転生特典間違えました!   作:天月蒼留

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催眠術

ん…眩しいですね?

 

「マコト!!起きたか!母さん!!目を覚ましたぞ!!」

「マコトーーーー!!!良かった…起きた。良かった…。」

 

泣かせてしまいました…。心配させてしまっていたようですね。ごめんなさい。

 

「迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。」

「いいのよ!無事で居てくれたら」

 

母さんが抱きついてきた。

 

「倒れるなら徹夜は止めろよな!頼むから…」

 

ぎゅううぅ…

 

あの…苦しいです。だんだん力が強くなってます!

 

「かあさ…ぐるじ……」

 

呼吸ができない…

 

「母さん…このままだとマコトが死ぬけどいいのか?」

「いいわけないじゃない!!」

 

バッ!!

 

「ハッ…はぁ…はぁ。死ぬとこでした…」

「!!ごめんっマコト私ったら」

「死ななくて良かったな!マコト!!」

 

兄さんに感謝ですね…。

 

 

『この辺に適合者がいるのか』

『そのはずだぜ?』

 

声…?また来ましたか

 

「マコト?どうした?」

「静かに…またです。焚き火を消して」

「…。仕方ない出発するわ…ネイル、マコト荷物を持って…いつも通りに…」

「「わかった」」

 

僕は自分の荷物を取りに行く…

 

「おい…!!こんな所に誰かの荷物がある!!」

「旅人のか?持ち主が戻ってくるだろ…待ってようぜ?そうした方がいいだろ…盗っ人じゃあるまいし。」

 

僕の荷物が…見張られてますね。

仕方ない戻りますか。大したものは入ってないし…。

 

パキッ…

 

「誰かいるのか!!」

 

やってしまったか…しかたない

 

「オジサンたち…誰?」

 

黒の教団の人たちだな…

 

「子ども?」

「オジサンとか…」

 

違う質問をしよう

 

「オジサンたちは何してたの?」

「えっと…今オジサンは人を探してててね?情報を集めているんだ。えっと…君家族は?」

 

僕は一呼吸して

 

「僕の家族は“もうこの場には居ないよ”」

 

オジサンたちは混乱した。

 

「どういうことだい?」

「だって…」

 

バサッバサッ…

 

準備完了ですか。タイミングピッタリです。

 

「逃げるからだよ?記憶にさよならしようかオジサンたち…」

 

僕はオジサンたちの顔に黒いハンカチを被せた。

 

『“君らは大きな鳥を観て気絶してしまった”』

 

 

 

「も~いいか?マコト?」

「OKです!記憶入れ替えました!まさか影絵で気絶するなんて思いませんでしたけど。」

「お前の囮と演技が巧いんだよ…」

 

「2人ともー出発するわよー」

「「はーい!!」」

 

 

「マコト?またやったの?」

「駄目でしたか?」

「寝起きなのによくやるよな…。」

「そんなに怖くないと思うんですけど…」

 

言葉に合わせて影絵をするだけですよ?

どこが怖いんでしょうか?

音の担当は兄さんです。

 

母さんは逃げる準備ですけどね!

 

記憶の入れ替えかたは催眠術です。

 

黒いハンカチで視界を利かなくして催眠術を使いました。顔を覚えられないために

 

前世から催眠術と言う名の暗示はある程度は使えましたからね!!得意の分類ですけど。


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