刃「諦めろ」
誠「手遅れですよね…?」
あ……酷いよ2人とも。
あと…お知らせ。
アンケートが答えてくれたのが1人だけでした。期間を設けてなかったからかもしれないけど…
刃・誠(絶対…期間設けてなかったからでしょ…)
無残に落とし穴に嵌まって動けなくなっているレベル3のAKUMA。
「………」
なぜか…AKUMAは僕の目を見つめる。
「……わざとか?」
「そう、みえるか?」
おれの質問に泣きそうな声で答えたAKUMA。
「レベル3だろ?抜けられねぇの?」
「……遠距離型は力については非力なり…」
「へぇ……で?」
「助けてと申したい……」
あー…どうしよう…助けたとしても襲ってこないか?滅茶苦茶危ない選択な気がする。
「………」
「……お前は…伯爵を裏切る気はあるか?」
僕は何となくそんなことを聴いた。
まぁ…裏切るなんて言うAKUMAはまずいない…
「裏切る」
えっ……?
「だから裏切ると申しているのだ。見たところ主は『エクソシスト』なのだろう?どうせ我は欠陥品という理由で見捨てられた…従う理由などない。それを利用してくれるならうれしい限りだ。」
「はぁ…?エクソシスト?なんだそれ…」
「…てっきり動きや伯爵様…いや伯爵のことを知っていることからエクソシストかと思ったが…違うのか?」
「なんで一般と違うだけでその二つに限られてんだよ…それにおれはイノセンスなんて既に持ってねぇし…まぁいいや…掘り起こしてやるからじっとしてろよ?」
流石にここまで話していて放置はないだろう。というわけでAKUMAが嵌まった落とし穴を少しずつ広くするために掘り始める。勿論素手だ。
ザックザックザック…
裏切るですか…どうせ欠陥品だろうとAKUMAは、伯爵の身体の一部のようなもの…裏切るとなれば伯爵からの操作を乗っ取る技術や力が必要なハズです…。
例え、AKUMAの方に裏切りの意志が有るとしても…他者の手を借りずして伯爵からの魔の手から逃れることは絶対に出来無かったはずです。
残念ながらイノセンスも使えない。ノアの力も満足に扱えない僕にはAKUMAを解放してあげることは出来そうもありませんね…
本当に今更ですが……転生特典無駄にしましたね。こんな事になるなら…こんな生き残るために必死な世界だと最初から分かっていたなら……もっとマシな転生特典を願っていたのに……っ!!
ズキッ…
「っ!!」
「大丈夫か…?…!?」
ノアに覚醒するときの痛み…ではありませんね…
「おれは大丈夫だ…そろそろ穴から抜けられるよな?」
「あぁ…そ、それより…お前大丈夫なのかよ!!その目っ!!」
僕はなぜか騒ぎ出したAKUMAをみる…
するといつの間にかAKUMAから鎖のような物が延び何かが繋がれているのが見えるようになっていた。
流石に…何かはわかりませんね…もしかして…この鎖を断ち切れば伯爵の操作から外せるかもしれませんね……。
僕はゆっくりとAKUMAから延びている鎖に手を伸ばし触れる。
かなり…頑丈そうだ。悲しみや憎悪を引き留めている愛や友情の鎖というところか?
きっとこの鎖に繋がれているのは…『魂』
鎖になっているのは恐らく…『思い』
『魂』の悲しみが動力源になっているみたいですね。もし切り離せたとして…AKUMAが動かなくなるように作られている。
「…メンドクサい造りだ…でも…不可能ではなさそうだ…。」
「…は?」
AKUMAは、僕が何を言っているのか分からずに唖然としているが…僕は触れている鎖の部分に自分の思いをぶつける。
バキンッ…
鎖にヒビがはいった。そして、恐らく『魂』だと思われるものをその裂け目から引きずり出し『恐怖』の力を閉じ込め強い願いで鎖をゆっくりと修復する。
AKUMAは未だに落とし穴に嵌まったまま唖然としている。
恐らく何をされたのかすら理解していないようで自分が伯爵から解放されたことすら気づいていないだろう
「殺人衝動はどうだかわからないが…これでAKUMAを探知する輩からは逃れる事が出来るだろう。あとは人の姿で暮らすことだ。わかったな?」
唖然としているAKUMAをそのままにして僕は鍛冶場へとゆっくり歩いて帰る。その辺を彷徨いているAKUMAに見つからないようにして…。
そろそろ…この小説…設定がグダグダになってきたねぇ…本当に自分で読んでいてそう思うよ…
誠「そりゃあ…初期ルートから大分かけ離れてますからねぇ…でも…アレでしょう?完結させたいですよね?」
うん…まぁね…出来るところまでがんばるか…