こんな妄想垂れ流しな駄文を読んで下さっている方、本当にありがとうございます!!
ララバイの事件から数日経ったある日。
フェアリーテイルのギルド前には人だかりが出来ていた。
といっても全員、そのギルドのメンバーな訳ですが。
「ちょ、ちょっと!二人共本気なの!?」
「あらルーシィ」
『おはようございます』
慌てた様子でギルドに来たルーシィさん。
どうやら忘れていたようですね。
ナツさんとエルザさんが戦う約束をしていた事。
「本気も本気。本気でやらねば漢では無い!」
「エルザは女の子よ」
「怪物のメスさ」
ふふ、エルザさんは酷い言われようですね。
逆に考えれば、それだけ実力があるということですが。
「だって最強チームの二人が激突したら…」
「最強チーム?何だそりゃ」
「あんたとナツとエルザ、そしてルーツさんじゃない!フェアリーテイルのトップ4でしょ」
「はぁ?くだんねェ!誰がそんなこと言ったんだよ」
『グレイさん』
ルーシィさんの言葉をバッサリと切るグレイさんの肩をちょいと指で叩き、無言でミラさんの方を指す。
口は災いの元って言いますからね?
「あ…ミラちゃんだったんだ……」
女性は泣かせるものではありませんよ?
まぁ、私も言えた立場ではないですが。
「確かにナツやグレイの漢気は認めるが“最強”と言われると黙っておけねェな。フェアリーテイルにはまだまだ強者が大勢いるんだ」
「最強の女はエルザで間違いないと思うけどね」
「最強の
「あのオヤジも外す訳にはいかねぇな」
オヤジ……あぁ!ギルダーツさんですね。確かに強かったです。
あの時はリハビリがてらの組手だからお互い手加減していましたが、恐らく人間変身時の全快でもちょっと厳しいですね。
もし会う機会があったら、また遊びたいですね。
「ルーツも底が知れないしな」
『え?私、ですか?』
ギルダーツさんとの事を考えていると、不意に私の名前が聞こえてきた。
私はあまり、そういった話に興味が無いのですが…。
「コイツが大剣以外で戦った所、見たことないしな」
「つか討伐依頼受けた後、平然と次の依頼受けてなかったか?」
「あぁそれ、俺も見たことある」
『偶々ですよ。それに、最強も最弱も興味ないですから』
そう。最強なんて称号は要らない。
私はただ“孤独”でなければそれでいい。
まるで世界から拒絶されたような、永遠にも連なる虚無の時間。
独りぼっちは、もう嫌です。あんな世界、三度も味わいたくは無い。
「ルーツ、さん…?」
『はい。どうかしましたか?』
「あ、いえ…!」
私としたことが、暗い表情が出てしまったのでしょうね。気をつけなくては。
これ以上ルーシィさんを心配押させない様に、私は何でもない風を装って笑った。
「なんにせよ、面白い戦いにはなりそうだな」
「そうか?俺の予想じゃエルザの圧勝だが」
『ナツさんも強くなってきてますし、意外と良い線まで行くかもしれないですよ?』
勝負の行方を予想しつつ、目の前の真剣勝負を見守る私達。
ふふ、何だか私がここに入った時の事を思い出しますね。
あの時は確か、ナツさんと戦ったのでしたね。
「こうしてお前と魔法をぶつけ合うのは何年振りかな……」
「あの時はガキだった!今は違うぞ!今日こそお前に勝つ!!」
「私も本気で行かせてもらうぞ。久し振りに自分の力を試したい。……全てをぶつけて来い!!」
エルザさんはそう言うと同時に、赤色に包まれた鎧を纏った。
おや、宣言通り最初から本気みたいですね。
「炎帝の鎧!?耐火能力の鎧だ!」
「これじゃナツの炎が半減されちまう!」
「エルザ!そりゃあ本気すぎだぜ!!」
周りがエルザの本気に驚く中、ハッピーさんがカナさん主催の賭けをしていた。
「やっぱエルザに賭けていい?」
「なんて愛のないネコなの!!」
『では私は大穴狙いのナツさんで』
「ルーツさんまで!?」
やだなぁ、ルーシィさん。冗談ですよ?
……え?冗談に聞こえない、ですか?
あはは、私は意外と冗談好きですよ。
「私こーゆーのダメ!どっちも負けて欲しくないもん!」
「意外と純情なのな」
ルーシィさんは優しいんですね。
こういうのはその場の雰囲気とノリですよ。
台詞の最後に「冗談」と言っておけば基本何とかなります。
便利な言葉ですよ。
「炎帝の鎧か……そうこなくちゃ。これで心おきなく全力が出せるぞ!!」
ナツさんの方も戦闘準備は整ったようですね。
いつの間にか審判になっていたマカロフさんが両者の顔を見て、片手を上げた。
「始めい!」
「だりゃっ!!」
先手必勝とばかりに、いきなり攻撃に出るナツさん。
しかし一直線の攻撃は動きを読まれやすい。
エルザさんもナツさんの先制攻撃を難なくかわし、剣で反撃に出る。
「ぐっ…!」
足を引っ掛けられ、転びそうになったナツさんはそのままの体勢で炎を吹いた。
安定のない炎のブレスは客席の方にまで届く。
「あちち!」
「こらナツ!テメェ!」
ギルドメンバーからの野次が飛ぶが、戦闘に集中しているナツさんにその声は聞こえない。
見つめるのはただ一人、倒すべき相手。
エルザさんの剣とナツさんの炎がぶつかり合う、その瞬間―――鋭い音がその場に響いた。
その音にナツさんとエルザさんの身体がピタリと止まり、一時的に勝負が中止された。
「そこまでだ」
人混みをかきわけ、カエルのような顔をした人物が現れた。
一体誰でしょう?ギルドのメンバーではなさそうですが……。
「全員その場を動くな。私は評議院の使者である」
「評議院!?」
「使者だって!?」
「何でこんな所に…!!」
「あのビジュアルについてはスルーなのね…」
ルーシィさん、むしろそこに突っ込んだら負けな気がします。
しかし、本当にどうして評議院の使者が来たのでしょう?
原因は正直有りまくりますが、今更……という気がしますね。
「先日の
「え?」
「何だとおぉおおっ!?」
最近、ルーツの出番が無くなってきてる気がする…。
そろそろ派手な動きをさせたいよー!フラストレーションが溜まりまくりなのですよー!
書きたいシーンがあるのに書けない屈辱…!
あぁ、文才が欲しい。切実に。
初心に帰ってドスフロギィにアタック中。
ねぇ、自分が毒にかかるってどんな気持ち?ねぇねぇ、今どんな気持ち?