コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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感想をいただいているおかげでやる気むんむんですwww

現金な作者なんですはいwww

では、本編です。


第二十話 Mock battle Geass opposite

 

 

「あ、え・・・ちょっと、前に進むのにどうして!?あああああああ!!!」

 

今のは、マオの悲鳴・・・

ブリタニアのサザーランドをちょっと鹵獲してきて、できるだけナイトメアに慣れさせようと

している真っ最中 この状態でダンタリオンに乗せたら転倒は免れないからね

 

「マオ、大丈夫?」

『う、うん。リート、何とかね・・・スーツのお蔭で痛みはないよ』

「それは良かった」

「それにしても、上達が早いな」

「ねぇ、C.C.冗談でもそう言う事言うのやめようよ。マオが傷つくって」

「そうでも言わんとやっていられないからな・・・」

「久しぶりのC.C.のSを見た気がする・・・」

 

そう何を隠そう今ここにいるのは何もない荒野

サザーランドとダンタリオンをグラシャ=ラボラスで持ってきてランドスピナーの練習なんだけど、

マオはすでに80回以上ランドスピナーの前進練習で転倒してる・・・

サザーランドはまぁ、頑丈っていうか脆いって言っちゃ失礼かもしれないけど

頭の部分がグラスゴーになったんじゃないかっていうくらい変形してる

頭から落ちる回数が異常に多いんだ だからもうファクトスフィアが空きっぱなし

下手というか・・・なんだろう、ランドスピナーに嫌われてるのかもしれない・・・マオ

そんなことを考えてるのコクピットからマオが出てきた

 

「リート、ランドスピナーの練習やめて飛行訓練にしようよ」

「お前は、そっちの方が得意なのか?」

「あっ、そうか。C.C.はマオの飛行訓練見てないんだっけ」

「少しまたあいつ(C.C.)との連絡があってな、見れていなかったんだ、見せてくれるかマオ?」

「うん!C.C.!・・・リート?」

「分かったから、じゃあダンタリオンのセットアップして」

「分かった!」

 

ランドスピナーがない機体もあるからなぁ・・・

そういう風にするのもありだったけど、結局飛ばないのが強かったりもするから外せないんだよね

ガレスなら飛んでいるだけで良いんだけど、ガウェインもランドスピナーは持ってるんだよなぁ

エナジーウイングはその高速性からか耐久度が異様に低い ヴァリス一発で破壊されるくらいに

ブレイズルミナスもつけてはいるけどやっぱり保険程度でしか使えない

モルドレッド並みのブレイズルミナスじゃないからなぁ・・・

 

『リート、準備出来たよ!』

「うん、分かった。じゃあ、自由に飛んでみていいよ。C.C.に見せてあげて」

『わかった!』

 

即座にダンタリオンは飛んで行った、やっぱりエナジーウイングは早い

エナジーウイングを介した移動に関しては、マオはC.C.以上の操縦だと思う

それこそ紅蓮聖天八極式で紅月カレンが乗っているのと同じくらいに

ただ、あくまでエナジーウイングの移動だけ 移動の最中はほかの事が出来なくなる欠点もある

でも、それでいい 僕たちのエナジーウイングの存在意義は高速戦闘じゃない

移動手段と逃走手段の二つ、今はこれでいい

 

「ほう、すごいな。この高速移動は紅蓮並みか?」

「そうだね、移動だけなら紅月カレンにも勝てると思うよ?」

「だが、聖天八極式が出来るのはまだまだ先の事だ」

「こっちも練習はしておかないとね」

「ふっ、ならばマオと勝負でもするか?」

「グラシャ=ラボラスとダンタリオンで?」

「やってみるのも一興だろう」

「うーん」

「空中戦ならマオも失敗はすまい。あいつの戦い方を見せてもらおう」

「・・・そうだね、マオ!ちょっと降りてきてもらっていい?」

『ん?わかったよリート』

 

ダンタリオンはすぐに降りてきたんだけど、その余波でサザーランドが完璧に壊れた

マオ・・・ランドスピナーの練習をやりたくないからわざとやったんじゃないよね?

 

「何?リート、次は何をやったらいい?」

 

うん、わざとじゃなかった 無意識なんだろうねマオの中では・・・

でも、これでランドスピナーの練習はお終いか

 

「マオ!お前、サザーランドを壊してどうする!?」

「あ・・・ごめんC.C.」

「まぁ良いよ、そろそろ限界っぽかったし余波で壊れるならもう使えないだろうしね」

「それより、何をやろうとしてるの?リート」

「えっと、ね」

「私たちとマオで模擬戦だ」

「・・・えええっ!?」

「心配するな、ブレイズルミナスがあるし当たった時点で終了にする」

「えっとえっと・・・」

「やるだけやってみよう?一回模擬戦をやった方が実戦では役に立つと思うよ」

「・・・分かった、頑張ってみる」

「そうだマオ、今日お前が勝ったら私の手料理でもご馳走してやるぞ?」

「えっ!?C.C.の料理!?」

「ああ、頑張ってみろ」

「分かった!」

 

いきなりテンションが上がってダンタリオンに向かって行くマオ

すごく嬉しそうだ、よっぽどC.C.の料理が食べたいのかな?

 

あいつのやる気に火をつけるコツなら、この数日で大体読めてきた

私関連なら、マオはやる気になりうると私は確信している

しかし、リートにも料理をふるまう事になるからな・・・いつ以来だ?

料理を教えたのが10歳だったから、8年近く私は作っていなかったかもしれない

それ以降は、リートの作る料理やピザを食べていたからな

ちなみに、私の中で料理とピザは別扱いだ、無論リートが作ったものはうまいがな

 

「さて、私たちもグラシャ=ラボラスに乗るか」

「うん、さてネビロスがほぼ使えない状態で勝てるかな?」

「やるだけやってみるさ」

 

私たちは乗ると、即座にステルスを起動させた

私たちの戦術は大体似通っている、ステルスを完全起動させて叩く

ステルス機能を持っているガウェインですら姿をくらますことはできない

あれは、レーダー上その場にいないというステルスを発揮させるものだ

こちらは完全にその姿を消すことができるナイトメアステルス

その上、広域データジャミングをかけられたという状態になっているため

ナイトメア本体に乗った人間しか判別することはできない

対象も指定できるから、周りのナイトメアが判別が出来ないということも出来る

 

だが、私たち同士での戦いはそうはいかない

いわば、将棋やチェスに近いものがある

お互い姿は見えない、攻撃をしながら相手はどこにいるかの探り合い

グラシャ=ラボラスはその特性上ダンタリオンの上に位置しているから

場所の判別が出来てしまう それは公平じゃないから今回はしないが

 

『準備OKだよ』

「こっちも準備完了だ」

「じゃあ、始めようか。模擬戦開始!」

 

お互い何も動かない

当然だ、攻撃をしたら位置を気取られる

しかしそうも言っていられないのがこっちの状況だ

マオはギアスを使って、リートの居場所を探ってくるからだ

だが、マオ・・・それは無駄だぞ?

 

「C.C.ちょっと仕掛けてみるね」

「ん?どうするつもりだ?」

「こうするつもり!」

 

輻射推進型自在可動有線式右腕部 グラシャ=ラボラスが作り出した聖天八極式の右腕

その輻射波動を拡散させてマオのいるだろう場所を攻撃した

ダメージはないけどその余波でナイトメアが動けなくなる

エナジーウイングが生きているとはいえ、どうなる

空気の振動は感じなかった、つまりはマオは輻射波動の中には居なかったことになる

すると後ろから、リニアキャノンがステルスを解除してきた

今回のルールは相手の本体への攻撃 つまり離脱ユニットに対しての攻撃は出来ない

だけど、キャノンは外れた 大体このあたりっている目測で攻撃してきたんだと思う

それにしてもやっかいだ グラシャ=ラボラスにいたっては離脱させながら遠距離攻撃を行えない

輻射波動を使わないとどうにもならないけど一斉掃射をしたところでマオの位置は分かり辛い

もう一回輻射波動を拡散ではなってみる すると、ステルスに一瞬のほころびが見えた

 

「そこだぁ!!」

 

スラッシュハーケンをほころびの方面に一斉に放った

輻射波動の拡散波動を受けたダンタリオンは今動けないはず

これで・・・

 

 

 

 

「まけたぁ!」

「ふっ。だが、なかなかだったぞマオ」

「でも、今回はちょっとずるかったんじゃないの?」

「だが、私はグラシャ=ラボラスに乗っていただけで、何もしていなかったからな」

「えっ?それじゃあ」

「結果として、リートとマオの戦いだったというわけだ」

「うーん、でもマオもリニアキャノンで惜しいところを撃ってたんだよ?」

「リートの事をギアスで読もうと思ってたんだけど、リートの声が聞こえないんだもん。

思っていた以上にリートって考えないでやってたの?」

「違うな、間違っているぞマオ。それはリートのギアスのせいだ」

「え、僕の?!」

「話していなかったからちょうどいい。リートはな、この時代の人間に干渉されないんだ」

「ん?」

「え、どういうことC.C.」

「端的に言えば、この時代に居る限りリートは死ねない。それがリートのギアスの正体だ。

コードを持つ人間がギアスが効かないのは、その時間軸の中で生きていないことを意味する。

マオにも言ったはずだ、王の力は人を孤独にすると。なら王の力を超えたコードとはなんだ?

答えは・・・神でもなければ人でもない、王のなれの果てという存在なんだ」

「でも、それが僕のギアスとマオのギアスとどう違うの?」

「リートは、ギアスでこの時代に来た。だがお前が居た時代は元々今からかなり先の未来だ。

ここまでは分かるな?」

「うん、それはC.C.からメリットとデメリットを聞かされていたからね」

「だから、ここにいる異分子は私とリートの二人だけだ。私は元々コードを持っている。

だが、リートはコードではなくギアスを持っているんだ」

「うん・・・」

「なら、お前がギアスが効かない理由は一つ、お前がこの時間軸で生きていないからだ」

「えっ!?って言う事はつまり・・・」

「そうだ。お前は、この時間に居る限りコードを持つのとほぼ同じ状態になってしまうという事だ」

「じゃあ、リートはC.C.みたいにギアスが効かないってこと?」

「この時間に居る限りはという制限はつくがな」

「そ、そうなんだ・・・」

「それがお前の望んだギアスの最大のデメリットだ。ただ、傷の再生などはしないと思う。

お前に銃弾が触れる瞬間にその弾丸そのものが消える存在だ。異常とみられても仕方ない存在だ」

「じゃあ、C.C.ちょっと聞いてもいい?」

「なんだ?マオ」

「もし、僕がリートのギアスで時間を移動したら、僕も死ななくなるってこと?」

「おおむね合っているな、それがリートのギアスの呪いだ」

 

リートのギアスの力は王の力ではあるが孤独にできない

逆を言うなら孤独になれない異質のギアスだ

例え、一人でいたいと願ってもそれがかなわない

自分が慰められたくないと思っていても周りには人がいる

ある種私の愛されるギアスと似通っている部分もある

だが、愛されはしない ただ孤独になれないだけなんだ

仲間にした人間が、容赦なくリートの心の傷をえぐるかもしれない

仲間にした人間が、躊躇いなくリートの心の傷を開くかもしれない

仲間にした人間が、問答無用で、やさしくなぐさめるかもしれない

普通の人間であれば、耐えられない地獄以上の苦しみ

だから、私はこの時間に来る前、L.L.という名前をリートに与えた

お前は私と同類だと、お前は私と一緒だと、お前には私がいると、

そういう願いと事実を突き付けて私はリートに十字架を背負わせた

私というメシアまがいの犯罪者が縛り付けられた十字架を・・・

 

 

だが、リートは、その十字架を重いと言わず嬉々として背負っている

されこうべの丘に連れて行かれても僕もこの十字架の反対に張り付けてくれと言わんばかりに

マオはまだ、その十字架を隣で見ている傍観者にすぎない、直に同じところに上るだろうが

どこぞの宗教の十字架は三つだった、その中央の十字架が二人になっただけの事だ

互いに顔を見合わせることはできないが、互いに同じ場所にいることができるという幸せに

私は、打ち震え、泣きわめき、死を論外と言い放って、嬉々としてリートと共にいる

 

 

もしかしたら、となりの十字架にはマオがいるかもしれない、

もしかしたら、となりの十字架にはシャーリーがいるかもしれない

いずれにせよ、その枷の一端は私たちにある 『罪を受けるのは、私とリートだ』

 

 

「そっか」

「今初めて話したが、どう思ったリート」

「・・・」

「リート?」

「・・・不老不死じゃないのは残念だけど、C.C.と共にあるんなら悔いはないよ」

「!?・・・こいつ!!」

 

私はリートに抱きついた いつもの事とはまた違う感覚だがな

そばで見ていたマオもリートと私に抱きついてきた

こういう感覚もいいものかもしれん 私たちはこうでなければな

 

「さて、マオの家に帰るぞ。今日の練習はこれでいいだろう」

「そっか、もうそんな時間になったんだね」

「明日の朝でお弁当はなくなるよ?」

「じゃあ、明日の朝エリア11に帰るとするか」

「その後の予定でも決めておこうよ?」

「ん?その後の予定?マオ、それはすでに決まっているぞ?」

「え?」

 

 

―――――――私たちは、中華連邦に行く 今後の布石のために

 

 

 

 

 




今回はリートのギアスについて少し(じゃないかw)書きました。

このギアスはちょっと複雑で、全編が終わった後ぐらいに設定として書こうかなと思います
(どうなるか分かりませんけどもwww


ご感想などありましたら、ぜひともお願いします
作者のモチベーションがあがりますのでwww

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