少女はそこにいる。昔から少女はそこにいた。世界は回る、歴史は繰り返す。彼女は死ねる、でも、死なない。彼女は死にたい、でも死ねない。生きるのに疲れたのか、生きるのに飽きたのか、新しい世界へ旅立ちたいのか、それはわからない。だが、まだ時期じゃないとでも言いたいかの如く、彼女は死ななかった。少女の名前は不音理亞、裏から世界を見守る不死者である。

筆者「なに偉そうに語ってるんですか。」

不音「本当のことだろうが。」

神様「まあまあ。」
  第壱語り目『死ねない少女の休日』()
  第貳語り目『死ねない少女の一生』()
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