コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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いやぁ、一話で終わらせるつもりが二話構成に
まぁ、こういうモラトリアムもありかなぁって(ミレイ談)www

では、本編です<m(__)m>


第十話 Future to suspect Death will not come?

 

 

 

 

俺の思考は、今乱れていた

 

唐突に昨日の夜に来た連絡

今まで、姿を見せず声だけでこちらを牽制してきた二人の内の男の方

アッシュフォードに来いと言ったのは、俺だ

当然俺のホームグラウンド 向こうからしてみればアウェーに近い

だが、それでもかまわないからシャーリーに会わせてくれと言った

生徒会のみんなを巻き込むつもりはなかったが、今回ばかりはしかたない

でなければ、裏の俺が協力者を失うことになるのだから

当の本人を呼んだのは放課後 校門で待っていた

案の定、先生の声がしてその方向に行ってみれば

見たことのない風貌だった、銀か金のよく分からない髪に黒が混じっていて

顔は比較的整っている がっしりとした感じではないが体格もいいはずだ

ただ、目に光が灯っていなかった 普通の人間にあれは無理だ

助けてみたら予想通りそいつだった 

エイス・トゥバリエと名乗ったのは間違いなく偽名

そして生徒会室に連れて行ってシャーリーと会ったことがないこともはっきりした

ついでに言えば生徒会全員奴を知らない なら、なぜ・・・

引き離された後、少し会話を聞いていた 占いだとか よく当たるとか言っていたな

あいつもギアスを・・・可能性はある C.C.の事を知っているなら

 

 

そこで、俺はあいつの言葉を聞いてしまった あまりにも驚いた

シャーリーの父親が殺される? 聞いた話では兵士ではない 普通の役人だ

だが、あいつの予測はずばぬけている

それこそ、未来が見えているんじゃないかと思えるほどに

シンジュクゲットーのクロヴィス、河口湖のホテル この二つは誘導と推測で分かる

だが、これから先起こることは予測で立てられるものではない

そのうえ、シャーリーの父親が殺されることをピンポイントで指摘してきた

得になることをするつもりなら必ずその裏がある・・・

それを知らなければ・・・それに会長たちも黙っている

 

 

 

 

 

「ねえ、エイス。今不吉な言葉が聞こえたんだけど」

「そ、そうそう、シャーリーのお父さんが殺されるとか冗談だよな」

「・・・冗談でそんなこと言ったらって思うんだ僕は」

「おい、エイス。それは占いで出たのか」

「うん、そうだよルルーシュ」

「エイス君・・・本当なの?」

「シャーリー、エイスの言ってることはおそらく本当だ」

「ルル・・・」

「俺も以前、ちょっと興味があって占ってもらったことがある」

「それで、どうしたのルルーシュ」

「結果から言えば大当たりだ。リヴァル、最後のチェスの勝負の時間覚えてるか?」

「ん、ああ、あの時のか。8分32秒だろ?」

「それをこいつは、一秒もずらさず当てて見せた」

「嘘!?」

「結果的にそうなったとはいえ、事実だ」

「なら、シャーリーのお父さんが殺される可能性も・・・・」

「ちょっと待って!!!それじゃあ、お父さん殺されちゃうの!!」

「シャーリー!ちょっと落ち着きなさい!!」

「これが、落ち着いていられます!?」

「エイスは、無理やりここに来たって言ったでしょ。何か考えがあってきたのよ」

「え・・・」

「うん、そうじゃないと僕は今ここにいないよ」

「エイス・・・君」

「じゃあ、占いの結果を聞こう。それからでも遅くないはずだよ」

「ああ、そうだな。エイス頼めるか」

「もちろん、そのために来たんだからね」

 

 

 

 

ルルーシュが話をあわせてくれて助かった・・・

でも、やっぱり心苦しいね シャーリーのお父さんを助けるとはいえ

今のシャーリーを苦しませちゃってるんだから・・・

 

 

 

 

「シャーリー、君のお父さんの名前はジョセフさんであってるよね」

「う、うん」

「違ってたら良かったんだけどね・・・もしこの占いが当たるんだったら、来週の週末

黒の騎士団に殺される そう占いに出てるよ」

「なっ!?」

「黒の騎士団!?」

「おい、ちょっと待てよ。黒の騎士団って武器を持たない人の味方だろ?なんで殺すんだよ」

「理由は・・・土って出てるんだ」

「土?」

「それ以上は何かわからないの?」

「ごめん、それ以上はちょっと・・・」

「黒の騎士団に・・・」

「おい、エイス。対処法とかなんかないのかよ!」

「その前に、シャーリー。すぐにお父さんに連絡できる?」

「え・・・なんで?」

「お父さんの仕事場の問題なんだ多分。そこにさえ行かなければ、殺されない」

「お父さんの・・・」

「ナリタって出たんだ。みんな心当たりある?」

「ナリタ?」

「ひょっとして、ナリタ連山の事か?」

「それかもしれない、そこに行かないように連絡してほしいんだ」

「う、うん。ごめんちょっと離れるね」

 

 

 

 

シャーリーは、携帯を持ってみんなの輪から少し離れた

みんなの目は僕に向いてる

少なくとも、歓迎される目じゃないね

 

 

 

 

「エイス、なんで今日ここに来たのかな?」

「ルルーシュに相談したんだ。占いに苗字にフェネットって言う人が出てさ、周りで

そういう人がいないかって。そしたら、居るって言うから居ても立ってもいられなくって」

「それ、ほんと?ルルーシュ」

「ええ会長。比較的寝てないのもエイスと会話してる所為なんです。時差の問題もありますし」

「ブリタニアでは有名な占い師だったりするのかな?」

「違うぞリヴァル。エイスはなぜか知り合いの占いしか当たらないんだ」

「違うよ、ルルーシュ。重要なことだけだって」

「そうだったか?」

「そうだよ」

「みんな・・・」

 

 

 

シャーリーが、暗い顔して戻ってきた

これは・・・無理だったんだ

 

 

 

 

「お父さん、その日絶対外せないんだって、心配するなって言われたけど・・・わたし・・・」

「場所は!?ナリタでお仕事だったの?」

「そう・・・だって・・・」

「・・・」

 

 

 

僕は、力いっぱいは壁を殴りつけた

みんながびっくりしているのも関係ない

 

 

 

 

 

今は、ただ・・・自分の無力さが悔しい

せっかく壊す力を持ってるのに、直す力が・・・・ない

 

 

 

 

 

「エイス、ちょっとごめん」

「スザク!離して!せっかく助けられると思ったのに・・・自己満足だけど!くそっ!!」

「エイス君、大丈夫だよ」

「シ、シャーリー・・・・」

「お父さんは心配するなって言ってくれたよ、だからエイス君も信じようよ。

お父さんが帰ってくるのを、みんなで一緒に、ね?」

「よく言った、シャーリー!私たちも精一杯信じましょう。それにエイスの占いが外れる

な~んて事もあるわけだしね」

「そうだよ、チェスのだって偶然だって!!俺はエイスを信じないぞ!!」

「うん!!僕もエイスを信じない」

「わ、私も信じないよ」

「俺もだ」

「みんな・・・」

 

 

 

 

生まれて初めてだよ こんなやさしい「信じない」って言葉

ここに来てよかったって思えてくる

 

 

 

 

だけど、それはだめだ

君たちと僕たちは違う あっちはこっちと違うんだ

ルルーシュは、かろうじてあっち側にいる それがどうなるか分からない彼じゃない

 

 

 

 

 

「会長、ちょっとエイスと話してもいいですか?二人で」

「ん~?あ、そうだったわね。久しぶりの友達に会えたんだもん。行ってきなさい」

「ありがとうございます。それと、もう飛行機の時間も近いみたいなので校門まで送ってきます」

「その恰好で行くの?ルルーシュ」

「やむをえん・・・」

「みんな、ごめん。ひっかきまわすような事言っちゃって・・・」

「気にしないで、エイス君。心配してくれてとってもうれしかった」

「ねぇねぇ、またここに来なさいよ。私たちは大歓迎するわよん?」

「機会があったらまた来ますよ」

「その時は、恋愛の占いしてね?」

「ふふ、もちろん」

 

 

 

 

 

そういって、生徒会室を出た

ルルーシュの恰好は、まぁしかたないからってあきらめた

まあ、生徒さんたちも見かけないしいいよね

 

 

 

「エイス」

「何?」

「お前の知ってることすべて話せ」

「いやだって言ったらどうする?」

「なっ!?」

「ま、予想はしてたよ、今ギアスつかったでしょ」

「なぜ効いていない!」

「君のギアスは光情報。だからなんにも通さないカラーコンタクトをつけてきたんだ」

「だから、お前の眼は」

「死んでるように、見えた?ううん、僕の目はもう少しきれいだと思うよ?」

「まぁいいか、それでさっきの話は本当か?」

「うん、残念ながらね」

「黒の騎士団が、殺すのか」

「それも、残念ながら」

「どうやって殺すんだ」」

「・・・土石流」

「なに?」

「正確に言えば、水蒸気爆発による土石流だね」

「・・・・・」

「心当たりはありそうだね」

「紅蓮弐式の輻射波動なら、データ上ならあり得る話だ」

「まだ、キョウトから届いてないの?」

「データだけは届けられた」

「そっか」

「ナリタでいったい何があるんだ」

「日本解放戦線と、コーネリア率いるブリタニア軍の攻防戦」

「・・・そこに黒の騎士団が介入すると」

「そう言う事だね」

「・・・・・」

「どうする?」

「戦略上、あそこでコーネリア軍を叩いておかないと後が厳しい。

行かざるを得ない、そうでなければ黒の騎士団の戦力が増えない」

「シャーリーの父親を殺してでもそれは欲しいの?」

「そんなわけ・・・」

 

 

 

 

迷いはあるみたいだね

君も、身内には弱いんだね

分かる気はするよ そうじゃないと君は君としていられない

迷ってくれたんなら僕もここに来たかいがあった

戦いは、そんな君だと難しくなるよ 精一杯鬼にならないと

でも、そんな君だからこそ、僕たちは君を助けるんだよ?

 

 

 

 

 

 

 

「一つだけ、方法がないこともない」

「なに?!」

「以前、サイタマゲットーで君が拒んだ手だ。それを今度は握ることだよ」

「・・・・・」

「ナイトメアを使って、シャーリーのお父さんを助ける」

「だが」

「その先は、どうなるかは分からない。シャーリーは黒の騎士団は嫌いなままかもしれない。

気まぐれで、僕シャーリーに黒の騎士団の仲間って言うかもしれない。

それは全部推測にすぎないよ?戦術で助け出すしかないんだよ?」

「両立の道は・・・それしかないのか」

「そうだろうね」

「頼んでもいいのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌だ」

「!?」

「今の君の頼み方じゃいやだ」

「・・・頼む」

「・・・うん、任されたよ。貸し10個ね」

「おい!それは多すぎだろう」

「だって、こっちも命と体張るんだよ?ナイトメア1機で助けられたら奇跡だよ?」

「ぐっ・・・」

「だけど、精一杯がんばるよ?そっちも頑張ってね」

「ああ、攻防戦が終わり次第、連絡をくれ」

「もう1個貸しつくる?」

「断る!」

「じゃあ、プラス一個貸しを作らない代わりに、一つ言っておくね?」

「なんだ?」

「C.C.から口座を教えてもらったから、勝手に使わせてもらってるよ?」

「なんだと!」

「その恰好で言っても凄みはないよ~!」

 

 

 

 

 

そう言って、僕は校門を出た

アッシュフォード学園かぁ・・・

やっぱり、学校っていうのはいいもんだね

そういうのって、学校に行ってる人は思わないのかな?

 

 

 

 

 

―――――――――あ、帰りにピザの材料買っていかないと!!

 

 

 

 

 




花粉がしどい・・・
皆さんも花粉お気をつけください~


感想などありましたら、宜しくお願いします<m(__)m>

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