しかしあまり期待しないで!!
僕はノアに対しての敵対宣告を適合者たちの目の前で言った。
こんなんで良かったのかな…
【あぁ…ソレでいいと思う】
「さぁて…あたしの相手をしてくれるかな?ノアさん?」
「あはははっ!!必要ないよぉだってさぁ…キミの相手はボクじゃないもん」
は?
「キミの相手はねぇ?キミのことをずぅーと探してたみたいだよぉ?ねぇ?そうだよねぇ?」
『クククッ…そうだよ?ずっと…ずっと…探していたんだよ…どうしていなくなったんだい?教えてよ…ねぇ…教えてよ…』
ぁ……嘘だ……嘘ですよね……
【マコト!?しっかりしろ!!】
「やぁ…久しいね…何年ぶりかな…?憶えてるか?まぁ忘れるはずがないか…お前にとって…オレは恐怖の対象だもんなぁ?」
なんで…なんで…キルがこの世界に!?
「ククッ…不思議だろう?知りたいだろ?」
「あははっ!キルー?そこの玩具と遊ぶんでしょ?隣の空間で遊んできてよボクはそこのアレンと遊んでるからさぁ?」
「ククッそうすることにさせてもらおう。」
キルはいつの間にか僕の目の前に現れ
「弱くなったんじゃねぇ?隙だらけだ!」
僕をさっき僕が通ってきた穴に投げつける。
「ぐッ…!?」
ドスッ…
「ありゃ…弱体化してるわ…怠けてたのか?玩具のころのお前はこんな弱くなかっただろ?」
「あたしは…お前の…玩具なんかじゃ…ないッ!」
「なら強さで証明しろよ…ナァ!」
ガスッ…
「ウグッ…」
「テメェは口だけなのか!?」
キルはもう一度僕を蹴ろうとしたがゼロの鎖に妨害される。
「ゼ……ロ…?」
【俺が止めている間に早く!】
そ……だった…。
「イノセンス……発動!!」
「ほぅ…“三つ”も神の結晶を使えるようになったのか…多才なことだ…これも“故郷”に戻ってきてからか…だが…この程度でオレを足止めしたつもりか!!」
たくさんのナイフが突然空中に出現し僕に襲いかかっる。
「心鏡…」
しかし…ナイフは僕が展開したドーム状の結界に刺さっているだけで僕までとどかない。
「へぇ…防御特化の神の結晶か…確かにお前には武器は不向きだもんなぁ?」
危なかった…もう少しナイフの数が多かったら…この結界は………破壊されて………。
なれないことは…すべきではないのかもしれませんね…。でも……もうちょっと…自分を偽り…慣れないことをしよう…そうしなければ逃げることも勝つことも出来そうになさそう…みたいだね?
もともと“僕は囮役”なんだよ……戦闘なんて得意じゃない…のに
「“新月ノ夜”」
「幻術!?」
キルからみると今、僕は闇に消えただろう…
今キルからは僕がみえていない…
僕はキルに近づき反応を示さないことを確認して思いっきり殴った。
ニタァ…
キルは殴られた頬をさすりながら不気味に笑う。
「ミィツケタァ…マコトォ?サッキノハ駄目ダナァ?」
ゾクッッッッ…
『怖い…』っとそう思った瞬間…僕は壁まで蹴り飛ばされていた。
「ガハッ…!?」
「下手だねぇ…攻撃は容赦なく潰しにいくようにやらなきゃさ?せっかくのチャンスがなくなったねぇ…ここは昔から治ってないねぇ?甘過ぎダナァ?」
キルは僕に少しずつ近づいてくる。
「お前ってさぁ…本当駄目な奴ダヨナァ?だってさぁ」
一歩…一歩…ゆっくりと…
「お前は偽ることの出来るだけの玩具であり」
いくらゼロの鎖が巻きついても
「その偽りが破れてしまえば」
止まらない…
「ただのガラクタになるもんなぁ」
バギンッ……
何かが破壊された音がした…。
「偽りの解けたガラクタに付属品なんて…いらないよな?」
ゼロの鎖が壊された…。
再生…あ…れ……?再生……しない?
ゼロの声も聞こえない…。
ねぇ…ゼロ?
返事はない。
「クククッ…一つ目の付属品破壊。」
ゼロ…?
「次はその結界だな…」
キルは僕の周りに展開してある結界に触れる。
「二つ目…」
結界に徐々にヒビが入り…砕け散った。
「最後は…お前の心に寄生する…神の結晶」
ぁ…ゼロっ!?やだよ!
「ぜろ…が……ゼロ……」
キルは僕の傍により手を伸ばす……
「最後の神の結晶破壊…」
僕は…………
うん!下手だね!