深い森の奥の古い館…。
その館の中のたった一つの部屋だけが真っ赤に染まっている場所があった。
その部屋にはこの屋敷の召使いであろう人物等の亡骸がいまだ血を流し続け部屋を赤く染めている。
そしてその中心にいるのは召使いらの血で体を真っ赤に染めてしまっている少年だ。
「おい…誰かいるか…」
「坊ちゃま!!どうなされたのです?」
少年はどうやらこの館の主のようだ。
その少年に呼び出されてしまったまだ新入りらしい若いメイドは慌ててこの部屋にやってきた。
「ぼ坊ちゃま、どどうなされたので?」
少年に呼び出されたメイドは部屋の様子を観て混乱しながら用件を聞くがやはりメイドの目に映るのはこの部屋にある死体と刃物を片手に持った少年だ。それも自分を殺そうとしている真っ赤に染まった少年だ。
「怯えなくていい。質問するだけだ」
「お前は灰色の誠を知らないか?炎城寺誠だ…」
「誠様はたしか先日お亡くなりになりm…」
少年はメイドの態度が気に食わなかったのか刃物をメイドに投げる
ドスッ…
「坊ちゃま…な…にを」
「ほぅアイツが死んだか?せっかくの玩具が壊れたか…そうかそうか…とうとうあれまで」
少年はメイドに近づき
グチャァ…
少年はメイドに刺さっていた刃物を抜いた。
同時にメイドは刺された部分を押さえながら床に倒れ込んだ。
「痛いか?そうだろうなぁ…。でもおかしいよなぁ…そんな痛みを感じて死なないなんて…ククク」
「おやめくだs」
バギッ
少年はメイドの頭を鈍器で潰した。
「あ、死んじゃたな…弱すぎだろ。玩具にもなりゃしねぇや…」
少年はメイドの亡骸を見下してながら笑う。
「灰色の炎城寺誠も死んだかぁ…おっかしいなぁ寿命じゃ無いようだし不思議なことに報告としての死体が来ないなぁ…バグか?玩具共こいつら片付けとけ」
「「承知」」
どこから現れたかわからない二人にキルと呼ばれる少年は命令した。
「あと誠の死体を発見しとけよ」
「「承知」」
「ありえねぇな…使徒のアイツが死ぬなんて…。マジでアリェネエナ…せっかくの異世界の玩具が…トリモドサナクテハイケナイナ」
キルは扉をくぐり扉を閉めると
『玩具の誠…勝手に離れたことを再び後悔させてやろう…』
扉は崩れ去った
ゾクッ!
「寒気?」
「どうした?マコト」
「何でもないです…ちょっと寒気がしたきがして」
「風邪でもひいたのかしら?」
「大丈夫ですよ?平気ですから気のせいだったみたいですし…」
「そう?」
「無理すんなよ?」
「はい」
気のせいですよね…。さっきの寒気…まさかキル様が来るなんてありえませんよね?
…おそらくキル様はAKUMA以上にやばいお方です。
キル様の殺人衝動は…世界が地獄と化し人類が消滅してしまうくらいに。恐ろしい…。
「本当に平気か?真っ青だぞ?」
「いえ…本当に平気です」