魔法少女リリカルなのは~ヘタレ転生者は仮面ライダー?~   作:G-3X

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第十三話 トリック・オア・トリート&モスキート?【前編】

闇の中、更に深い影が二つ出現する。

 

「あれが仮面ライダーか。確かに手強そうではあるな……」

 

低い老人男性の声が、闇の中に一つの音をもたらした。

 

「ていうかさ~。あのネガ何たらっていう奴?折角僕達が、色々お膳立てしてあげたのに、あっさりやられちゃうんだから、参っちゃうよね~」

 

続いて聞こえて来た声は、同じく男性の声なのだが、何処か幼さの残る声だった。

 

「ふん。奴は所詮捨て駒だ。それよりも問題は、これから私達の行う作戦をどう推し進めて行くかだ」

 

「そんなのさ、取り敢えず邪魔になりそうな奴を片付けてから、適当に進めていけば良いじゃん。それぐらい僕達なら余裕でしょ?」

 

老人の声主の発言に、幼声の男がそう返答すると、この場を移動する足音が、辺りに木霊す。

 

「何処へ行く気だ」

 

先程の音は、如何やら幼声の男が、この場を離れ様とした為に、聞こえて来た足音であり、老人の声主が、それに対し、制止の言葉をかける。

 

「何処にって遊びに行って来るんだよ?遊びにね……」

 

幼声の男は、明るい声で答える。

 

しかしその声からは、何処か寒気を覚える程の鋭さが感じられた。

 

「……程々にな」

 

「大丈夫だって」

 

会話を交わした後、再び闇の中で足音が鳴り出し、やがて二つの影の内、一つが完全に消えてしまった。

 

「ふん。まずは様子を伺って見る事も、一興か……」

 

そしてこの言葉を最後に、もう一つの影も消え去り、この場には冷たい風を感じる闇だけが取り残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ~ん。私がロサンゼルスに行ってる間に、そんな事があったんだ」

 

そう言って恵理さんは、淹れたてのコーヒーを口にする。

 

「それにしても、恵理さんから送られて来た荷物に、まさかあんな物が入ってるなんて、思いもしませんでしたよ」

 

俺はそれこそ、他人事だという感じで話を聞く、恵理さんに対して、皮肉を言ってみる。

 

海外での取材が終わり、日本に帰ってきた恵理さんが、翠屋に久しぶりに顔を出してきた。

 

最近またバイトに出る回数が増えてきていた俺は、その日も子供店員として、働いており、恵理さんが注文したコーヒーを届けた訳だ。

 

現在は常連客しか居ないし、時間帯的にも、あまりやる事が無いので、カウンターに居る士郎さんに許可を取り、こうして久しぶりに会った恵理さんと、話をしている所なのである。

 

その話の内容は、勿論あの荷物の中身についての事だ。

 

「えっと……純君はメカ竜って呼んでるのよね?本当は私が直接連れて来たかったんだけど、一秒でも早く行きたいって急かすから、手っ取り早くあの子を純君達に送り届けようとしたら、あんな方法になっちゃたのよ」

 

ごめんねとウインクする恵理さん。

 

多少の罪悪感はあったのかもしれないが、反省はしてなさそうだ。

 

恵理さんの話によると、メカ竜との出会いは、元々の取材で、恐竜らしき何かの目撃情報が多かった場所で調査をしていた時の事らしい。

 

今にして思えば、その恐竜の目撃情報も、現地の人達が、メカ竜の影等を見て、噂になった物なのかも知れないなと、俺は思う。

 

それにしても、問題はメカ竜である。

 

デンライナーを降りてからすぐ、急いで調べなければいけない事があると、俺達に言った後、何処かに居なくなってしまい、それ以降全くの音信不通なのだ。

 

まあ、メカ犬も最初はそんな事を言って、一週間程、何処かに行ってしまった事もあるので、そのうち顔を出すとは思うのだが、メカ竜には色々と聞きたい事があるので、出来るだけ早く再会したいものである。

 

「ところで純君」

 

話題に出てきていたメカ竜の事を考えていると、恵理さんが俺の頭頂部を指差してきた。

 

「その帽子、何だか可愛いわね」

 

「ああ、これですか?もうすぐあの日なんで、翠屋でもイベントをやるそうなんですよ。それで雰囲気を出すための余興にって、桃子さんが無理矢理……」

 

俺は頭に載せている帽子を触りながら、答えた。

 

オレンジ色のカボチャの形で、その中心には、笑った顔のシルエットが刺繍されている。

 

所謂ジャックオーランタンを模した帽子だ。

 

「そっか、もうすぐハロウィンだもんね」

 

恵理さんが、納得したように頷きながら言う。

 

ハロウィンとは、元々はヨーロッパを起源としている民族行事で、ハロウィーンとも呼ばれている。

 

近年では様々な国に広まっており、日本でもイベントの一つとして、認知され始めているものだ。

 

トリック・オア・トリート、お菓子をくれなきゃいたずらするぞ、と言いながら、仮装をした子供達が民家等を回り、お菓子を貰うというのが最も有名な話だろう。

 

この習慣の原点はヨーロッパでの習慣が元になっており、キリスト教で推奨されていた魂のケーキの分配が、時代の変化と共に、お菓子に変わり、何時の頃からか、クリスマスの様に別の、日本では楽しむ為のイベントへと変化した。

 

俺の被っている帽子の元である、ジャックオーランタンとは、ハロウィンでも多く用いられている物だ。

 

カボチャの中身を刳り抜き、顔の形に穴を開けて、中に蝋燭等を入れて、手作りのランタンにして、家の中や、玄関に飾り、魔除けとするのが、習わしとされているらしい。

 

店内を見渡せば、俺の頭の帽子以外にも、多くのハロウィングッズが、飾られている事が分かる。

 

海鳴市でも、市を上げてのイベントが開催されるので、この近辺のお店も、それに便乗している所が殆どだ。

 

翠屋の場合は、桃子さんの趣味による部分が高い気もするが……

 

俺と恵理さんの話の内容が、メカ竜の話から、完全にハロウィンの話になった頃、翠屋の扉が開かれた。

 

「いらっしゃいませ」

 

扉の開く音が聞こえたと同時に、俺は恵理さんとの会話を切り上げて、扉を開けてやって来たお客様の対応を開始する。

 

「はあ……何時もので」

 

入ってきたのは、二十代前半の男性で、俺に溜息混じりにそれだけ言うと、カウンター席に座ってしまった。

 

「かしこまりました」

 

俺は注文を取り、すぐに士郎さんに注文内容を伝える。

 

この男性は、翠屋の常連の一人で、田中さんという。

 

何時ものとはコーヒーと、フレンチトーストの事で、田中さんは翠屋に来ると、必ずこれを頼む。

 

田中さんの注文は、俺も何度も取っているので、何時ものと言えばそれで通じてしまう程だ。

 

それにしても、最近の田中さんは、何時にも増して暗い雰囲気を纏っている。

 

普段から物静かな性格の人なので、暗い印象を待たれやすいというのもあるのだが、最近の田中さんは、それだけでは、説明しきれないレベルの暗さを誇っているのだ。

 

「ご注文の品をお持ちしました……また何かあったんですか?田中さん」

 

俺は注文の品である、コーヒーと、フレンチトーストを置きながら、田中さんに話しかける。

 

「……聞いてくれるかい、板橋君」

 

「ええ、まあ……」

 

というか、注文の品を置いてこの場を離れようとした、俺のエプロンを掴みながら、捨てられた子犬みたいな目をする大人と遭遇してしまったら、聞くしか道は無いだろう。

 

「そうか、実はね……」

 

田中さんは、そう言うと、俺のエプロンを掴む手を放して語り始める。

 

最初から話す気、満々だったな、田中さん……

 

田中さんの話を聞くと、何でもここ三ヶ月程前から、同じ職場に好きな女性が出来たそうで、彼なりのアタックを続けてきたのだそうだ。

 

その成果が、あったのか、やっとデートに漕ぎ着け、その場で告白をしようとしたらしいのだが、結果は散々だった。

 

しかもその理由というのが……

 

「彼女……既に結婚していたんだ」

 

絶望的な表情をしながら呟く田中さん。

 

如何にもその女性は、とても気さくな人なのだそうで、男女隔てなく接してくれるらしい。

 

つまりデートと、意識していたのは、田中さんだけだった様で、女性の方は普通に男友達と遊ぶといった感覚だったのだそうだ。

 

「はあ……如何して俺ってこうなんだろう」

 

再び深い溜息を吐く田中さん。

 

実は田中さんの話は、これ一つでは無い。

 

小さな不幸から、大きな不幸まで、兎に角災難な目に遭う事が、常人よりも圧倒的に多いのである。

 

まるで良太郎君と同じ体質の様な気もするが、田中さんの場合はそれとは少し違う。

 

どちらかと言えば、体質というよりも、何処かに意識が行くと、注意散漫になってしまい、それが失敗へと直結してしまうのだ。

 

今回の好きな女性が結婚していたという話も、聴いてみれば、職場でその女性が既婚者だったのを知らなかったのは、田中さんだけだったそうだし、予め周りの話に耳を傾けていれば、防げていたかもしれないのである。

 

世の中に全知全能な人等、早々居るわけが無いので、殆どの人が失敗する事もあると思うのだが、それにしても田中さんの間の悪さは、筋金入りだ。

 

「えっと、その内良い事もありますよ?」

 

最早俺に言えるのは、何の根拠も無い様な、励ましの言葉ぐらいのものである。

 

「……ありがとう。何だか板橋君に話を聞いて貰っていたら、少しだけ元気が出て来た気がするよ」

 

弱々しい笑顔を浮かべながら、俺に感謝の言葉を述べた次の瞬間、田中さんの目が怖いくらいに見開いた。

 

「ど、如何したんですか?」

 

俺は突然の田中さんの表情の変化にドン引きしながらも、何があったのか尋ねてみる。

 

「あ、ああああ、ああ、あの、綺麗な女性は、だ、だ、誰何だ!?」

 

田中さんの視線の先を見ると、そこには優雅にコーヒーを飲む恵理さんの姿があった。

 

「恵理さんが如何かしたんですか?」

 

「あの女性は、恵理さんと言うのかい!?」

 

「え、ええ、そうですけど……」

 

俺は鬼気迫る勢いで詰め寄る田中さんに、狼狽しながらも、何とか答えを返す。

 

すると田中さんは、何を思ったのか、突如席を立ち、恵理さんの前に歩き出す。

 

恵理さんの目の前までやって来た田中さんは、驚く恵理さんに、直角のお辞儀をしながら叫んだ。

 

「好きです!!!俺と付き合ってください!!!」

 

その突然の告白に、店内に居た全ての人間が注目する。

 

数秒の静寂の後、恵理さんが、口を開く事で、その静寂が破られた。

 

「えっと……ごめんなさい」

 

翠屋の中で、恵理さんの発した言葉が虚しく響く。

 

その言葉を聞いたであろう田中さんは、恐ろしい程の無表情で、今度は俺の前にやって来て、ズボンのポケットから、財布を取り出して、五百円玉を一枚と、百円玉が三枚そして、十円玉を四枚出すと、それを俺に手渡した。

 

「し……」

 

良く聞き取れないが、田中さんが身体を小刻みに、震わせながら呟き出した。

 

「失礼しましたああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

そして最後は叫びながら、田中さんは翠屋の扉を駆け抜けていく。

 

「あ、ありがとうございました……」

 

俺は決まりなので、翠屋を出て行く田中さんに言葉を投げかける。

 

田中さんの間の悪さの原因の一つには、普段は物静かなのに、意識が何かに行くと、その物事に対して、暴走する事があるというのは、間違い無いだろう。

 

俺の手の中に握られた総額840円の硬貨が、独特の音を鳴らす。

 

それは田中さんの注文した、フレンチトーストにコーヒーの代金だった。

 

走り去る前に、支払いを済ませていく辺り、こういった出来事が、今まで何度あったのか窺い知れてしまい、俺は涙を流しそうになってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『随分と悲惨な、有様となっているな』

 

「何なんだよこれ……」

 

翠屋でのバイトが終わり、自宅で寛いでいる時に、タッチノートの緊急警報が鳴り響いた。

 

俺とメカ犬は、変身してチェイサーさんを呼び出し、すぐさま現場に向かったのだが、その現場である商店街を見て、俺は思わず言葉漏らしてしまう。

 

「痒い~!!!」

 

「あ~ムズムズするうううううう!」

 

「掻き毟ったら痛くなってきた……」

 

ハロウィンムードが漂う商店街のど真ん中で、自分の身体の全身を掻く、海鳴市民達。

 

良く見れば、その人達は全員幾つもの腫物が出来ており、最初は何かの病原菌に感染したのかと、思ったのだが、俺の目の前を、独特の羽音を立てながら飛行する約一cm程の生物を、目撃した事で、それが間違った考えである事に気付く。

 

「よっと!」

 

俺は半ば本能的に、目の前までやって来た生物を両手を勢い良く合わせる事で、圧死させる。

 

「蚊だな……」

 

『うむ。蚊だ』

 

『確かに蚊ね』

 

俺とメカ犬、そしてチェイサーさんが、俺の手の中で圧死している生物を見て、その名称を言った。

 

蚊。

 

日本では夏場に繁殖期を迎える昆虫で、世界各地に生息している、有名な害虫の一つである。

 

そして更に良く見れば、俺が潰した一匹だけではなく、そこらじゅうに、大量に飛んでいた。

 

恐らく痒いとのた打ち回っている人達は、皆この蚊達に刺されたのだろう。

 

「しかし何で、この時期に蚊がこんなに居るんだ?」

 

蚊が多い時期は、確かに夏ではあるが、冬でも無い限り、蚊を目撃する機会は何気にあったりする。

 

確かに十月でハロウィン間近なこの時期に、大量に目撃するのは、異常な事だが、一番の問題は、其処じゃない。

 

何故蚊が、血を吸っているのかという事だ。

 

蚊というのは、血を吸うイメージが、大きいがそれは、種類によって違うし、日本に原生している蚊は、繁殖時期である夏に、メスの蚊だけが、卵を産む為の栄養を求めて吸うのである。

 

それ以外の時期の蚊や、オスは普段は水を飲んでいるらしいのだが、現に今目の前で、多くの人達が、蚊に刺されて苦しんでいるのだ。

 

『マスター!この先を抜けた所にホルダー反応がある。急ぐぞ』

 

蚊について考えていると、バックル状態のメカ犬に先を急げと、催促された。

 

「そうだな」

 

確かにここで、あれこれ考えていても、答えは出ないのだから、メカ犬の言う通り、先を急ぐのが、得策だろう。

 

俺はチェイサーさんに頼み、ホルダー反応がより強く出ている場所へと、移動を開始する。

 

その場所は、俺達が先程まで居た場所から、目と鼻の先であり、程無くして、ホルダーを目視で捉えた。

 

「恋愛が何だ!!!!俺は彼女なんて要らない!!!!彼女がいる奴と彼氏が居る奴は!!!!全員痒さで地べたで這い蹲れば良いんだ!!!!!!!!!!ちくしょおおおおおおおおおおおおおうううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

ホルダーはそう叫びながら、大量の蚊を先導して、市民の人達にけしかけていた。

 

背中に薄く細い羽を生やし、口元は鋭く延びるそいつは、まさに蚊と人間が融合した様な容姿をしている。

 

『奴がこの事件を巻き起こしているとみて、間違い無いだろうな』

 

「そうだな」

 

メカ犬の言葉に頷きながら、俺はチェイサーさんにお願いして、更に加速してもらい、一気にホルダー目掛けて突っ込む。

 

「ふはははははは!!!!!!え!?」

 

高笑いを上げながら、蚊を撒き散らすホルダーだったが、フルスピードで急接近する俺達に気付き、驚愕の声を上げる。

 

しかし気付くのが遅すぎた。

 

既に俺達は、ホルダーの目の前にまで、迫って来ており、回避する事もままならないだろう。

 

そしてホルダーにとっての悲劇は現実のものとなる。

 

「ぺぷし!?」

 

チェイサーさんのバイクタックルを喰らい、ホルダーは見事なまでの放物線を描きながら吹き飛んでいく。

 

その吹き飛び振りは、過去のチェイサーさんに吹き飛ばされた歴代ホルダー達の中でも、上位を狙える程だった。

 

俺はチェイサーさんにお礼を言ってから、座席シートから降りて、未だに衝撃で痙攣を起こしているホルダーに近付く。

 

「さてと、何だってこんな事をしてるんですか……って、聞こえてないか」

 

如何やらチェイサーさんのバイクタックルが、過去最高にクリーンヒットしたらしく、ホルダーは意識を失っている様なのだ。

 

『今の内に倒してしまおうマスター』

 

「ああ」

 

メカ犬の提案に、俺は肯定の返事を返しながら、バックルのタッチノートを引き抜こうとしたその時である。

 

「駄目だよそんな事しちゃ」

 

突如俺の耳にそんな声が入って来た。

 

咄嗟に声のした方角に振り向くと、其処に居たのは、藍色の身体をした謎の怪人だった。

 

「ホルダー?」

 

当然ながら藍色の身体の一般人等俺は見た事が無いし、そう考えるのが妥当だろう。

 

しかし、謎の怪人から帰ってきた返答は、否定の言葉だった。

 

「ホルダー?そんな奴等と僕を一緒にしないでくれるかな。僕はホルダーを超えた存在……そうだね、仮にオーバーって名乗る事にしようかな」

 

まるで子供の様に、無邪気な話し方をする、オーバーと名乗る藍色の怪人だが、俺はそのオーバーの声に得体の知れない、何かを感じ取る。

 

『貴様……もしかしてワタシと同じ世界から?』

 

「さあ?それは如何だろうね。それぐらい自分で考えなよ。でも無駄になるかもね。だって……」

 

メカ犬の言葉に対して、あっさりと返事を返したオーバーは、おもむろに手を突き出すと、その手が光を発して、一振りの剣を生成する。

 

「ここで死んじゃったら、そんな事考える必要無くなるでしょ!!!」

 

そう言うとオーバーは、生成した剣を振りかざし、俺に襲い掛かってきた。

 

「くそ!?」

 

俺はオーバーが発し続ける得体の知れなさに、嫌な予感を感じていた為、何とか不意の一撃を避けきり、バックルの右側をスライドさせて、赤いボタンと黄色いボタンを続けざまに押す。

 

『パワーフォルム』

 

『パワーブレード』

 

メタルブラックのボディーはクリムゾンレッドに染め上がり、俺の右手には、パワーフォルムの専用武器である、赤い刀身が特徴的な、パワーブレードが握られる。

 

「は!」

 

俺はパワーブレードの刃で、追撃を仕掛けてくるオーバーの斬撃を受け止めて、パワーフォルムの特性でもある力で、無理矢理押し返す。

 

「へえ、それが噂のフォルムチェンジって奴?面白いね!」

 

そう言うと再びオーバーは俺に向かって、攻撃を仕掛けてくる。

 

俺もそれに対抗する為に、パワーブレードを身構えて、臨戦態勢を整えた。

 

そして俺とオーバー、両者の刃が光を放ち、強い衝撃が生み出されたのだ。


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