間抜けなAKUMAと出会ってから二日後…僕は再びその間抜けなAKUMA(人バージョン)に会いました。
「よぉ?」
「帰れ」
「ヒデェ…」
僕的には本当に帰ってくださるととても嬉しいんですけど…帰ってくださいませんかね?仕事の邪魔なんですよ…
「せっかく情報持ってきてやったのに残念だ…エクソシストが日本にくるって情報を…」
「…聞かせてくれ…」
「刃が打った刀一本と交換でお願いする」
刀一本っっ!?なぜに…
「後々役に立つのでな…」
「………待ってろ」
僕は鍛治場の横にある物置から僕が打った刀の中で一番のモノ…『白風』をAKUMAに渡す。
「コレは…」
「おれが打った中で今のところの最高傑作…『白風』軽めだからスピード重視な奴に進める…切れ味も良いし使い手次第では一般人でもレベル1程度なら簡単に斬れるだろうな…」
「強くね…?」
「神の結晶を組み込んでみたりもしてみたかったけど流石に手持ちになくてな…元、AKUMAのお前にはピッタリじゃないか?」
「……拒絶もしてこない…大丈夫そうだな…」
僕はAKUMAに白風の鞘を渡す。
「次は情報だな…」
AKUMAが言うには最近中国のほうからこの日本の江戸に向かって一隻の船がきているようです。
その船には多数の適合者が乗っていてそのメンバーがみな既に此方に到着している元帥を探しているらしいです。
その他にももう一組江戸に向かっている適合者の方には元帥の一人と臨界点突破可能性のある適合者一人と手慣れの適合者一人という3人のグループらしいです。
ノアの方は…覚醒している者は“一名をのぞいて”全員集まっているらしいです。
集まっていないノア…それが…『恐怖』らしいんてすよね。『恐怖』のノア…“フレア”
「本当に…恐怖が覚醒したことが割れているんだな?」
「あぁ…間違いない…ちゃんと普通のAKUMAに混じって聞いてきたからな…女顔のノアらしい…」
女顔って…事実女なんですけど……。
「恐怖のみの特殊能力はあるのか?」
「あるにはあるらしいが…よくわからんかった…」
そりゃ…他人が恐怖の能力を聞いたって解るわけ無いでしょ…本人が能力を解ってないんだからさ…
「一つ解るのは…恐怖未だ生きていてノアに敵対している…探し出して仲間に入れるべきじゃないか?」
「…お前は見知らぬ人物を何も知らないまま信用するのか…?探す必要はないけどな…」
だってその恐怖のノア僕だし…
「探す必要がない?心当たりがあるのか…」
「心当たりがなくても簡単に会える…お前もおれと共にいればその内味方として出会うだろうな…」
「どういう意味だよ…」
「さぁな…」
いや…自分から『実はノアなんです』なんて明かす馬鹿居ると思うんですか…。少なくても僕は出来るだけ手札は隠したいと思いますしね…