調律者は八神家の父   作:鎌鼬

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Ⅱ 烈火VS槍兵

 

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・ッウ!!」

 

 

あの後睡眠を僅かにとった私はひたすらに剣を振るっていた。オーバーワークだとリニスやシャマルから注意されたがそれを無視して。やりすぎだとは自分が一番よく分かっている、しかし頭で理解したところで心が納得してくれない。一刻も早くこの腕に慣れて時雨を探さなくては。そう考えるだけで止まらなくなるのだから。休憩なしで闇雲に動き続けた私は宛がわれた部屋ーーーーーー私が起きた部屋だったーーーーーーのベットに崩れ落ちるようにして倒れこんだ。リニスやシャマル、ザフィーラも同じように宛がわれた部屋で休んでいるはずだ。ギルが持っていた薬を使って子供になったギルと御門とスノウは既に家へと帰っている。明確に管理局と対立した今、はやてに危険が及ばないようにと私たちはこの館に泊まり込むようにコトミネから言われたのだ。姿を変えることができるギルや御門、姿のバレていないスノウはともかく、顔が割れてしまった私たちがいては危険だと理解してコトミネの提案を飲んだ。

 

 

今が冬場で良かったと少し感謝する。体力を鍛練で使いきってしまった為にシャワーを浴びようとする気力すら起きる気がしない。もしもこれが夏場だったら汗臭さで死にたくなっていただろう。

 

 

ダルさを訴えてくる体をモゾモゾと引きずるように動かして体制を整えた時に、右腕に巻かれている赤い布が目についた。コトミネはこれが封印だと言った。サーヴァントに生身で対抗する時雨の力を防ぐための物だと。その事を思い出して湧き出してくるのは好奇心、するなと言われればしてみたくなるのが人情というものだ。

 

 

「少しだけなら・・・・・・」

 

 

そう自分に免罪符として言い聞かせて、肩口の布に手を伸ばす。この時は鍛練で疲れていたせいで頭が回らなかったのだろう。あのコトミネが危険だと言ったのに軽率な行動をしてしまったのだ。

 

 

そうして肩口にキツく結び付けられた布を少し緩めてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

 

布が緩められた瞬間、目の前には【闇】があった。上も下も、右も左も、今自分が前を向いているのか後ろを振り向いているのかすらわからなくなる程に濃厚な、認識できる物が自分以外に何もない正真正銘の【闇】。

 

 

右足の親指の感覚が消えた。人差し指中指薬指小指と段々と感覚が消えていき、足首から下が無くなった。

 

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッハ!!」

 

 

これ以上は危ないと緩めた布を元に戻す。すると【闇】は消えて、視界に写っているのは部屋の光景に戻った。右足を見て触って無くなっていないことを確認する。消えていないとわかった時、身体中が汗だらけになっていることに気がついた。これは鍛練で流したような物ではなく、危機感から出てくる冷や汗だということは嫌でも理解させられた。

 

 

コトミネがこの事を時限爆弾と例えていた理由がわかった。確かに布を解けば絶対な力が得られるのだろう、そしてその対価は他ならぬ私自身だ。少し緩めた程度であれなのだ、完全に外した日にはあの【闇】が跡形も無く私を溶かし尽くす。そしてそれは再び布を戻したとしても緩やかになるだけで止まることはない。まさしくこれは時限爆弾だ。布を外した瞬間から導火線に火が着き、そして私の消滅という爆発を迎える。

 

 

「はぁーーーーーーーーーーーー」

 

 

あの【闇】から逃れられたことの安堵と鍛練の疲れから私は毛布を被ること無く眠りに着いてしまった。

 

 

今は私に着けられている、彼の腕を抱え込むようにして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーーフッ!!」

 

 

レヴァンティンを握った右腕を振るう。隠れ家はどうやら郊外の森の中にあったらしく、そこにあった開けた場所が修練場となっている。時雨の右腕は当然のことながら私の本来の腕よりもリーチが僅かながら長く、筋力もある。日常で使うのなら差ほど問題にはならないがこれが戦闘となると話が変わる。私の腕のような感覚で振るえば誤差が生じてしまうのだ。それはあの魔導師たちやサーヴァント連中からしてみれば絶好の隙になってしまう。だから私はひたすらにこの腕を使い続けた。この腕の性能に慣れる為に。

 

 

そうして剣を振るうこと三日、コトミネやリニスと約束した期限の日でもある。レヴァンティンが空を切る音が聞こえる。剣筋にも乱れはない。風が吹いて私の前を木の葉が数枚舞う。

 

 

「ーーーーーーハァ!!」

 

 

一閃、風に舞っていた木の葉がすべて二つに別れて落ちる。

 

 

「よし」

 

 

慣れた馴染んだ。この腕の性能を十全に把握して、使いこなせる。皮肉なことに調子だけを見れば腕を切り落とす前よりも良いのかもしれない。少なくともこの腕に振り回される様なことにはなってはいない。

 

 

「これならーーーーーーーーーーーー」

「よぅ、精が出るじゃねぇか」

 

 

時雨の探索に行くことが出来ると言おうとしたときに現れたのはランサーだった。始めて会ったときのような青い戦闘衣装ではなくファーの着いた上着とジーンズ姿という如何にも現代の若者と言った服装。

 

 

「ランサーか・・・・・・出歩いても良いのか?」

「問題ねぇよ。こっちとらルーン納めてるからな、神代の魔術師やサーヴァント連中でもない限りバレるようなヘマはしてねぇよ。そっちの腕の調子はどうだい?」

「あぁ問題ない。戦闘になったとしても引けをとる様なことはない」

「そりゃあ心強いな・・・・・・なぁ姉ちゃんよ、あんたもアイツに惚れた口かい?」

「なっーーーーーー!!」

 

 

ランサーの言った言葉に私は何も言えなかった。ランサーが言うアイツと言うのは間違いなく時雨の事だろう。確かに、私は彼に何か惹かれているような節はある。しかしそれが主従としてなのか男女としてなのかは私には判断がつかない。闇の書を守るために造られてひたすら戦いに明け暮れていたから私は感情と言うものが今一理解しきれていないのだ。何か言わなければと思うほどに言葉がつまり、顔が熱くなってしまう。

 

 

「あぁ無理して言わなくてもいいぜ。身内とは言えど下手すりゃ死ぬような攻撃から身を呈してまで守るような男だ。惹かれるような女が何人か居てもおかしくはねぇよ」

「そ、そうか・・・・・・」

「あぁそうさ。あんだけいい男は俺の故郷にも何人も居ねぇよ。そいで、一つ相談があるんだがーーーーーー」

 

 

そう言ってランサーは上着を脱ぎ、シャツ姿になるとどこからか現れた紅い槍を握りこちらに向けてきた。

 

 

「一手、試合を願おうか」

「ーーーーーー理由を聞いてもいいか?」

「なぁに、単なる好奇心よ。俺たちサーヴァントを呼び出してまで対抗しようとする魔術書闇の書、それを守る騎士たちを率いる将、戦士であるなら相手したいと思ってもおかしくねぇだろ?」

「そうかーーーーーー」

 

 

試合とランサーは言っていた。その言葉が示す通りに殺し合いではないのだろう、がランサーから放たれる気は正しく死地に立った戦士の物だった。時雨と試合をした時に放ったような雲のように掴み所のない気でもなく、セイバーと斬り合っていた時に放たれた堂々とした王のような気でもない。獣、ランサーの気はそう形容するしか無いと感じられる。戦いに飢えた猛獣、弱者強者関係なく隙を見せれば肉を食い千切る牙を首筋に突き立てんとしようとしている。

 

 

「わかった、応じよう」

 

 

そして私はランサーの申し出を受けた。ランサーからの申し出は私からしても非常に嬉しい物だった。理由としてはこの腕を移植されてからの戦闘が無かったこと、例えいくら鍛練で慣れていたとしても鍛練と実践とでは大きく差が開く、模擬とは言えども戦えるのならば断る理由はない。他にも細かい理由はいくつかあるのだが・・・・・・何よりもサーヴァントであるランサーと戦えることが大きい。サーヴァントは全七騎、御門が倒したライダー、そしてこちら側にいるランサーとキャスターを除いた四騎が敵のサーヴァント。その戦闘能力は流石は英雄と呼ばれる者たちと称賛したくなるほどに高い。向こうの切り札になることは間違いないだろう。だから、ランサーとの戦いでサーヴァントの実力を知り、慣れたい。確かに前回は私たちが圧してはいたがそれは向こうが宝具を使ってこなかったからだ。何らかの制約があるのか、それとも被害が大きいから使わなかっただけなのかは知らないが次に戦うことになれば間違いなく使ってくるだろう。だからこそ、ランサーとの戦いで何かを掴まなければならない、今度こそ大切な者を守るために。

 

 

「ハッ!!いいねぇ、アイツに惚れてなければ口説きたかったところだ」

「言っていろ、誰に惹かれ誰に仕えるかは私が決める」

「ホントいい女だなぁおい」

 

 

右手にレヴァンティンを持ち、左手で鞘を握る。ランサーは槍を構える。いつもなら他にいる者が合図でも出すのだろうが今ここには私とランサーしかいない。そうしてしばらく互いに構えたまま動かないでいたがーーーーーー風が止んだ、その瞬間にランサーが動いた。

 

 

「ーーーーーー」

 

 

私がそれを避けれたのは幸運か、それとも私の経験が無意識で働いたのか。ランサーの放った脇腹への突き、それを体の軸を変えずに半回転して避ける。放たれてからボッと空気の爆ぜる音からどれだけの速度で放たれたのか想像するのは容易い。下手をすればその一撃で終わっていたのかもしれない。伸びきった体制でいるランサーに向かってレヴァンティンを降り下ろす。普通ならそれを避けるのだろうがランサーはーーーーーー槍をバトンのように回転させてレヴァンティンを弾いた。さらに私の一撃を弾くだけでなく、そのまま石突きで私の顎を狙うと言うオマケ付きで。それは知覚できていたので上半身だけを僅かに剃らす。ヒュンと空を斬りながら私の顔スレスレを槍の石突きが通りすぎていった。

 

 

「フッ!!」

「グッ!!」

 

 

避けられることさえ想定内だったのかランサーはその場で回転し、蹴りを放ってくる。鞘を盾に防ぐことは出来たが遠心力の乗った蹴りは重く、咄嗟に後方へと跳ぶことで何とか衝撃を受け流す。

 

 

「ーーーーーーレヴァンティン」

『All light !!』

 

 

レヴァンティンが私の指示に従って柄から薬莢を吐き出す。それと同時に刀身が鎖に繋がれた状態で伸びる。

 

 

「飛竜一閃!!」

 

 

連結刃による中距離攻撃、鞭のようにしなる刀身がランサーに向かう。並の相手ならばこれで終わるのだが相手は歴史に名を刻む程の豪傑。この程度の技で仕留めるつもりは無く、寧ろこれにどう対処するかを見るために放った見せ技である。

 

 

「なめてんのかよ」

 

 

ランサーは飛竜一閃を体制を低くしてかわし、そのまま地面を這うかのような体制のままでこちらに駆けてきた。時雨と模擬戦をしたときから思ってはいたが飛竜一閃は避けられてしまえば連結刃が戻るまでが隙だらけになってしまう。過去の戦いでこれが通用していたことからどれだけ時雨やランサーのようなサーヴァントたちが化け物染みているかがよくわかる。

 

 

「なめてなどいないさ」

 

 

だからレヴァンティンから手を離す。ランサーは体制を崩す目的か足めがけて槍を薙いできた。ランサーの筋力で放たれるそれを受けてしまえば骨が折れてしまうことは分かりきっているのでその場で跳躍して躱す。しかしそれは空中と言う逃げ場の無い場所に逃げるのと同意義、予め飛行魔法でも使っていたのなら違っていたがそんなものは使っていないし、使う暇もない。それよりもランサーが槍を戻して突きを放つ方が圧倒的に速い。そしてその予想通りにランサーは逃げ場の無い私に向かって突きを放ってきた。今度は目で追うことが出来たのでその突きを鞘で受け止め、なおかつ体を僅かにずらす。空中には支えとなるものがない。だから力を加えられれば抗うことなくそれに従うことになる。だから体を僅かにずらした。その結果ランサーの突きを受け止めたことで私の体は空中で回る。その回転を生かして蹴りをランサーの顔面に目掛けて放つ。放った突きに対するカウンターとして放った蹴りだがそれはランサーの顔を捉えること無く間に挟まれた腕に防がれてしまう。がランサーが跳んで逃げたことで距離は稼げた。

 

 

「正気かよ、あんな防ぎ方から反撃するとかよ」

「正気を保ってあの人を助けられないのなら、まともであってあの人に届かないのなら、そんなものは価値はない。正気など捨てよう、狂気に堕ちよう、それか私の覚悟だ」

 

 

彼は、時雨は自分のことを異常者のように扱う節があった。それは間違いないのだろう。あの人は自分が守りたいと思った者の為ならいくらでも正気を捨てるし、狂気に堕ちるのだから。だから私も、彼に守られるだけではなく彼を守るためにそんなものは捨ててやろう。

 

 

この身は既に騎士と呼べるものとは程遠い。しかし後悔などはしていない。時雨と、時雨が守りたいと思った者の為ならば、私は底辺に堕ちることすら躊躇わない。罵倒されようとも蔑まれようとも買えることは無い、それが私の覚悟だ。

 

 

「ーーーーーー良く言った。貴様ほどの武人であるのならば我が魔槍を見せる価値がある」

 

 

ランサーの纏う雰囲気が変わる。獣かと見間違う程の気は研ぎ澄まされ、敵を討つ一本の槍へと変わる。槍は下に向けられるがその穂先は空間が歪むほどに目に見えて魔力が恐縮される。

 

 

「上等だ。その魔槍、見事に乗りきってみせよう」

 

 

地面に落ちたレヴァンティンを蹴りあげて広い、鞘に納める。諦めた訳ではない。渾身の一撃を放つために適した体制がこれだったからだけの理由だ。ランサーが使おうとしているのは間違いなく宝具の一撃。サーヴァントの所業が形となり、その生涯を支えた英雄の代名詞とも言える必殺。

 

 

()()()()()()()()()

 

 

()()()()乗り越えられねば時雨を守ることなど夢物語になってしまう。

 

 

「ーーーーーー行くぞ」

「ーーーーーー来い」

 

 

短い応答と共にランサーが踏み込んできた。その姿はまさに疾風。極限に集中した状態でなお見失ってしまう程だった。しかしランサーが前から来ることは分かっていた。私がしたことは後ろに一歩分のステップを踏むこと。無論それは逃げるためではなく攻めるために。

 

 

刺し穿つ(ゲイ)ーーーーーー」

 

 

ランサーが下に向けて突きを放つ。それは意味の無い行動に見えるがランサーの放った気は代わり無い。

 

 

「炎楼ーーーーーー」

 

 

鞘に納められたままのレヴァンティンを位置をそのままに体を落とし、カートリッジを二発分使う。そんなことをすればカートリッジの魔力が鞘の中で爆発してしまうがそんなことは分かりきっている。寧ろそれが狙いなのだ。三方が閉ざされた状態で爆発が起これば爆風は開いている残った一方に集中する。鞘の中で爆発した魔力によってレヴァンティンが飛び出す。放置すればそのままどこかに飛んでいってしまうレヴァンティンを腕力で強引に調整してランサーに向かって降り下ろす!!

 

 

死棘の槍(ボルク)!!」

爆路導(ばくろどう)!!」

 

 

下方に向けて放たれたはずの槍が跳ね上がり、レヴァンティンがぶつかり合いーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッチ、外したか」

 

 

ランサーの槍は私の左の脇腹をカスるように通り抜け、レヴァンティンはランサーのスレスレを通りすぎて地面を切り裂いていた。結果は互いに不発ーーーーーーいや、ぶつかり合って互いの攻撃が当たらなかったというだけなのだろう。

 

 

「どうする?仕切り直すか?」

「いいや、その必要はねぇ。だろう、コトミネ、嬢ちゃん」

「ーーーーーーそうだな」

「ーーーーーーそうですね」

 

 

ランサーの声に返事をして木の影から現れたのはコトミネとリニスだった。なぜ二人がここに?

 

 

「どうして我々がここにいるのか分からないといった顔だな」

「シグナムが回復しているかの確認ですよ。今日が約束の三日目、日常的にも訓練を見ても問題ないようには見えましたが実際に戦闘が出来るかまでは分からない。だからランサーに協力してもらいました」

 

 

なるほど、二人からしてみればこれは私が戦えるようになったかどうかの試験なのだろう。

 

 

「それで、私は合格か?」

「私は問題ないと判断する」

「私もです」

「俺も同感だぜ。姉ちゃんならサーヴァント相手でも大丈夫だろうよ」

「そうか・・・・・・」

 

 

この場にいる三人から問題ないと言われた。それはつまり時雨の探索に参加できるということだ。

 

 

「時雨の捜索は明日の夜8時から始めます。それまで体を休めていてください」

「この三日間無茶な鍛練をしていたことは誰もが知っている。丸一日休んだところで誰も何も言わないだろう」

「・・・・・・感謝する」

 

 

この三日間何かと目をかけてくれていたのはこの二人だ。コトミネはやるべきことがあるはずなのに時間を作ってまで移植された腕に不調がないか聞いてくれていたし、リニスはオーバーワークな鍛練に否定的なことを言いながらもタオルや水分を用意してくれていた。他の皆も声をかけてくれていたがまずはこの二人に礼を言うべきだろう。

 

 

「気にするな。お前に倒れられでもしたら時雨が帰って来たときが怖いのでな」

「シグナムの気持ちは痛いほどに分かりますからね。私も時雨のことが心配です。でも、だからといって体を壊してはいけません。そんなことじゃ時雨が悲しみますからね」

 

 

二人の気遣いが嬉しく、再び頭を下げてからランサーにも礼を言って私は隠れ家に戻ることにした。

 

 

一刻も早く時雨を見つけたいという感情を、焦ってはいけないという理性で抑えながら。

 

 

 






シグナムの布外し風景とランサーとの模擬戦カッコガチでした。

原作でアーチャーの腕の布を外したときの描写が風だったのに対して時雨の腕は闇と表現させてもらいました。

そして行われたランサーとの模擬戦カッコガチ・・・・・・宝具まで使うランサー、模擬とは何だったのでしょうか?

ランサーの槍が外れた理由はシグナムの幸運の高さと炎楼爆路導(えんろうばくろどう)です。ランサーの槍は当たらない(確信)

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