「――――旅行に行っても彼らは変わらないよね」
エピローグ的な話をすれば、無事にU-Dことユーリは救われ、アミタとキリエは仲直りし、マテリアルズはエルトリアに行くことになった。
その別れの途中、知らない金髪オッドアイの少女に声をかけられたがまどか達によって折檻されてあんまり記憶にない。
誰だったんだろあの子。
あとユーリとシュテルにロックオンされた。
「遊びに来てね」と言われたがエアトリアに遊びに来たが最期――――いじめられ、ノーパン信者になる末路しか想像できないんだけど。
唯一の癒しがアホの子レヴィとはこれ如何に。
そんなこんなで、天気を含めた未来組は次元の渦が生まれたので帰ることになった。
まだ名前は知らないが、どうやら高町達の知り合いみたいだからいずれ出会うだろう。
ちなみに高町達やまどか達は今回の事件の記憶を封印された。理由は未来に影響を与えるかもしれないとか。
なので誰も未来組のことを覚えていない。
――――オレを除いて。天気曰く、オレが覚えていても未来に影響がないようだ。
口が堅いと信頼されているのだろうな。ま、未来のためにこの事件は天気が産まれるまで記憶の奥に仕舞い込んでおこう。
こうして事件は終わりを迎えた――――――――
☆☆☆
あれからさらに二年が経ち、オレ達は六年生になりマミさん一足早く中学生になった。
そして今日は修学旅行の日である。
え? また展開早い?
そろそろ作者的には入りたい章があるらしいって女神が言ってたからそうなのだろう。
「んで、部屋割りがこうなった」
お茶の間という部屋で、オレはお茶をすすりながら部屋割りメンバーを見回す。
「まどか、一緒にお風呂はいりましょう」
「だからってその水中カメラいらないよね? あ、でも後で貸して。ソラくんのセクシーシーン撮りたいから」
「よしきた」
「やめんかいアホ共」
八神が朱美姉妹の暴走を止めてくれた。できれば衛もストッパーになってほしいが、あいつは駄目だ。
なんか指で腕立てやっているから。
「なんでこんな組合せやねん! 私、なのはちゃん達の班の方がよかったで!」
「仕方ないだろ。五人制の班分けだし、あいつらはあいつらでオリ主くんと組むことになったし。てか、お前。衛と離れたくないって駄々こねてただろ」
「そ、それはそうやけど…………」
モジモジと照れる八神の背後に誇らしく胸を張る衛。
何この美女と野獣な組合せ。
「というかなんで早乙女先生もこの班にすること了承してくれたんやろ? なんやかんや言ってこの組合せなんか問題あると思うし」
「全くだ。なんで色情魔やら筋肉馬鹿の班にしてくれたのだろうな」
「いや人外のソラくんが言える立場やないやろ。なんやねん、毒を食らっても平気に動ける身体って」
八神に否定されて少しへこむわ。
というわけでまどかさんや胸を貸してください。泣きたいから。
「もう…………ソラくんったらこんな人前で…………ポッ」
「あ、やっぱほむらでいいや。なんか貞操の危機を感じたから」
「解せぬ」
ほむらは快く胸を貸してくれたのでさめざめ泣き始めた。
背中はポカポカとまどかに叩かれている。
地味に痛いです。
「ちなみに我が友を含めた三人がまとめられたのは、貴様らが問題児共で括られているからだそうだと早乙女教師は言っていたぞ」
「「「解せぬ」」」
心外なという表情でオレ達三人は衛を見つめた。
しっかり見てくれなかった。許せぬ三十路前の女教師。あとでゲテモノのおもちゃをカバンの中に入れちゃる。
ちなみに千香は他の班に入ってる。持ち前の明るさが効をさしたが、誰かが変態化しないか心配である。
☆☆☆
修学旅行の行き先は京都である。京都タワー、金閣寺、銀閣寺、清水寺と寺やら名所たるところがさまざまある。
そんなわけで清水寺に来たオレ達は絶景を目の当たりにしていた。
「見て! 人がゴミのようだよ!」
「ネタにはしるな、まどか」
某飛行石を題材にした天空城の悪役キャラになりきる彼女にチョップを入れる。
涙目でオレを睨むがそれはほむらにとっては萌えだぞ。
現にめちゃくちゃ写真撮ってし。
「平和だなー」
オレはそう言いながら空を見上げる。綺麗な青空がどこまでも伸びていきそうなそんな快晴の天気だった。
「ソラくん、衛くん止めてや! あの子、なんか高台から背筋しようとしとるで!」
「やっぱこうなるか…………」
やはり閉めはカオスである。
ちなみにお風呂でも千香が暴走していたと追記しておく。
堂々と男風呂に突撃しようとするかなぁ…………普通。
――――そして時は流れる。
短くてすみません。もう空白期でソラには冒険させようと思って駆け足気味になりました。
この他にも修学旅行ではソラ達は京都で、カオスな展開になっています。京都タワーでは衛がウォールクライミングしたり、まどかが鹿とメンチ切ったり、千香が仏像に下着を着せたり、やりたい放題です。
杏子やさやかに慰められる日々でした。ちなみにほむらはそんなソラの泣き顔を撮影していました。
本編にも書きたかったのですが、さっさと次に行きたくなりましたのですみませんが、これでリリカルの世界を一区切りにします。ソラの敵が次回で判明します。
次回、新たな冒険へ
「――――もはや語るべきモノはない。新たな彼の一ページの始まりである。」