ユージ「なんだか、猛烈に悪い予感がしてきたのう」
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『セフィロト』 “第08機械化試験部隊” オフィス
「すまない、耳が悪くなってきたようでね。もう1度聞かせて───」
「何度聞いても同じです、隊長。ビクトリア基地は失陥寸前ですし、宇宙艦隊も大きな被害を受けているんですよ」
「……」
現実はいつだって厳しいということか。神がいるなら全力でファ○クサインを見せてやりたい。───そんなに俺の胃を破壊したいか?
ついでに、4バカ共の発狂音もやかましいことこの上ない。いや、よく見たら4バカ以外にも何人か発狂してる。そんなに、”アストレイ”が手に入ったことが嬉しいか?所詮、技術者は同じ穴の
まず君が落ち着け、と自分に言い聞かせてからユージは詳細を尋ねる。
「何がどうしてそうなったんだ?まず、迎撃艦隊の敗北からだ。ZAFTはそんなに大規模の戦力を動員したのか?」
「そうですね……まず、確認出来た互いの戦力から教えていきます。まず、こちらの戦力から」
オフィスに備えられているPCに、データが表示される。
「”アガメムノン”級1、”ネルソン”級と”ドレイク”級、そして”コーネリアス”級がそれぞれ3……MSは”コーネリアス”級に満載していたから24機?しかも”アガメムノン”級にはメビウスが24機は積めたはずだろう。それが返り討ちにあったのか?」
「はい、返り討ちです。で、ZAFT側の戦力なんですが……」
PCに更なるデータが表示されるがそれを見たユージは、ますます不可解、といった顔を浮かべる。
どうやったらこの戦力で返り討ちに遭うのかが不思議で仕方ない。
「”ナスカ”級1に、”ローラシア”級2?それに降下カプセル輸送艦……単純に考えてMS62機、しかし降下ポッド内のMSは地上用にセッティングされてなければ、歩くことすらままならないはずだ。つまり、護衛MSは多くて18機、母艦に搭載された分だけのはずだ。伏兵を潜ませようにも、衛星軌道上で隠れられる場所など限られる……」
降下カプセル輸送艇とは、MSを4機搭載出来る降下カプセルを11機、合計で44機のMSを輸送することが出来る宇宙輸送艦艇だ。しかしユージが言うように、降下カプセル内のMSは全て地上用にセッティングされているはずなのだ。
つまり戦力にならないお荷物を抱えているZAFTにとって、相当不利な戦いになっていなければおかしい。まさかZAFTが、『ガンダム』クラスのMSを量産出来たわけでもあるまいし(そんなことになったら、連合はとうの昔に敗北している)。
「もしも、全てのMSが戦闘に参加出来たら?」
「は?それならたしかに、こちらが敗北するかもしれんが……」
そこまで考えて、ユージの中に
もしこれが真実なら、ZAFT側が勝ってもおかしくない。しかし、本当にそんな手を使ったのか?
「まさか、ZAFTは最初からMS隊を
「その通りです。戦闘が開始して間もなく降下ポッド内から出てきたMSは、全て宇宙用にセッティングされたとしか思えない機体でした」
「降下作戦なんて最初からなくて、
だとしたら説明が付く。降下ポッドに搭載されていたMSの数が合計44機として、60を超える数のMSが戦闘に参加出来ることになる。
「戦闘終了後に降下カプセルが1つ、ビクトリア周辺に降下したのが確認されたそうですが、それ以外の降下カプセルからはMSの発進してきたそうです。おかげでこちらの艦隊は旗艦の”アガメムノン”級に”ネルソン”級を2つ、”ドレイク”級は3隻とも撃沈。更に生還したMSはMAと合わせても5機という大損害を受けたわけですよ。生きて帰ってきたのは、命からがら撤退してきた”ネルソン”級が1隻と、後方に待機していた”コーネリアス”級だけです」
悪夢のような被害報告に、目眩すらしてしまう。6隻もの艦艇と多数のMS・MAを、ただの1戦で失ってしまったのだ。
しかも、敵の取ってきた策も問題だ。
ZAFTは以前ビクトリア基地の攻略に失敗している。それだけに今回のビクトリア基地への大攻勢にも、当然それなりの規模のMSが衛星軌道上から降下し、攻略の支援を行なうと誰もが予測したに違いない。
それを、ZAFTは捨てた。宇宙からの支援を捨てて、攻略に挑んでいるということだ。
「いや待て、ビクトリアへの攻撃が始まったのはいつからだ?流石に降下部隊無しにビクトリアを攻略しようなどとはしないはずだ。流石に時間を置いて本命の降下部隊が───」
「ビクトリア基地への攻撃が始まったのは、一昨日からです。ついでに件の戦闘は、隊長の戻られる20時間ほど前に行なわれました」
わー、すごーい。つまりビクトリア基地の堅牢な防御はたった3日で、しかもZAFTの地上部隊だけに陥落寸前まで追い込まれているんだね!
ついでに迎撃艦隊の敗北で、ビクトリア上空の制宙権も奪取されたんだねー!これで連合も宇宙から援軍を送るのは不可能ということかー!
あはは!(白目)
「ふんっ!」
「へぶっ!?……済まない、悪い癖だな」
「いえ。誰だって現実から逃げたくなる時はありますから」
バッドニュースが多すぎたために若干精神崩壊しかけたユージだったが、マヤの脳天チョップを受けて現実に立ち戻る。こうなった上司はこうやって無理矢理にでも現実に戻さないといけないのだ。その程度のことは部隊結成からここに至るまでの付き合いで理解している。
帽子をかぶり直して、更なる状況把握に努めようとするユージ。若干、帽子の位置を直す手が震えたままだが。
「それにしたっておかしい。ZAFTの地上部隊だけでビクトリアを攻略しようと思ったら、少なくとも北アフリカ中から戦力をかき集めなければいかんはずだ。後方を手薄にしすぎじゃないか、ZAFTは?」
「それが……既に報告した通り想定していた2倍の戦力でビクトリアを攻撃しているにもかかわらず、後方基地の防備もそこまで薄くなっていないんです。奇襲をしかけた南アフリカ統一機構の部隊も、返り討ちにあったとか」
「ますますわからん。兵士が畑から採れたわけでもあるまいし、ZAFTはどこから戦力を調達してきたんだ?」
「現在、地上でも調査中とのことです」
ここで言う「想定していた戦力」というのは、何もMSに限った話ではない。
戦争とはMSだけで決着が付くものではない。戦線を把握するための指揮拠点や敵施設を占領するための歩兵、補給線を維持するための輸送機、更に兵士達が消費する生活物資なども用意しなければならない。それらを揃えてようやく戦いが成立するのだ。
そしてそれらをすぐに揃えることは出来ない。特に、兵士。兵士一人を養成するのにどんなに早くてもも2ヶ月は必要(キラは例外)なのに、この急激な戦力増大は異常だ。
「わからないことだらけだな……」
「更に悪い知らせがあります。……エドワード中尉とレナ大尉が、防衛に参加しているそうです」
オーマイゴッド。もっと先に言って欲しい。聞いていたところで出来ることは少ないのだが。
ぶっちゃけるとビクトリア基地が陥落したところで、そのこと自体は原作通りだから、と考えて平静を保とうとしていたところにこれだ。
最低な考えではあるが、基地が陥落しても“ダガー”の数が揃ってから取り返せば良い。
だがあの二人がやられてしまうかもしれないとなれば、話は別だ。
「なんであの二人が!?」
「南アフリカでの教導の真っ最中だったようで、基地への攻撃が始まる前に独自の判断で向かったそうです。今のところは無事が確認されていますが……」
「なんてこった……。クソっ、アリア!ウィルソン!『あれ』はどうなってる!」
狂喜乱舞している二人に声をかけると、途端にシュンとおとなしくなる。その反応を見て確信した。───間に合わなかったのだと。
「申し訳ありません、攻撃があと1週間遅ければ、間に合っていたのですが……」
「アキラとブロントさんがいても、たぶん間に合わなかったんじゃないかな……」
「嘘だろ……じゃあ二人は、未だに”イーグル”と”ジャガー”で戦っているってのか?」
「はい……」
ユージの言う『あれ』とは、地上で戦っている3人用に新たに製造している『ガンダム』のことだ。
GAT-X102(G)、”陸戦型デュエル”。
GAT-X103(G)、”陸戦型バスター”。
現在”マウス隊”で運用されている『ガンダム』2機の地上戦仕様機であり、完成の暁にはエドワードとレナに真っ先に乗ってもらう予定になっていた高性能MS。
最終的にはそれぞれ3号機まで製造することになっていたのだが、アリアとウィルソンはユージ達が”アークエンジェル”と行動を共にしている間、それらの機体の開発にいそしんでいた。
しかし、いくら高性能でも肝心な時に間に合わなければ意味が無い。
(くそっ、見通しが甘かった!カオシュンでの敗北を受けて、万全を期すために原作よりもっと時間を掛けてから攻撃に出てくるものだと考えていたのに……!何をやっているんだ俺は!)
この時期にZAFTがビクトリアに侵攻してくることを、ユージは知っていたはずなのだ。しかし、運命は変わっているはずだと慢心した結果、部下は不十分な装備のままで戦地に向かってしまった。
もちろん、一介の佐官に過ぎない自分に出来ることは少なかっただろう。”アークエンジェル”の救援に向かったことも、間違いだったとは思わない。
だが、まだ何かが出来たはずなのだ。エドワード達を別の場所へ派遣されるよう働きかけることも、出来たかもしれない。
「今は、二人を信じるしかありません。我々は出来ることを、でしょう?」
「……ああ、わかっているさ」
マヤが沈痛な面持ちで語りかけてくる。彼女も1人の技術者として、エドワード達に『ガンダム』を届けられなかったことが辛いのだろう。
部下が辛そうにしている時に隊長がすべきことは、気丈に振る舞うことだとユージは考えていた。
「よし、起きてしまったことはしょうがない。今はエドワード達を信じることにしよう!我々は自分に出来ることをするだけだ。なあ!」
この部隊の良いところは、切り替えが早いことだ。
やれることはやった、なら後は信じるのみ。
何度も鉄火場をくぐり抜けてきた仲間を、信じろ。
「では最初に”アストレイ”の実働試験を!」
「いーや、まずは”デュエル”と”バスター”の改修案からだね!」
「おいおい、ここ最近で試作した様々な新兵器のテストが先だぜ?」
『さあ隊長!見るべきものは多いぞ!』
この部隊の悪いところは、切り替えがいささか早すぎるところだ。
自身を囲む部下達から突き出される様々な書類やタブレットを見て、ユージはガクリと肩を落とした。
『セフィロト』 通路
「え、キラ君も?」
「はい。連合軍に入ることになりました」
基地内の通路に設けられた休憩スペース。そこには、4人の男女が集っていた。
自らの意思で入隊を決めたキラ・ヤマトと、”マウス隊”にて波乱の遠征を終えた新人3人である。
彼らはキラが正式に入隊することを聞き、かなり驚いた顔をしていた。彼らから見ても、キラは戦争をするような人間には見えなかったのだ。
「誰かから言われたとかじゃ、ねえよな?」
「大丈夫です。僕が、自分で決めたことですから」
兄貴(ぶろうとする)肌のマイケルはキラを心配するが、そうではないとキラは言う。───自分で、戦うことを決めたのだと。
「辛かったら言えよ?相談に乗るくらいなら出来るぜ」
「といっても、マイケル達もわずか3ヶ月前に入隊したばかりだからなぁ。自分も1年前に入隊したし、あまり細かいことは教えられそうにないな」
「だいじょぶだいじょぶ!素人のあたしにだって出来たんだから、キラ君なら問題無し!」
後輩が出来ることで意気揚々としたマイケルと、冷静で落ち着きのあるベント。そして最後においしいところを持っていくヒルデガルダ。
一見してバラバラな性格の彼らだが、だからこそ上手くチームとしてまとまっているのかもしれない。
「だいたいヒルダ、お前はいつも楽観に過ぎる。考えついてすぐに言葉に出すのは良くないぞ」
「むっ。それを言うならベントだって肝心な場面で優柔不断なところあるじゃん。筆記テストの時にいっつも最後の問題に取り組めないって嘆いてるじゃない」
「じっくり、丁寧に問題を解いてるんだ。お前の解答用紙のように穴ボコは嫌だからな」
「なんですってぇ!」
「まーた始まったよ……いっつもこんな感じなんだよキラ。いい加減、俺のように大人になぁ」
『だまってろドルオタ!』
「それは関係ないだろぉ!?」
マイケル達のやり取りを見て、キラは顔をほころばせる。
たしかに軍隊は厳しいのかもしれないが、こういった和気藹々(?)とした時間もあるのだろう。ある程度の緊張は必要だがそこまで難しく考えることはない。ハルバートンと話す前にユージが言ったとおりだ。
そういえば、とキラはヒルダ達に尋ねたかったことがあるということを思い出す。
「僕はまず、月基地での『特別コース』だって聞いたんですけど、ヒルダさん達は何か知ってますか?」
瞬間、その場の空気が固まったのをキラは感じた。
空気だけでなく、あれだけ喧々囂々としていた3人は引きつった表情を浮かべたまま動きを止めていた。
何か、まずいことでも言ったのだろうか?
「あ、あの……?」
「……ああ、そうか。たしかに、キラ君の場合はそこにいくのか」
「だよね……『ハーフメタルジャケット』だぁ」
「あの、『特別コース』っていうのはどういうことをするんですか……?」
よくこの空気で質問出来た、偉いぞ僕。
禁断の質問を出来た自分自身に賛辞を飛ばすキラ。数分後には逆に、なんで聞いたんだ僕、と罵倒しているが。
「いや、やること自体は別に、他の養成コースと変わるものじゃない。そういうことではじゃなくて……」
「まず、『特別コース』がどういうものなのかを説明しないとね……」
ヒルデガルダは近くの自販機から飲み物を購入し、一気飲みする。
話をするだけなのにそこまでの覚悟が要るのだろうか?
キラはゴクリと生唾を飲み込む。
「私達も実際に受けた訳じゃなくて知り合いの話なんだけど。『特別コース』は特技兵……ざっくり言うと、『ある特定の分野で秀でた能力を発揮する人』を育てるためのコースなの。知り合いの子はコーディネイター、つまりMSを動かせる能力があるからってそこに入れられたんだけど」
「軍からしたら、特技兵っていうのは『即戦力になり得る存在』っていう見方も出来るからね……1ヶ月という期間で、軍で活躍出来るようにしろってお達しが訓練学校の教官達に届いたんだ」
たしかに、自分で言うのもなんだがキラは既に何度も戦闘を経験しているどころか、”ストライク”という最新鋭MSを操縦するだけの腕がある。MSで戦えるなら、さっさと戦って欲しいのだろう。その理屈はキラにもわかる。
神妙そうにマイケルが言葉を継ぐ。
「だけどな、普通は兵士を養成するのに3ヶ月、どんなに短くても2ヶ月は時間が必要、らしい。それを1ヶ月でやれってなると教官達に取れる手は限られる。で、教官達の中でどういう結論が生まれたかというと」
「生まれたかというと……?」
「教えたことを、遅くてもその日には完全にマスター出来るように、たとえ訓練生の
「そこまでやっても上手く育たないことがあるからついたあだ名が、昔の有名な戦争映画から取って『
「あんな子じゃなかった……オドオドして可愛かったのに、今や銃に『ジェイソン』って名前付けて磨きながら話しかけるように……」
どうやらその『特別コース』とやらは、実際に受けたわけでもない三人に拭えないトラウマになっているらしい。
(え?これから僕、人格壊れるレベルで厳しい訓練を受けるの?)
冷や汗を掻くキラだったが、いつの間にかなんとか平静を取り戻していた三人から告げられた言葉に息を詰まらせた。
「君が君として、『セフィロト』に戻って来れるように祈っているよ、キラ君。その時はお祝いだ」
「キラ君……生きて、帰ってきてね」
「キラ……がんば!」
ひょっとしたら、自分はとてつもなくまずい決断をしてしまっていたのかもしれない。そのことに気付いたキラだったが、今更「やっぱりやめます」などと言えるはずもない。
とりあえず、オーブ本国にいる両親に向けて手紙を書くことにした。
もしかしたら、訓練の後には自分は自分でなくなっているかもしれないから。
2/13
ついにその時は訪れた。
彼らは何も為せず、ただその時が訪れるのを待つしか出来なかったのだ。
『この戦い』は後の世において、こう評されることになる。
───第2次ビクトリア基地攻防戦。あるいは、『本戦役における、もっとも血肉をまき散らした戦闘』と。
提督、緊急事態です!
アフリカ大陸のビクトリア基地がZAFT軍の攻撃を受け、陥落しました!
両軍の被害は甚大です!
また、ビクトリア基地の防衛に参加していた”第08機械化試験部隊”に所属する『エドワード・ハレルソン』が撃墜され、瀕死の重傷を負ったとのことです!
詳細は調査中ですが、エドワード・ハレルソンを撃破した敵MSはビーム兵器を搭載した
開発部から、新兵器の開発プランが提案されました。開発部からの報告をご覧になりますか?
「陸戦型ガンダムの開発 1」 資金 3000
高い戦闘能力を示した“デュエル”を陸戦用に調整する。
「陸戦型ガンダムの開発 2」 資金 3000
高い戦闘能力を示した”バスター”を陸戦用に調整する。
今回は少し短めですが、ここまでです。
みなさん、お待たせしました。
次回から、ついに第2次ビクトリア基地攻防戦です。
結果は既に明らかになっていますが、どうしてそうなったのか。
また、なにがどうして「おぞましい戦闘」と評されるようになったのか?
たぶん、4回くらいに分けて書いていきますね。
そして、もう一つ。
皆さんは、本作のお気に入り登録数1000人突破した時に行なった、「機体・武装リクエスト」を覚えていらっしゃいますでしょうか?
そうです、およそ2ヶ月ほど前に行なわれたあれです。
ビクトリア攻防戦から、ついにそれらの中からいくつかが登場することになります!
いや、ほんとごめん。どう扱うか、めっちゃ悩んだんです……。
とりあえず、内定したものを発表しますね。
「kiakia」様より
『音楽による催眠暗示』
「モントゴメリー」様より
『ノイエ・ラーテ』『810mmMS用迫撃砲』『歩兵用対MSミサイル』
「ms05」様より
『テスタースナイパー』
「あのぽんづ」様より
『重防護型テスター』
「taniyan」様より
『ジン-モンキーモデル(輸出用デチューンタイプ)』
以上、7つがビクトリアで登場します!
皆様の期待に添った活躍をさせられるか不安ですが、精一杯頑張らせていただきます!
ではでは!
誤字・記述ミス指摘は随時受け付けております。
カウント、1
もう、何のカウントか説明する必要はないよなぁ?
注記
今回キラが『ハーフメタルジャケット』の恐ろしさを聞かされる場面ですが、アイク達から新人三人組に変更させていただきました。
本当は『ハーフメタルジャケット』の恐ろしさを経験したアイクとカシンの話だったのですが、「”テスター”開発前にそんなコースが用意されるだろうか?」「違和感を感じる」という感想をいただいたので、数ヶ月ぶりに修正させていただきました。
話の筋は変わらず、「キラがこれから先自分が味わう地獄に恐怖する」というものですので、ご安心ください。