ドラゴンクエストⅡ.ⅴ~勇気の足跡~《完結》   作:暇犬

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激闘篇 08

 

 

 かつて邪神の塔とも呼ばれたロンダルキア城の塔の最上階。最後の階段を駆け上がったボク達は、その場所に一歩踏み込み唖然とする。

 清涼な空気と静謐が場を支配する。

 チリ一つないその場所は、隅々まで 清掃が行き届き、すぐ下の死体だらけだった階層とはあまりに対照的だった。

 あらゆる穢れを徹底的に排除しようという意思に、ボクはある種の狂気を感じた。

 互いに顔を見合わせ、ボク達は足音を忍ばせる。ガランとした冷たい空気に満ちた神殿の中をボク達は奥へ奥へと進んでいく。ふと人の気配を感じた。

 

 神殿のほぼ中央部。

 魔法の輝きに満ちた祭壇の前に人一人が入れそうな筺体があり、それを愛おしそうに撫でる一人の男の姿があった。

 

「おお、ゾーニャ姫よ! 何故、余の思いを受け入れて下さらぬのか。余こそは魔族のエリートの中のエリート。力も智恵もそして美しさも兼ね備えた、正に神の代弁者たるにふさわしき者。そのような余の傍らを飾るのは、他に比ぶるべきもない美しき貴女以外ないというのに……」

 

 チラリと見えた横顔は、当人の言葉通りに整った鼻筋に美しい面立ちである。ただ、どこか作り物めいた仕草とその言葉に、ボクはドン引きだった。フンとドラッケンが鼻で笑った。

 

「ゾーニャの奴、妙なのに懐かれてるみたいだな」

 

 明らかに他人の不幸を楽しんでいる。

 魔族と竜族はあまり仲がよくないとは言うが、彼と小竜姫、そしてゾーニャ姫は昔から親交があったという。ジト目で彼を見るボクに、ドラッケンはニヤリと笑う。

 

「まあ、現物に会えば分かるさ……。女は魔物だってな……」

 

 そのまま祭壇に向かって歩こうとする。

 

「どうするつもりだい?」

「どうって……、語り合うに決まってるだろ!」

「穏便に……だよ。まだ、状況がよく分からないんだから」

 

 人間性はともかく、ハーゴン四世の力とあざといまでの謀略はなかなかに侮れぬ、というのが三族長とゴロン爺の一致した見解だった。

 

「まかせとけ、オレは竜王だぜ!」

 

 胸をドンと一つ叩いて彼は歩き出した。直ぐその後をボクが追う。王様という立場でこの手の交渉事の経験が豊富な筈のドラッケンにひとつ任せてみるべきだろう。共闘関係にあるというハーゴン四世とルザロを同時に相手にする事だけは、是が非でも避けたいところだった。

 

「な、何者だ! ここは我が清涼なる聖域。貴様ら誰の許しを得て入ってきた? 大体、身を清めて入ってきたのであろうな?」

 

 余り見られたくない場面を見られた故か、整った顔立ちを醜く歪め、怒りの形相と共にハーゴン四世が振り返る。彼と向き合ったドラッケンが開口一番、言い放った。

 

「おい、曾孫!」

「曾孫、言うな!」

 

 ボクは盛大にずっこけた。

 出会いがしらにいきなり相手の頬を一発張るのがドラッケンの流儀らしい。しかも相手が一番嫌がる事を言うその趣味の悪さに呆れ果てる。しばしドラッケンの顔を睨みつけていた曾ま、否、ハーゴンは、冷静さを取り戻して憎々しげに言った。

 

「ほう、誰かと思えば貴様、竜王か。久しぶりよな。成程、反逆者共、どうやら余に本気で楯突く気か。大方、ゴロン辺りの差し金か……。魔族の聖地たるロンダルキアの地に汚らわしき竜族を踏み込ませるなどおろかな……」

「ところで、お前、なんて名前だったっけ? 忘れちまった……」

 

 ハーゴンの言葉を遮ってドラッケンが問う。空けた口を閉じるのも忘れて、ハーゴンが唖然とする。

 ボクはもうハラハラしどうしだった。

 

「よ、余の名を忘れた……だと。ば、バカにしおって!」

 

 あざといまでの策謀が得意な割には、沸点は低いようだった。アドリブが苦手なタイプなのだろう。

 

「竜王、この偉大なる余を侮った事、今ここで後悔させてやろう!」

 

 祭壇に駆けあがり、右手に剣を、左手に杖を天に掲げ、ハーゴンは高らかに叫んだ。

 

「我が破壊の神シドーよ! 今ここに生贄をささぐ!」

 

 ――いきなり破壊神召喚ですか!

 

 戦闘開始以前に予期せぬクライマックスに放りこまれることになったボクは、手に入れたばかりの《稲妻の剣》を慌てて引き抜いた。

 

「何が、話し合いだよ。話し合う前から、絶体絶命じゃないか!」

「手っ取り早くていいだろ! 面倒臭いのは嫌いなんだよ!」

 

 明らかなボクの人選ミスだった。拳で語り合い、死中に活を求めるのがドラッケンの流儀だった事をようやく思い出す。たった二言で目的を果たすその見事な手腕に、ボクは呆れ果てた。

 言い争うボク達を尻目に、祭壇前の筺体から闇が立ち昇る。それは中空に漂い、徐々に凝集していく。突然、周囲に幾つもの闇色の炎が浮かび上がり、石床が巨大な何かに踏み砕かれ、神殿内が眩しく輝いた。

 生まれる禍々しき闇の気配。破壊神降臨の瞬間だった。

 

「おお、我が神シドーよ。ついにその偉大な御姿に御目にかかれるとは!」

 

 陶酔するような表情を浮かべてハーゴンが叫ぶ。同時に闇の中に一体の魔物が現れた。

 

 一対の翼。三対の脚。不気味な形状の尾。そして邪悪に満ちた表情。

 

 ついに現れた伝説の破壊神。ふわりと宙に浮かんだまま、閉じていた目をカッと見開いた。

 その姿を眼前にボク達は……、あんぐりと口を開いたまま呆気にとられた。召喚主であるハーゴンすらも……。

 

「あの……、これ……どういう事?」

「さあ……な?」

「…………」

 

 目を丸くしているボク達の前をシドーはパタパタと飛んでいる。暫し、静寂の時が流れた。ようやく気を取り直したハーゴンがシドーに問う。

 

「わ、我が神、シドーよ……。い、一体、その御姿は……」

 

 相変わらず伝え聞く通りの禍々しい姿のままで、パタパタとシドーは飛んでいる。

 

 只……。

 

 その大きさは……、小さい。想定外を通り越しすぎである。

 復活したシドーの身体の大きさは、丁度手の平に乗る程度のサイズだった。しばし、パタパタと飛んでいた破壊神は、やがてそれに飽きたのか、祭壇の前の筺体の上に降り、翼を休めた。徐にハーゴンを眺め、口を開く。

 

「なんか文句あるのかよ、オメエ!」

 

 声変わり前の少年のような声と口調で、ぶっきらぼうに言い放つ。しどろもどろでハーゴンが問うた。

 

「い、いえ……。そ、その……。我が家に伝わるその御姿は……、もっと偉大で力強い……」

「仕方ないだろ! ちゃんとした生贄使わないオメエが悪いんだよ!」

 

 ハーゴンが言葉を失った。整った顔立ちを真っ青にして抗議する。

 

「お待ちください、シドー。生贄として選んだのは、純然たる魔族の長の血統の生娘。これ以上の生贄など……」

「何、言ってやがる、バーカ、バーカ!」

 

 パクパクと口を開いたままハーゴンが押し黙る。イケメンが台無しだった。

 

「本人に全くその気がないのに生贄なんかにしたって何のご利益もないだろうが……。しかも、オイラの事をきちんと知ってる奴なんて、今やオメエの一族くらいのモンだろ?」

「何をおっしゃられる! 我が教団の信仰対象は精霊ごときではなくて破壊神である貴方様。一体どれほどの信者がいるとお思いか?」

「何言ってんだ。オメエの教団の信仰の対象は、教祖たるオメエに向いてるんであって、オイラにじゃねえ。自分でそうしたんだろうが。神様ってのは信仰されてこそ、力を持てるんだ。オイラを信じ崇めぬ者がいないのに、力なんて持てる訳ないだろ!」

 

 聞くところによれば、邪教団の中にはハーゴン親衛隊なる女性信者の集団もいるという。己の肥大した自己顕示欲のせいで、思わぬ誤算を自ら招いたようだ。身から出たサビというところだろうか?

 

「大体、オメエさ、覚悟が足りねえんだよ。昔、オイラを呼びだしたオメエの御先祖は、堂々と敵と戦い、己の命と引き換えにオイラを呼びだしたんだぜ。まあ、それでも勇者達には負けちまったけどな……。それに比べて、オメエはどうよ? 自分は安全なところで何一つ傷つかずに引き籠って、つまらん挑発にカッとなってオイラを呼びだしやがって……。歳はいくつだよ? キレる若者か、あん? 破壊神、舐めてんのか、コラ?」

 

 邪神にこんこんと説教される大神官。ボク達は湧きあがる笑いをこらえるのに、ハーゴンは取り繕うのに、必死だった。

 

「ま、まあ……よい……。ともかく、シドーよ。こうして我が愛しき姫を生贄に捧げた以上、我が願いを聞き入れたまえ。あのぶしつけな侵入者どもに貴方様の鉄槌を……」

「ヤダね……」

「は?」

「生贄がオメエの事、嫌ってるのに、なんで、オイラがオメエの言う事、聞かなきゃならないんだよ!」

 

 プイッとふくれっ面でそっぽを向く破壊神。この召喚、よっぽどお気に召さなかったのだろう。

 その時のハーゴンの顔は酷いものだった。もはや呆然自失の状態で凍りついている。兎にも角にも、召喚された破壊神はどうやら無害な存在らしい。

 もう限界だった。

 こらえきれなくなったボクとドラッケンは、とうとう腹を抱えて笑いだした。

 

「だ、駄目。もう許して……」

「か、勘弁してくれ、オレ達の負けでいい。もう戦闘不能だ……」

 

 どうやら、破壊神達はボク達を笑い死にさせるつもりらしい。これは新たな戦術なのかもしれない。爆笑するボク達の姿を前に、屈辱に顔を真っ赤に染めたハーゴンの全身がわなわなと震える。

 

 そして、ついに……、イケメンが壊れた……。

 

「チクショウ、チクショウ、どいつもこいつもこのハーゴン様をバカにしやがって。お前達にはこのオレ自ら鉄槌を下してやる!」

 

 祭壇の上で左手の杖を振り上げ、いきなり魔力を凝集させる。爆笑していたボク達は、不意をつかれ対応が遅れた。

 

「イオナズン!」

 

 いきなりの大呪文を行使し、眼前の全てを薙ぎ払う。慌てて防御したボク達の頭の上を、ゾーニャ姫が入っていた筺体が飛んで行き、ゴロゴロと音を立てて転がった。

 

「ゾーニャ、迷わず成仏しろ。短い付き合いに免じて、お前の仇はしっかり討ってやる!」

 

 戦闘態勢に入ったドラッケンが槍を構え、その傍らでボクは剣を抜いた。もはや、出たとこ勝負である。

 ボク達の閃光のような攻撃をハーゴンは、あっさり剣で受け流し、すぐさま呪文で反撃する。

 メラゾーマにマヒャド。

 次々に大呪文を苦もなく操るその実力は正に一級品。当代の魔王といっても遜色はない。

 

「やるじゃないか、曾孫!」

「曾孫、言うな!」

 

 冷静さを失わせようとするドラッケンの策略は、ハーゴンの魔力の強化というおまけつきで跳ね返ってくる。そして巨大な魔法を放つ度に、ハーゴンは冷静さを取り戻して行った。

《さみだれ突き》でハーゴンを牽制するドラッケンの背後でボクは精神を集中する。

 

「ギガデイン!」

 

 阿吽の呼吸でその場を飛び下がるドラッケンと入れ替わり、ボクは渾身の電撃呪文を放つ。ギガデインが直撃したハーゴンの全身が焼かれ、強力なダメージを受けた筈だった。だが、ハーゴンに動じる気配はない。全身から闇の気配が生じた。

 

「ドラッケン、なんか変だよ」

「こいつ、何か妙な小細工してるな」

 

 魔族が如何に人間より強靱な種族とはいえ、その種族としての力には限度がある。今の彼は、その壁を容易く超えているようだった。

 

「ふふっ、竜王とその従者よ! 《死の五連魔撃》を受けきれるかな?」

 

 言葉と同時に湧きあがる巨大な魔力の気配。そしてすかさず極大呪文が連続で炸裂する。

 

 メラゾーマ!

 ベギラゴン!

 マヒャド!

 バギクロス!

 イオナズン!

 

 神殿内に氷炎が嵐となって荒れ狂い、爆風が全てを薙ぎ払う。最大最強の呪文のオンパレードの真っ只中に置かれたボク達に、逃げる術はなかった。

 

「はっ、はっ、はっ! これが余の実力。不甲斐ない初代も代々の魔王も越え、余こそが大魔王と名乗るに相応しい存在なのだ! もはや神も精霊も要らん! 余こそが新たな神! 世界の支配者なのだ!」

 

 破壊の渦がようやくおさまり、視界がはっきりし始めたその場所で高笑いする大神官ハーゴン四世。神殿内は見る影もない。

 

「つまらんな、こうも実力差があっては面白くない」

 

 祭壇を下りた彼の足がふと止まる。舞い上がる粉じんがうっすらと晴れて行くその中に、二体の鋼鉄の彫像が立っていた。

 

「な、何だと!」

 

 驚くハーゴンの眼前で、鋼鉄の彫像が徐々に元の姿を取り戻す。

 魔法の効果が解け、元の姿を取り戻したボクは、その場に倒れ込むように両膝をつき、ぜいぜいと大きく息をする。同じく効果の解けたドラッケンが、ボクを庇うようにハーゴンの前に立ちはだかる。

 

「おい、ユーノ、一体、何だよ、今の……。あんな隠し玉があるなんて聞いてないぞ!」

「実は、忘れてた……」

 

 背中を向けたドラッケンがずっこける。

 巨大すぎるハーゴンの攻撃魔法を前にして、ボクが使ったのはアストロンだった。全身を鋼鉄の塊にしてあらゆる攻撃を無効化するその呪文は、勇者だけが使える最強の防御呪文。

 だが、無敵の防御とは実は一種の仮死状態であり、その硬化時間が安定しないうえに、硬化持続中は身動き一つできない。効果の切れた瞬間の一斉攻撃で、度々不利な局面に立たされるという負の側面がある。手の内が知られれば対処の方法はいくらでもあり、一人旅の時間が長かったボクは、それを使えぬ呪文と看做し、お蔵入りしていた。一か八かの状況でボクは、不意にその存在を思い出し、発動させたのだった。

 

「い、今のは、アストロン! お前、まさか勇者だったのか?」

「ま、まあ、一応ね……」

 

 驚くハーゴンに、呼吸を整えながらボクは答える。体力のある竜族のドラッケンにはさほどでもないようだが、もともとひ弱な人間には呪文の行使による仮死状態の反動は大きい。回復の泉の力が如何に貴重なものだったかをつくづく思い知る。

 しばし、呆然とした表情を浮かべていたハーゴンだったが、やがてくつくつと笑いだす。

 

「面白い。面白いぞ。竜王に、勇者のそろい踏みか。今日はなんと素晴らしい日なのだろう。貴様らを制して余が、この世界最強の座に名実ともにつくに相応しい日。ならば貴様らを相応の呪文で葬ってやろう。この『マダンテ』でな!」

 

 聞きなれぬ体系の呪文の名と共に、再び彼は精神統一を図る。只一つ確実な事は結果が碌でもないという事だけ。ボク達は当然、それを行使させぬように二人がかりで攻撃する。

 だが、魔力の集中によって副次的に生まれる障壁がハーゴンを包み、ボク達の攻撃は彼に届かなかった。ギガイオンの時ですらどうにか出来たというのに、完全に歯が立たない。ボク達は背筋を凍らせる。

 巨大な魔力の中に膨大な闇の力が生まれ始めた。

 

「仕方ない、もう一度、アストロンを……」

 

 正直、気は進まない。手の内が読まれればいくらでも対応できる呪文の行使など、自殺行為だった。

 計算高いハーゴンならもう、打開策の一つや二つは思いついているだろう。だが、それでも使わざるを得ないほどに、マダンテなる魔法の為に込められつつある力は凄まじいものがあった。下手をすれば、ボク達のいる塔そのものが崩壊しかねない。そんな予感すら否定できない。

 分の悪い賭けに挑む覚悟を決め、アストロンを唱えようとした時だった。

 

「そこまでだよ、ハーゴン。悪いけど、それ以上の闇の力の行使は、控えてもらおうか!」

 

 予期せぬ第三者の声。それは聞き覚えのあるものだった。

 ドスンという耳障りな音と共にハーゴンの胸から生えた一本の刃。途端に凝集していた強大な力の気配が一気に四散していく。

 驚いて目を見開いたまま、背後から剣で胸を貫かれたハーゴンの姿の背後に、漆黒に染まった伝説の甲冑に身を纏った者の姿があった。

 

「ルザロ……」

 

 胸部を深々と剣で刺し貫かれたハーゴンは身動き一つ取れずにいた。

 常人ならいざ知らず、巨大な力をその身に宿すハーゴンにとっては、決して動けぬダメージではない。だが、ハーゴンは整った顔立ちを苦痛に歪め、その場に立ち尽くしていた。

 ふとルザロの左手を注視する。その手の中には漆黒よりもさらに深い闇色に染まった球体があった。見覚えのあるその球体に、ボクは眉を潜めた。

 

「久しぶりだね、ユーノ君、そして竜王。《ロンダルキア》にようこそ」

「ルザロ、キミ、《ダークオーブ》を……」

「ああ、これかい。これはボクの家に代々伝わるオーブさ。キミもこれの存在を知っているところを見ると、いくつか集めたのかな?」

 

 又少し、険しくなった顔つきに笑みを浮かべて、ルザロは語る。ハーゴンの身体から徐々に生気が薄れ、ルザロの手の中のオーブがより深い闇色に染まる。

 

「キ、キサマ、共闘の約束は……どうした……」

「約束? バカだな。キミの方が守る気もない約束なんて、律義に守る訳ないじゃないか。闇の力は貴重なんだ。それを役にも立たない破壊神の召喚なんて無駄な事に使って……。これは世界の救済の為に勇者であるボクが使うべきであって、キミごときが身勝手な都合で使われちゃ、困るんだよ」

 

 言葉と同時に剣を一気に引き抜いた。返す刀でハーゴンの首を斬り飛ばす。絶叫を上げる間もなく、二つに分かたれたハーゴンの身体は瞬時に闇となって消滅した。大神官のあまりにもあっけない結末だった。

 

 

 

2014/05/18 初稿

 

 

 


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