FAIRY TAIL~龍と妖精~   作:雲珠

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どうも初めまして。作者の雲珠(うず)と言います。
初めての投稿で未だに手が震えております。
誤字・脱字がありましたら、どうぞ生温かい心でご容赦下さい。



第一話 龍と精霊の出会い

              数多の飛竜を駆逐せし時 伝説はよみがえらん

               数多の肉を裂き 骨を砕き 血を啜った時

                    彼の者はあらわれん

                      土を焼く者

                    【くろがね】を溶かす者

                     水を煮立たす者

                       風を起こす者

                      木を薙ぐ者

                    炎を生み出す者

                  その者の名は ミラボレアス

                  その者の名は 宿命の戦い

                  その者の名は 避けられぬ死

                       喉あらば叫べ

                       耳あらば聞け

                       心あらば祈れ

                       ミラボレアス

                     天と地とを覆い尽くす

                       彼の者の名を

                     天と地とを覆い尽くす

                       彼の者の名を

                       彼の者の名を

 

 

 

 

                     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

「こりゃスゲェな」

 

ハンター達に討伐されかけた私は、必死の思いで逃げてきた。

逃げる途中、訳の分からない黒い渦に飲み込まれた私は、塔から森へと場所を移していた。

 

最初こそ混乱したが、傷を治すために森で休んでいる内に環境に適応した。

うん。だって塔に居たのも静かに寝たかっただけだし。

別にここがどこでも構わないという結論に落ち着いたのだ。

 

『・・・?』

 

だが何故か、今日に限って私の所に人が来た。

えー、戦闘態勢バリバリじゃないですかー。

隠れる場所……は、無い。私の身体より大きい木が無い…!

なんかメッチャ目が鋭いんですけど…。

 

「怪物退治の依頼が来てたが、本物の化け物が相手とはな…」

 

これ絶対に言葉が分からないと思って言ってますよね。

私ちゃんと人間の言葉分かりますからね!主にハンター達との戦闘中で覚えましたから!

……言ってて悲しくなってきました。

 

なんか向こうは襲い掛かってこようとしてますし、こちらから話しかけますか。

 

『…私に何か用ですか?』

「!!お前、言葉が…」

『理解出来ますし話せますよ』

「…そうか。なら聞きたいことがある」

『何でしょう?』

 

人間の男は少し安堵した顔で私に問いかけてきた。

一体何を聞かれるんでしょう…?

 

「俺はこの村の依頼でお前を討伐しに来た」

『討伐、ですか』

「そうだ。だが大人しく出て行くなら、何もしない」

『それは無理です』

 

真剣な眼差しで言う人間に対して、私はあっさりと断った。

人間は少しばかり怪訝そうな顔をして私を見上げた。

 

「何故だ」

『私は怪我を負い、ここで身体を癒しています。動くことは出来ません』

「そんなに重症なのか?」

『足と翼が特に酷いですね。回復するには少し時間が掛かります』

「それは困ったな…」

 

難しい顔で悩みだす人間。

討伐すればいいだけ話なのに、どうしてしないのだろう?

今の私を倒すことなんて造作もないのに…。

 

『私を狩らないのですか?』

「村を襲ったり、人に危害を加えた訳じゃねェんだろ?」

『そんなことしませんし、出来てもやりませんよ。人は愚かで脆いですが、それ故に美しく気高い』

 

何らかの理由で襲ってくるなら話は別ですが、そうでない限り、私から手を出すことはありません。

 

「だったら俺も戦わない。別の方法を探す」

『珍しい人間ですね』

「それに、勿体無い気もするしな。折角綺麗なんだからよ」

 

人間はそう言うと、静かに私の鱗に触った。

私自身は色のないつまらない鱗だと思いますが、褒められるのは嬉しいですね。

 

『ふふっ、私が雌だったら口説き落とされてましたね』

「てことはお前、雄か。中性的な声だから外見じゃ分からんな」

 

そうですかね?龍達からは性別を間違われたことなんてありませんけど…。

人間の感覚というのは分かりませんね。

まぁ、その感覚の違いが面白といえば面白いのですが。

 

「さてと、どうするか…」

 

再び悩みだした人間。

なら、私は素直に助けを求める事にしよう。

 

『……近くに、村があると言いましたよね?』

 

 

 

 

 

 




千文字が意外と辛い。
早くも投稿したことに後悔し始めてきました。
こうなったら塔に拝みに行こう。よしそうしよう。


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