縁結びの神の恋~ノラガミ   作:マニック

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夜トと毘沙門

夜「雪音、お前夕日は好きか?」

 

ふいに夜トは雪音に尋ねる

 

雪「、、、嫌い」

 

雪音は首をかしげながら答える

 

夜「正しい。

 

  黄昏は昼と夜との境目だ

 

 

  現世の者は闇を恐れ身を潜め

 

  常世の者は闇に紛れ跋扈する

 

 

  かつての人はその時分を魔物と逢う時と言った」

 

 

そう言った後、夜トは上を見て、驚く顔してこう行った

 

夜「逢魔が時」

 

夜トが見据えた先には、奇抜な風貌でムチを持ちライオンのような獣に乗る金髪の美女がいた

 

 

その美女は次の瞬間、ムチで夜トを攻撃した

 

 

夜トは雪音を突き飛ばし、攻撃を避けた

 

雪「な、なに?」

 

夜「言葉にするもんじゃねえな、、、

 

  まじでおっっかない女にあっちまった」

 

夜「毘沙門」

 

 

夜トと毘沙門は互いに目線をはずさない

 

雪「毘沙門ってあの毘沙門、、、?」

 

夜「そうだよ

 

  俺が知りうる最強の武神さ」

 

雪音はほっとしたかのように息をつく

 

雪「攻撃してきたから、敵かなんかだと思った」

 

 

夜「そうだよ

 

  喧嘩うられてるんだよ!」

 

夜トは雪音を詠んだ

 

夜「来い!雪器!!」

 

夜「昔、あの女とちょっとモメてな

 

  それ以来、命を狙われてる」

 

毘沙門「貴様らを討つのは私怨なれど

 

    邪悪を誅するは世の断り

 

    いまの私はあいつにしか止められん」

 

 

夜「あいつ、、、」

 

夜トは訝しげな顔をしたあと、その場を逃げ出した

 

 

ひ「夜!、、、」

 

ひよりがそう叫ぼうとした瞬間、夜トが口に指を当てしゃべるなと制する

 

 

それに毘沙門はわずかに気づく

 

 

毘沙門「この女、

   

    今何と言った、、、?」

 

 

ひよりはそれ以上夜トにも毘沙門にも目を合わせずやり過ごす

 

毘沙門「まあいい

    

    追うぞ」

 

毘沙門の乗っているライオンは走り出した

 

 

 

ひより「ど、どうしよう。。。。」

 

 

ひよりがこの時、夜ト関係のことで頼れるのは小福またはイズモガミしかいなかった

 

すぐさま、ひよりは小福の家に走った

 

 

 

その頃、夜トは毘沙門に追い詰められていた

 

毘沙門「兆麻

 

    追尾を頼む」

 

 

毘沙門のピアスとなっている兆麻が答える

 

 

兆「了解」

 

 

兆麻によって、夜トは逃げ切ることはほぼ不可能となった

 

 

毘沙門がムチである、紝巴で攻撃をする

 

 

夜「っ」

 

夜トは防戦一方である

 

 

夜トと毘沙門は互の神器である、剣と銃でぶつかり合う

 

 

毘「二度と貴様に神器はころさせぬ!」

 

夜「なら、もうおれのことはほっとけよ!」

 

二人は殺気を込めながら、会話する

 

毘「貴様の名すら、許してけぬ!

 

 

  滅殺するのみ!!」

 

二人が離れた瞬間、夜トは背後に隠れていた毘沙門のライオンである囷巴に噛まれる

 

 

夜「くっっっ」

 

雪音が夜トを救うかのように、囷巴を切りつける

 

 

ライオンがひるんでいる間に、夜トは逃げ出す

 

夜「すまねえ、雪音

 

  助かった」

 

 

雪「助けてねーし

 

  体が勝手に動いたんだよ

 

 

 

  あのライオン大丈夫かな、、、」

 

 

夜「ライオンじゃねえよ

 

  毘沙門が身に付けている服やアクセサリー、奇獣にいたるまですべてが神器だ

 

 

  特にナビの兆麻はすべての神器を取りまとめる、毘沙門の道標さ」

 

雪「、、、

 

  逃げ切れるのか?」

 

雪音が心配そうに尋ねる

 

夜「神が味方してくれたらな、、」

 

 

 

その頃ひよりは、小福の家についていた。

 

 

    

 

 

 

 


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