クライアは俺の嫁とか、シード×葉月は鉄板という方はブラウザバック余裕なストーリー展開です。
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これはユートがSAOの世界へと航る前の噺。
黒髪に和服風の女性が、ユートの前に顕れた。
「貴方が管理神の従者の方ですね? 私はアガサ・カグヤと申します」
「管理神? 星神(ワールド・オーダー)の事か? それで、アンタも神みたいだけど……何の用?」
面倒臭いから管理神──ガイナスティアの従者とかに関してはスルー。
まあ、本当は『誰が従者やねん!』とかツッコミを入れたい処だが……
「あ、貴方の御名前は?」
「僕は緒方優斗」
「優斗さんですね、了解を致しました」
とある世界で、レベル神をしているアガサ・カグヤは平素では軽いノリだが、真面目な話をしに来たらしくて口調も至極真っ当だ。
「私の所属する世界にて、最高神が悪戯を始めてしまいまして、その悪戯を阻止して欲しいのです。実は、それには貴方の敵が関わっているのです」
ピクリと反応を示す。
「這い寄る混沌……」
「はい。既に平行世界で、何人かが私の所属世界へと送り込まれました。しかも……その……」
アガサ・カグヤは頬を朱に染めて口篭る。
「どうした?」
「いえ、その〜ですね……エッチをしようとしていた処を浚われまして」
「……何を考えてんだ?」
「さあ?」
いつもの事ながら彼奴の考えが読めないユートは、呆れながらアガサ・カグヤと共に首を傾げた。
「要は、君の世界の最高神を殺せと?」
「それは流石に無理です。創造神ルドラサウムは強力な存在ですし、配下である三超神方も居ますからね。私とて、本来は創造神たるルドラサウムの配下の一柱です。下っ端のレベル神に過ぎませんけど」
創造神ルドラサウムが創り出した三超神──ハーモニット、プランナー、ローベン・パーンという三柱の神の事だ。
その下に永遠の八神が、そして更に下には階級神達が存在しており、アガサ・カグヤの様なレベル神とは一級神を上限とし、最下級を一三級神とする中でも、七級神から一三級神までの下っ端だった。
「ですが、遊びで世界に過干渉をするのは拙いので、此方も貴方を送り込もうという訳なのですよ。対価として、転生特典(ギフト)程ではありませんが、何かしらを贈らせて頂きます。引き受けて貰えませんか?」
尤も創造神ルドラサウムからすれば、アガサ・カグヤ達レベル神の動きなどは筒抜けであり、自らが楽しむ為に見逃しているというのが真相なのだが……
「事が這い寄る混沌絡みとなると仕方ない。特典とやらは有り難く貰うけどね」
「あは♪ ありがとうございます」
ポン! と柏手を打ち、喜色満面で頭を下げる。
「それで、行動方針は?」
「はい、闘神都市にて開催される闘神大会に出場をして頂きたいのです。どうも創造神ルドラサウムは其処へ刺客を送り込んだみたいなので……」
「闘神都市……闘神大会……ねぇ。どんな大会?」
「闘神という最強の戦士を決める大会で、パートナーの女性を伴って出場をし、勝ち上がるトーナメントの形式を取ったものですね」
「パートナー? 女性を伴うってのは?」
「大会規約で、大会出場者が敗退した場合のペナルティを受ける役回りですよ。出場者が敗けたらパートナーは一年間、闘神都市での奉仕活動を余儀無くされますし、勝者は敗者のパートナーを一晩に限り殺す意外で好きに出来る権利が与えられます。出場者は殆んどが男性ですので……」
最後の方をアガサ・カグヤは濁していたが、要するに相手のパートナーとヤるのであろう。
殆んど……という事は、つまり女性の出場者も居るという事だ。
「ペナルティ金としまして百万Gを払えば奉仕活動は免除されますが、勝利者の権利は必ず適用されます。出場を為される際にはお気を付けを」
「勝てば良い訳だけどね」
この場合だと勝ちを誰かに譲る選択肢は取り難く、勝ち上がるしか有り得なくなってしまう。
「それでは優斗さんを我が世界へと送ります」
アガサ・カグヤは祓え櫛みたいな物を振り、ユートを地球とは異なる別の世界への入口を開いて送る。
こうして、緒方優斗の新たな闘い? は始まった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「此処が……闘神都市か」
街並みはハルケギニア、トリステインの王都であるトリスタニアよりマシで、ファンタジーな世界だ。
「あのでっかいのが所謂、闘技場ってやつだろうな。さて、取り敢えずルールの確認とかしないと」
ユートが向かう先となるのは闘技場、彼処であるならルールやら何やらを説明してくれる人間が居る筈。
真っ直ぐに歩いて闘技場の前まで立つと、その大きな建物を見遣ると頷いて、ツカツカと入口から闘技場の中へと入った。
「いらっしゃいませ♪」
ズコーッ!
ユートはずっ転ける。
受付に居たのはおっぱいの大きな、巫女装束を見に纏った黒髪ポニーテールの艶やく色っぽい女性。
「確か、受付嬢はシュリって緑の髪の毛の女性だって聞いたけど、シュリ違いだろう? 姫島朱璃!」
「ウフフ♪」
微笑む朱璃。
「どうして此処に?」
「アガサ・カグヤ様の依頼というかね、ちょっとしたシャレで喚ばれましたの」
「あ、あのなぁ……」
ドッと疲れた表情となるユートに、朱璃はニコニコとしながら言い訳……というか、本当の話をする。
「なんて、実際には貴方のサポート要員ですよ。残念ながら貴方の使徒まで喚べませんが、私は冥闘士(スペクター)だったからでしょうか、それ程にコストが掛からなかった様です」
「冥闘士……か。三巨頭は未だに揃わないからな」
「アイリスフィール様と、天羽 奏様、セレナ・カデンツァヴナ・イヴ様が一時的に揃ったのではない?」
「あれは揃ったとは云わないだろ? 未来から事故で来ただけなんだし。それにいずれは出逢うにしても、今はまだ何処に居るのかも判らないしな」
「まあ、そうですね」
ユートが権能──神より簒奪した能力──の一つである【刻の支配者(ハイパークロックアップ)】というのを暴走させ、件の二人をユートの居る世界へ転移をさせたらしい。
時間も空間も無視しての大転移……ユートはいつかそれを〝行わなければならない〟のだ。
それは所謂、【大いなるパラドックス】である。
初めてその現象を体験したのは、ハルケギニア時代に何度か世界転移をしてしまった際に行った【アスラクライン】の世界での事。
なんやかんやがあって、誤ってメインヒロインである嵩月 奏と仲好くなり過ぎてしまい、その結果として世界崩壊の危機を迎えてしまったのだ。
何故に? 理由は簡単、嵩月 奏は本来の原典主人公である夏目智春と共に、様々な事件を通じて絆を深め合い、最終的には契約(エッチ)をして魔神相剋者(アスラクライン)となって世界を救う。
それなのに、その要となる嵩月 奏と夏目智春との出逢いが、嵩月 奏のミスもあったものの潰れてしまったのだから。
ユートの自業自得だが、その所為で可成り大変な思いをした。
調整をしながら、更には救える者を時には見捨てたりもして、ユートはアニア・フォルチュナを一巡目の世界へと送り、嵩月 奏の代わりになる悪魔と契約させる事で、何とか世界崩壊──非在化──を止めた。
それ以来、出来る限りはメインヒロインに手を出さない様にしている。
閑話休題……
取り敢えず、朱璃と本物の受付嬢であるシュリからルール説明を受けた。
「資格迷宮?」
「はい、このコロシアムより山側の麓に有ります」
「其処で腕試しをして大会参加資格を得る事、先ずはそれが先決となります」
朱璃とシュリから説明をされ、闘神大会本選に出る為にはどうやら資格を得なければならないと知る。
話はそれからだ。
「本選出場枠は六四名で、先着順となっていますのでお急ぎ下さいね?」
「了解」
闘技場から出たユートは宿屋へと向かう。
それなりに良心的価格の宿代、ユートは予めアガサ・カグヤから貰ってた資金から宿代を出し、部屋へと入った。
「さて、パートナーを招喚しますかね。使徒を誰かにヤらさせない為にも勝つ! ってな」
魔方陣が展開。
二重の魔方円が時計回りと反時計回りに回転をし始めて、ユートは使徒招喚の為の詠唱を紡ぐ。
「汝、半ば我が使徒に名を列ねし存在。造りたる者、虚無の担い手、永遠なる連理の枝・比翼の鳥よ……我が言之葉に応えて来よ!」
力が収束していく。
「汝が名はユーキ!」
ユーキは確かに招喚されたが、半使徒であるユーキはアストラル体でしか招喚する事が出来ない。
故に、ユーキは半透明な姿で顕現をした。
「【魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)】……アガサ・カグヤの加護を発動! この世界に馴染めユーキの肉体!」
生み出されるはユーキの肉体、ユートは彼女の肢体の全て──それこそ膣内の具合まで──を記憶している為、創造されたのは寸分違わぬミニマム・ボディ。
一四〇にも届かぬ身長、七〇も無い胸と尻、青み掛かったブロンドはポニーテールに結われている。
更にはアガサ・カグヤの加護を受け、この世界での活動が可能となった。
「お早う、兄貴」
「ああ、ユーキ」
互いに笑顔を向け合い、ちょっとした目覚めの挨拶を交わす。
これで取り敢えずの準備は整った。
ユートはユーキを伴い、闘神都市の探索というか……探検をしている。
当のユーキはというと、嬉しそうに腕に組み付いており、ちょっと背伸びする妹の如く歩いていた。
まあ、正真正銘の義妹ではあるのだが、ユーキ的には妹ではなく彼女っぽく振る舞っている心算である。
とはいえ、背丈が低過ぎる所為もあってかユートの恋人には見えない。
アイテム屋やカード屋といった施設を観て回って、昼になったら多分食堂であろう建物へと入る。
流石はファンタジー世界というべきか、見た事も聞いた事もない食べ物で一杯だった。特にモンスターを食材としている辺りが正にファンタジーだ。
探検をする序でに情報の収集も忘れてはいない。
ユートは平素から言っている──『情報は力也』であると。何しろ、それが故に【カンピオーネ!】主体の世界では、草薙護堂みたいな【智慧の剣】を操る訳でもないのに、趣味と実益を兼ねて媛巫女の祐理から【天啓】の術を掛けさせていたくらいである。
【神殺し(カンピオーネ)】──エピメテウスの落とし子には普通の魔術や呪術は善きにしろ悪しきにしろ効かないのだが、経口摂取(キス)を通じてなら呪術も受け取れるのだ。
だから、あの可愛らしい媛巫女の唇を毎度毎度で奪いつつ、巫女装束をはだけさせて愛撫をしていた。
勿論、どれだけ盛り上がろうとも本人にその気が無い限り、本番にまで及ぶ事は無かったが……
それは兎も角としても、食事を終えた二人は食後の飲み物を口にしながら情報を開示し合う。
「う〜ん、この世界がナンバリング的にどうなのか、ボクには判断が付かない」
「そうか……」
「Ⅲならボクの知識を使えるんだけどねぇ」
ユーキが本来の世界にて死んだのは、二〇一二年の春も半ばの頃。
年齢は当時で一七歳。
つまり一九九五年に生まれた訳だが、闘神都市Ⅱのウィンドウズ版が出たのがその頃であった。
だからこそ、ユーキには闘神都市Ⅲ以前の知識など有ろう筈もない。
「まあ、主人公とヒロインを捜し出すしかないんだろうけどな。確か、ナクト・ラグナードと羽純・フラメルだったっけ?」
「うん、そうだよ」
ソーサーにカップを置いたユートは、支払いを済ませると再びユーキと探索に出掛ける。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「それなりに広いからな、流石に人を一人捜すのにも一苦労ってか?」
一応、容姿に関して聞いてはいるものの、その容貌を見付ける事が出来ない。
「森の様な緑の髪の毛に、羽純の方が橙色の長髪か」
ユーキとは手分けをしてみたが、どうやら彼方側も芳しくないらしく特に連絡もこないし、ひょっとしたらまだ闘神都市に来てない可能性も考える。
そんな風にキョロキョロしながら歩いていると……
「イヤァァァァッ!」
所謂、絹を引き裂く様な悲鳴というやつが響いた。
悲鳴の聞こえた方角を見遣ると、えらく派手な服装──儀礼的な装束にも見える──を身に纏う翠の長髪を和風に三つ編みにして、後ろで結い頭に赤い宝玉の付いたアクセサリーを着けた高校生くらいの少女が走って来る。
ドスン! 後ろばかりを見ていたからか、ユートにぶつかった少女が「キャ!?」と小さく叫びながら、尻餅を付いた。
「大丈夫か?」
「う、はい……」
手を貸してやると力を込めて起き上がらせた。
「いったいどうした?」
「お、追われてるんです! 変な人に!」
「変な人?」
少女が気にしていた後ろを眺めると成程、変な人かは扠置いて確かに誰かしら男が此方へと駆けて来るではないか。
「や、やっと追い付いた! 行き成り逃げやがって、どういう心算だ!」
「逃げるに決まってます! 召喚されたかと思ったら襲い掛かってくるなんて、貴方こそどういう心算?」
「お前はもう俺の女なんだから当然だろうが!」
「だ、誰が貴方の女なんですか!?」
痴話喧嘩にしか見えないのだが、どうも様子がおかしいと考えたユート。
ツンデレというには余りにも真に迫り過ぎており、寧ろ怯えた瞳で男を睨み付けている。
「おい、お前は闘神大会の参加者か?」
若しもそうなら下手な手出しは出来ない。
まだ予選すら突破してはいないが、難癖を付けられても敵わないからだ。
「ああ? そう……」
「違います! 本人がいってました!」
意図を察した男がニヤリと嗤いながら肯定しようとしたが、少女がそれを即座に否定した。
「なら問題無いな」
軽く小宇宙を燃焼させ、ユートは右の拳をアッパーカットに振るう。
「廬山昇龍覇っっ!」
「ですとーるっっっ!」
名前も知らぬ男は手加減こそしていたが、昇龍覇を喰らって吹き飛んだ。
人が降ってくる。
それは決して比喩などではなく本当に。
廬山昇龍覇──アッパーで龍のオーラと共に相手へ拳を叩き付け、空中に吹き飛ばすドラゴン最大の奥義と言わしめる必殺技。
まあ、使い手の一人である龍星座(ドラゴン)の青銅聖闘士・龍峰は小宇宙を水に変換し、水の龍として放っていたが……
ユートは昔、黄金十二宮の闘いの後にアテナ御披露目パーティーに呼んだ春麗を紫龍と共に五老峰へ帰した際、天秤座(ライブラ)の黄金聖闘士・童虎──老師から廬山昇龍覇をレクチャーされて修得をした。
それ以前はモドキ程度にしか使えなかった訳だが、修得してからは紫龍レベルに廬山昇龍覇を充分に使い熟している。
そんな昇龍覇を少女を追い回していた男へと叩き込むと、面白いくらいアッサリ吹っ飛んだ。
手加減に手加減を重ね、殺してはいない。訊きたい事が有ったから、今はまだ生かしておいてやる。
わざわざ、顎が砕けない様にソフトな殴り方をしてやったのもその為だ。
ユートは気絶した男を引き擦って、少女も伴い裏道へと引っ張り込むと魔法で水を生み出し、頭から被せてやった。
バッシャン! 派手に音を鳴らして水の塊が男を濡れ鼠にしてしまう。
「ゲホッ、ゲホッ!」
気管にでも入ったのか、噎せる男を蹴り上げた。
「ぐはっ! な、何をしやがるんだ!?」
「まったく、胸糞悪いモノを見せてくれたな。まあ、それは良い。色々と話して貰おうか?」
こいつが件の転生者だというのは間違いないから、この男なら色々と知っている事もある筈だ。
「けっ、誰が教えるか!」
ボグッ!
「げはっ!」
容赦なく蹴る。
「勘違いをするなよな? 僕はお願いしている訳じゃない……命令してるんだ。少しは立場を弁えろ!」
「ぐっ!」
「まあ、暴力で言う事を利かせても良いんだけどね、面倒だからお前の頭を支配して訊いてやる」
「は? な、何を!」
「最初の質問で答えなかった事を後悔をするんだな」
言いながらユートは右手の人差し指で男を指すと、小宇宙を込めていく。
「幻朧魔皇拳!」
ピシィッ!
「あ、がっ!」
幻朧魔皇拳──双子座の黄金聖闘士のサガが使っていた、掛けた相手の精神を支配する技だ。
フェニックス一輝が使っている鳳凰幻魔拳と同様、伝説の魔拳と呼ばれ恐れられている。
この技の恐ろしい処は、技の解除には仕掛けた本人が解くか、若しくは目の前で人が一人死ぬかしなければならない事にあった。
「色々と知っている事を聞かせて貰うぞ?」
ユートは男に質問する。
それに対して素直に答える──というか、端から視ると薬中がコックリコックリしている様にも見えて、ちょっと不気味だ。
とはいえ、知りたい事もある程度は解った。
どうやらこの世界はナンバリングで云うと二番目、闘神都市Ⅱにあたるらしいという事。
自分を転生させたのが、この世界の創造神であるという事と、ニャル子にしか見えない少女がパートナーとなる少女を召喚した事も備に話してくれた。
転生特典(ギフト)は個数ではなく、だからといって無制限でもないコスト制。
一〇のコストに応じて、転生特典を獲られる。
パートナーのコストは、この世界に近い──アリスソフト系──の世界からならコストが一律で一だが、それ以外からだった場合は一律で一〇らしい。
そして少女──スワティはカクテルソフト系からの召喚であり、彼は一〇ものコストを消費したから戦闘系特典は獲てなかった。
腑に落ちない。
「お前、それでどうやってこの世界のヒロインをモノにする気だったんだ?」
この世界で数居るヒロインを合法的にモノにするのならば、闘神大会で勝利をするのが手っ取り早い筈。
何しろ、主人公に勝てばメインヒロイン──ユートはそれが誰か知らない──を好き放題に出来るのだ。
なのに戦闘能力皆無とはどういう事か?
「スワティの縁を繋ぐ力を使えば、ヒロインとの縁を繋いでモノに……」
「なっ? アホですか! 私の縁を繋ぐ力は飽く迄もか細いながら、確かに縁を持つ人とのみです!」
企画倒れだった。
要するに、そのか細い縁を強化をする事で良縁を繋いでくれるのだろう。
つまり、初めから有り得ない縁は繋がらない……
確かにアホである。
「さて、欲しい情報は獲たからな……素っ裸になって大通りで踊って来い!」
「う、うう……」
「きゃるん!?」
ユートが命令をすると、転生者らしき男は服を脱いで大通りへと躍り出た。
スワティは顔を紅潮させてそっぽを向く。
因みに短く包茎だった。
平和な闘神都市の大通りでは、行き成り現れた裸の男に怒号や悲鳴が……
その後、男が捕まってしまったのは云うまでもないだろう。
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