【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ? 作:夜叉猫
なんといいますか……短くなってしまいました……。
耀編が長すぎたのか……それとも飛鳥編が短すぎたのか……おそらく両方なのでしょう……(汗)
ともかく、本編をお楽しみ下さいませ!
「今日は一日ありがとう夜鶴君。
とても楽しい一日だったわ」
夕暮れ時の静かな、小さい公園。
たまたま此処に足を運んだ俺と飛鳥は互いにベンチに腰掛けていた。
時間も時間だからだろうか、人の姿は見当たらない。
「ふふふっ。
俺も今日は楽しかったよ」
「あら、本当?そうなら嬉しいわ」
飛鳥と俺はそういうと、にこっと微笑み合う。本当に幸せそうな飛鳥の微笑みに俺はついつい見蕩れてしまったというのは秘密にした方が良いだろう。
「それにしても……自由というのは本当に良いものね」
俺がそんなことを思っていると、飛鳥はしみじみとといった風体でそう呟いた。
「思うとおりに買い物が出来て、お喋りが出来て―――好きな人とデートが出来て」
飛鳥は最後の言葉を少しだけ強調して口にした。
「私は
座っていたベンチから立ち上がる飛鳥。
俺はその姿を静かに見詰める。
「そして、【自由】のおかげで―――【恋】というものを知れたわ」
こちらに背を向けたまま飛鳥は優しい口調でそういった。
(あぁ……やっぱり……飛鳥も……)
飛鳥は一拍開け、ふぅ、と息を吐くとくるりと半回転し、こちらを向く。
顔を真っ赤に染め、左手を腰に、右手の人差し指を俺の方に向けて、
「夜鶴君!私は貴方が好きよ!
だから、私とも付き合いなさい!」
飛鳥らしい。
そう言えば良いのだろうか。
そんな告白の言葉が響いた。
「生憎、私はせっかちなのよ。
夜鶴君、返事を貰ってもいいかしら……?」
少し声調が震え、飛鳥の不安さが俺に伝わってくる。
断られるという不安があるのだろう。
―――しかし―――
(断る、だなんて……無いんだけどな……)
俺は耀を受け入れた時から皆を幸せにすると決めたのだ。
ハーレム上等だ。それで皆を幸せに出来るのなら、俺は喜んでハーレムを作ろう。
俺はベンチから立ち上がり、飛鳥の目の前に立ち止まる。
飛鳥は顔を下に向けて目をきつく結んでいた。
(……耀といい飛鳥といい……なんでこんなにも可愛いかな……)
俺はそんな飛鳥を優しく抱きしめ、
「うん。良いよ。
俺と付き合おう、飛鳥」
耳元でそっと呟いた。
「は、はふ……」
すると飛鳥身体から突然力が抜け、崩れ落ちそうになる。俺は慌ててそれを抱きとめて支えた。
「ど、どうしたんだい?飛鳥」
「そ、その……恥ずかしいのだけれど……腰が抜けてしまったのよ……
まさか、あんなことされながら返事を貰うとは思わなかったの……」
そう言って飛鳥は両手で恥ずかしそうに顔を隠した。耳まで真っ赤にさせた顔は見せたくなかつたらしい。
まぁ、俺は見てしまっているので手遅れ感は拭えないが。
そしてしばらくして自分で立てるようになった飛鳥は俺から支えられるのを止めて俺と向き合うようにした。
「私と付き合う以上、私の虜にしてあげるから覚悟しなさい夜鶴君!」
「ふふふっ……楽しみにしているよ」
俺は強気な飛鳥の発言に微笑みながら相槌をうった。
「あ……夜鶴君少しだけしゃがんでくれるかしらゴミが付いているわ」
「ん?分かったよ」
飛鳥の言葉に素直に従って俺は少しだけしゃがんだ。
―――――チュッ。
「……え……?」
俺の唇に柔らかい感触が突然伝わってきた。それがキスだと気づくのには少し掛かってしまったのは少しだけ不覚だ。
俺はばっと飛鳥の方を向いて何故と聞こうとしたが、それを聞くまでもなく飛鳥は口を開いた。
「忘れられない思い出、まずはひとつよ」
そう言って飛鳥は悪戯に舌をぺろっと出した。
(全く……可愛いな俺の彼女たちは)
夕日に照らされた飛鳥の顔は幸せそうに赤く、紅く染まっていた。
如何でしたでしょうか?
やはり短いですね……。
飛鳥ファンの皆さん本当に申し訳ありません……。
私の文才が無いばかりにこんな短く、面白く無いものになってしまって……。
次回は更に良くなるように頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致しますっ!!
ちなみに、次回は意外なあの人ですよ♪
そして久しぶりに言わせてください……
私に感想と言う名のエネルギーを下さいませっ!
では、また次回お会いしましょう♪