雁夜が直死の魔眼使いでそれなりに強かったら   作:ワカメの味噌汁

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SAKULOVEさん、大正解です。


第六十六話

セイバーがエクスカリバーでランサーの心臓を貫き、二人の決闘に決着がついたことによってランサーが聖杯戦争から脱落した直後。その場に残されたのは雁夜、ケイネス、そしてセイバーだけになった。

 

ランサーの敗退を見ていた雁夜はケイネスに言う。

「最後の最期まで素晴らしい騎士道精神を見せてくれましたが...」

「ランサーは負けましたな...」

 

「真に残念ながら...ロード=エルメロイ。貴方とランサーの聖杯戦争は此処で終わりです。」

「本来ならば、聖杯戦争にのぞむ一マスターとしてバーサーカーを使ってでも貴方を殺すべきなのでしょうが...友人として、それは見送らせていただきます。」

 

雁夜のその提案を聞いたケイネスは語り出す。

「それはどうでしょうか。」

「確かにランサーはその忠義を全うし、立派な最期を迎えました。」

「だがしかし...私の聖杯戦争はまだ終わっていません。」

ケイネスはそう言って左手の手の甲を雁夜とセイバーに見せる。

 

それを見た雁夜は少し驚きながらも穏やかな口調で尋ねる。

「しかし、ロード=エルメロイ、貴方には聖杯に望む願いはなかった筈では?」

 

雁夜の問いにケイネスは答える。

「ええ...確かに私には聖杯に願う望みはありません。」

「だがしかし、私には『自分の実力を試したい』という願いがあります。」

「そう...」

「私は貴方に挑み、そして超えたいのです。」

ケイネスは宣言し、セイバーの方を見る。

 

 「―――告げる!

  汝の身は我の下に、我が命運は汝の剣に! 聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら―――」

 

 「―――我に従え! ならばこの命運、汝が剣に預けよう……!」

 

「同意してくれるかな?セイバーよ。」

ケイネスのその問いかけに、セイバーは答える。

 「セイバーの名に懸け誓いを受ける……!

  貴方を我が主として認めよう、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト―――!」

 

セイバーとの再契約を終えたケイネスは、再びその視線を雁夜の方に戻す。

「これで私もサーヴァントを従えるマスターです。」

「どうですか?私の挑戦、受けてくれますかな?」

「と、言ってももう夜が明け始めているので後日になりますが。」

 

ケイネスの挑戦に、雁夜も答える。

「ええ、必ずや。」

ここに、二人の魔術師の決闘が約束された。

 

 

〜セイバーのステータス変化〜

切嗣マスター時 ケイネスマスター時

筋力:B -> 筋力:A

耐久:A -> 耐久:A

俊敏:A -> 俊敏:A

魔力:A -> 魔力:A

幸運:D -> 幸運:B

宝具: A++ -> 宝具:A++

 

スキル

 

対魔力:A. -> 対魔力:A

騎乗:A. -> 騎乗:B

直感:A. -> 直感:A

魔力放出:A. -> 魔力放出:A

カリスマ:B. -> カリスマ:B

 




第六十六話です。

普段より短くてすみません。
微妙なところから始めてしまったもので…
本当は昨日のと一緒に投稿すればよかったです。

セイバーのステータスは凛時のステータスと切嗣時のステータスを組み合わせて凛時のマイナスである身体能力系ステータスの低下を無くした感じです。

今日も駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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