コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

16 / 68
一日一日考えるのが楽しいんです^^
ただ、その分身の回りの事がおろそかになりますww


では、本編です。


第十三話 Future distorted Shine each other

 

 

 

 

 

 

「さて、今回は無事にシャーリーのお父さんを助けられた訳だけどこれからどうなるだろう?」

「どうした?そんな心配をして」

「実際大きく歴史を変えたでしょ?シャーリーのお父さんが死んだのがきっかけで、

ゼロの正体がばれたんだから。少なくとも近くの人でルルーシュの正体を知ることはないよ」

「確かにそうだ。そして、マオが彼女の弱みに付け込んでルルーシュを追い詰めた・・・

それ自体を咎めることはできない、あいつが自分でしたことだ。決意がなかろうとな」

「そうだね」

「それよりも・・・」

 

 

 

 

いきなりC.C.がこっちに近づいてきた えっ?僕何かしたっけ?

 

 

 

 

「マオの事だ」

「ああ、そっか。そうだったね」

「あいつは、ゼロがギアスを使うことを気づいてここに来た。

頭がいいとは言えないが、悪いとも言いがたい。そしてあいつのギアスはルルーシュには、

天敵だ。あの時は打破したが、彼女が関与しない以上、ルルーシュは初見でマオと相対する」

「そっか・・・向こうのC.C.の援護がないとルルーシュは殺される可能性が高いのか・・・」

「その前に、あいつに会う。お前との関係もしっかり話すつもりだ」

「大丈夫?ノンストップで僕殺されない?」

「何をどうしようとお前は守るさ」

「でも、結構子どもなんでしょ?」

「私に依存するあまり、精神が幼いだけだ。ルルーシュと歳は変わらん。逆を言うなら吸収が

異様に早いという事だ、特に気にするところでもないさ」

「そっか、それならいいんだけど」

「心配するな、私はどんな事があってもお前の味方だぞ、リー(ピリリリリリり)・・・・」

 

 

 

 

 

僕の顔に手を当てて、すんごいいい事言ってくれてたんだけど、突然、ルルーシュから通信が入ってきた

ん?いったいなんだろう?シャーリーの事かな?それとも別の話?

ああ・・・C.C.のご機嫌がまた下がった・・・

恨むぞ~?ルルーシュ~

 

 

 

 

 

 

「はいはい、何?ルルーシュ」

「エイスか?少し頼みごとがあるんだが・・・」

「ん?何かな?」

「今日、実はな・・・シャーリーと・・・」

「デートか何か?それ、嫌味?」

「違う!・・・いや、それがだな、一緒にコンサートに行く予定なんだが、

キョウトとの会談とブッキングしてしまって、可能性として考えたのがお前たちというわけだ」

「つまりは、何をしてほしいのかな?君が言うセブンでも使ってほしいの?」

「大まかに言えばそうだ。あの機体で、コンサート会場まで運んでほしい」

「ゼロの専属専用高速タクシーナイトメア?そんなことに、エナジーを使う気にはなれないな」

「貸しなら、・・・と言いたいところなんだが、今日お前に連絡したのはそれじゃない」

「へ?ふ~ん、なら今話したのは自慢?嫌味?勝者の余裕?それとも見下してる?」

「い、いや・・・C.C.が今目の前に居て、少し妨害してきたからなすまん」

「言い訳に全然聞こえないんだけどね?しかも、断らなかったらそのままやらせたでしょ」

「その目算があったことは否定しない、それについては謝る」

「清々しいくらいの、変わり身の早さだな。お前はそういう男か?」

「もう一人の・・・エイス、単刀直入に言う」

「初めからそうしてほしかったよ」

「シャーリーの父親と、シャーリーに会ってほしい」

 

 

 

 

予想が当たったな・・・

おそらくかなりめかしこませてくるだろう

自分を助けてくれたから、娘をやろうとかなんとか そうであるなら即座に追い払う!

リートをほかの女に渡してたまるか!ルルーシュにも当然渡さん!

 

 

 

 

「お前たちに助けられたと言ってシャーリーから伝言を頼まれてな。お父さんが二人に

会いたがってるって、あの時はお礼を言えなかったから言わせてほしいって。

エイス、お前姿さらしたのか?」

「しかたないでしょ?ビル内にいるのは助けるの大変なんだから」

「ゼロは仮面をかぶっているから正体は分からないしな」

「それで、どうする。会えないなら仕方ないとも言っていたが」

「いいや、会おう。ただし、条件を二つ。うち一つを君に飲んでもらう」

「俺に?」

 

 

 

 

いったい何を考えているリート?

シャーリー親子に会うのは、比較的リスクを伴う それに下手をしたらこちらの正体が

どうするつもりだ・・・リート

 

 

 

 

「一つ、君の口座からお金をもらっているって言ったよね」

「ああ、確かにあの去り際そう言っていたな」

「こっちもお金には困ってるから、それを自由にさせてもらいたいんだ」

「なんだと!」

「もちろん、法外な額のお金を使うつもりはないよ?残高はかなりあるんでしょ?」

「た、確かに・・・あるが、しかし」

「唯一困るのはC.C.のピザ代だけでしょ?彼女も苦しくなるほど食べはしないよ」

「・・・・・分かった、前回の礼も兼ねさせてもらうからな」

「小さい男だな、それくらい大目に見ろ」

「二つ目の条件は?」

「グランド・デューク・ホテルの14階にあるレストラン「シャイン・ブレイセア」に

二人で来ること。代金は、君のからもらうということで」

「実質、俺の承諾二つじゃないか!」

「固い事言わないの?で、どうする?」

「・・・分かった、両方飲む。今日の何時にそちらに行かせればいい?」

「時間はこっちに合わせてくれるんだ。なら・・・13時で」

「・・・朝早くに連絡して良かった、すぐ伝える」

「はいは~い、余裕があったら、タクシーナイトメアの件もやってあげるから

機嫌直してよ、ルルーシュ。こっちだって二人の仲、壊したくないんだからさ」

「ああ、恩に着るぞ。エイス」

 

 

 

 

 

これで、シャーリー親子と会うことが確定した

いったいリートは何を考えているんだ・・・

少し、聞いてみるか

 

 

 

 

 

 

「なぁ、リート」

「聞きたいんでしょ?今回こんなことをしようとした理由をさ」

「あ、ああ。今回なぜこんなことをしたのか気になってな」

「メリットならあるよ?まず、フェネットさん家族には安全になってもらえる」

「ん?どういう事だ?」

「僕たちが、バックに付く。そして、黒の騎士団側についてもらうかと思ってる」

「えっ?」

「C.C.でも驚くかぁ。でもこれは必要なんだよ。シャーリーはどちらにしても、

安全でいられない状態にある。ルルーシュのギアスもマオのギアスも圏内。

そして、マオは人の思考を読めるから今シャーリーを狙ってるはず。

なら、僕たちの会った後、シャーリーの思考を読むはずだ。

そして、その思考のなかにC.C.と僕が見えると思う」

「つまり、マオにルルーシュの矛先をこっちに向けさせて、

ルルーシュの矛先を、マオからなくさせるということか?」

「そう言う事、そうなれば、ナリタでの騒動は起こらないしルルーシュも殺されない」

「こちらから会いに行けば、マオは・・・来るな、間違いなく」

「まかせたよ?C.C.」

「ふっ、了解した。さて、フロントに電話を掛けるとするか」

 

 

 

 

「はい、フロントです」

「最上階のスイートのエイレインだ」

「おお、いつもご贔屓にして頂いて誠に有難うございます。本日はどの様なご用件でしょうか」

「このホテルにあるシャイン・ブレイセアに、予約を頼みたい」

「ありがとうございます。何時に予約いたしましょうか?」

「今日の13時。私と付添い、そして友人が来る。すまんが時間の時に案内を頼みたい」

「かしこまりました。お席はどのようにいたしましょうか?」

「四人の個室は?」

「ございます」

「なら、そこを予約だ」

「かしこまりました」

「それから、いいドレスを見繕ってくれないか?」

「エイレイン様。当ホテル、最上階のスイートには、そのドレスコードに見合うドレス、

スーツを備え付けてございます、どうかその中からお選びくださいませ」

「そうか。ああ、友人の親子はフェネットだ。もしかすればドレスコードではないかもしれない。

その時は、そっちに任せてもいいか?」

「左様でございますか。畏まりました。では、従業員一同、心からお待ちしております。失礼致します」

 

 

 

 

 

「ひゅ~、さっすが~C.C.」

「よせ、からかうな。ああいうのは、マリアンヌに覚えておいた方がいいと言われただけだ」

「でも、電話の掛け方も優雅だよ?やっぱりきれいだね」

「そ、そうか?そういってもらえるのも悪くないな」

「じゃあ、どのドレスにするか、C.C.の、僕が選んでもいい?」

「へ?あ、ああ。じゃ、じゃあお前のセンスを見させてもらうか」

 

 

 

 

その後、特に着せ替え人形にされていたわけではない

あれでもない、これでもないと、リートは一生懸命考えてくれていた

私も、リートに着せてみようと思えるスーツを一つ選んだ

全体的に黒く光沢もあって、映えそうだと思ったな、決めるのは私だけの特権だぞ

リートが持ってきたのは真っ白なロングドレスだった

それにいくつかアクセサリーなんかも持ってきて、きらきらした目で言うんだ

これをきたC.C.は絶対きれいだよっ!!って・・・

そんなこと言われて、そんな目で見られたら断れるわけないじゃないか

ちなみに、示し合わせていたというわけではない黒も白も、私たちが勝手に決めたものだ

それなのにもかかわらず、二人で着て鏡に立ってみるとお、お、お似合いと言えるんじゃないか?

黒と白のコントラストがかなり良かった そんな感じがした、いや感覚じゃない、無性にだ!

 

 

 

 

 

「うん、やっぱりきれいだよC.C.」

「そうか?そういうお前も似合っているぞリート」

「えへへ・・・」

「だらしない顔をするなよ?一応だが人前に出るんだからな」

「分かってるよ。言葉遣いにも気を付けないとね」

「よく分かっているな。よし・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・ど、どうしたのC.C.」

「・・・・・こ、こういう時は男がエスコートするものだろう」

「・・・・・う、うん・・・」

 

 

 

そこから、少し待ってみたがリートは考え込んだまま動かなかった

リートにこういう作法は教えていなかったか?

どうしたのだろうと思って声をかけようとしたときに

突然、リートが・・・

 

 

 

「こういうのは、初めてだから間違ってたらごめんね」

 

 

 

と言って、私の前に跪いた

 

 

 

 

「僕と、いえ、私とご一緒していただけますか、・・・・・・?」

 

 

 

 

 

一瞬呆然とするのは、仕方ない

リートが自分の事を私と言ったのは、この時が初めてだ

私の名前も、こんな形で言ってもらえたのも初めてだった

ギアスユーザーの時の有象無象よりもはるかにこっちが良かった

何もかもが真っ白だった、たとえ間違っていたとしてもこれが正解と思えてくる

そういうものがこれにはあった 私も返さねばな 

 

 

 

 

 

 

「ふっ、こちらこそ謹んでお受けしましょう、リート・ルルース」

 

 

 

そこで、リートは私と腕を組んでエレベーターまで、向かっていった

スイートだから誰もいないが、傍から見れば、どんなふうに思われただろうな・・・

だがまぁ、レストランに入ればその反応も見れるから、また楽しみだ

 

 

 

 

 

 

――――――――――さぁ、シャーリー親子よ お前たちは何を見せてくれる?

 

 

 

 




次回も続きます!
ご期待のほどを


感想などありましたら、宜しくおねがいします^^

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。