この街に入った事で分かったことは10月9日がずっと続いているということ…。
めんどくさいですね…。
【どうせ…イノセンスだろ?早く解決しねぇかな?でれねぇし…仕事手には入っても繰り返しのせいで無しになっちまうし…】
何回目でしょうね…。やり直しになるのは…。
【チラシ配って客集めて、満員になって…疲れ果てるとまた…やり直し?ふざけんな!!】
うるさいよ…頭に響く…。
【頭痛か?】
寝不足でね…。おかげで…刃の姿を保ってられない。
【…この街に入って一時間で元に戻ったのにな…あ…いまはまだ刃の姿か】
あの時元に戻った理由?
男子トイレに入るのは…うん…察しろよ…な?
【あー。抵抗あるよな…。】
慣れたくない。でも…これから刃の姿で居ることもありえるし…慣れるしか…。
【そういえば今の姿…幻術的なやつではないよな?】
非現実体。
【あ、アバター?】
パッと分かるのは…心鏡の能力だっていうこと?と非現実体は姿を一度作ってしまうとその姿を消去出来ないし…他の非現実体は作成できない。
その変わり…日野本刃にはいつでもなれる。
【増やせないのか…。】
増やせない…でもシンクロ率をゼロ?になると起きる悲劇は副作用なしで起こせるみたいだよ?
【咎落ち!?自爆技だな!!】
……制御出来ないし、その後3日くらい日野本刃は使用不可能らしいよ?やったことないから分からないけど…。
【副作用あるじゃねぇか!!それよりも…試そうなんて考えてねぇよな?】
誰が試しに自爆技とわかっていながら使うか!こんな技!!!!
と、そんなこと会話してる暇はなかった…。
今はイノセンスなんてどうでもいいんです。
周囲の人たちの話を聞くとバイトの後輩?のミランダという女性がミスをしてアレンという少年と名前を知らない少女がスリを追っていったところです。
「役立たず」
…この程度というわけではないけど…
「それはあまりにも酷いと思います!彼女だって精一杯頑張っているんですよ!それにスリにあったのは彼女より現場の近くにいた自分のほうが責任があります。彼女ばかりを攻めないでください!!!」
全然近くなかったけどね…むしろ今離れたところから騒ぎを聞きつけて帰ってきた。
「何だとっ!?」
僕は深く頭を下げる。
「今回のミスは自分の責任です。彼女より近くにいながら犯人をみすみす逃しさらには彼女を一人残し責任を押し付けようとした自分の責任です。」
ドスッ
「うっ…」
ドサッ
容赦なさすぎでしょ…蹴り入れるとか…
まぁ…痛みには慣れているから後は演技すればいいし
ってあれ…なんでぼぉっとする?
「ほぅ…なるほど…たしかにそれは貴様のせいだな…今回はコレで許してやる。もう二度と顔を見せるな」
=クビね…。
【庇うか?普通…】
なんとなくだよ。
「大丈夫だった?」
「なんで…」
ん?
「なんで…私なんかを庇ったりしたのよ…」
「あぁ…何でだろうな」
「私なんかを庇わなければ…クビになんて」
「気にすんなって…」
この身体…本体より身体弱…ギリギリ意識保ててるけど…
「何でなのよ…私の時計がイノセンスでなければこんな事にならなかったのに……っ!!」
イノ…セン…ス……?
あ…駄目だ…これ以上は………。