コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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頑張って頑張ってこれかいっ!

次回に続く・・・すまん、あれはもう少し先になりそうだ・・・

白栗さんみたく「遅かったじゃないか」と言ってやってください・・・

現在2回目のアンケートを活動報告の方にて掲載中です
もしよろしければご協力いただけると嬉しいです。



では、本編です。


閑話  研究者の騎士

 

 

まさか・・・まさか、ランスロットが取られちゃうなんて・・・

正直ありえないと思ってたはずだったのに ナンバーズにこんな技術があったなんて

思い返してみれば、少しおかしいところはあったかもしれない

もしかしたら枢木准尉、いや、スザク君はわかってたのかもしれなかったね・・・

 

 

シンジュクゲットー壊滅作戦

クロヴィス殿下が害されたあの時データ上にありえないことが発生したんだったっけ

あの時はデバイサーとしてよく生き残ってくれたと思うよ

だってその時死んじゃってたらランスロットをお披露目できなかったわけだしね♪

 

 

「枢木一等兵、君ナイトメアフレームの機乗経験は?」

「え?まさか、イレブン出身者は騎士にはなれませ・・・」

「なれるとしたら?」

「ぇ・・・」

「おめでとう♪世界でただ一つのナイトメアが君を待っている。

乗れば変わるよ?君も、君の世界も」

「望もうと望むまいとね」

 

ランスロットの準備が完了したとき、いや、彼と彼【ランスロット】が発進したとき確信した

この機体は歴史を変えるものになるだろうってね

「はははっ!いきなりフルスロットルか!」

 

しばらく通信こそしなかったけどセシル君と話していたい気分だった

久しぶりの高揚感だったからね

だけど、ナビゲーターをやっているセシル君に顔を向けられずに耳をつままれたのは痛かったなぁ

その間ランスロットは破竹の勢いだった サザーランドの物量戦闘

テロリストはことごとく粉砕されていった

過去形にならざるを得なかったのは・・・・アンノウンのせいだったね

 

「お前が指揮官だなっ!」

 

旧東京都庁からなだれ落ちていくのを確認して

テロリストのグラスゴーを撃破して、その指揮官らしいナイトメアを追っていた時だった

データリンクしていて突如としてランスロットが止まったんだ

そしてスザク君が言った

 

「えっ?なんだこの・・・ナイトメア?」

 

セシル君はすぐに尋ねた 僕もコンソールをたたいて状況を認識しようとした

 

「どうしたのスザク君!」

「セシルさん!このナイトメアはなんですか?」

「えっ?どうしたのスザク君。君の近くにナイトメアはサザーランドが一機よ?」

「えっ?見えてないんですか?このナイトメアらしき機体を」

 

そんなものはどこにもなかった ある種のPTSDなのかもしれないとも思ったけど

フィジカルには問題がほとんど見られなかった

まぁ、少し聞いてみるとしようかな?

 

「そこに、ジャミング等はないわ。私たちからは、何も見えないけど」

「どうかしたかい?スザク君」

「ロイドさん!このナイトメアらしき機体はなんですか?」

「セシルくんの言った通りだ。僕たちには見えてない。幻でも見てるんじゃないかな♪」

 

でもそんなことはすぐさまに吹き飛ばされた

その時には明らかにスザク君はその見えない何かと会話していた

 

「!?敵ナイトメアパイロットに告ぐ。ただちに武装を解除しろ」

 

「そんなことは、どうでもいい!降りなければ、実力で排除する」

 

 

「セシル君、ファクトスフィア経由でもいい。あの場所一帯をスキャンできないかい?」

「もうやってます。やってるんですけど・・・」

「反応がない。枢木一等兵は本当に幻と会話しているのかな・・・」

 

そう思っていた矢先にランスロットがダメージを受けた

今の所テロリストのサザーランドの攻撃をことごとくかわしていたランスロットが被弾した

そしてそのサザーランドからの攻撃は検知されていなかった

これでやっと確信できた ランスロットの目の前には間違いなく敵性存在がいるってね

 

 

「僕は・・・俺は、急がないといけないんだ!!」

 

「くっ・・・」

 

それ以降ランスロットのデータは元に戻って、最初に追っていたサザーランドに向かっていった

それで苦し紛れにサザーランドが乱射してきた まぁ当たるはずもないんだけどね

その時に壊れたビルから熱源反応?へ?

 

「はぁ?人助け?」

「の、様ですね」

「ふ~ん。変わってるなぁ」

 

僕はトレーラーを出て、別に吸いたくもない汚いとも言い切れない空気を吸った

あ、この時エナジーフィラーの減衰のことを思い出したんだっけ

 

「稼働時間に気を付けてねぇ~!」

「は~い!」

「いやぁ、最高のパーツだなぁ彼」

 

でもこの時気がかりだったのはそのナイトメアらしき機体

もちろんランスロットを超える機体なんてどこも開発に成功しているはずもない

ましてや世界初の第7世代ナイトメア・・・それを超える?

可能性として考えられたのはラクシャ―タだ

でもそれはありえるとは思っていなかった

彼女は確かに優秀な科学者だ 僕の次にが付くけどね

まぁあっていない数年間でどれだけ努力したかは知らないけど僕も研究は重ねてきた

同じかそれより下かそれとも上か

どちらにしてもいい勝負にはなるはずなんだ

だけど相対したそのナイトメアらしき機体はおそらく違う

 

彼が反応できなかった可能性を考えなかったわけじゃない

ランスロットに操作のタイムラグも確認できたわけじゃない

敵のその機体自体を確認できたわけじゃない

 

そのどれもが不確定要素すぎた

だから僕はそれから考えるのをやめた

無駄なことに頭のリソースを使うのをやめた

そうでもしないとそんな不確かな機体を妄想して誇大妄想しすぎて

ランスロットが勝てないイメージしか浮かばなくなってくる

 

それで次の出動が河口湖コンベンションセンターホテルのシャフト

まぁ、コーネリア皇女殿下のお考えは分からないけどまぁ囮だよね~

どちらにしてもランスロットの有用性が証明されるのはいい事だけどね~

でも、その時のスザク君はなんか、何かに押されてる感じだったなぁ

そのホテルの中にいる人に知り合いでもいたのかなぁ?

 

 

で、ヴァリスで対象を破壊 ビルが崩れ落ちる寸前にランスロットが突っ込んでいく姿を見たとき

あせったね・・・ランスロットとデバイサー、両方とも失うところだったし

その事をセシル君に話したら耳引っ張られる騒ぎじゃなさそうだから話さなかったけど

それで、後日スザク君が焦っていた理由を聞いたら学園の生徒さんが居たらしかったんだ

結局その友達に止められてやめてたみたいだけどね 良かったね~人質にならずにすんだよ!

 

実際のところランスロットの有用性が殿下たちに認められて戦場の端っこに常時展開できるようになったのは嬉しかったけど、それでも許可は取らないといけないんだよねぇ~

書類仕事は本当に嫌になるよ・・・開発だけで十分だって

 

その次のお仕事はナリタ連山での日本解放戦線の本拠地強襲

まぁいつもの通りランスロットはお呼びじゃなかったみたいだけどね

黒の騎士団が入って来た辺りにユーフェミア皇女殿下から言ってくれって言われた時は

スザク君もまんざらじゃなさそうだったよねぇ~ 「も」って言っちゃった♪

 

でも、その後で、ランスロットとの連絡、通信、回線が全部つながらなくなった

ジャミングかなとも思ったけど、第七世代ナイトメアに匹敵するECM何てあるかなって思った

それで通信が回復してみればステータスに脚部が欠損してた・・・一体何があったの!

聞いてみてもいまいち容量を得ない話だった けどコーネリア皇女殿下にもお話をきこうとおもったんだけど、やっぱり特派じゃまともに会話もしてくれない

敗北したことは認めてくれたけどこっちにとってそれは大して意味をなさないことなんだって!

 

聞いた限りだとシンジュクゲットーの時のナイトメアと交戦してたみたいだったね・・・

前回のそれもそうだけど異常なことが多すぎるんだ

おまけに今回はその情報すら提示してくれなかった敵さんは何を考えているんだろ

 

まぁ脚部の欠損で次の・・・え~と、草塀だったっけかな?まぁいいや その敵さんの討伐作戦には参加できなかったけどね

おかげでしっかり修理をすることができたよ 感謝はしないけどねその正体不明の敵さんには

 

 

そして、今日になるわけだ・・・

トレーラーでチョウフの捕虜収容所に来て書類地獄

スザク君にトウドーを殺させて・・・想像はできるよ 明確な功績を上げさせたかったのかもしれないね

まぁ、デバイサーとして精神が病んでしまうような事態にはなってほしくないけど・・・

 

正直言ってスザク君のメンタルは僕の頭の中を超えてる

人の生き死にについて異常なほどの恐怖を覚えてる

テロリストを殺すことには一切の戸惑いがないにもかかわらず

身近な人や、非戦闘員の命にはおかしいって思えるくらいの執着がある

もちろん、そんなことは当たり前かもしれない

だけど・・・彼は、きっと僕たちには言ってない何か別の事情がありそうだけど・・・

まぁ、僕としては結果を残してくれるならそれでいいんだけど

 

 

こう考えながら書類地獄を処理していったとき

黒の騎士団がこの収容所を襲撃したんだ 書類地獄からは解放

トレーラーに僕たち三人が急いでランスロットを出した時には、

トウド―の独房は壊されてたっていう

情報が入ってた おそらく黒の騎士団が身柄を手に入れたんだろうね

そして、ナリタの時の報告には上がってこなかった敵の新型もしっかり確認できた

 

・・・ただ二機を除いてね

 

敵の新型の灰色の機体とグラスゴーに似たナイトメア「無頼」 そして、あの赤い機体

それまではいい 確認していた通り黒の騎士団の機体だ

だけど、あの後方から来た黒みがかったナイトメアと紺色のナイトメアは初めて見る

そして、他のナイトメアとは明らかに大きさが違う

ランドスピナーもあの黒い方は二連ついてる

ランドスピナー自体は脚部の裏と本体の二つが事実上限界のはず

だけど、あの機体は脚部に本体が二つ・・・おそらく裏にもしっかりあるはずだ

でなければ、あの大きさであの速度は出せないだろう

でも、戦闘に参加してこなかった 

無頼の護衛?あの機体はおそらくゼロが乗っているのは間違いなさそうだね

 

そうしていると、灰色の機体が次々とランスロットから離れていく

スザク君もそれを追おうとしたけどあの黒と紺のナイトメアたちに阻まれた

今回はジャミングとかはしてこないつもりだね?

ランスロットを介してこっちの通信にも聞こえるように向こうが話しかけてきた

 

 

『久しぶりだな、枢木スザク』

『っ!お前は!』

『コクピットブロックがむき出しだ。誰と会話しているのかがばれるぞ?見事な姿だ』

『くっ、皮肉のつもりか!?』

『いや、賞賛だよ、枢木。藤堂の攻撃を読み切ってかわしたのだからな』

『敵になんて褒められたくない!大人しく・・・』

『投降しろとでも言うつもりか?お前の方がよっぽど窮地に立っているというのに』

『こちらには、まだランスロットがある。最後まで足掻かせてもらう!』

『その言葉の裏には何がある?援軍でも来ることが確定しているような感じだな』

『・・・』

「まぁ、話せることではないか。ダールトン辺りがしそうなことだ』

『なに!?』

『それで確定したな。援軍が来ることは確定。大方黒の騎士団壊滅を報道させたかったんだろう』

『・・・』

『もうばれているぞ?ふっ、ではこちらも動かせてもらうとしよう』

『なに?』

『なぜ、今の今までお前と話していると思っている?

黒の騎士団はすでに、迎撃の準備を終え配置についている。ブリタニアの木っ端程度

こちらが負けるとでも思っているのか?そして・・・お前の機体は黒の騎士団が貰い受ける』

『まてっ!!くそっ!!』

 

敵のナイトメアパイロットは女らしき人物であることが分かった

そして、こっちのランスロットを獲っちゃうつもりっていうこともこっちに聞こえてきた

 

「セシル君、どう思うあの機体達」

「後背部に各種パーツがあるのはわかります。でもどのような機能を持っているか」

「わからないよね・・・攻撃用にしてもいろいろ変わりすぎてる」

「別ラインで生産されたナイトメア・・・でもあんな機体」

「そう、EUも中華連邦もあれだけの機体を持っているはずがない。

そして、黒の騎士団の新型も灰色のと赤いのだ。あんな高性能だせるはずもない」

「だとしたら・・・」

「本国っていう線はないと思うよ。あれだけの機体ならラウンズに回されてもおかしくないしね」

「それにデータが一切ないっていうのも・・・」

「・・・異常だね」

 

僕たちが話していると、紺色の機体スタントンファらしい武器を持って振りかぶってきた

でも、僕のランスロットにそんな単調な攻撃は当たらない

そう確信してランスロットが避けてすぐあの機体から機雷みたいなものが射出された

 

 

『なっ!?あのポッド!ロイドさん!』

「理論上ではあるんだけど、少し違うと思う。・・・ゲフィオンディスターバー」

「そんなまさか!?ロイドさん!」

 

君なのかラクシャータ 君があの機体を作り上げたとでもいうのかい・・・

そうなのだとしたら、競争が僕の・・・

 

「セシル君、それにしては発生した重力場が大きすぎる。別のものと考えておいた方が

よさそうだね、計測頼めるかい?」

「わかりました・・・」

『対処法はないんですか!!!』

「今の君では、残念ながら無理だ!急いでその場から離れて!」

『テロリストを前に逃げろって言うんですか!』

「君はブリタニアの兵士である前にランスロットのデバイサーだ。

それ以上言いたいことは分かってくれるよね」

『くっ・・・』

 

もちろん本心は戦ってその有用性を確立してほしい

だけど、ランスロットに・・・その機体に勝てるすべはない

MVS、ヴァリスそれぞれもうない

予備パーツを渡している暇もおそらく渡してくれはしないだろう・・・

でも、そんなこと考えてもスザク君には無駄だったみたいだ

 

あの紺色の機体に馬乗りになって押さえつけることができた

コクピットブロックにスラッシュハーケンを向けて

 

「ロイドさん!」

「ああ、これでなんとかなりそうだ」

「あの機体のスキャンをファクトスフィアを介して始めます」

「よろしく。僕はもう少しあれを見てるよ」

 

『青いナイトメアパイロット、聞こえているか!返答をしろ!』

 

これであの機体をこっちが鹵獲すれば、あの技術を解析できる

トレーラーだけじゃだめだからシュナイゼル殿下に格納庫を打診してみようかな♪

と、思っていた時あのナイトメアのパイロットから返答が来た

 

『あ~あ~。白いナイトメア。た、確か枢木スザクだったか?』

『聞こえているなら話は早い。至急投降し・・・』

『断る』

『何!?』

『私は、まだ負けていない』

『攻撃をしたら一撃で死ぬんだぞ?』

『やってみるといい』

 

うそでしょ・・・そんなことをしたらコクピットブロックの解析ができない!

スザク君の性格からして間違いなく攻撃しちゃう!

でも、その心配は杞憂になってしまった

ランスロットのスラッシュハーケンがコクピットブロックの装甲板を貫けなかったんだ

 

『なに!?』

『今日は驚きが多いな。枢木スザク』

『くそっ!』

『逃がさない!』

 

敵の後背部のユニットが起動したのを感知した

その瞬間ランスロットが動かなくなったのと同時にファクトスフィアからの情報も遮断された

 

『なっ!これは、さっきと同じ!?』

『さぁ、おとなしく投降しろ・・・』

 

敵からの投降勧告が来た時にはあの黒い機体も近づいてきていた

もう、打つ手がない・・・

だけどせめて!

 

『さぁ、枢木スザク。大人しく投降してもらおう』

『く、くそっ・・・自分にもっと力があったら』

『いや、お前に力がなかったわけじゃない。私たちがありすぎたのだ』

 

「スザク君聞こえるかい?」

『ロイドさん!?・・・』

「そのままで聞いて。今こっちには打つ手がない。ブリタニアの軍の増援も来るけど

このままだと君も連れて行かれちゃう。だからランスロットを放棄して逃げるんだ」

「ロイドさん!」

『で、でも』

「時間はない!急げ枢木准尉!!』

『く、っ!」

 

苦渋の決断っていうものをこんなところでするなんて思ってなかった

ランスロットが黒の騎士団に取られたことでその技術は間違いなく盗用される

でも、それはそれでいい・・・

デバイサーさえあれば、問題なく『ランスロット』は使える

シュナイゼル殿下のお小遣いが減ることになるけど

あの人はそんなことは基本的に気にしない人だしね

それに、ランスロットが取られたことは世間にも知れるところになるはず

 

この少しの間でランスロットの機動 スザク君の運用方法がつかめてきた

もっともっと、改良は重ねられる

それに、制空権さえ取れればあとは問題はなくなってくる

あの機動力さえ空中で起動させることができればフロートのない敵は問題じゃなくなる

 

「セシル君」

「・・・はい」

「データ、とれたかい?」

「それほど、といったところでしょうか」

「それはよかった」

「・・・はい?」

「ブリタニア本国にいったん戻るよ。ランスロットの組み直しだ」

「えっ?」

「スザク君にはすこしエリア11にいてもらおう。

きっと帰ってきたら忙しくなるだろうからね」

「それって・・・」

「そう、ある程度ランスロットによるトライアルが行われデータのサンプルが

取れた状況ででランスロットが全損、もしくは奪取されたときのみに使えるウルトラC」

 

 

 

 

 

 

―――――――第八世代ナイトメアフレームの作成の着手だよ、セシル君

 

 

 

 




人によっては好き嫌いが分かれそうだなぁ・・・
まぁ、読んでくださる皆さんがいてくれるだけで、僕は感謝です。


時間がほしいなぁ・・・・

趣味とかいろいろ、時間加速装置とか時間遅延装置とか
人体に影響がないくらいに欲しいなぁ・・・


感想などございましたらぜひともお願いします。

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