ダイの大冒険~七竜降臨~   作:ボレロ

3 / 10
 ハァイ! ヒーローはいつでもヴェリハード!
 いつも辛いね! 届かなくても応援してるよ! グッラック!
 出会いは偶然? 信じたいじゃんデスティニー!
 育てちゃえよニューヒーロー! それはクルクルティーチャーのワーキン?
 そう言わず、ヘルプしちゃえばいいんじゃん? レッツワーキン! 


クエスト2-勇者育成支援-

 翌日、ダイの『特別ハードコースEX(エグゾースト)』が開始された。

 本来の『特別ハードコース』は、一週間で勇者を育成しようという、その時点でとんでもないもの。

 通常特訓に加えて、早朝、夕方の猛特訓が追加された、その名に恥じないスパルタコースである。

 

 だが、そこに13班という劇薬が混ざった今、スパルタという言葉すらも生ぬるい。

 もはや地獄を煮詰めたような濃度と化していた。

 

 協力するといっても、特訓のほとんどはアバン主導によるもの。

 アバンによる早朝特訓を終え、絞られきったダイに、13班が直接稽古をつける。

 

「でやあぁぁ!!」

 木刀を振り上げ、ダイが斬りかかる相手はトウコ。

「ダイ、とにかく私に一太刀浴びせることを目標としろ。私の一撃を防ぎつつだ」

 気合の乗ったダイの木刀をかわし、脇腹に手刀を浴びせるトウコ。

「(は、速い!! これがトウコの本気なのか!?)」

 殴られた痛みなど感じる暇もなく、ダイは驚愕する。

 基礎的なことは全てアバンに任せることにしたトウコは、ダイに対して素手とはいえ本気の動きで相手をすることにした。

 強敵との戦いを自身の成長に繋げる。

 トウコたち13班も、ドラゴン相手にそうやって勝利してきたのだ。

 ダイのセンスならば必ず何かを掴んでくれる。

 そう信じ、トウコは持てる限りの技術を尽くし続けた。

 

 

 そのまま数十分、ダイは四方八方から現れは一撃を浴びせるトウコに翻弄され続けた。

「だ、駄目だぁ~~、全然当たる気がしないや」

 ボロボロになったダイは、トウコとのレベルの違いを痛感するばかりだった。

 傷をイクラに治療され、ダイは流されるように次の特訓に移った。

 

 

 

「ええぇ!? 真剣でって……本気なの、チェルシー!?」

「当然だ、さっさと来い。手加減したら逆に殺すぞ」

 チェルシーはただ構え、真剣で切りつけてこいとダイに告げた。

 拒めば殺すという言葉に嘘は感じられない。

「うおぉぉぉ!!」

 チェルシーを信じ、渾身の力を込めてナイフを振り下ろすダイ。

 

 感じたのは、金属のような衝撃。

 ダイのナイフは、チェルシーの皮膚に薄い跡を残して弾かれた。

「ダイ、アバンに大岩を割るよう言われたそうだが……せめてそれを達成できねば、私に傷をつけるなど百年早い!!」

 言い放ち、ダイに向けて拳を放ち……届く前に止めた。

「うわあああ!!?」

 だが、発生した拳圧にダイの体は大きく後ろに弾き飛ばされた。

「ポォォォォップ!!!」

「ひぃ!?」

 茂みの裏から、怯えた声と共にポップが飛び跳ね姿を見せた。

 

「オマエも、全力で、来い」

「じょ、冗談じゃねぇ!! アンタみたいなの殴ったら、俺の腕が折れちまうよ!」

「誰がそんな貧弱な拳で殴れと言ったぁ!! 呪文に決まっているだろうが!!」

 ズンズンと近寄るチェルシーに、じわじわと後ろに後退するポップ。

「さぁ来い、すぐ来い。それともこのまま首を捻り落とそうかぁぁ!?」

「ひぃぃ! 後悔すんなよぉ、メ、メラゾーマァァァ!!」

 ポップのかざした杖から、彼の十八番であるメラゾーマの大火球が飛び出す。

 それは、愚直に前進を続けたチェルシーの体を覆い尽くした。

 

「そ、それ見たことか! 待ってろ、今ヒャダルコで……げぇぇ!?」

 燃え盛るチェルシーは、両手を勢いより大の字に広げた。

 その勢いだけで、メラゾーマの炎は弾けるように霧散した。

「次は氷かぁ? いいぞ、来いよ、遠慮せずに撃って来ぉぉい!!」

「ぎぇぇぇ~~!!?」

 こうして、特別ハードコースの特訓を拒んでいたポップも混ぜ込み、チェルシーの特訓は続いた……

 

 

 

「二人共、大丈夫? トウコさんもチェルシーさんも、容赦とかないからね」

 ボロボロになったポップとダイを、イクラはキュアで癒やした。

「イクラも、二人に特訓して貰ったんだよね?」

「うん……ボクは特殊な生まれに悩んだりもしたんだけど……特訓のおかげで、とにかく今を生きることが大事だって理解できたんだ……」

「おい、ダイ。良いこと言ってるように聞こえるけど、目が死んでるぞこいつ」

 死んだ魚のような目で語るイクラの様子に、どんな特訓だったかは想像に容易い。

 そんな回想から戻ってきたイクラは、二人への訓練を始めた。

「勇者たるもの……というか、人類の希望はそう簡単に死んでは駄目なんだ。だから、ボクが教えるのは逃げ足だよ」

「ええ~? 逃げるなんて、勇者らしくないよ」

「時には戦略的撤退や時間稼ぎは大事なんだよ。辛くても、情けなくても、耐え忍ばないとならない時も、きっとあるからね」

 平静に告げるイクラの言葉だったが、その言葉に含まれる重い、苦渋の気持ちが隠しきれていなかった。

 逃げなければならない、そんな時をイクラは1年にも満たない人生でどれだけ味わってきたのか。

 

「ごめんよ、イクラ。特訓……よろしく!!」

 ダイは先ほど口にした言葉を恥じ、気合を入れ直した。

「うん、任せて!!」

 ぱぁっと明るく笑ったイクラは……目の前に地獄の釜を開いた。

「「へぇ!?」」

 ハモるダイとポップの目の前の地面に現れた黒い大穴から……無数の目が、二人を凝視した。

「「ぎ、ぎぃやあああああ!!?」」

 黒い無数の腕が伸び、ダイを、ポップを掴もうと襲いかかった。

「大丈夫! 捕まったらすぐ閉じるから!!」

 にこやかに言うイクラの声は、二人には届かなかった。

 それから更に数十分、地獄の鬼ごっこは続いたのだった……

 

 

「さぁて……これから通常特訓に移りますよ!」

「はい!」

 アバンの声に、トウコが応える。

 13班もまた、邪魔にならない程度に通常特訓に参加させてもらうことになったのだ。

「私なんかに教えられることはないと思いますが、精一杯努力させていただきます」

 そういうアバンであったが、その手際に感心するものがあった。

 

 基礎訓練、格闘技、剣術。

 オールバランスに優れた、苦手な相手というものを無くしていく特訓。

 特にイクラは未だ精神面では成長段階にある。

 こういった教師に教えを請える機会はなかったため、トウコとチェルシー以上に大きな糧となったのだった。

 

「アバンさんは、まさに万能の天才ですね」

「アハハハ……武芸百般と言えば聞こえはいいですが、戦士には力で及ばず、武闘家には素早さも技のキレも及ばず、魔法使いには当然魔法で劣る……そういう人種ですからねぇ」

「本来、そういう人間こそが司令塔足りうるのです。私達の組織を設立したのも、そういう人間でした。全てに秀で、しかし一流であれ、超一流には全てが達しない……それを、彼女は良しとしなかった」

 特訓の休憩に当たる昼食時。

 会話の中でトウコは、アバンの優秀さに一人の人物を思い出していた。

 ムラクモの元総長、日暈ナツメ……人類を裏切った、女のことを。

「……私とて、自分の力がもっとあればと思ったことは一度や二度ではありません。全力を尽くしても、この手からこぼれ落ちてしまったものはいくらでもある……実際、力を手にする機会はありました。どれも、邪悪でおぞましい手段ばかりでしたが」

「それに、手を伸ばそうとは?」

「思ったどころか、伸ばしちゃいました。結果、一年間も死にかけて、友人にも殴り飛ばされて……出来ないことを無理やりやるより、出来ることを地道に行うのが一番ということですねぇ」

 その言葉はトウコにも覚えがある。

 ナツメによって仲間が、助けたはずの数多の命が奪われたあの日。

 酷く自暴自棄になり、無謀な戦いを続けた。

 仲間の死を恐れるあまり、頼るのを恐れたトウコに最終的に飛んできたのはチェルシーの拳。

 

「ポップもダイくんに触発され、高め合える関係になればと思うのですが……ポップはチェルシーさんに気に入られて、予定とかなり変わってしまいましたねぇ」

「……大事に遊ぶよう、伝えます」

 

 昼食後、座学を基本に特訓は再開された。

 世界の基本やモンスターの知識は13班にとっても有益な情報であり、熱心な様子は勉強嫌いなダイのやる気を途絶えさせない効果もあったようだ。

 

 精神修行の瞑想、魔法の特訓に至るとダイはその才能がまだ目覚める気配を見せない。

 反面、そこは魔法使いのポップの独壇場……となるのを防いだのはイクラであった。

 

「マヒャド!」

「メラゾーマァ! っでぇぇ!?」

 イクラのマヒャドと、ポップのメラゾーマ。

 ぶつかり合う氷結と炎に、軍配が上がったのは氷結。

 自分の下まで届いた冷気に、ポップは冷や汗をかき逃げ惑う。

「イクラくん、ナイスです。対してポップは集中力が足りません、集中力が!」

 

 イクラも、この世界の呪文に興味を持ち、自身のスキル並に使いこなせるよう励み続けた。

 ポップたちとは別に、トウコとの連携訓練も行う。

「行くよ、トウコさん! ヒャダイン!!」

「合わせる!!」

 高波に放たれるヒャダインに、トウコは追従するように駆ける。

 ヒャダインと高波の衝突した刹那に合わせた、高速の居合。

 凍りついた高波は砕け、海を覆う氷の膜が大きく広がった。

「サイキックのスキルに合わせるのとは、また勝手が違うな。動く相手にはまだ難しい……続けるぞ!!」

「はい!」

 

 その様子を見たアバンたちは感嘆の声を上げる。

「ほう! 魔法剣……伝説の武器を使用しなければ実現不可能とされるそれを、完璧なタイミングで再現してしまうとは……まさに神業のコンビーネーションですねぇ!」

「すごいや! ポップ、俺たちもやってみよう!」

「馬鹿言ってんじゃねぇ! おめぇはまず魔法を使えるようになれっての!」

 俺じゃあダイを氷漬けにするのが関の山だ、とポップは内心毒づく。

 

「ま、それは別としても、俺もイクラをギャフンと言わせてやらねぇとな。一年も先生の弟子やってんだ、女みたいな顔した奴に負けてたまっかよ」

 しかし、イクラの外見が弱々しいのが幸いしたのか、あんな奴に負けるかと珍しくポップの対抗心に火が点いたようだ。

「ほぉう? 頑張れよ、ポップ。暇潰しに練習台になってやろう、来い」

「練習台って、おめぇとんでもねぇ反撃してくるじゃねぇか~~!! く、来るんじゃねぇ~~!!」

 そんなポップを、暇を持て余したチェルシーが追い回す。

「殺さない程度にしてあげてくださいねー」

 魔法を物ともしない相手との戦闘訓練になるので、アバンも煽ることでポップは通常特訓でも地獄を見るのだった……

 

「ねぇ、アバン」

「おや、マリナさん。どうしたんです……特訓中なので、危険ですよ?」

 そんなアバンに近寄ってきたのはマリナ。

 魔法飛び交う場所にいては危険だと、少し場所を移動してアバンはマリナの用事を聞いた。

「え? ほうほう、なるほど……そういうことでしたら、とりあえずこれを」

「ありがとう」

 用事を済ませたマリナは、駆けて去っていった。

「いやぁ、皆さん向上心が高くて、関心関心」

 アバンは独り言を呟き、再び皆の授業へと戻っていくのだった。

 

 

 

 

 時間は過ぎ、夕方の特訓が始まった。

 ここで、ダイの才能を改めて皆が認識することとなった。

 

「でりゃあああ!!」

 特訓開始直後、ダイと組手を行ったアバン。

 その感触から、今日の最後にやらせるつもりだった大岩割りを、予定を繰り上げ再チャレンジさせた。

 

「ああっ!?」

 斜めに振り下ろしたナイフが、大岩をあまりに自然と斬り裂いた。

 成したはずのダイが驚いている間に、岩の上部は重力に従い落ちて砕けた。

「良い太刀筋だったぞ、ダイ」

「どれだけ早くても、この夕方の特訓を終えてようやく……と思っていたんですがねぇ。やはり、トウコさんという最良の見本を目に出来たのが幸いしたんでしょう」

 喜ぶダイ以上に、アバンは上機嫌であった。

 予想を越える弟子の成長を喜ぶ姿に、やはりナツメとはまったく違うなと思うトウコ。

 そんなトウコ自身、ダイの成長には内心嬉しさが満ちていた。

 

「……思ったよりまともな人だよな、トウコって」

「えっ、どういうことです?」

 ポップのつぶやきに、イクラが疑問を投げかける。

「おいおい、おめぇが原因なんだぞ? 特訓で、トウコにトラウマあるとか言ってたろ?」

「ああ……まぁ、ドラゴンとタイマンで戦わされましたからね……血塗れになって帰還したら「よし、1時間休憩してこい」と表情変えずに言われた時は、もう死のうと思いましたよ」

「鬼かよ……チェルシーどころじゃねぇじゃねぇか」

「でも、仕方なかったと理解もしているつもりです。僕が生まれた頃、もう戦況は修行とか訓練なんて取れる状況ではなかった。13班でも死傷者は出ていて、サイキックとして最高の才能があると言われたボクは、すぐにでも最前線に出られるレベルまで成長しなければならなかったから……」

 ポップも、ダイからの又聞き程度でトウコたちの世界の話は聞いていた。

 だが、聞いた以上にヤバイ世界だったらしいと、ポップは息を呑む。

 

「大丈夫、ダイくんとポップさんには死ぬような特訓はしませんよ」

「だ、だから俺は普通の特訓だけで充分……」

「ポップー、特訓するぞー」

 音もなく忍び寄ってきたチェルシーが、ポップの腰を掴む。

 ポップが悲鳴を上げたのは、もう引きずられていく最中であった。

 

 

 

「どうだ、見ろこれを。ダイの奴、この私の柔肌に傷をつけてくれた……まったく、女性をいたわる気持ちのないボウヤだ」

「ニヤニヤしながら言うな、チェルシー……」

 夜、静かな浜辺で13班は食後の休憩を取っていた。

 既にダイ、ポップは猛特訓の疲労から眠りについている。

 そのダイは、岩石割りの後も激しい特訓を続けた。

 チェルシーとの組手では、朝には傷ひとつ残せなかったチェルシーに、僅かとはいえ血を流させたのだ。

 直後、カウンターのパンチで宙を舞ったダイであったが、その成長速度には驚かされるばかりだった。

 そんな傷をチェルシーは治しもせず、嬉しそうにトウコに見せてくるのだ。

 

「チェルシーはポップにしか興味が無いのかと思ったよ」

「ダイは放っておいても強くなるが、ポップはすぐ逃げるからな。集中すれば良い魔法を放つが、すぐ調子に乗る……」

「間違いなく二人共、Sランクの逸材ですよね」

 この島以外は知らない異世界ではあるが、そこに生きるダイたちを好ましく思っている13班。

 いつか去るその身としては、この世界を守れる力に成長してくれることを嬉しく思うのだった。

 

 

 二日目の朝。

 今日も日が昇った直後からの特訓が始まる。

 朝一番のアバンとの組手で、修行の集大成として習得できるアバンストラッシュを実演してもらったダイ。

 その威力に、昨日の疲れなど吹き飛ばんばかりにやる気に満ち溢れていた。

 

「アバン流刀殺法、大地斬!!」

 続くチェルシーとの組手で、ダイは習得したばかりのアバン流刀殺法の初歩、大地斬をチェルシーに放った。

 前日、既にチェルシーにダメージを与えているダイ。

 それ以上の破壊力を込めた一撃に、傷つけすぎてしまうのではと心配していたダイだったが……

 

「馬鹿がっ!!」

 そんな思いは、ナイフを受けても無傷の拳で返された。

「うぐぐ……ど、どうして……?」

「慢心に加えて、単調な攻撃……こんなもの、狙ってくる場所に力を込めればダメージを負うはずもない。さぁ、そんな思いあがりを捨てて、もう一度来い!!」

 その言葉と同時に、チェルシーが迎撃の構えを解き、大地を蹴った。

 向かう先にいるのは当然……草むらに隠れたポップ!!

「な、なんでだよぉぉぉ!!!」

「逃げるなたわけぇぇ!! トウコ、ダイの相手を頼む」

 ポップが追われている間、トウコが代わりダイの相手をする。

 

「ダイ、チェルシーも言ったように手加減は不要。全力で当たって来い!」

「わかったよ……いっくぞぉぉ!!」

 全力で跳び込むダイの視界からトウコが消える。

「っ、ぐぅ……うおぉぉ!!」

 背後からの手刀によろめきながらも、ダイは再び剣を振るう。

 

 それから何度似たような光景が繰り返されただろう。

 ボロボロになりながらも、トウコに斬りつける剣の速度、それに手刀への対応が徐々に追い付いてきている。

 そして――――

「はあぁぁ!!」

「っ! はっ!」

 ダイの攻撃の直後、変わらぬトウコの手刀がダイを打つ。

 だが、そこでトウコは動きを止めた。

「ここまでにしようか、ダイ」

「えっ? あ、ああ!?」

 ダイがトウコの顔を見ると、その頬に一線、赤く血が流れていた。

 ついに、トウコをダイの剣が捉えたのである。

 

「って、しまった! トウコ、ごめん……おれ、チェルシーの特訓のまま真剣で……」

「何を気にすることがある。それより、ようやく私の速度を捉えたな。よくやった」

「まだまだだよ、その後の攻撃も防げなかったし……えっ?」

 トウコは一振りの刀をダイに差し出した。

「私がようやく一人前になった時に使っていた刀だ。成長祝いとしては不服かもしれないが、受け取ってくれると嬉しい」

「あ、ありがとうトウコ!」

 受け取った刀「胴田貫」を見て喜ぶダイ。

「さぁ、ダイ。その刀の練習台となってやろう……私も、得物を抜かせてもらうがな」

「トウコが剣を……よし、うおおおぉぉ!!」

 ダイとトウコがぶつかり合う。

 遠くから聞こえるポップの悲鳴をBGMに、今日の特訓も激しさを増していくのだった。

 

 

 そんな中、僅かな時間手の空いたアバンが向かう先にいたのは、マリナ。

「では、始めましょうか。余り時間は取れないので、ビシビシ行きますよ?」

「うん、頑張るよ」

 至る所で二日目の修行は続く……

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。