PARALLEL WHITE ALBUM2(仮題)   作:双葉寛之

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更新しないと発言してましたが、予定より早く仕事から帰れたので投稿。


EPISODE:9.5

 人を魅力的だと思うのはどういった時だろうか。

 

 普段は見せない意外な表情や態度。そういった一面性というのは確かに魅力的である。また、ありがたいことに自分の周りには容姿端麗な女性が多いが、それのように人の外見というのも魅力的だと感じる重要な部分であるというのは確かだろう。

 しかし魅力というのは何も異性にだけ感じるものではない。同性にも魅力を感じときというのはある。

 

 一例を上げるとすれば部活動に励む者達などその最もたるものではないだろうか。

 入部してから必死に汗を流し、時には涙を流し。仲間と励まし合い、時には意見の対立を起こしながらも身体や技術の向上に務め、全国大会を目指し練習を重ねていく。

 上級生ともなれば後輩の面倒を見てあげ、部の中心的存在として頭も身体も貢献していかなければならない。彼らのそういった物事に打ち込む姿勢や人間性の部分。それらは十分魅力的だといえるのではなかろうか。

 

 水沢依緒は容姿もさることながらバスケに高校3年間、真剣に取り組み、またキャプテンという立場で部を牽引してきた面倒見の良さ。そういったものを兼ね備えている。

 そういった事から、異性にも同性にも彼女は多くの人間から慕われている。

 

 もちろん、自分――春希から見ても依緒の事は十分に人間的な魅力を感じていた。

 

 

 

「えぇぇ! 浅倉も同好会に入ったって!?」

 

 

 そんな印象を春希に与えていた彼女――依緒は、ファミレス「グッディーズ」であり得ないとばかりに大声をあげていた。

 

 

 

 

 

 

 先の――同好会の活動中に雪菜の言った「依緒のお疲れ様会と同好会のバンド結成会」は予定通り水沢の合流を以て、グッディーズで行われることとなった。

 

 

「春希と武也も。試合応援しに来てくれて嬉しかったよ。ありがとうね」

 地区大会で負けたことは悔しかったけどね」

 

 依緒に、3年間ご苦労様でした。と労いの言葉を贈った春希達に礼を返す依緒。

 

 

「確かに、負けたことは残念だったけど。俺も武也も全力を尽くす依緒を見てかっこいいと思ったし、その……変に思われるかもしれないけど感動した」

 

「そっか……。はぁ、なんだか「部活が終わっちまった悲しみに、なすところなく日は暮れる」って感じかなぁ……」

 

「中原中也かよ……」

 

 

 無我夢中で突き進んで、夢が敗れて。引退することが決まって、そして今。やっとそういった現実を認識したのであろうか。依緒の表情はおそらく、それら部活の青春が今まさに終わってしまった、過去の事になったと気付いた寂しさを表しているのではないかと春希に感じさせる。

 

 

 そんな依緒を武也は(峰城大)でも続けるんだろ?また頑張ればいいさ。と励まし、話題を同好会に加入した雪菜の事に移した。

 

 

 自分からタレコミしておきながらというのもおかしな話だが、雪菜がボーカルとして加入したことを依緒は喜ぶ。

 

また、実際に語る本人が見てきた訳ではないが――そのきっかけがなんともフィクションのような出来事だったという、千晶お得意の妄想ナレーションを肴に「えーウソー! 春希って大胆!」と黄色い声を上げながら盛り上がる依緒達。

 

 春希は脚色するな! と突っ込みつつもキャッキャと騒ぐそんな依緒を見て、意外にも彼女に乙女的な部分もあるのだな、と少し失礼なことを考える。

 

 

「武也、依緒もああいう話って好きなんだな」

 

「知ってるさ。あいつの部屋、最近は入ってないが、あれはあれでそういった漫画が大好きなんだぜ」

 

 

 幼なじみとして友情を続けながら、お互い少なからず――とくに武也は他の遊びに女の子とは違う本気さを感じさせることはあるので、想い合ってると春希は考えるのだが、二人が付き合う様子を見せることはない。

 武也の女性に対する軽さがそうさせているのだろうし、もしかしたらそうなったきっかけが二人の間であるのかもしれない。しかし、幼なじみとしての長い付き合いはそれらの問題が「卵が先か鶏が先か」のように複雑なものとしているように思える。

 

 武也も、本命さんには随分と奥手なのかもしれないな。……なんてまさかな。

 親友として交友を続けているも、それより遥かに長い武也と依緒の関係。それを知る機会があればその時に考えよう。春希はそう割り切って考えることにした。

 

 

 賑やかに話しが盛り上がってる中、話が今日加入した二人のことになり、冒頭の叫びにつながる。というわけだが。

 

 

 

 

 

 

「だって、浅倉だよ? 去年まで問題行動ばかり起こしていたあいつが同好会に入るって信じられない。

 それに……女子とのゴタゴタもあったみたいだし」

 

「ブフッ!」

 

 見に覚えがあることを指摘されドリンクを飲もうとした直前に噴き出す千晶。

 おそらく、音楽室での大暴露とその後の猫騒ぎを思い出したのだろう。

 

 

 しかし、水沢の反応のほうが普通なのだ、坊っちゃん校である峰城大付属において、盗んだバイクで走り出しそうな人間というのはそれだけ奇異に見えても仕方がない。

 

 

 武也は見た目通り社交的な人物ではあるから気後れはするものの話しかけはしてた。おかしいのは依緒意外の女性陣の方なのだ。

 

 

「まさか、雪菜。あいつに何か弱みとか――」

 

「もう、依緒。拓未くんはそんなんじゃないって」

 

「そうだぞ、水沢。拓未はそんな奴じゃない」

 

 擁護のため反論する雪菜とかずさ。「えぇ、二人が無理やり引き入れたの!?どういうこと?」と驚く依緒は、雪菜とかずさに関係の説明を求めた。

 

 

「依緒には隠してたんだけど。帰り道のスーパーでわたし、地味なカッコに変装してバイトしてたんだ」

 

 

 依緒どころか武也と千晶もそんなことはつゆ知らずと驚くのを見るが、話を続けていく雪菜。

 

「で、去年。レジで名前を呼ばれてね。附属生にバレたと思って顔を見てみたら、学園でも怖いで有名な拓未くんで。

 何か彼、いきなり勘違いしちゃってね。涙流しそうな顔で「お前も大変なんだなぁ」って言ったあと転がるように走って出て行って。

バイトも終わる時間になったくらいにまた拓未くん店に戻ってきてね、兄弟とかいるかもしれないから多めに作ってきた。これ持っていけ。ってタッパーにおかずを入れて持ってきたの」

 

 あとで聞いたら。やっぱりだけど、親が病気で苦労してるとか思ってたらしいってーっとクスクス笑いながら話す雪菜。

 

 

「その後またお客さんとして拓未くんが来た時にね。タッパーを返して、お礼を言ったら拓未くん、結構な量だったのに食べたってことは育ち盛りの弟でもいるのか?って今度はもっと多めに持ってきてさ。

 さすがにウチもそんなもらってばかりじゃね。って家で話してたらお父さんがそのコにお礼をしなさい。今度家に連れて来なさいって。

 いいのかなぁって思って家に誘ったけどやっぱりお父さんは女の子と思ってたみたいで……。まぁそんな感じで去年からお友達なんだよ」

 

 

「北原くんにもバレた時に、大声あげられたけど。そのあと学校でも内緒にしていてくれてさ。ホントに二人には助かったんだー」

 

 

 かずさの挑発に簡単に乗る拓未を見て御しやすいのではと思った武也だが、まさかそんなに単純で現実的にありえない思い込みをするヤツだったとは……と呆れを隠せないでいる。

 

 

 春希も雪菜がバイトをしているのを知ったとき、家庭の問題で苦労しているなと察していただけに、武也の単純だという発言に強く同意は出来ずに「ハハハ……」と乾いた笑いを出すので精一杯だった。

 

 

「そんな昭和の、大根飯を食べるようなドラマじゃないんだからさぁ……」

 

 自分の生まれるずっと前に有名になったドラマを引き合いに出しながら呆れる依緒。

 

 

「まさか冬馬さんも、雪菜みたいな展開だったりする?」

 

 そんなテンプレなシナリオばかり勘弁して欲しいと続ける依緒にかずさは済まなさそうに答える。

 

 

「いや、あたしも。小木曽程じゃないけど、春にここで食事した後店を出たら大学生くらいのウザい男3人にナンパされて。機嫌悪かったから蹴飛ばしたら足をくじいてね……。

 相手が激昂してたところを、店に入ろうとしていた拓未がナンパ男をひねって投げ飛ばして追っ払った」

 

 

 どこの学園都市の冒頭のシーンだよ。と武也は呟く。いや、たしかあれは女のほうが返り討ちにする話だったが……と春希はツッコむのをやめ話の続きに集中する。

 

 

「おかげで気まずくてここに一人で入ることは出来なくなったけどね。まぁ、もう会うことはないと思ったけど。御宿を歩いた時に通りかかった楽器屋であいつを見て……」

 

 そんなこんなで今に至ると、話を終えたかずさ。

 

 

「おもいっきり漫画だな、浅倉って」

 

「あー武也、あたしもそれ思った」

 

 

 ベタといえばベタだが実際ねーだろそんな話。だよねー。と話す武也と依緒。

 

 そういうことがあったから拓未は皆が言うような人間じゃないんだよ。と再び擁護する二人

 

 

 自分より先に、自分の知らない所で仲良くなっていることに胸のあたりにチクリとした痛みを感じる春希。

 かずさのような綺麗で才能あふれる女性に自分が吊り合うわけがない――もっとも拓未だってかずさと吊り合うとは春希は到底思っていないが。

 そんな自分が、いまこんなに仲良く接することが出来ている。だからずっとこういう関係が続いていて欲しい。そんなささやかな願いをするのはおかしいだろうか。複雑な思いを春希はかかえていた。

 

 

 

 

 

「で、その浅倉は? さっき雪菜ちゃんが一旦帰ってから来るらしいって言ってたけど。ホントは集まるのが嫌でそんな口実を言っただけなんじゃないの?」

 

「うーん、そう言われると否定出来ないけど。きっと大丈夫だよ。

 ……あ、そうだ。みんな、アドレス交換しようよ! ほら、北原くんケータイだしてっ赤外線しよ? 」

 

 自分のピンク色の携帯電話を両手で胸の前に持ちながら「ねっ?」と春希に笑いかける雪菜。

 

 変に心臓の鼓動が上がるのを感じながらも「あ、あぁそうだな。今後の連絡に必要だもんな」と自分の携帯電話を取り出す春希。

 

 

――だって、小木曽だもんな、そんな仕草されたらそりゃ可愛いと思うよ。

 

 この光景は他の男子に見られるわけにはいかない。身に迫る危険をひしひしと感じていた。

 

 

「あー、雪菜ちゃん。俺も、部長だから、ね」

 

「雪菜ー、武也はやめときなさい。こんなやつとやりとりしてたら電波で孕まされるよ」

 

「そうだね、水沢の言うとおりだ。なんせ部長の先月までのあだ名は「種馬」だったしね」

 

「……。正直、そのあだ名はやめてくれ」

 

からかう依緒とかずさ。不名誉すぎるあだ名の上に、同好会を空中分解させたことを思い出させるのであろう。心底武也は嫌だと苦虫を潰したような表情を作る。

 

 

 

 

「よぉ、待たせたな」

 

 不意に、背後から声がかかり振り返る。そこにはラフなシャツにジーンズを着た、耳前のサイドだけをおろし、後ろ髪をアップに束ねキャップを被った明るい髪色、女性にしては身長が高めの……確か声は男性だったはずだが――

 

 

「遅いぞ、拓未。待ちくたびれたよ」

 

 はっきりと拓未だと答えるかずさ。

 

 

「え、えぇぇ!?」

 

 かずさに指摘されてようやく目の前の人物が拓未だと気付いた周囲は素っ頓狂な声を上げて驚いた。

 

 

「ったく、絶対こんな風にからかわれるから学校じゃだらしなくぜんぶ下ろしてたんだよ。あれかなり鬱陶しいんだぞ」

 

 そう言いながら座りキャップを取る拓未。ようやくここで顔と名前が一致していく一同。

 

 

「逆にあたしは学校でのロン毛がびっくりしたけどね。

 なんだよアレ、今どき無いよ。売れないホストみたいだ」

 

「仕方ないだろ、アレだとステージでライト当たると映えるらしいんだよ」

 

 

「なんか、拓未って」

 

「うん、意外と可愛いよね」

 

「うっせっ!」

 

 ありがたくない評価を下す千晶と雪菜。そんな二人を威嚇する犬みたいに大きなお世話だと拓未は返す。

 

 

「随分と遅かったな、浅倉。紹介するよ。こっちが今日のもう一人の主賓の、A組で女子バス元キャプテンの水沢依緒」

 

 

 拓未に対してだいぶ慣れたのだろうか。対して気構えずに話しかける武也。

 良くも悪くもこういう人懐こさ――イケメン顔が更にそれを感じさせるのが武也のいいところである、と春希は思っている。

 

 

「あ、あぁ。まぁそのなんだ。とりあえず迷惑はかけないようにしとくから、よろしくな。水沢」

 

「なんだか……。学校の雰囲気と噂と実際の雰囲気が随分違うね……。いちおう!よろしく。浅倉」

 

 

 そしてその人懐こさは依緒も持ち合わせている。だてにお堅い春希が知り合って3日で遊びに出かけたほどではない。依緒はやはりそれまでの噂からか多少の警戒感は出しているものの、先程までの険しさを潜め予想より遥かに落ち着いて挨拶をしていた。

 

 

 

 

 

「――へぇ、浅倉は何でも弾けるんだ。まぁ、そのなりをみたらいかにもバンドかホストしてますってカッコしてるけどね」

 

「お前初対面にズケズケと物言うやつなのな、水沢って……。まぁいいけど。まぁそういうわけで千晶に誘われて入ったっていう理由だな」

 

 

「俺は春希と冬馬の演奏を聞きながら窓側にいたから雪菜ちゃんと浅倉のギターも聞こえていたけど、アコギは上手かったな」

 

 しかもあんなパートないし、あれアドリブだろ?と付け加える武也。

 

 

「あぁそうだ。1回目は下手すぎて聞くに堪えないギターが下から聞こえてきたけどな」

 

「悪かったな浅倉。俺が下手なのは俺が一番わかってる」

 

 お前に言われるまでもないよ。そう含ませたような春希の悪態を、拓未は怒ってんなーと笑いながらまぁそう卑下するなってと加えた。

 

 

「下手くそだが音は悪くねーよ。だから雪菜もお前のギターが好きなんだよ」

 

 

 貶されているような、でも褒められているな? そんな疑問を抱かせる不思議な反応に返事が止まる春希。

 

 こいつ(拓未)は、俺のことを認めている……?

 

 

「ま、あんな下手なプレイを本番で披露させないように俺も鍛えてやっからよ」

 

 自分とかずさの時間が邪魔されることが確定した拓未の発言だが、以前ほど強い不快感を感じることはないと思ってしまう自分に戸惑う。

 そんな春希を。覚悟しとけよ! と拓未は背中を叩く。――やっぱりこいつムカツク。考えなしの強さで叩かれる痛みに、その戸惑いは思い違いだということにした。

 

 

 

 

 

 

 賑やかだったその集いは終わりを迎え。一同はレジで精算をしたあと外に出る。そこで拓未は思い出したとばかりにかずさに包装した小さな何かを渡した。

 

 

「ほら、これ」

 

「ん、なんだよこれ」

 

「ツアーのお見上げだよ。大阪行った時テーマパークに寄ってな、そん時に。

 お前のことだから甘い菓子にしたほうがいいかなと思ったけどさ、なんかそのマスコットの犬がかずさっぽくてな」

 

「なっ。い、犬っぽいのか……。あ、ありがとう。受け取っておくよ」

 

「ちょっと拓未くん。なんで冬馬さんだけストラップなの? 私にはめんたいスナックだったじゃない」

 

「しょーがないだろ。孝宏もいるんだから菓子一択だろ」

 

「だからっていって甘くもないじゃないあれ。拓未くんのばか!」

 

「……なんで土産一つでそこまで言われなきゃならん」

 

 

 あれ不味かったかなぁ、俺は旨いと思って好きだったんだが。と理不尽な怒りに理解しかねる拓未。

 そんな3人に置いていくぞと催促する声がかかる。

 

 

「おう、悪い悪い。俺、末次町だしビクスクだからここで帰るわ」

 

「そっか、案外近いとこに住んでるんだな。

 それじゃあ、浅倉。明日また学校で。昼飯でも一緒にしようぜ」

 

「……あぁ、その時に丁度会えば、な。」

 

 

 武也の何気ない誘いに、学校では避けていた自分の態度を思い出す拓未。何か考えこんでいるのか反応が少し送れて返事をする。

 

 それじゃ、と。駐輪場に向かう拓未に「同じ場所だから乗せてってよ」と雪菜がついていく。

 

 

「浅倉って、実際あってみると随分ギャップを感じるね」

 

「まぁそれは否定しない。去年は酷かったけど今年はだいぶ鳴りを潜めているらしいし」

 

 依緒の呟きに春希が答える。認めたくはないがそれなりに付き合える人間のようだ、と含ませて。

 

 

「けどなぁ、ギャップと言えば雪菜ちゃんもそうだよな。あんなに普通の女の子っぽい姿を見るのは初めてだったから驚いた。まぁ冬馬の時も驚いたけど……」

 

「あたしは……。小木曽は本当はパワータイプっていうか押しが強いように見えるね。気が付いたらグイグイ押されてるっていうか……」

 

 カラオケすごかったし、と珍しく弱々しく話すかずさ。あれは無理もないなーと春希は苦笑する。

 

 

――そっかなぁ、確かに小木曽さんは女の子女の子してるけど、そんなにパワーがあるタイプには見えないけど。

 

 まさか違う世界で将来、彼女の性格の理解ができなくて混乱し苦悩するはめになるとは知らない和泉千晶……いや、ここでは瀬能千晶はそんな風に心のなかで考える。

 

 

 

「これで我が同好会もなんとか軌道に乗れそうだし。結果オーライになるといいな」

 

 崩壊しかけた軽音楽同好会。せっかく持ち直したから学園祭を成功させたい。武也は珍しく女の子絡みから忘れて、純粋にそんなことを考えているようだった。

 

 

 

 




読んでいればわかると思いますが。春希は拓未のことが嫌いです。

ま、そりゃあそうですよね。って感じですがw


明日は飲みなので本当にお休みです。それでは良い週末を。

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