機動戦士ガンダムSEED パトリックの野望   作:UMA大佐

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前回のあらすじ
ZAFT「カオシュン宇宙港に、イクゾー」(デッデッデデデデ、カーン)

UMA大佐は、ハーメルンの「RTA風小説」の流行りに乗り遅れた敗北者じゃけえ……。
実際、どこから流行広がったんだ?


第19話「カオシュン攻防戦」前編

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地球衛星軌道上 ”ヴァスコ・ダ・ガマ” 艦橋

 

<ハルバートンだ。第8艦隊の諸君、我々はこれより、衛星軌道上の敵艦隊迎撃作戦を開始する。現在、東アジア共和国が所有するカオシュン宇宙港が、ZAFT地上軍の攻撃を受けている。今一度確認するが我々の役目は、宇宙からの降下部隊とその護衛艦隊を迎撃し、地上部隊の負担を少しでも減らすことだ。諸君らの健闘に期待する>

 

ハルバートンの号令を、ユージは”ヴァスコ・ダ・ガマ”の艦橋で聞いていた。

ハルバートンが先ほど言っていた通り、ユージ達の目的は、宇宙からカオシュン宇宙港に降下しようというZAFTの部隊を迎撃することだ。この宙域には現在、第8艦隊旗艦”メネラオス”を含め、ネルソン級2、ドレイク級4、マルセイユ三世級4という編成の艦隊が存在している。『セフィロト』から急遽発進してきた部隊ゆえにMSの数も12、MAの数も20と、必ずしも作戦を成功させるというには心許ない規模だ。

だが、やらなければならない。カオシュン宇宙港が陥落すれば、物資の補充のほとんどを地上からの輸送に頼っているプトレマイオス基地や『セフィロト』の維持が困難になる。いくらパナマやビクトリア基地のマスドライバーが健在とはいえ、ZAFTにくれてやる義理もないのだ。

もっとも、自分達の作戦が失敗する確率は低いとユージは見ている。

主な理由は二つ。一つは、こちらの方が攻撃するという有利状況での戦いとなること。ZAFT側からしてみたらこの戦いでは、少しでも多くMSを地上に降下させることが勝利条件となる。しかしそれは裏を返せば、地上での戦闘用に調整されたMS、そしてそれらを降下させるための、貧弱な降下ポッドを守らなければならないということ。

たとえ一発の被弾でも、それを原因として大気圏突入中に爆散するかもしれないと考えれば、一瞬でも気を緩める訳にはいかない戦いだ。その点、こちらはその貧弱なポッドに対してひたすら攻撃し続けるだけ。

もちろん、護衛のMSも出撃してくるだろう。そこで、二つ目の理由が活きてくる。

 

<”デュエル”、アイザック・ヒューイ。行きます!>

 

<”バスター”、カシン・リー。発進します>

 

<”EWACテスター”、セシル・ノマ。発進しますぅ!>

 

”ヴァスコ・ダ・ガマ”の近くを航行する”コロンブス”から、3機のMSが発進していく。

現行するほとんどの機体を上回る、白兵戦用MSである”デュエル”。

その”デュエル”と比肩する性能を持ち、戦艦をも一撃で撃沈させられる武装を備えた”バスター”と、前述の二機には劣るが、高い情報処理能力を誇り、『G』をサポートする”EWACテスター”。

それらの機体を、連合軍全体でも屈指のエースパイロットである”マウス隊”パイロット達が操縦しているのだ。

別に彼らだけで戦いが決まるというつもりでは無いが、多少の無茶を成し遂げられる存在なのは間違いない。

これらの要素もあって、大した戦果も挙げられないというなら。

 

「これで勝てねば、俺達は無能だな」

 

「どうしました、隊長?始まる前から弱音とは、あなたらしくも無い」

 

ユージのつぶやきを聞いたエリクが、怪訝な顔をする。

上官が作戦前に不安を煽るようなことをいったのだから、当然だろう。

 

「いや、すまない。地球のすぐ近くで戦う経験など、私はおろか、ハルバートン提督でもほとんど経験が無いはずだ。だから少し、不安を感じすぎたようだ」

 

「ちょっと間違えたら地球に突入ですか。笑えない冗談ですよ、本当に。私はレナ×カシの行方を見届けるまでは死ねないのです」

 

「……ノーコメントで」

 

冗談なのか、それとも本気で言ったのか。

”マウス隊”オペレーター勢でも、見た目だけなら一番軍人らしい男性士官、"ヴァスコ・ダ・ガマ"操舵手を務めるマイケル・ルビカーナ曹長は平然と言い放つ。

同僚かつ上官であるレナとカシンでけしからん妄想をしているこの男性は他のオペレーター達とは違い、ごくごく普通に”マウス隊”に配属された軍人だ。しかし、その実は先ほど明かされた通り、(ある意味での)危険性は変態4博士にも比べうる。

彼も最初は本性を隠していた人間なのだが、いつの間にか隠さないようになっていた。彼もまた、この部隊を自分の居場所として認めた者の一人なのだろう。

そうだ、何を不安に感じているのだ。

今までも、このメンバーでいくつもの苦難を乗り越えてきたではないか。今回も、今までと同じ。全力を尽くす、ただそれだけだ。

それに、自分達に出来るのは支援だけ。結局の所、自分達がどれだけ頑張ろうが地上部隊が敗北してしまえば、それで終わりなのだ。

 

「モーガンさん、大丈夫でしょうか……今、カオシュンなんですよね?」

 

「大丈夫さ、リサ。私が言うのもなんだが、彼の腕は確かだ。彼が少しでも楽になるように、がんばろう」

 

「そうですね……モーガンさんが簡単にやられる訳ないですもんね。それにきっと、アイク君やエドさんとの絆(意味深)パワーが、彼を守ってくれますよ」

 

もうやだこの部隊。悲しいかな、ユージが頭を抱える回数は、マウス隊結成以前よりも10倍ほどに増えていた。

 

 

 

 

 

「撃て撃て撃て!銃身が焼けるまで撃て!武器弾薬は十分にある!」

 

場面は変わって、地上に移る。

空から襲い来る”ディン”やサブフライトシステム”グゥル”に乗った”ジン”が、海上から地上に降り立とうと殺到し。

陸に立つ”陸戦型テスター”や”リニアガン・タンク”、対MSミサイル搭載車両の”ブルドッグ”、そして基地の対空砲台などがそれらを地上に降ろすまいと迎撃を試みている。

カオシュン宇宙港では、激戦が繰り広げられている真っ最中だった。つい先ほど開始されたZAFTの攻撃は、しかし迎撃の用意をしていた連合軍の抵抗によって、思うように侵攻出来ないでいた。

基地司令のビンバイ・ルイ中将は、水際での防衛戦をZAFTに挑んでいた。それがもっとも有効な戦術であり、同時に、()()()()()()()()()()()()()状況だったからだ。

現在、宇宙港が存在する高雄市に面している海の中には、多数の”グーン”が存在していた。連合軍では未だに”グーン”に真正面から対抗できるMSが開発されておらず、これらのグーンを撃破することは難しい。よってビンバイは海中に対MS用に開発された機雷を散布し、上陸を阻むことにした。

無理に上陸しようにも、高い密度で散布された機雷を避けていくのはZAFT兵にとっても簡単な事では無く、彼らの足を止めらる事に成功したのだった。しかし、それも機雷の数が尽きるまでの話。”グーン”部隊は少しずつ機雷を処理していき、着々と基地に近づきつつある。

そして”グーン”部隊が悪戦苦闘している中、空中では激戦が繰り広げられていた。

”スカイグラスパー”や”スピアヘッド”が、”ディン”と激闘を繰り広げている。連合側は”グゥル”に乗った”ジン”に対して積極的攻撃を行い、”ディン”はその護衛として戦闘機達を迎撃しているのだ。

”ディン”は空戦能力を備えた機体ではあったが、陸上の基地を占領するには少しばかり不適な機体であった。それもそのはず、陸地にはそれなりの数の”陸戦型テスター”や戦闘車両が存在しており、うかつに降り立ってしまえば装甲の薄い”ディン”などあっという間に蜂の巣にされてしまう。

つまり基地を攻略するには、”ディン”よりも近接戦闘力の高い”ジン”を陸地に下ろす必要があり、”ディン”はその上陸支援を行っているのだ。

本来であれば衛星軌道上から降下してきたMS部隊が基地上空から奇襲を行い、その勢いに乗じて航空部隊も攻勢に出るはずだった。しかし衛星軌道上でも連合軍からの迎撃を受けており、ZAFTのその目論見は失敗していた。

無論、数機は降下に成功したポッドもあるにはある。しかし、たかだか片手の指に収まるほどの数の降下ポッドの戦力が戦局を動かせるほど基地の防備は緩くはなく、あっという間に撃破されているのが現状だ。

モーガン・シュバリエもまた、そんな泥沼な戦場で戦う人間の内の一人だった。

 

「ひっきりなしに飛んできやがって、クソが!司令部、まだ”スカイグラスパー”隊は敵母艦を見つけられないのか!?」

 

<現在、捜索中です。敵は複数の潜水艦からそれぞれ別のタイミングでMSを射出、急速に潜水することでこちらの捜索網から逃れているようです>

 

「ちっ、水中戦力が整っていれば……!」

 

ZAFTは次から次にMSを出撃させているが、この宇宙港付近に彼らの大きな基地は存在しない。ZAFTは潜水母艦からMSを発進させ、全て発進させた後にMSを補給しに前線基地へ帰還し、新たなMSを乗せて戻ってくるというサイクルで攻撃を続行しているのだ。

これではいくら連合が敵MSを撃破しても、キリがない。そのことは司令部でもわかっているので、対潜装備を積んだ”スカイグラスパー”隊に母艦を捜索させ、撃破することを試みているのだ。しかし敵もやり手で、中々尻尾をつかませない。

先ほどモーガンが悪態をついたのは、水中で活動出来る戦力があれば、水上と水中で探索の手を広げることが可能となるからだ。現在地上で”ベアーテスター”の後釜が試験されているらしいが、水中用MSというのは簡単にはいかず通常よりも難しいジャンルとなるため、この基地に配備することは叶わなかった。

もう少し、ZAFTには待っていて欲しかったのだがな。モーガンはそう独りごちながら、弾切れを起こしたアサルトライフルの弾倉を新たなものに変えようとした。

しかしその一瞬の隙を突いて、対空砲火をくぐり抜けてきた”ジン”が”グゥル”から飛び降り、モーガンが乗る”陸戦型テスター”に重斬刀で斬りかかる。歴戦の兵士でも回避することが難しい奇襲であり、モーガンも攻撃を避けきることは不可能であるかに思われた。

そこに、横から火線が飛んでくる。その一撃は”ジン”の左肩を吹き飛ばし、撃たれた”ジン”は地面に墜落する。そして弾倉を換え終えたライフルをモーガンが撃ち込み、”ジン”はそれきり動かなくなった。

 

「ふう……助かったぜナミハ」

 

<ご無事ですか、モーガン大尉>

 

「お前のおかげでな。ビームライフルのエネルギーはどうだ?まだいけるか?」

 

<あと4発、といったところですね。もう少ししたら、また補給に戻ります>

 

「おう。余裕がある内に補給しておけよ、いつまで続くかわからんからな」

 

<了解です>

 

先ほどモーガンの窮地を救ったナミハ・アキカゼの”陸戦型テスター”には、普通の機体と違う点が二つ存在していた。

一つは、その手に抱えている武器。銃尻にはバッテリーが接続されており、また、銃身も”テスター”のライフルよりも長い。そしてその銃身の上には、望遠鏡のようなスコープみたいなパーツが取り付けられている。

この武器は先日になって開発された『試製ビームライフル』であり、先行的に量産された内のいくつかはこの基地にも配備されていたのだ。現在、高火力なこれを装備した”陸戦型テスター”達が敵MSを迎撃しており、高い戦果を挙げている。

そしてもう一つ、この武装を装備している機体の頭部は、特別なものに変わっていた。

前述した『試製ビームライフル』は、”デュエル”のビームライフルとZAFTの『バルルス改』を元に開発された装備だ。しかし、バッテリーを外付けして“テスター”でも扱えるようにはなったが、それでもある程度の大型化は避けられなかった。しかし、「ある程度の大型化は避けられない。ならば開き直って機動性の低下があまり気にならない運用が出来るスナイパーライフルにしてしまおう」という結論に至った開発陣の手によって、本装備は射程の延長処置や高性能センサーを搭載するなど、実質『ビームスナイパーライフル』と言うべき代物になっていた。

この装備を扱うために、新たに”テスター”タイプ用に製造されたのが、狙撃戦に対応させた新型頭部だ。

この頭部は狙撃を行う時に、額のバイザーがカメラアイの前に下り、長距離での精密射撃を可能としてくれる。この新型頭部は、”ダガー”が生産された後も狙撃支援機として”テスター”を運用し続けることを可能とすると目されている。

 

「自分で言っといてなんだが、いつまで続くんだ、これは……」

 

だが、そんな装備があってなお、戦況がこちらに傾くことはない。それもそのはず、いかにビームスナイパーライフルといえど沖合の敵潜水艦を狙えるほどの性能は未だ持っておらず、『敵潜水母艦の排除』という勝利条件を発揮することは出来ない。結局、一刻も早く”スカイグラスパー”隊が母艦を沈めるのを期待するしかないのだ。

結局この日は決着が付かず、ZAFTが態勢を立て直すために撤退したのをきっかけにして、カオシュン宇宙港も全体への補給を開始した。

 

 

 

 

 

カオシュン宇宙港司令部では、夜中にも関わらず喧々囂々としていた。議題はもちろん、翌日以降も行われるだろうZAFTからの攻撃に対してどう対応するかだ。

 

「インパイ隊とジウ隊では、まだ見つけられていないか?」

 

「申し訳ありませんビンバイ司令。敵も狡猾で、MSを射出して即時に潜水を徹底しているようで……」

 

「言い訳はいい。奴らの母艦を落としさえすれば、我々の勝利に大きく貢献することとなる。明日以降も引き続き捜索を続けろ」

 

「はっ」

 

敵母艦の捜索を担当していた部隊の隊長達は、上官からの叱責とも取れる言葉にも言い返さない。自分達の役割はそれだけ重要であり、それをこなせなかった自分達に言い訳は許されない。自分達が停滞している間にも、友軍は傷つき、倒れていくのだ。

 

「モーガン大尉、防衛網の前線はどうだ。司令部からではわからない点もあると思うのだが」

 

「芳しいとは言えやせんね。こっちも弾薬を惜しまずに対空砲火をやつらに浴びせてるんですが、それでも基地への降下に成功した奴らが出す被害は半端じゃない。というより、近接戦に持ち込まれたらアウトってところですかね。その部分ではまだZAFTの方が一枚上手です。それに、戦闘が一時休止状態になる少し前に、海からミサイルが数発飛んできてました。早く手を打たねえと、海からも進撃が始まります」

 

モーガンも、普段は使わない敬語を用いて、前線から見た戦場について報告を重ねていく。機雷も無限ではない。いつかは突破されてしまうだろう。そうなれば、空からの攻撃でも手を焼かされているというのに、海から襲い来る”グーン”や”ジン・ワスプ”への対処もしなければならない。そうなれば、手一杯なこちらは完全に()()()だ。

 

「ふむ……大尉の提案によって構築した対空陣地だが、それの効果はどうかね?」

 

「……すいません、あまり効果は見込めませんでした。敵MSにスラスターが備わっているということを、俺が失念してしまうなんて……」

 

「そうか。まあ、いい。大した効果はなくとも、少なくともこちらにとって害となるものではない。多少は着地するエリアを制限するくらいには役だっているだろうしな」

 

モーガンの形成した対空陣地とは、これまた前世紀にある国が実行したものに酷似していた。

着地に適したエリアや比較的手薄なエリアに傾斜した杭を打ち込むことで、敵降下部隊の着地時にある程度の損傷を与えるというものだ。

モーガンは、MSというものを歩兵の延長線上に存在する戦力であると考えていた。故に、かつての大戦で採用された戦法を元に陣地を構築したのだが、モーガンは失念していた。MSが、スラスターを使って空中でもある程度の行動が行えるということを。この対空陣地は、本来降下してくる人間を対象としたものだった。かつての彼らはパラシュートを用いて降下していたために思うように降下出来なかったのだが、MSはその枠に当てはまらない。

結果、対空陣地は思っていたほどの成果を挙げられていなかったのだ。元手も少なかったから基地司令からは特に叱責は飛んでこないが、モーガンにとっては失策と言えるだろう。

 

「内陸防衛部隊からは、どうだ?」

 

「こちらから確認できた限りでは、敵が他のエリアから攻め込んできている様子はありません。やはり、敵は湾岸からの攻略に全力を投入しているのではないでしょうか?」

 

「これまで通りに進めば、な。今日の戦闘で敵も学んだはずだ、正面から攻めるのは難しい、と。翌日以降は、特に警戒しろ」

 

「了解」

 

その後も会議は続けられたが、結局これといった打開策が浮かんでくることは無く、前線部隊の面々は翌日以降も激戦に投じる必要があるために仮眠に赴いた。もっとも、常に警戒態勢が敷かれている状態で仮眠であっても十分に行える者は少なかったのだが。

 

 

 

 

 

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そして翌日。再開されたZAFTの攻撃に怒号が飛び交う中、司令部にある通信が飛び込んできた。それは予想されていたことでもあったが、戦力の大半を海上からの攻撃への迎撃に当てている連合軍側からしてみれば、最悪な知らせでもあった。

 

<内陸防衛部隊より、司令部!ZAFT軍の陸上艦艇を確認しました!本基地の北方より進軍中、”ジン”と”バクゥ”の混成部隊です!母艦の数は2,そこまで多くありませんが、我々だけでは防衛が困難です!救援をお願いします!>




うん、やっぱり前中後の3編構成になりそうです。

ついに始まってしまったカオシュン宇宙港防衛戦。原作ではキラ達が覗いていたニュースサイトで陥落寸前の様子が映し出されており、実時間では既に陥落してしまっていた基地ですが、はてさてこの作品ではどっちに転ぶことやら。
そして迫る、「原作開始」というターニングポイント。この世界のキラ達がどのような運命をたどるのでしょうか?

あとそれと、今回搭乗したビーム兵器搭載”テスター”のデータをば。

テスター B装備
移動:5
索敵:B
限界:130%
耐久:70
運動:10

武装
試作ビームライフル:80 命中 80 間接攻撃可能

”テスター”にビーム兵器を試験搭載した機体。
エネルギー供給用のバッテリーを外付けしたことで、ある程度の大型化が行われてしまった。しかし、開発陣が方向転換して「長射程」を目標にしたことによって、実態は「ビームスナイパーライフル」と呼べる代物になった。
長射程の武装と、それを十全に扱えるように新型頭部を試作した。この頭部は通常モードと狙撃に特化したモードでの切り替えが可能となっている。
結果として本機は、前線を退いた後も狙撃などの後方からの支援機として運用することが可能となり、機体を戦争で使い続けられる寿命を伸ばすことにも成功している。
なお、本編で搭乗した”陸戦型テスター”は、本機の装備と頭部を取り付けたものであり、本機とは異なる存在であることを明記する。

イメージで言うなら、ジムの頭部がジムスナイパー2の頭部に変わっているみたいな感じ。ビームライフルは、第08小隊劇中でジムスナイパーがアプサラス3を撃っていたあの武器みたいな形。

誤字・記述ミス指摘は随時受け付けております。

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