【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ? 作:夜叉猫
にゃぁぁぁ~!!!
失敗ですぅ……。
更に来週は入試……忙しいよぅ……
皆さん!
私に感想という名のエネルギーを下さいっ!
いつも感想をくださる皆さまありがとうございます♪
では、本編をどうぞ♪
~オーミのおみやげだそうですよ?~
「さてと……オーミ来てるんでしょ?」
「……良く分かりましたね……」
俺の隣の空間が歪みそこからオーミが現れた。
「当たり前でしょ?
……君の
俺は【ギフトカード】を取り出しながらオーミに言った。
「まさかそこまで強くなるとは思いませんでしたよ……――私ではもう勝てそうにありませんね……」
「とりあえず……きちんと説明してくれるんだよね?」
オーミに笑いながら話し掛けた。
すると、オーミは指をパチンと鳴らし辺りの時を停めた。
「勿論です。 隠しごとなく全て話しますよ」
オーミは真剣な顔でしかし何処か嬉しそうに口を開き始めた。
「夜鶴に渡したのは、私たち神が神であるための証です」
渡されたのはおそらくオーミがディープキスをしてきた時なのだろう。
心当たりがそれしかないのだから。
「ん?なんでそんなものを俺に渡したんだ?」
ふと、思い浮かんだ疑問。
『神が神であるための証』……別に俺には必要無いものだ。
オーミをジッと見詰める。
「勿論、夜鶴も新たに【神】になったからですよ♪」
「……エッ…………?」
予想外のオーミの言葉に一瞬思考が止まる俺。
……【かみ】?……【紙】?……【髪】?……【神】……?!
「オーミ……その【かみ】って【神】……?
【
「そうですよ?それ以外に何かありますか?」
オーミはキョトンとした表情で小首をかしげた。
その行動は確かに可愛いのだが……内容故に頭が混乱してしまう。
「……まぁ、聞きたいことは色々あるけど……なんで俺が【神】になったの?」
こういったことに関してはあまり深く考えずに認めて、詳しい情報を得るのが最善策だ。
「それなら、今の夜鶴に勝てる神が存在しないからですよ?」
「オーミ俺をどんだけチートにしたの?!!」
まさかの驚愕の事実が発覚してしまった……。
神の中で最強とか笑えないね……。
「ま、まぁ夜鶴が転生する前は私が一番強かったんですが……夜鶴を私より少し弱い位にしたんですよ?」
「……その少し弱い位で神の中でどれくらいの強さだったの?」
「えっと……お祖父様より強いくらいです……」
オーミが小さめの声でそういった。
初代の主神オーディンより強いって……
「神の中で順位を着けると?」
「私に僅差で負けているので、堂々の第二位ですよ♪」
「だからどんだけチートにしちゃってるのさ!!」
「で、でも今の夜鶴よりも弱いんですよ?
今は神の証によって強くなっていますし……」
「俺って本当にバグキャラだね……」
薄々気がついていたのだがこのチート加減は異常らしい。
俺は頭をつい抱えてしまった。
「は、話を戻しますねっ!!」
頭を抱える俺を見たオーミは慌てながらそういった。
「ま、まず夜鶴に渡した神の証の名前ですが……」
「【
俺は【ギフトカード】を見せながら口を開いた。
オーミはそれを見ると、その手にクリアブルーのカードを出現させた。
オーミも【ギフトカード】持っていたんだね。
「そうです。それは貴方が神であるための証。
そして、神としての名前です。
私は【
オーミの持つクリアブルーの【ギフトカード】には【
その他にもおそらくオーミの能力……【恩恵】なのだろうと思われるモノの名前がいくつか刻まれていた。
「ちなみに【神々を司る神】ってなんなの?」
名前を聞いた時から思っていた疑問を口にした。
【神々を司る神】と言われてもピンとこない。
それに、【神々を司る神】や【シラヌイ】なんて名前の神は存在しないから情報を【検索】することも出来ない。
「【神々を司る神】とは、存在する神々の力の本質全てを司る、最強の神のことを言います」
サラリと説明するオーミだが、内容はとんでもないモノだった。
「え?!何、じゃあ俺って神の力全部使えるの?!!」
俺は少し興奮気味に大声をあげた。
その言葉に首を横に振るオーミ。
「いえ、あくまで司るだけで使える訳ではありません」
「そうなの?なら、【神々を司る神】っていうのは俺の能力を底上げする、そうだな……箱庭でいう【神格】みたいなモノっていう認識で良いの?」
オーミの言葉から、少し思考し俺なりの意見を述べてみると、オーミは再び首を横に振った。
「間違ってはいませんが正解だとも言えません。
先程神々の力の本質を司るだけで使える訳ではないと言いましたが……
――夜鶴貴方には当てはまらないんです」
オーミの言葉に首をかしげた。
俺だけは例外……?
説明を聞くために静かにオーミを見詰める。
「夜鶴には【
「うん。【
俺は自分で言った言葉の途中でハッとした表情になり、やっと全てを理解した。
「もう分かりましたか……。流石ですね……。
そうです。夜鶴貴方には司っている神々の力の本質を能力として創り出す術があるのです。
故に貴方は例外。
全ての神々の力を使うことが出来る、神々最強にして【規格外】の神なのです」
オーミの言葉に絶句してしまう俺。
そんな神が居ても良いのだろうか……。
もはやバグとかチートじゃ収まらない……。
「…………ん?」
そんなことを考えていると、ひとつの疑問が生じた。
「……ねぇオーミひとつ聞いても良いかな?」
「はい。なんですか?」
「【創造者の娯楽】で元から俺は神の力を創れたんじゃないのかな?
もしそうなら【神々を司る神】はいらないんじゃ……?」
オーミはその言葉を聞くと、またも丁寧に説明をし始めてくれた。
「いえ、夜鶴に与えた【創造者の娯楽】だけでは神の力を創ることは出来ません。
いくらその力の知識があったとしても、神の力は【異質】にして【異常】。
人の身であった夜鶴に創ることは出来ません」
「へぇ……複雑だね……」
俺はオーミの説明を聞くと腕を組みながらウンウンと頷いた。
やはり神は力の質が違うんだね……
「あともうひとつ。
【神力】についての説明をしておきましょう」
オーミはそういうと、ナニかの力を漏れだし始めた。
【魔力】でも【霊力】でも【氣】でも【聖力】でもない、今まで感じたことの無い……いや、俺の中にもある……のか……?
オーミのそのナニかを感じて初めて俺の中にもそれがあるのを感じた。
「これは【神力】と呼ばれる、神のみが使うことを許された絶大なる力。
神の強さはこの【神力】によって左右されると言っても過言ではありません」
オーミは漏れだしていたナニかの力――【神力】を収束させ、槍のようなかたちに纏めた。
「【神力】の扱いになれればこのように武器などにすることも出来ます。
――さぁ、夜鶴も【神力】を解放してみて下さい」
そういわれた俺は無意識下に封印していた【神力】の封印を解放した。
辺りに今まで感じたことのない不思議な雰囲気が漂い始める。
「す、すごいですね……私の【神力】の優に十倍の濃度があります……」
俺の力の感じにオーミは信じられないモノを見るような目をしていた。
「これが【神力】か……。
すごい力だね……」
その呟きにオーミはなんの前触れもなく爆弾のような発言をした。
「夜鶴の【神力】ならやろうと思えば約一割未満の【神力】でこの世界自体を消せますよ?
すごいですね私は二割は使いますよ……」
「俺も大概チートだけどオーミもチートだね……」
溜め息をひとつついた俺。
もはや神については驚き疲れたのだ。
俺は【神力】を再び封印すると、近くにあったソファーに腰を下ろした。
すると、オーミも俺の隣に腰を下ろしてきた。
「報告はこれだけ?」
頭を優しく撫でながら微笑みかけた。
オーミは猫のように目を細めながら俺の方へと体重を預けてくる。
「えへへ♪……ハッ!!
そ、そうでした!あとひとつあります!」
オーミはハッとした表情になると、俺から少しだけ離れて口を開き始めた。
「夜鶴が神になったことで、他の神々も私たちの仲を認めてくれたんです!」
その顔は満面の笑みが浮かび幸せそうな雰囲気を纏っていた。
俺も内心、ホッとしたのはオーミには内緒だ。
「今までは『人間なぞと恋仲になるなんてあり得ません!』と言っていたのに……これも全ては皆のおかげです♪」
「皆ってどういう意味なのかな?」
「はいっ!実はですね、私たちの仲を前々から認めて、応援してくれた神たちがいたんですよ♪
今回の夜鶴を神にするという提案をしてくれたのもその神たちなんです♪」
その神たちを自慢するかのように得意気にそして嬉しそうに言ったオーミ。
それにしても俺を神にするなんて提案をすることが出来る神ってことはかなりの偉い神なんだろう。
……気になって来たな……。
俺はオーミの方を見ると疑問を口にした。
「ちなみに、その神って誰なの?」
「はい、【
「……これまた有名な神様に助けられたね……」
神としてはかなりのビッグネームの登場に俺は驚きを隠せなかった。
「三人とも仲良しなんですよ?」
日本の最高神と北欧神話の主神、それに月を神格化した神に北欧神話の女神の一柱の四人に言われれば確かに俺を神にする提案は出来るだろうね……。
俺が遠い目をしながらそう考えていると、オーミが真剣な顔で口を開き始めた。
「夜鶴……」
「な、何かな?」
その表情に俺も気持ちを引き締める。
「………神は【一夫多妻制】ですよっ!」
「そんな話をして俺はどんな反応をしたら良いのさ!!」
真剣に聞いて損をした気がするよ!!
俺は心の中でそう叫んだ。
「えへへ……いきなり過ぎましたね……。
要するに……
――私以外にも【恋人】を作っても良いってことですよ」
「……っ?!!」
その話をしたオーミの表情は真剣そのものだった。
「この世界にも夜鶴に惹かれる人はいるはずです……。
そんな時に私を理由に断っては駄目ですよ?」
オーミは微笑みながら俺にそう言った。
「――――しかし」
俺の手をオーミは包み込むように握ると、頬を染めながら口を開いた。
「わ、私が夜鶴の一番じゃないと嫌ですよっ!!///」
月明かりに照らされている部屋にオーミの白髪は映えた。
俺は微笑みを浮かべると、オーミの頭を再び撫でた。
「……ありがとうオーミ。気を利かせてくれたんだね……」
柔らかいオーミの髪の感触がまた愛おしく感じる。
オーミの耳元に口を添えると小さな呟きを落とした。
「――お前が【一番】だ。これまでも、そしてこれからも……な……」
「よ、夜づr…っむぅ?!!……ふぁ……んん……」
オーミが口を開いた瞬間に俺は口づけをする。
舌を絡めとり、唇で甘噛みをするとオーミの目は見開かれた。
「それ……んぅ……らめ……ジュル……」
声に艶が混じり始めた。
俺はこれ以上は我慢が出来なくなるのが簡単に予想出来たので、口を離した。
「……ふぇえ……?」
もの足りなさそうにするオーミの頭を優しく撫でると、俺は静かに口を開いた。
「今日はここまで……ね……?」
「た、足りにゃぃ……よづるぅ……」
俺の服の裾を引っ張るオーミ。
ヤバイ……スイッチ入ってる……?
「ダ~メ。続きはまた今度ね?」
「むぅ~……」
頬をぷくりと膨らませる姿は全体で不満だと表していた。
「ごめんね?
今日はどうしても駄目なんだ」
少し……ホンの少し時間を開けただけだが、オーミは正気を取り戻していた。
まぁ……ちょっと能力を使ったけども……。
「し、仕方ないですね……。
また、今度きちんとしてもらいますからねっ!!」
「うん。約束するよ」
俺は右手の小指を立ててオーミに見せる。
「指切りしておく?」
その言葉にオーミはコクンと首を動かして自らの左手の小指を立てて俺の小指に絡めた。
「「指切りげんまん嘘憑いたら針千本飲~ます。指切った!」」
端から見たら兄妹……いや、姉妹の微笑ましい場面に見えるのかな……。
内容は割りと生々しいけど……。
「ふふふっ♪約束ですよ♪」
オーミは嬉しそうに笑うと、立ち上がり手を虚空に突き出した。
すると、空間が歪みポッカリと孔が開いた。
「それでは、今日はサヨナラです」
「うん。またねオーミ」
オーミは孔に入ると、顔だけを出して一言言った。
俺はそれに被せるように言葉を発する。
「「愛していますよ(るよ)夜鶴(オーミ)」」
俺とオーミは互いの言葉に目を一瞬見開くとニコリと笑みを浮かべた。
そしてオーミは孔へと消えて行った。
それに乗じてオーミが停めた時も動き始める。
「【一夫多妻制】……ね……」
オーミが帰ってから、俺はそう呟いた。
この時頭に浮かんだのは、【黒ウサギ】のこと。
しかし、俺にはオーミが……。
そんなとき俺の頭に一言の言葉がよぎった。
――『「私を理由に断っては駄目ですよ?」』
「……そうだよなオーミ……」
そして、俺は心を決めた。
――ひとつ
……相手が本気なら、俺もきちんと答える。
オーミに言われたんだ。守らない分けにはいかないし……何より相手の想いを踏みにじることは出来ない。
――ひとつ
……俺からは告白はしない。
俺【ハーレム】を目指している訳ではないから。
あくまで、相手が想いを伝えて来るか来ないかだ。
これが俺の新たな決まりだ。
何があっても貫き通してみせる。
俺がそう決心していると、ドタドタという音が聞こえて来た。
おそらく十六夜たちが戻って来たのだろう。
ガチャリと、大広間のドアが開いた。
そこにいたのはやはり十六夜とジン。
「あぁ、お帰り十六夜。お疲れ様。
ジン君も大変だったね」
「ヤハハ!なんだよ夜鶴。 お前俺の考え知ってて送り出したんだろ? なに他人事みたいにしてんだよ」
さぁ……ここからは切り替えないとね……。
こんなにも月が綺麗なんだから。
いやぁ~……
今回は本当にやらかした感じが……
――『僕は悪くない』
私は球摩川君大好きです♪
ちなみに今日はシュークリームを作りました♪
私の後書きは食べ物ばかりですが……
お気になさらず!!
シュークリーム作るの楽しいですよねっ♪
カスタードクリーム作りが一番好きですね♪