東方孤傀劇/~Noキミョン?Noウドンゲ?Yesうどみょん!   作:因田司

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本編で書き方を変えましたので
此方も書き方を変更することにしました。

うどみょん第Ⅱ弾!!……に出来るほど
話数があまりにも進んでいませんので、途中からになります。
ご了承ください。

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見て下さると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪



「春は、私が手に入れる!!」(文体変更)
ロマンス・スナイパー


YOUMU

~とある道中

 

私達は、木々に囲まれた道を歩いていた。

 

私、みょんさんこと、魂魄妖夢と

うどんさんこと、鈴仙・優曇華院・イナバさん、

そして、リリーホワイトさん。

 

三人で人間の里を離れ、旅を続けている最中だった。

 

リリーホワイトさんもすっかり元気になって

楽しそうに私達と話していました。

 

すると突然……

 

 

 

「二人とも!!危ないですよ!!」

 

 

リリーホワイトさんが、私達の前に来て両手を拡げた。

其も後ろ向きで。

 

 

「リリーホワイトさん…!?」

 

 

何があったんでしょうと、

背を向け立ち塞がる彼女の前を見て驚いた。

 

大型のミサイルらしき物体が飛んできていたからだ。

 

某配管工のゲームに出てくる

砲弾を一つ目にしたような風貌だ。

 

幽々子様も其の砲弾によく苦戦されていた事を覚えている。

 

 

!いや、そんな事より今は……!!

このままだと、リリーホワイトさんに!!

 

私は必殺技を発動した。

 

 

「『反射下界斬』!!!」

 

 

リリーホワイトさんの前に、水色のバリアが出来る。

ミサイルは彼女の前で其のバリアにぶつかった。

 

作用により少数の弾幕とともに

ミサイルは反射され、飛んできた山の中腹に向かって飛んで行った。

 

そして次の瞬間、

 

 

 

ピィッッチュドォオオッォオォオーーーーーン!!!!!!!!

 

 

 

紫色の大爆発が山で起こった。

 

……誰か、被弾した?

効果音が似てるような……??

 

 

!だから、それどころではありません!!

 

 

「大丈夫ですか、リリーホワイトさん?」

 

 

リリーホワイトさんの前に回り込んで尋ねる。

 

彼女は目をギュッとつぶっていた。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

リリーホワイトさんが目を恐る恐る開けた。

その瞬間、顔から汗がどっと出ていた。

 

 

「ありがとうございます……

貴方が気付いてくれなかったら私達は……」

 

 

相当怖かったらしく、震えていた。

 

 

「…みょんさん、今のは……」

 

「間違いありません、マリスですね……」

 

 

…私達も狙われているという事ですか……

 

 

「リリーホワイトさんの緊張をほぐしましょう。

何処かで隠れて休みます?」

 

「そうですね、急ぎましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LILY BLACK

~とある山腹

 

 

「……なあ、さっき恋愛を邪魔するものは先に始末するといったよな?」

 

「エェ……ソウネ」

 

「じゃあ、邪魔するのが今のところなくて私達だけだったら?」

 

「ドウスルノヨ?」

 

「遠慮なく私達がいかせて貰うにきまってんだろ!!」

 

 

名前の付いているかどうかも分からない山の中腹、

そこに設置されたマリスで出来た砲台に乗って私は叫ぶ。

 

 

私は、善を潰す先輩の立場として

突如幻想郷に出没した愛を憎む後輩達に

恋愛の距離はどう埋まるのか、人形劇でレクチャーしたばかりだった。

 

ソイツはさて置き……

 

 

マリスでできた席に座り、砲台マリスの標準の様な二つの目に

私の目を合わせ、目標と着弾点を確認する。

 

一つからは並んで歩く一人と一匹、其にリリーホワイトを確認した。

 

もう一つから見えたのは、何もない地面だった。

私が奴等が此の先必ず通ると推測した道だ。

 

微調整をしながら再び砲台に話しかける。

 

 

「……今私をバカだと思ったろ?」

 

「イエス」

 

「正直でよろしい。だがな、どうしてこんな事をするか判るか?」

 

「判ラナイ」

 

「もし、此のまま何もなかったら、奴等は稀に自分で

其の出来事を作ってしまう事がある。姑息な事にな」

 

「!成程…可能性ハ無イ訳デハ無イノネ?」

 

「そうだ……だが、私は其のわずかな可能性が怖えんだ。

だから此方から一発で、ダイレクトで終わらすんだよ!

相手の名前も呼ばす間もなく、静かに、だがあっという間に終わらせる。

そうすれば、二人ともお前の本体の人形だ」

 

「……リリーホワイトハ?」

 

「其はダメだ。アイツは私が人形にする」

 

 

マリスの二つの目を通して標準を合わせる。

一人と二匹が通るポイントの地面に着弾する様に

標準を合わせた。

 

もう一つの目で再び目標を見た。

 

ズームしたリリーホワイトを見ると胸糞が悪くなる。

特にあのふざけた笑顔……

 

思わず歯ぎしりが出る。

呆けた面で、のうのうと飛び回りやがってぇ……!!

 

 

 

「死ね」

 

 

 

バッッシュウゥゥウ!!!!

 

 

……自由研究の時みたいな音だな。

ペットボトルのロケットか?

 

とりあえず、砲台マリスの砲口からミサイル型のマリスが出てきた。

 

そのまま私が定めていた着弾点に向かって飛んで行く。

 

 

あのミサイル、私も発射前のデザインを見せて貰ったが、

流石に恐ろしかったな。

紫色のミサイルの先端にひとつ目しかなかったからな。

 

狙いは正確に計算した。

何もなきゃ必ずアイツ等にブチ当たる。

 

もし失敗して避けられてもミサイルマリスが自分で追尾する。

奴等に勝ち目は……無い。

 

だがあんなのが飛んできたのが気付けば…

気付けばだが……アイツ等発狂でもするんじゃねえか?

 

 

「イヒヒヒ……」

 

 

思わず笑いがこぼれる。

 

 

 

 

 

 

 

………ゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウ

 

 

「?」

 

 

飛んで行ったはずのミサイルマリスがこっちに飛んできていた。

 

 

「は?」

 

 

そして次の瞬間、

 

 

 

ピィッッチュドォオオッォオォオーーーーーン!!!!!!!!

 

 

 

紫色の大爆発が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「~~~マ、まサカ……反射シテ来るトはァ……!!」

 

 

 

 

あタリ一面紫色の粘液デ覆わレテいた。

着弾スレば、内蔵したマリスデ追い打ツモノだっタらシイ。

 

当然、着弾点に居タ私モ範囲内ダった。

 

 

「……デ、ドウ思ウ、此ノ結果ヲ?」

 

 

突然粘液の一角ガ盛り上ガリ、一つの姿が作ラレた。

 

目標ノ一人だッタ兎だ。

粘液かラ足を引き抜キ、溜息ヲつカレた。

 

 

「オイ…先に…此ヲ何トかシてクレェえぇぇ……!

粘付イて取れん……!!」

 

「判ッタワヨ…チョット待ッテ」

 

 

スルと兎マリスノ左耳が大きク裂ケ、

巨大ナ口となッて私ニ襲いカカっタ。

 

 

アぁ……アの剣士も…こうイう風に襲わレタら良イのニ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう……助かったぜ」

 

 

私は左耳に、骨までじゃないがしゃぶり尽くされたあと、大きく伸びをした。

 

 

「話ハ終ワッテナイワ。此ノ結果ヲドウ見ルノヨ!?」

 

 

兎マリスが詰め寄って来た。

ワニみてぇな左耳からよだれが垂れている。

 

 

「仕方ねえ……アイツに反射できる技があるなんて

知らなかったんだからよ……」

 

「私ハ知ッテタワ?二人トモ戦ッタ経験ガアルモノ!!」

 

「!?なんで教えてくれなかったんだ!」

 

「……アンタ…アノカップルハ最近チマタデ話題ニナッテイタノヨ?

アンタノ事ダカラ、テッキリ調ベテタト思ッタノヨ!!」

 

 

少し怒ってるな……顔の半分だけ擬態が解け、別の奴に擬態していた。

コイツは……紅魔の魔女か……

 

 

だが、私が話題になっていたのを知らなかったのは事実だった。

幻想郷のいろんな情報を網羅してた私が……

多分すごく最近に話題になったんだろう。

 

 

「……チッ」

 

 

舌打ちが出た。

 

 

 

「此でも駄目なら………」

 

 

……仕方ねぇ。

 

 

「究極だが…私でもやりたくなかったが……

あの手段を使うか……?」

 

「!何ナノ……其ノ手段ハ?」

 

 

だが……今は大っぴらには出来ない……

 

 

「……耳貸せ」

 

 

兎マリスが顔を戻し、耳を傾けた。

予想通り、裂けた左耳を大きく開けて……

 

私は耳の口の中にそれを話した。

いつ首を持っていかれるか内心ビクビクしながら。

 

 

「!!」

 

 

……予想通りの反応だ。

 

 

「だが、もう少し様子は見るとしようか……」

 

 

今むやみに動いてもダメだ。

其に……奴等の情報も知りたいしな。

 

 

「追うぞ」

 

 

私は飛んで、敵を追いかけた。

兎マリスも巨大なひとつ目のハエに変身し、私の後を追った。

 

 




如何でしたか?

うどみょんでは、こんな感じでいくと思います。

……だんだん、うどみょんではなく、
敵側のリリーブラックが主演になってきている様な……

それでは、次回もゆっくりしていってね♪

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