コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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プロローグ的なものです。あっ、ゼロ話ってなんかいいですねww


第ゼロ話  His whole life is before him

皇暦2010年。いや、今では旧皇暦というんだったかな。忘れてしまったよ

 

もう何年も、何十年も、何百年も前に数えることをしなくなってしまったからな

 

今は、そうだな・・・旧皇歴3900年辺りか

 

誰も知っている人間などいない

 

ギアスという言葉すら霞んできたな

 

 

 

 

ルルーシュは、私と出会い、契約をむすんだ

 

ゼロとなってからは、充実していたんだろうな

 

そういや、あいつの家で食べるピザはうまかったな

 

あの坊やには「ピザ女」とか言われたが、ピザのなにが悪い

 

 

んんっ   「ギアス」

 

 

 

王の力は人を孤独にする。

 

コードも同様だ、孤独にする

 

かつての私も愛されたかったために、これを得たんだったな

 

利用されたとはいえ、今では満足しているよ

 

まぁ、家の近くには誰もよってこないがな さみしくないぞ

 

私はつらいとは思っていないぞ 本当に!

 

 

 

 

 

ただ、時々おもうんだよ

 

あいつが犠牲になる過去を変えたいと思う時が

 

あいつが犠牲になる必要があるのかと思う時が

 

あいつが・・・

 

 

 

あいつが死んで、たった一つだけギアスを渡したことがある

 

名は・・・誰だったかな 最初の一日だけだ あいつとかかわったのは

 

発現したギアスは「過去を知るギアス」だった

 

私以外の人間の過去を知ることができるものだった。

 

私は、あいつと知り合って、あいつが死ぬまでの全てを教えてもらった

 

時には、首絞めながら無理矢理にな あっ、そのせいか あいつがいなくなったのは

 

 

 

 

 

 

 

今、また思った あいつのことを

 

 

「過去を変えてしまいたい」

 

 

最近はそう思う 思うんだよ 

 

 

 

 

気が付いた時には、近くの村に足を運んでいた

名前は知らない 今日が初めてだからな

ただ、窓の外から見える教会だけは覚えていた

村とは不釣り合いの大きいな

その教会に入ってみると、子供が一人よってきた。

 

「おねえさん。あなたは、だれ?」

 

近づいてきたのはこの男の子だけだ。

周りの子供やシスターたちは寄ってこようともしない

私は目線を下げてこう言った

 

「君の名前は?」

 

「・・・リート、リート・ルルース」

 

 

少し驚いた まだ言葉が話せてないからかも知れないが

一瞬「ルルーシュ」に聞こえた

 

「リート、君、家族は?」

 

「いないよ、おねえさんとおなじで」

 

「・・・なんで、私がひとりだって思うのかい」

 

「そのおでこは、人をひとりにするんでしょ?」

 

もっと驚いた、コードのことを知っている!?

 

「ひとりなんて、さびしいよ?ぼくもひとりだからさみしいけど」

 

「君も何か持ってるのかい?」

 

「ううん、だけど、みんなぼくがきらいなんだ。おしゃべりできないんだ」

 

「どうして」

 

「このまえ、えほんをよんでもらってね、ぼくとにた、なまえのひとがわるいひとだったんだ。だから、ぼくもわるいひとなんだって、シスターもかばってくれないんだ」

 

 

この子の境遇を今悟った この子は苗字がルルーシュと似ているだけで一人になっている

 

すこし、興味がわいた そして、共犯者いや・・・「壊変者」になれる気がした。

 

シスターにかけあってみた

 

「すまないが、あの子を引き取ってもいいかな」

 

「ええ?・・・ええ!どうぞ!この子たちもあの子がいると元気に遊べないらしくって」

 

 

シスターらしからぬシスターだ・・・ひどいもんだな

 

 

「では、連れて行くぞ。 リート、一緒にくるか?」

 

「・・・うん。・・・シスター、お世話になりました」

 

「さぁ、みんな。向こうへいって遊びましょう!」

 

「・・・・・」

 

「リート?どうした」

 

「まえまではよかったのに」

 

 

私はこの子の根底にあるのがわかった気がした

 

その絵本を読むまでの間子供たちと一緒に遊べていたんだ

 

だから、「戻りたい」と思ってるんだろう

 

 

「リート、私に力を貸してくれないか?」

 

「ちから?ぼく、なにももってないよ?」

 

「いや、お前は持っているさ。心という力をな」

 

「??? あっ、まだ名前聞いてないよ?」

 

「そうだったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――私は、C.C. きっと共犯者になる女だ




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