新訳のび太のバイオハザード ~over time in Gensokyo~   作:たい焼き

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崩壊する日常

 あの後、何故か僕の部屋が物置にされていた。永琳に聞いたところ、新しい機材や道具の場所がないので置かせて欲しいということだったのだが、先程の事件の後なので、嘘にしか思えない。

 

 何故なら、代わりに用意された寝室が鈴仙の部屋だったからだ。

 

 (ここまでされるともう反論する気力も起きないや・・・。)

 

 もう反論することも諦めたのび太は大人しく永琳に従うことにした。

 

 のび太と鈴仙は用意された寝間着を着て、寝室に入る。

 

 二人は部屋に入ると速やかに、押入れから布団を広げる。そして押入れの扉を閉め、お互い向かい合う。

 

 「本当にいいんですか?」

 

 「本当にいいんです。」

 

 のび太は緊張しながら片方の布団に入る。鈴仙も同じく緊張しているようで、震えながらもう片方の布団に潜り込んだ。

 

 明かりを消す。辺りは月の光以外、光源が存在しなくなった。

 

 「あの、鈴仙さん・・・。」

 

 のび太は寝る前に鈴仙に言いたいことがあった。

 

 「なんですか?ワイリーさん。」

 

 「やっぱり家族っていいですね。皆さんが羨ましいですよ。」

 

 しばらくの間、永遠亭の一員として暮らしてきたが、家族がいるといないとでは全く違う。自分にも家族がいた時期があったから。

 

 「ワイリーさん・・・」

 

 「僕は家族を事故でなくしてからずっと一人だったからさ・・・鈴仙さん達を見ていると、やっぱりいいものだなって思ってしまって。これが嫉妬なのか・・・。」

 

 「何も言わなくていいですよ。」

 

 「鈴仙さん・・・」

 

 「ワイリーさんは人より何倍も頑張っているのですから・・・いざっていうときは私達を頼ってください。ワイリーさんはもう、私達と互いに理解し合える仲なのですから・・・」

 

 「・・・はい。」

 

 隣から優しく聞こえてくる彼女の囁き。それに答えた途端に猛烈な眠気が襲いかかってきた。今ののび太には鈴仙の声が子守唄のように聴こえた。のび太はその感覚に身を委ねて、そのまま目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「昨日はお楽しみでしたね。」

 

 「ッ!?」

 

 朝食の時に昨日あんなことがあったため、てゐや輝夜がからかってきた。堪らず口の中の食べ物を吹きかけそうになる。

 

 「ななな、何を言ってるんですか!?何も楽しんでいませんよ!!」

 

 鈴仙も慌てて否定する。

 

 「それで、どうだったかしら。私達の一芝居は。」

 

 「ハハハ・・・」

 

 のび太は昔、周りの人間全てが敵だったころを思い出していた。今回の永琳の作戦はまさにそれと同じだった。

 

 (これが僕が今まで望んでいたことなのかもしれないな。)

 

 朝食を食べながらのび太はそう感じるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、のび太達は今日も人里に来ていた。鈴仙は薬の販売、のび太は寺子屋の授業に教師として参加していた。

 

 のび太が授業に教師として参加するようになってから子ども達が勉強に興味を持ち始め、成績も上がったそうだ。

 

 「先生さようなら~」

 

 今では子どもたちの元気な声がのび太や慧音の励みになっていた。

 

 「今日もありがとう。」

 

 「いえいえ、僕は今自分にできることをしているだけですよ。」

 

 使った教材をかばんの中にしまいながら、のび太は答えた。

 

 「ワイリー殿。正式にこの寺子屋の教師になる気はないか?」

 

 「え・・・?」

 

 「なんだか最近、君の方がこの寺子屋の教師にふさわしいのではないか?と思い始めてきてな・・・。」

 

 「・・・ワタシモウイラナインジャナイカ・・・?」

 

 慧音は自信をなくしたのか小さく細い声で呟いていた。

 

 「そ、そんなことないですよ。あの子達が勉強が好きなのは慧音先生というきっかけがあったからです。」

 

 「そうか・・・?そう言ってくれると嬉しいよ。」

 

 のび太は腑抜けている慧音を励ます。今にも消えそうな慧音にも元気が戻ってくる。

 

 子どもたちが全員帰ると、鈴仙と妹紅が寺子屋に来た。

 

 鈴仙は薬を売り終わったのでのび太を迎えに、妹紅は先程鈴仙とそこで会ったそうだ。

 

 「よう慧音。そこでたまたま鈴仙と会ってな。授業終わったんだろ?」

 

 「ああ、お前達はどうするんだ?」

 

 「そろそろ永遠亭の戻ろうと思います。買い出しもしないといけないですし。」

 

 「そうか、それじゃあまた教師の件頼んでもいいかな?」

 

 「僕でよければいつでもいいですよ。」

 

 のび太は今できることをやっているだけである。それが今やるべきことだと思っているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 買い出しも済んで、竹林の入り口に差し掛かった。

 

 「今日も一日お疲れ様です。」

 

 「そうですね。そういえば、さっき上等なお酒を貰いましたよ。後で飲みませんか?」

 

 のび太は酒瓶を取り出し、鈴仙に見せる。それは里の中で上手いと評判の良い酒だった。

 

 「いいですね。帰って皆で飲みましょう。」

 

 こうして今日も日常が日常で終わる・・・・・・・・・はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鈴仙さん!!避けて下さい!!」

 

 「え!?」

 

 空からいきなり弾幕が降り注ぐ。のび太はこれをいち早く察知し、弾幕が着弾する前に躱す。鈴仙ものび太の警告で弾幕が着弾する前に回避する。爆風に身を任せて横に跳び、なんとか回避に成功する。

 

 「誰だ!!」

 

 「ああ・・・酒瓶が・・・」

 

 里の人から貰った酒瓶が弾幕を回避した時に落としてしまい、瓶が落とした時と弾幕による衝撃で割れてしまい、中身は地面に吸い込まれてしまっていた。

 

 のび太は拳銃を取り出し、弾幕が飛んできた上空を見上げる。上空に人影が一つ見えた。その人影はゆっくりとのび太達がいる場所に降りてくる。

 

 弾幕を撃った人物はのび太達の前に降り立つ。袖が無く、肩・腋の露出した赤い巫女服を着ている。幻想郷縁起で見たが、

 

 (あれは博麗神社の巫女が着る巫女服。ということは・・・)

 

 「君が博麗霊夢か?」

 

 「!・・・ええ、そうよ。」

 

 名乗ってもいないのに自分の事を知っているのび太に一瞬驚く霊夢だったがすぐに冷静さを取り戻す。異変の解決を仕事にしている自分だ。幻想郷縁起や文々。新聞に載っているのを見たのだろう。

 

 「霊夢何するのよ!!危ないじゃない!!」

 

 「何故いきなりこんなことをした。君の仕事は異変の解決だろう異変なんて起きてないぞ。」

 

 のび太と鈴仙は彼女がいきなり攻撃を仕掛けて来て戸惑っていた。

 

 「一体何があったんだ!?」

 

 「おい、あれは霊夢じゃないか?」

 

 先程の弾幕で異変に気がついた慧音と妹紅がのび太達の所に駆けつけてきた。

  

 「仕事よ。異変が起きてからじゃ面倒だから、先に異変を起こしそうな人間を退治するのよ。まあ、貴方の場合成仏でしょうけど。」

 

 「どういうことだ?」

 

 「それは私から説明するわ。」

 

 突然、霊夢の隣の空間が割れる。空間の裂け目がどんどん大きくなる。やがて完全に開くと、中から金髪の女性が出てきた。後ろから妖怪達が後に続いて出てくる。天狗が大多数だったが、中には幻想郷縁起や妖怪についての資料で見かけたような人達もいる。

 

 「スキマ妖怪の八雲紫だな。一体どういうことなんだ。」

 

 「あら?自分で知らないとは言わせないわよ、ワイリー。世界征服のこと。」

 

 「!?」 

 

 ついに知られたくない自分の秘密を知っている者が来たか。

 

 「え・・・?世界征服?誰がですか?」

 

 鈴仙も慧音も妹紅も紫がのび太の秘密を突然のアウティングに驚きを隠せない。

 

 ※アウティング・・・本人の了解を得ずに、公にしていない他人の秘密等を暴露する行動のこと。

 

 「貴方の隣にいる男よ。」

 

 紫はのび太が幻想郷に来る前、未来の世界で行ったことを彼女が知っている限り全て話した。それは今までのび太に関わりがあった三人にとっては信じられないことだった。

 

 「嘘だろ。何かの間違えだろ。」

 

 「私にはわかる。ワイリー殿がそんなことをするわけがない。」

 

 慧音も妹紅も今まで関わってきて、のび太がそんなことを望んでやるような男には見えなかった。

 

 「嘘だと思うなら、直接本人に聞いてみなさい。」

 

 「・・・・・・」

 

 先程から沈黙を保ってきたのび太は慧音と妹紅の視線が自分の方を向いたのを確認すると、口を開いた。

 

 「慧音先生。妹紅さん。紫さんの言葉に嘘、偽りは一切ありません。全て事実です。」

 

 「!?・・・そうか・・・」

 

 慧音も妹紅もどんな気持ちになったか、のび太にもわかった。だが、こう言う方が彼女達を巻き込まないためには、一番いい方法だと思った。

 

 「貴方達を巻き込みたくありません。里に戻ってください。」

 

 「ああ・・・わかった。」

 

 「おい慧音、待てよ。」

 

 慧音と妹紅は里に戻っていった。

 

 「・・・鈴仙さん。」

 

 「・・・・・・」

 

 鈴仙は俯いたまま反応すらしなかった。紫から聞かされたのび太の今までしてきたことを知ったことが余程ショックだったのだろう。

 

 「今すぐに永遠亭に戻ってください。ここにいると巻き込まれます。」

 

 「・・・・・・」

 

 鈴仙はまだ動かない。

 

 「話はもう終わったかしら。」

 

 「ッ!?」

 

 霊夢と紫が弾幕を放とうと既に構えていた。ここにいると鈴仙が巻き添えを食らってしまう。

 

 のび太は鈴仙から少しでも離れるために迷いの竹林の道から外れて竹藪の中に飛び込む。霊夢と紫が弾幕を放つが、のび太が弾幕に当たった感覚はなかった。

 

 「竹林の中に入られたわね・・・面倒ね。」

 

 「そんなに遠くには行っていないはずよ。探しましょう。」

 

 霊夢は空に浮かび、紫は出てきたスキマの中に入り、中にいた妖怪達とスキマの中に消えた。

 

 さっきまで何十といた人影が全て消えて静けさを取り戻した竹林には鈴仙しかいなかった。そばには、先程買った食材や、五人で飲もうと決めていた酒が入った瓶の残骸しかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 のび太はいつものお気に入りの場所まで逃げてきていた。竹の中の空洞の中で拳銃を取り出し、いつ彼女達が来ても対応できるように息を潜める。

 

 少し時が経ってから雨が降ってきた。しかもかなりの土砂降りである。その雨に紛れて誰かがこっちに来た。微かに聞こえる足音を頼りに自分との距離を測る。

 

 足音の主は竹の前で立ち止まる。のび太は違和感を感じたが、すぐに空洞から出て銃を構え、相手を確認する。

 

 なんと、足音の主は鈴仙だった。服はだいぶ濡れており、彼女の耳は雨の重みで垂れ下がる。

 

 彼女がのび太に人差し指を突き出す。それの意図がわかったのか、のび太も鈴仙に向けて銃を構える。

 

 「・・・・・・」

 

 「・・・・・・」

 

 お互いが動くのは同時だった。のび太、鈴仙が同時に引き金を引く。互いの撃った弾は全く同じ弾道を飛び交い、お互いの弾を相殺する。

 

 のび太も鈴仙もだんだんと連射する回数を上げる。しかし弾はお互いの体に届くことはなく、全て同じ弾道を通る弾丸によって撃ち落とされる。

 

 しばらく撃ち合うと、鈴仙は戦い方を変える。一発ごとに鈴仙は目まぐるしくその位置を変え、天と地を高速で行き交い、その体を動かす。

 

 それに対し、のび太は全く違う動きをしていた。その場からあくまでゆっくりとしか動かない。体の動きはゆるやかだ。

 

 両者に共通しているのは、お互い構えた銃の銃口は相手から0コンマ足りとて外される事はない事だった。

 

 戦闘スタイルは違うように見えて、そっくりだ。

 

 五分程撃ち合ってから、両者の動きが止まる。動きが止まったが、のび太は鈴仙に銃を向けたまま、鈴仙は人差し指をのび太から外さない。

 

 「・・・どう・・・・・・か?」

 

 「・・・え?」

 

 土砂降りの雨のせいでよく聞こえなかった。

 

 「どうしてそんな重大なことを相談してくれなかったのですか!!」

 

 鈴仙が大声で怒鳴ってきた。土砂降りの雨やその音でわかりづらいが、涙を流しているようだ。

 

 「えっと・・・それはその・・・」

 

 「もう!!ワイリーさんはバカです!!本当のバカですよ!!」

 

 先程の緊張感はどこに行ったのか、鈴仙の紅い目から大粒の涙が、一つ、二つ、こぼれていきやがて両目から大量の涙がこぼれ出す。

 

 

 「わかりましたよ。僕が悪かったですよ。だから泣かないでください。」

 

 のび太は鈴仙が泣き止むまで彼女を抱きしめ続けた。

 

 やがて、しばらくたってから鈴仙が泣き止む。そして、鈴仙が覚悟を決める。

 

 「ワイリーさん。一つだけ約束してください。」

 

 「なんですか?」

 

 「私は例え何があっても、貴方の命が尽きる時まで、傍にいますから。」

 

 「パートナーってことですか?はい!!これからもよろしくお願いします。」

 

 (う~ん。ちょっと違う気がするけど、まぁいっか。)

 

 鈴仙の告白の真意に気がついていないのび太であった。

 

 「やっと見つけたわよ。」

 

 霊夢達がのび太達を発見する。いつの間にかこの広場の周りを囲むように妖怪達が集まっていた。

 

 (くっ・・・流石に多勢に無勢か・・・)

 

 周りを囲まれてしまっているが、殆どの者達は攻撃してくる様子がない。こちらから仕掛けなければ、危害は加えてこないだろう。

 

 だが、今はここから逃げることが最優先だ。

 

 (なんとか鈴仙さんだけは逃がしたいところだな。)

 

 その時、地霊殿の主はのび太の心の中を、神霊廟の聖徳道士はのび太の欲を、命蓮寺の住職は長年の勘でのび太の人間性を見抜いた。

 

 実はこの三人の目的は、霊夢に協力して幻想郷を守ることではない。世界征服を企てたという男を見極めることだ。そのため始めてワイリーという男を見た時は三人とも驚いた。

 

 だが、目の前にいる少年が正しい心を持っているとわかった以上、これ以上ここにいる理由もない。三人はついてきた仲間達を連れて自分達の帰る場所へとそっと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて、これからどうするのかしら?」

 

 今回の首謀者である八雲紫は傘を差し、スキマに腰を掛けながらのび太達に言った。

 

 例え戦ったとしてもこの数だ。勝敗は見えきっている。

 

 「さあ?やることは一つしかないでしょう。」

 

 「何かしらねぇ?」

 

 「逃げるんだよォォォーーー!!」

 

 のび太は鈴仙の手を掴んで逃げ出す。だがこれは紫の予想通りで、のび太がジャンプした先に捕獲用のスキマを開く。

 

 しかし、のび太は紫のスキマを分析していた。先程会ったときに、彼女は一つの大きなスキマを使って移動してきた。しかし、あれだけの人達が居たのならば、囲むようにスキマを展開してのび太達を囲めばそれで詰めていたのだ。

 

 それが出来ないということは、一つの仮説が生まれる。

 

 『スキマの出入口は一度に一つしか作れない。』

 

 それを真実だと見たのか、鈴仙が紫に向かって弾を撃つ。のび太がスキマに捕まるよりも速く紫に届いた。

 

 「ッ!!」

 

 紫はこれに対し、自分の前にスキマを展開し、弾をスキマの中に飛ばした。それによって捕獲用のスキマが消え、のび太が逃げられるようになった。

 

 (よし、これでなんとかなった。あとは逃げるだけ・・・)

 

 「!?危ない!!」

 

 のび太へと弾幕が向かう寸前、その間に入り込んだ者がいた。弾幕は、目標との間に割り込んだ者、鈴仙の背中を切り裂く。

 

 鈴仙に当たったのは、天狗が放った斬撃だった。しかも殺す気で放ったようで、鈴仙の体は斬撃によってスッパリと斬られており、そこから血液が流れ、地面に血溜まりを作る。

 

 「へっ。最初から捕らえる必要なんてなかったんだよ。殺せば手間が省けるじゃねぇか。」

 

 敵を仕留めたことを誇らしげに仕留めた相手を見る。

 

 「そりゃ!!止めだ。」

 

 完全に止めを刺すためにもう一度斬撃を放つ。しかし、その攻撃はのび太にも鈴仙にも届かずに消滅する。のび太が発砲し、斬撃に沿って弾丸を撃ち込み、斬撃を相殺したのだ。

 

 間髪入れずにのび太がその天狗に対して発砲。放たれた弾丸は天狗の額に当たる。続けて放たれた弾丸が心臓の位置に当たる。。

 

 連射は止まらず、頭部中央、喉、胃、肝臓など確実に致命傷になる場所に正確に撃ち込む。

 

 「がはっ!!」

 

 その天狗は全身の急所に弾丸を撃ち込まれ、地面に倒れ伏す。

 

 「・・・・・・」

 

 のび太は鈴仙を抱え、先程倒した天狗によって出来た場所を通る。天狗達が持っていた武器で攻撃しようとしたが、できなかった。のび太が放った気迫に気圧され、動けなかったからだ。

 

 のび太は一言も言葉を発せずに、竹林の闇の中に消えていった。




今回から戦闘シーンが増えていきます。

のび太が完全にキャラ崩壊していますが、そこは二次小説ってことで勘弁してください。

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