コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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次の話の前にアンケートを取ります。
ご興味のあります方は宜しくお願いします。
では、本文です。


第八話 Time of awakening Breath of accomplice

 

 

 

 

 

朝が来た いつもと変わらない朝だ

だが、今日にいたってはそうもいかない

過去の歴史通りに進ませるわけにはいかない

だが・・・ここで黒の騎士団の発足を邪魔したら・・・

いつ、ルルーシュ達が立ち上げるのか分からない

 

 

 

歴史の修正力と言う事を聞いたことがある

本来あるべき歴史から外れると、それをもとに戻そうとする力が働く

私たちが、ルルーシュとあったことがない過去で私たちに会ったら

修正力が私たちを消そうとするか、ルルーシュの記憶から消えるかされる

立ち向かうのは世界ではなく修正力なのかもしれない

世界は、ルルーシュにやさしくないのかもしれない

どこかしらのアニメの主人公なら悪逆の限りを尽くして正義の味方のゼロに

刺し貫かれ殺される スザクとそれに味方していた者たちだけが真実を・・・

そんなことは、初めからさせる気はない・・・

私は、いや、私たちはその為にやってきたのだから その根底からぶちこわしてやらなければ

 

 

 

「おはよう、リート」

「おはよー・・・ねぅい」

「すまんな、起こしてしまって。少し頼みがあるんだ」

「あさはやく、なに?」

「ルルーシュに連絡を取ってほしい」

「・・・わけあぃだね・・・・ちょっとかおを洗ってくるよ」

「行ってこい」

 

 

あいつは、よたよたと歩いて行った

と、同時にモーニングコールが届いた

 

 

 

「おはようございます、モーニングコールでございます」

「ああ、今さっき起きたところだ」

「左様でございましたか、朝食の方はいかがいたしますか?」

「持ってきてもらってかまわない」

「かしこまりました、セレス・エイレイン様」

 

 

 

 

セレス・エイレインというのは当然偽名だ

だが、正直この方が都合がいい マリアンヌの時は侍女あたりにそう呼ばせていたからな

本当の名など、誰が教えるか ルルーシュにすら教える気はなかったのに あいつめ・・・

しばらくするとリートが戻ってきた。髪も束ねしっかり顔を洗ってきたようだ

 

 

 

 

「ごめん、ちょっと時間かかっちゃった」

「かまわないさ、お前は普段もう少し寝ているからな」

「それで、ルルーシュに連絡だったよね」

「ああ、河口湖に行くアッシュフォードの学生どもを止めておく」

「それって、黒の騎士団が始まる・・・」

「そうだ、だがその場にはユーフェミアはいるんだ。ゼロが動く理由にはなる」

「なるほど。じゃあ、連絡するね」

 

 

 

 

少しコール音がして1回するかしないかで繋がった

 

 

 

「やあ、ルルーシュ君。この前は散々だったね」

「いきなり皮肉か?いい加減慣れたぞ。それで今回は何の用だ」

「冷たいな~朝早くに連絡するのがそんなに悪い?」

「要件を言え!」

「おっと、そうだった・・・お友達ってどうしてる?」

「お友達?」

「生徒会の女性陣って言った方がいいかな?」

「なに?お前がなぜ会長たちを知っている」

「それは、会ったときにね?で、どうしてる?」

「・・・ついさっき、「河口湖コンベンションセンターホテルに行ってくるわね!!』

とか言っていて、みんなを引き連れて出て行ったばかりだぞ?」

「!? 急いで引き留めて!!」

「? ほう、お前が会長たちにご執心か、趣味はいいな」

 

 

隣からC.C.の怒りのオーラが感じ取れるけど気にしない

 

 

「そんなこと言っている場合じゃない。この後そのホテルが占拠されるよ!」

「なに!?おい、それはどういうことだ!」

「時間はないから簡潔に話す。そのホテルは日本解放戦線のなんとかっていうのが

占拠の準備を進めてる。下手をしたら人質として利用されることになるよ!?」

「・・・疑っている余地はなさそうだな。10分後にまた連絡をする、通信領域を教えろ!」

「ZR-1151、周波数は76.1。今回だけだよ!」

「そう言う事にしておく!」

 

 

そういうとルルーシュは電話を切った

 

 

「あの坊や・・・言うに事欠いてリートがあの娘たちが執心だと?」

「あの~C.C.?」

「おい!」

「は、はい!」

 

 

 

目が据わってる・・・今までの経験上嫌な傾向だ・・・

すると、突然C.C.が手を引っ張り出して歩き出した

どこに行くのかと思ったら、ダイニングフロアだった

そこには、もう朝食が用意されていたんだけど・・・

 

 

「座れ・・・」

 

 

普段僕が座っている席に目が据わっているC.C.が座れと言ってきた

言うとおりに座ったんだけど、その膝の上にC.C.が座ってきた

 

 

 

「え、ちょ、ねぇ、ど、どういうこと?」

「罰だ、食べさせろ」

「へ?」

「罰だ、食べさせろ」

 

 

 

ニュアンスが全く変わらず、罰という名の命令をしてきた

ちょっと待って、僕、特に悪い事してないよね!?

ルルーシュが、執心的なことを言ってきただけだよね!?

すんごい理不尽だよ! これ! も~!

 

 

 

「手が止まってるぞ、早く食べさせろ」

「・・・はい」

 

 

この状態のC.C.には逆らわない方がいい事はもう分かってる

6、7歳くらいの頃、一度だけおおだだをこねた事があったんだけど、

その日から数日の間、言葉どころか目すら合わせてくれなかった

それ以来、この状態のC.C.は僕にとってある種のトラウマなんだ

ただ・・・その時とは少し感じが違うんだけど・・・

 

 

 

「・・・はい、あーん」

「・・・」

 

 

C.C.も口を開けてるだけなんだけど、僕もだいたい口の位置は覚えた

体型の変化がないっていうのも意外と便利だね

そして、食事も比較的すんなり食べ終わったころ・・・

 

 

 

「リート・・・」

「・・・はい」

「お前、私の事をどう思ってる」

「・・・え?」

「だから・・・私の事をどう思ってると聞いてるんだ」

「・・・」

 

 

 

ちょっとだけ、質問の意図が分からなかった

C.C.の事をどう思ってるか?

家族じゃないの、と思ったけどきっと違う でもそうなのかな

こういう質問って・・・漫画とかで見たことある

私が『好き』なのか?っていう意味だったと思う

それなら、簡単だ

 

 

 

「もちろん「ピリリリリリ」・・・・・ルルーシュだ」

「・・・」

「はい、ルルーシュ君?」

「ああ、初めに言っておく。お前に借りが出来たな」

「あっ、って言う事は間に合った?」

「説得には時間がかかったがな。あと一歩で列車に乗られる所だった」

「そっか、それはよかった」

「ところで、なんでお前はその事を知っている。お前は俺がやることを・・・」

「それ以上の詮索は無しでお願いするよ」

「・・・わかった」

「ああ、詮索ついでに二ついい事を教えてあげよう」

「いい事?」

「僕たちは二人だって言ったよね?」

「ああ、あの時割り込んできた奴か」

「多分だけど、今君に対してご立腹中」

「な・・・それのどこがいい話だ!」

「もう一つは」

「おい!無視をするな!」

「ユーフェミア・リ・ブリタニア皇女殿下が、河口湖コンベンションセンターホテル内にいる」

「な・・・」

「使うも使わないも、君の自由だ。今度会った時が楽しみだよ。仮面が埋没しなければいいね」

「お、おい!せっと・・・」

 

 

これ以上続けると・・・

本当にC.C.に口聞いてもらえなくなるから無理!

そして、肝心のC.C.は・・・・

 

 

 

「アノボウヤオボエテイロヨ・・・セッカクリートガイヲケッシテハナソウトシテクレタモノヲ、イトモカンタンニジャマシオッテ、ナニカデホウフクシテヤル・・・ブツブツ」

 

 

調度品のツボに八つ当たりしてる・・・

そうとうルルーシュに怒りっぽいゲージがたまってそうだよ

会ったときのルルーシュがどんな目に合うか楽しみではあるんだけど

今は、こっちの身の方が危ないから早く話しかけよう

 

 

「C.C.」

「ん・・・リート」

「さっきの続きだけど」

「あ、ああ」

 

 

 

 

 

 

「好きだよ」

「!?」

「もちろんC.C.の事は好きだよ」(家族として)

「そ、そうか。リートは私の事が好きか」(恋人?に近いものとして)

「当たり前だよ、家族なんだから」

「・・・そ、そうだな。だが・・・」

「だが?」

「い、いや・・・何でもない」

 

 

 

 

 

正直に言わせてもらう

リートは、鈍感だと思う 家族として過ごしてきているというハンデもあると思うが

当然ながらリートと、私は血は繋がっていない 好意の対象にはなるはずだ・・・

だが、家族として好きといった・・・母親と思っているのかもしれない

私は、思う そうでなければいいと 育ててきたとはいえ趣味はおもしろいくらいに合う

ルルーシュのような薄ら笑いを浮かべはしないし、ユーザーだったときの有象無象とは違う

V.V.の様なガキでもないし、マオのような究極依存でもない

こういってはなんだが、共犯者としても・・・こ、こ、こ・・・としても相応しいと思う

まだ、決心がつかん この打ちあけはもう少し先延ばしにしよう・・・うん・・・

 

 

 

「それで、C.C、ルルーシュには河口湖での事を匂わしておいたけどどう動く?」

「・・・ん・・・ん?あ、ああそうだな。どうしようか」

「河口湖に行ってもそれほどやれることってないでしょ?」

「そうだな。向こうに行ったところで救出作戦をやる意味なんてない」

「ホテルから落とされる人質は?」

「有象無象のことなど知ったことか」

「まぁ、そうだよね」

「なら、ディートハルトって言う人に情報をリークする?」

「どうするつもりだ?」

「あの人は、ルルーシュがゼロじゃなくなったから裏切った。ならそれまでの間は信用できる。

報道をさらに強化させようよ。黒の騎士団の戦力増加にもつながると思う」

「なるほど、なら変声器を使って私がやろう」

「お願い」

「う、うむ。任された」

 

 

 

 

 

私は変声器付の電話をリートから受け取った

だが、完全に声が変に聞こえるものじゃない 違和感のないようにな

そうだな、少しくらい遊んでやるか・・・

 

 

 

 

「はい、Hi-TVエリア11トウキョウ租界支局報道局、ディートハルトです」

「ディートハルトさんですか?ギブソンさんに紹介されて電話しました、アリー・クレイオです」

「ギブソンからですか。それでご用件はなんでしょうか?」

「ゼロの事なんですけど」

「ああ、クレームですか?その件については支局に・・・」

「いえ、ゼロのこの先について知ってることがありまして・・・」

「なに!?それは本当ですか?」

「はい♪」

「それで、ゼロはどこに何をしにいくんですか!!」

「場所は言えませんが、河口湖を目指すとかなんとか」

「河口湖!?今日本解放戦線が占拠している・・・ここが?」

「今、そちらにいらっしゃるんですか?」

「ええ、すいません。確かな情報なんでしょうか」

「信じていただなかなくてもかまいませんけど」

「いえ!ゼロの事を教えてくださってありがとうございます。では準備がありますのでこれで」

 

 

 

ディートハルトは、電話を切り際にさて、これから各方面にとかなんとか言っていた

これで、リートの思惑通りだ そのリートだが、なぜかポカンとしているな どうした?

 

 

「どうした、リート」

「いや・・・C.C.変声器いらないなと思ってさ。少女って感じの声だったよ?」

「そうか?放送方面には手を打ったが」

「なら、もう一つくらい手を打っておく?」

「ほう、どんな手だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――ナリタ連山攻防戦 フェネット って言ったら 分かる?C.C.

 

 

 

 

 

 




アンケートは、お手数ですが作者のページをご覧ください。
それから、アンケート結果のため一日お休みします。ご了承ください。

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