うだけでいい。深追いはするな」

「了解!」

 

 

 

パプアの護衛に今北産業

 

コアファイター

バルカン

めっちゃつおい(´・ω・`)

 

えぇ……

パプアめっちゃ煙吹いてるんですけど。もしかしてガンダムとの戦闘に夢中で疎かになっちゃったのか。とにもかくにもコアファイターを追っ払う。適当にマシンガンで弾幕を張る。中身リュウさんだろうなぁ。ある意味、今の内に殺しといて損はない人物でもある。今だったらホワイトベースクルーのまとめ役が居なくなって、クルーの成長を阻害出来るのでアムロの次に宇宙世紀から退場してもらいたい人物ナンバー2だったりする。まぁ、深追いはしないけどね。この後に来るガンタンクや木馬の砲撃で死にたくないし。

 

コアファイターを追っ払った後、木馬とガンタンクの砲撃がパプアを包む。やっぱりこの世界でも沈む運命にあるパプア。ガデム大尉が不憫でならない。ちなみにファルメルはとっくに離れていた。そういえばガンタンクの砲撃って100キロ先まで届くんだっけ?強すぎひん?下手するとガンダムより強いよね?でもガンダムのビームライフル8キロも大概やけど。

 

 

 

さて、そろそろ補給の手伝いでも……

 

「ええい、連邦軍のMSは化け物か!」

 

……少佐も大変やなぁ。さて、そろそろ

 

「ザクもミサイルも食糧もシャアに渡してやる、補給部隊のメンツにかけてな!」

 

……大尉の死亡フラグ入りましたー

どうしよう。どう立ち回ればいいのかしら。お、ピーンとしたザクを投げ飛ばしてる。俺はキャッチしてザクを受け止める。しかしあの人、見た目通りの頑固者だから戦闘に介入したってなぁ。少佐も止めたけど『わしの船がやられたんだぞ!?』って言ってお星さまになっちまったもんなぁ……

 

「辞めろガデム!貴様のザクでは無理だ!」

「ワシの船がやられたんだぞ!」

 

そうそうこんな感じ……

 

 

 

 

 

/(^o^)\

 

 

 

 

 

すまないガデム、お前のザクではガンダムに勝てない。気の毒だが。しかしガデム、無駄死にだぞ。いい加減にしろ。

 

 

 

旧ザクの眩い光が宇宙を照らす。こうして、一人の命が星となって消えて行く。ガンダムアニメ世界初の戦死者はガデム大尉、いやガデム中佐になってしまった。何だがトントン拍子で戦闘が進んでいくので手出しが出来なかった。実際、戦場の絆ではグフで出撃して30秒で殺られた事あるので、自分ではこの戦闘スピードは納得いってる。殺られる時は殺られるのだ。しかし、納得したところでルウムの戦士は帰ってこない。ガンダム初の戦死者に左手敬礼をする。そこにはもうガンダムは居らず、静かなる時間が宇宙を包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……死んじゃったか、ガデム大尉。いくら素人のアムロでも、ガンダムの性能には勝てなかった。MSの性能差が戦力の決定的な差ではないにしろ、局地戦だと決定的だな。だって素人が乗ってるのに勝てないもん。

 

「少佐、MSの準備が完了しました。追いかけますか?」

「……散らばった補給物資の積込を手伝え」

「はっ」

 

二人とも遅すぎる。いくらMSの立ち上げに時間が掛かるからって、この時間はないだろ。いやホントに。しかし、それだけ戦闘時間が短かったという事か。仕方ないけど、なんだかなぁ……

 

 

 

散らばった補給物資をザクを使って集める。その光景は連邦にわざと情報を流したモビルワーカーの写真みたいな光景だった。結局はこのザクというMSはただのロボットだという事を実感させられた。なんでこんなもので俺達は命を掛けて戦っているのだろうか?そもそもジオンはコロニーを落とした挙げ句、地球を支配した後はどうするつもりなのだろうか?よくよく考えるとジオンのした事は絶対に許されない事であり、なんでこんな狂言者に皆は踊り狂わされているのだろうか?

 

……結局のところ解らない。私はジオニストではあるが、それはジオンのMSが好きなだけである。ギレンのアンチクショウは下衆の極みで、あんな奴が国のトップに立ってはいけない。それは分かる。……でも実際は連邦と戦ってる。流れに身を任せているが、それは死なない為である。そうではあるが……

 

 

 

……私は一体何を考えているのだろうか。

 

 

 

 

 

「ジーン、ジーン!大丈夫か?」

「あ、あぁ大丈夫です……」

「疲れているな?」

「えぇ、まぁ……」

「……お前はもう休め。病み上がりで出撃したのが堪えたのだろう。あとはデニムとスレンダーに任せておけ」

「……了解しました」

 

 

 

 

 

疲れたなぁ。明日はルナツーか……




ジーン(転生)ちょっとセンチメンタルな回

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