FAIRY TAIL~龍と妖精~   作:雲珠

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よっしゃ、第三話書き終わったぜー!と思っていたら保存してなくて再び書き直すことになった悲劇の作者こと雲珠(うず)です。
次からはきちんと保存しておこう。うん。


第三話 妖精の勧誘

「ルーツ、お前ギルドに興味無いか?」

『え?』

 

あれから数日が経ち、私の怪我も大分回復した。

完治までとはいかないけれど、歩いたり走ったりする分には何の支障もない。

 

ギルダーツさんは私のことをミラ・ルーツから取り、ルーツと呼んでいる。

なんでもギルドの仲間に同じ名前の人がいるのだとか。

そもそも私の名前は人間がつけた名前ですし、何でも良いんですけどね。

他にもミラアンセスや、酷い時なんかは白ミラとか言われますし。

 

「今後の予定もないんだ、ろ!」

『一応大陸を旅しようかと思っていました、よ!』

「長くなりそうな旅だ…なァ!」

 

現在、リハビリを兼ねてギルダーツさんと組み手をしている。

あのクラッシュという魔法、厄介ですね。

下手に触れると腕の一本くらい持って行かれそうです。

まぁ腕くらいなら1年あれば再生できますけど。

 

『でもそうですね。ギルダーツさんが言うなら、ギルドに入ってみるのも悪くないかもしれません』

「お、そうか?」

 

折角この世界に来たのだし、今出来ることを堪能してみたい。

それにしても、ギルドか…。

 

モンスターがモンスターを狩る場所に入るなんて、笑っちゃいますね。

 

「だったらウチに来いよ。歓迎するぜ」

『えっと、確かフェアリーテイルでしたっけ?』

「ああ」

 

今までの話を聞く限り、面白そうなギルドではある。

ギルドの話をする時、ギルダーツさんは本当に良い顔をする。

余程大切で、楽しい場所なのでしょうね。

 

『これも何かの縁ですし、ね』

「お、そうか!ウチに入るか!」

『えぇ』

「じゃあついでに手紙もマスターに届けてくれ」

『分かりました。ところで、1つ聞きたいのですが』

「なんだ?」

 

『そのフェアリーテイルって、どこにあるんですか?』

 

私の質問にギルダーツさんがコケ、そこら一帯が粉々に砕け散った。

やっぱり魔法って恐いですね。

 

「そうだった、祖龍だったな…」

『何でもかんでも祖龍で解決しないで下さいよ』

 

確かに説明は楽だけど、その一言で全てが片付けられると納得がいかない。

まぁ未来から来たなんて馬鹿馬鹿しすぎて、当の本人である私ですら十全に理解してはいません。

これはあくまでも推測であり、仮説の1つでしかない。

 

「そう怒るな……よッ!」

『!!』

 

組み手にしては威力の高い攻撃。

私は咄嗟に地面を蹴り、ギルダーツさんから距離を置いた。

その瞬間、私がいた地面が砕け散った。

危ない危ない。やはりあれはクラッシュの魔法ですか。

嫌な予感がしたんですよねー。

 

「よく避けたな」

『戦闘経験豊富ですからね』

「それを言われたら納得するしかねェな」

『取り敢えず、一度休憩しましょう。もう1時間も動きっぱなしですよ』

「ああ、そうだな。ルーツも病み上がりだしな」

 

病み上がりの人間に対してする攻撃じゃありませんでしたよね、さっきの。

少なくとも3割ほどは殺気が混じっていましたよ。

 

『ん、大分人間の体にも馴染んできましたね』

 

私はグッと空に向かって手を伸ばし、体の強張りを解した。

そして小さく溜息を吐き、ちらりとギルダーツさんを見た。

 

フェアリーテイルに行けば、ギルダーツさんみたいに強い人が沢山いるんでしょうか…。

 

『(楽しみですね)』

 

まだ見ぬギルドに、想いを馳せた。

 

 

 

 




(;´ρ`)チカレタヨ・・・

白ミラとの合コンはついに二次会へ…。

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