仮面ライダーEpisode DECADE   作:ホシボシ

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はい、今回は二話更新です。
っていうのもね、ちょっとこの番外編が言っちゃ悪いですが雑なんでね……w
ちょっとネタが無かったときに作ったお話なんでとにかく荒いです。
まあそこはね、ちょっとご了承ください。

クロスとかじゃないんですが、みんなでスマブラする話なんで苦手な人は注意してください。


第7話 番外編 アンコール・皆でゲーム

 

※皆でスマブラするお話です。苦手な方は注意してください

 

 

 

 

 

亘も無事に変身する事ができ、次の世界へ向かう途中の事だった。

 

 

「おい本当にいいのか!? このスマブラの帝王とまで言われた椿様に勝てるとでも?」

 

「あぁら、あたくしはスマブラの神と言われておりましたのよ、おほほほ!」

 

 

友里は挑発する様に笑う。

しかし椿は小さく鼻を鳴らすと、自らのコントローラーをゲーム機に突き刺した。

ことの発端は、亘が変身できた事をお祝いするパーティの時だった。

ふとスマブラの話題になり、誰が一番強いかと言う話になったのだ。

特に友里と椿の二人が最強の称号を譲らず、決着をつけようと言う事になった訳で――

 

 

「つぶすぞ、お前」

 

「はぁーん、面白いじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははは、えーっとじゃあ審判は私と――」

 

「ぼくらがやるよ」

 

「みんな正々堂々とね!」

 

 

別に審判がいる訳でもないがとりあえず収集役として翼と良太郎、ハナが勤める事になる。

前回の料理戦同じくチーム制の一対一で勝敗を決める事に。

まあ色々言っていたが要は普通にゲームで遊ぶだけである。

 

 

「ところで翼さん、そのブラスマってなんなの?」

 

「す、スマブラだねハナちゃん。えーっと簡単に言えば格闘ゲームだよ。

 操作が簡単な割りに実力差が結構出たりするゲームなんだ、あと色々なキャラクターがでるから人気も高いよ」

 

 

昔はよくユウスケとやったと彼はいった。

なんだかんだと触った事のある者や聞いたことのある者は多いだろう。

もっともあくまでも多いだけで、このクラスにも全然知らない者は多いが。

 

 

「何でワタシ達まで……やった事ないんだが」

 

 

咲夜はコントローラを不満そうに見つめながら呟く。

ゲームは別に嫌いじゃないが、特にコレといってやる訳でもない者は多いだろう。

咲夜もそんな人間の一人である。

 

 

「はっ、それはコントローラーって言う機械なんだぜミスゴリラ!」

 

「知っとるわそれくらい! ワタシ達までやる必要があるのかと言ってるんだ! あとミスゴリラって何だ!? 次言ったら蹴るぞ!」

 

「一応優勝チームには景品があるよ、前回ケーキが誰も食べれなかったからね。今回はファンガイア牧場特性、とろとろプルりんプリンを用意させてもらったよ」

 

 

咲夜は何も言わずにコントローラを握り締めた。

 

 

「いいだろう。やってやる」

 

「極端だね……やっぱり」

 

「糖分に飢えてるからね、相変わらず」

 

 

 

 

 

 

 

 

司 椿 拓真 真志 亘 我夢チーム

 

またくじ引きで適当に決まったチーム。

何も知らないがとりあえず男が多いのは助かった。

こういうのはだいたい男のほうが得意なイメージがあるものだから。

 

 

「前回みたいな事にならないように嘘偽りなく答えろよ! お前らの実力はどれくらいなんだ? 俺はまあまあだと思う」

 

 

司は嫌な既視感を覚えつつも質問をかける。

とりあえず持っては無いが一時期ユウスケの家で腐るほどやっていた経験がある為にまあまあの筈。

なんといってもやるからには勝ちたいと思うのが普通だろう。だとすればぜひともチームでの勝利を目指したいものだ。

 

 

「司ちゃん勘弁してよ、俺帝王だぜ? 弱いわけないだろうが!」

 

「お前! 前回、鉄人(笑)だったろうが!」

 

「今度はマジですぅ! 絶対勝ちますぅ! 俺は最強ですぅ!」

 

「ほ、ホントだろうな……? 皆は大丈夫か?」

 

 

司の言葉に真志達は頷く。

彼らもだいたいは司と同じだったり持っていたりするもの。

 

 

「まあ、最近はあんまやってねぇけど覚えてるぜ」

 

「うん、僕も真志君とやった事あるから大丈夫」

 

『ドドーンッ!』

 

「ボク兄さんよりつえーから大丈夫っすよ」

 

 

 

 

 

 

「おいなんか今一人機種もジャンルも全く違う感じの奴がいたぞ。

 なんかどどーんって聞こえたぞ。タタコン使ってるヤツいたぞッッ! 達人がいたぞ!!」

 

「えっ?」

 

 

我夢は周りを見回す。

 

 

(あれ? なんか僕……皆とコントローラーが違うような…?)

 

「120パーセント違うから! コレそう言うゲームじゃねぇから! 太鼓もバチも使わねぇから!」

 

 

片付けてきなさいっ! 司は我夢にタタコンを片付ける様に命じる。

我夢は申し訳なさそうに走っていった。あれが響鬼の紋章に選ばれたものの宿命なのだろうか?

 

 

「……嫌な予感がするな」

 

「ん、んん?」

 

 

椿がふとつぶやく。

思えばチーム対抗戦と言う時点で何か黒い雰囲気があったのかもしれない。

元々料理とは違って実力差が大きくでる戦いではある。この場合、考えられるのは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我夢君」

 

 

タタコンを戻した帰り、ふと我夢はアキラに呼び止められる。

瞬間的に高鳴る鼓動、我夢は焦っているのを悟られない様にしながら話を続ける。

 

 

「え? ああ、アキラさん。どうしたんです?」

 

「実はあのゲームやった事なくて、ちょっとルールを教えて欲しいんですけど」

 

「ああ、いいですよ」

 

「すみません。ありがと――」

 

 

アキラが我夢に近づいた瞬間、薫が走ってきてアキラにぶつかってしまった。

そのせいでアキラはバランスを崩し我夢にもたれかかってしまう。

 

 

「きゃっ!」

 

「ッッ!!!」

 

「あ、ごめん!」

 

 

薫はアキラと我夢に謝罪すると、急いでるからと行ってしまった。

成る程、時間を見ればもうすぐ始まってしまうじゃないか!

これはもうルールを聴いている暇はなさそうだ、アキラは微笑み我夢に一緒に戻らないかと提案する。

 

 

「あ、もうすぐ始まる様ですね! 急ぎましょう!」

 

「――ラさん……」

 

「え?」

 

「アキラ……さん、先に行っててください」

 

「え? でも――」

 

「お願いですから」

 

「わ……わかりました」

 

 

そう言ってアキラは走り去る。

我夢はゆっくりと下を向いた。

 

 

「――――……」

 

 

さっき、もたれかかった時に――

自分の手が一瞬だけ彼女の胸が当たった……

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……我夢くんおそいね」

 

「そうだな。片付けにいっただけなのに」

 

 

少し待っても我夢が帰ってこない。もう始まると言うのに――

司達は不思議に思い我夢を探しにいく事にした。

 

 

「おーい我夢ー? ―――……ッッッ!!」

 

 

そして見つける。

見つけてしまう。血まみれになって倒れている我夢を!!

 

 

「が、我夢っ!」

 

 

司は倒れていた我夢を抱きかかえる。

 

 

「だっ、大丈夫か!?」

 

 

我夢は答えない。

どうやら気を失っているようだった、我夢の血はどうやら鼻から出血したモノだろう。

つまり、我夢は鼻血を出して気絶したと言う事だ。

 

 

「な、なんで……と言うか何て幸せそうな顔してるんだ――」

 

「………」

 

 

椿は真剣な表情で何かを考えている。

その表情に驚きは無い、あくまでもやはりかと言ったニュアンスの表情が見えた。

 

 

(まさか……いや、そうなのか?)

 

 

どうやらこの戦い。簡単にはいかない様だな。

椿は一人冷や汗を浮かべながら、ニヤリと笑うのだった。

そして、始まるゲーム大会。

 

 

「うりゃあああああああ!」

 

「うぇぇええええいっっ!」

 

「だあああああああ!」

 

「ウェエエエエエエエエエエイ!」

 

「くっ! そんな!」

 

「はっ、どうした園田ぁ! こんなもんかよ! これじゃあ椿様のウォッチは崩せねぇなぁおい!

 俺は最強だぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 

「そんなっ、あたしのディディーが…!」

 

「まあコレが実力の壁ってやつだわ。じゃあな、これで終わりだァアアアアア!」

 

「くっ、くそおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝者   友里

 

 

「負けちった。てへっ☆」

 

「なんでだよッッ! どう考えても勝ってただろ!

 さっきまでの台詞なんだったんだよ! なんで負けてるお前が終わりだァァとか言っちゃうんだよ!!

 おい舌出してんじゃねぇぞ全然かわいくねーからな! ぶっとばすぞッッ!!!」

 

「も、もう一回我夢の分やらせてくれ! 次は咲夜だったな、勝てる! あの女になら勝てる!」

 

 

そこまで言うなら、まあいいけど。

だがこれは雲行きがヤバイ、司は完全なデジャヴを覚えつつ彼の背中を見送る事に。

 

 

『ビガーッ!!』

 

『ビビーッ!』

 

 

 

勝者   咲夜

 

 

「おいおい、ワタシの勝ちだな椿ぃ!!」

 

「はいはいはい、強い強い! 凄いねぇーピカ厨は! 下スマと雷だけしてればいいもんねー!」

 

「黙れ帝王(笑)! やった事ないのだからこれくらい許せよぉー!

 と言うか帝王(爆笑)なら対策くらいできるんじゃないんですかぁ? どうなのかな帝王()ッさん!」

 

「あーうるせぇ、うるせぇ! だいたい何でお前ピカチュウなんてかわいいキャラ使ってんですかぁ? キャラ付けまた間違ってますよー! ドンキーかクッパ、ガノン辺りがお似合いですよー!! いや、キャラクターを使う自体おこがましいわ! お前はゴリラでも使ってろよ! ゴ・リ・ラ!! 何であんなかわいいキャラクターなんか使うかね!? むしろゴリラにも失礼よアンタ!!」

 

「負け犬程よく吼えるよなぁ! 好きだからに決まってるだろうが! 悪いか!!」

 

「はいはいー! 誰得ですかぁー?

 男に胸くっついてるだけの咲夜さんが実は可愛いもの好きって設定誰得ですかぁー?」

 

「ピカチュウが嫌いな人間などこの世にいませぇん!」

 

「はーい! 椿くんライチュウ派でぇす! 太ってるとか言う奴ドンドコ山で冷やし土下座なー!!」

 

「だからお前は帝王(失笑)なんだ! 本物のチュウリストなら皆愛してるのだよ! ピカちゃんもライちゃんも!」

 

「ピwwカwwちwwゃwwん! ワwロwモwンwテwィwーwヌ!

 つーか原作ゲームやった事ねぇヤツがよく言えるな! どうするぅ? お前の知らない設定あるかもしれんぞぉ!」

 

「何?」

 

「お前どうする? もしピカチュウのチュウが虫って意味だったらよぉ!

 今も変わらず愛し続けられるのかぁぁあ? 本当の愛貫けるのかぁ?」

 

「ぐぐぐっ!……はっ、本当の愛?

 新しいアニメが始まるたびに嫁がコロコロ変わるお前の口から愛? 笑わせるなよ! 帝ww王ww様wwwが!」

 

「あ、駄目……っ。咲夜さんそれだけは言っちゃ駄目!

 あれは嫁が変わるんじゃなくて増えてるんだから別に悪い事じゃないの! やめて! 本当そう言う事言うの!」

 

 

「はいはいー、またリアルファイトかなー? やめようねー

 あと会話が本当にディープすぎて先生ついていけないから止めようねー」

 

 

翼が嗜めると椿と咲夜は渋々自分たちの場所へと戻る。

今度はポケモンでボコボコにしてやる等と彼は全く反省していない様だ。

しかし現実は中々厳しいもの、椿が二回負けたおかげで司チームは非常にマズイ所まで来ている。

 

 

「安心しろよ椿、オレが勝って流れを取り戻すから」

 

 

真志は対戦表をみる。自分の相手は真由、彼は勝利を確信した。

真由には悪いが勝たせて貰おう。何か美歩が真由にゴニョゴニョと呟いているが特に気にする事ない……筈だ。

 

 

「よろしく…ね。真志くん……」

 

「ああ、よろしくな真由ちゃん」

 

 

ごめんな真由ちゃん、そしてさよならさ。

真由のプリンと真志のファルコンが対峙しあう。

ファルコンが先制攻撃をしかけようとした瞬間、真由はぼそりと呟いた。

 

 

「プリンちゃん…殴られるなんて…可哀想…」

 

「……え?」

 

 

潤んだ瞳で真志を直視する真由。

画面ではなく真志を直視する真由、なんかすっごい見られてる……! 真志は思わず汗を浮かべて喉を鳴らした。

 

 

「いや、真由ちゃん……コレっ! ゲーム――!」

 

「こんなに…かわいいのに…殴られるなんて…可哀想…」

 

「―――……いや、だから――」

 

「こんなに愛しいのに――」

 

 

 

 

 

 

 

 

勝者、真由

 

 

「真志……お前――ッ」

 

「いいんだ……オレには…ぷりんちゃんは殴れない」

 

「ブワッ……!」

 

 

 

 

 

「やったぁ…!」

 

「うしっ! ナイス真由!」

 

 

駆け寄る真由を美歩は抱きしめる。

 

 

「美歩ちゃんの…言った事…守った…よぉ」

 

「うん! 偉いぞ真由!」

 

 

ニヤリと、黒い笑顔を美歩は浮かべる。

 

 

「作戦、成功ね」

 

 

同じく、黒い笑みを浮かべた薫。

 

 

「そっちはうまくいったの?」

 

「ええ、我夢くんがアキラちゃんにルールを教えてる時にばっちり決めてやったわ」

 

「……くくく、計画通り!」

 

 

全ては我らが手の上で!!

 

 

「「ゲーッヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」」

 

 

「どうでもいいが、人の妹を悪女にするのは止めてくれないか…」

 

 

呆れるように双護はため息をつくのだった。

やはり最初からまともに戦うつもりなど無かった、見えない所でつぶしあう。

これが戦いと言うものだったのだ!!

 

 

「やっばい! まじで後がねぇぞ! もういい、俺がいく!」

 

「つ、司!!」

 

 

相手は双護か…どうでもいい!

俺のカービィで全員破壊してやる! 世界の破壊者、カビケイド。その瞳は何を見る?

 

ガキンッ

 

『させるものか!』

 

 

バキンッ

 

『見切った!』

 

 

ドケシッ

 

『させるものか!』

 

 

デュクシ!

 

『見切――』

 

 

「だああああああ! 人間じゃねぇぇッッ!

 何で全部カウンターできるんだよ! 化けモンかよ!!」

 

「フッ、俺のマルスはひと味違うだろう? さよならだ、ミスティックスラッシュ!」

 

「ぐあああああああああ! そんな…技…ねぇ…から…な……――ガクッ!」

 

 

 

 

「いや、なんで気絶した」

 

勝者 双護

 

 

 

 

 

 

 

「やべー、やべーぞ! どうすんだオイ!

 今のところ全員負けてるぞ! 残りは拓真と亘! お前らしかいねぇ!」

 

「椿さん大丈夫です! 次は夏美姉さん!

 ボクや兄さんと何回か戦ったけど一度も勝った事はありません。いつも使うヨッシーでくるならボクのメタナイトで倒せます」

 

「よ、よし! 期待してるぜ亘!」

 

 

亘には自信があった。現に夏美に負けた回数は少ない。

夏美の選択したキャラがヨッシーでその自信は確信に変わる。

勝てる! そう、普通に戦えば夏美には勝てるだろう――そう、普通に戦えば……

 

 

「じゃあ! はじめ!」

 

 

ハナが開戦を告げる。

そして、亘は見た。夏美が目を光らせて自らの指を亘の首に突き刺す瞬間を!

 

 

「「「……は?」」」

 

 

真志達はいきなりの行動に目を丸くする。

そして亘が笑い出す。え? 何? どゆこと? 混乱の中で響く亘の笑い声。

 

 

「ぷっ! あはっ! あはははは!」

 

「―――ッ!?」

 

「あははははははは! あははははは!! あははははははははははははははははは!!!」

 

「わ、亘くん?」

 

「あははははははは! く、苦しい! あははははは! あはは――」

 

 

何がそんなにおかしいのか、笑い転がる亘。

夏美は涼しい顔で無防備になったメタナイトを場外へ吹き飛ばした。

 

 

「奥義・笑いの……ツボ!」

 

 

バタリと倒れる亘を見つめながら、夏美は小さく呟いたのだった

 

 

勝者、夏美

 

 

 

 

 

 

 

 

「こえええええええええええええええええええええ! 何だよアレ! え? いやいや怖い怖い!」

 

「くっ、やられた……!」

 

 

もう司チームは拓真が負けた瞬間敗北となる。

それにしても先ほどの行動をすでに司や亘はスルーしているが、ちょっと待ってほしいと椿たちは告げる。

ツボを押したら笑い転げるってもうそれ化け物だろう。なんで高校生やってるんだ夏美は!

 

 

「拓真! 頼むぞ! 俺達の意思はお前に託す!」

 

「う、うん! こ、怖いけどやるよ!」

 

 

拓真の瞳に炎が灯る。それに呼応するかのようにロボットの目にも光が宿る。

だがそこからの拓真は凄かった。ユウスケ、薫、里奈、アキラなどを次々と撃破していき成績をどんどん上げていく。

 

 

「一行でやられる私達って…がくっ」

 

「やっつけすぎる…ばたっ」

 

「あ、あははは………あ、忘れてた。えと……ぐてっ」

 

「最後のはやらなきゃいけないんですか……ぱ、ぱたり」

 

 

次々に勝利をあげていく拓真に美歩達は焦りをかんじる!

 

 

「くっ! やばいわよ美歩! このままじゃ」

 

「そ、そうね。何か手を打たないと――」

 

 

美穂が動こうとした瞬間、目の前に真志と椿が立ちふさがる。

 

 

「くっ! 真志!」

 

「させねぇぜ美歩ぉ!

 お前らのチームが何か良からぬことをしようとしているのは分かってるんだからな!」

 

「ちっ!」

 

「そうだ! 他チームの妨害なんて男らしくないぞ! 白鳥!」

 

「アタシは女だっての! つか、前回のゲームでおもックソ妨害してた奴が何言ってんだ!」

 

「ととととにかく! 拓真の邪魔はさせねぇ!」

 

 

あの……

 

 

「はっ! つうかさぁ、拓真っち一人で他の全員を倒せるとでも思っちゃってんの?」

 

「いけるさ、拓真はオレ達の希望なんだ!」

 

 

あのー……

 

 

「ふっ、私を倒してもまだ強敵が控えているというのに!」

 

「美歩! 見せてやるぜ! オレ達の――」

 

「あのっ!」

 

「ん?」

 

 

真志が振り返ると拓真が申し訳なさそうに笑っている。

 

 

「どうした!? 拓真!」

 

「友里ちゃんに負けちゃった……えへへ」

 

 

 

 

「「「………」」」

 

 

 

 

 

 

 

「まあ…ね。現実なんてこんなモンですよねww」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プリン! プリン! プッリーン♪」

 

結局友里チームが勝利し、景品のプリンは彼女達のモノになった。

友里は鼻歌交じりに冷蔵庫の扉をあける

 

 

「ぷ……あれーっ?」

 

 

景品のプリンが消えている!

友里は慌てて周りを見る、どこに?景品のプリンはどこへ!?

 

 

「……ん?」

 

 

食堂の隅で赤い何かがモゾモゾしている。

何かすごい嫌な予感がしながらも、友里達はその赤いヤツに声をかけた。

 

 

「うーん……デリシャス…」

 

「ねえ……」

 

「ん? おお! お前らか、どうしたんだよ」

 

「モモタロス…どうして口の周りが汚れてるの……?」

 

「口ぃ? ああ、プリンを食ってたんだよ。うめぇなコレ。いや全部くっちまったよ」

 

「――か……」

 

「あん? どうした?」

 

 

 

 

 

 

「馬鹿ァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!」

 

 

学校に友里の大声が響きわたるのだった。

 

 

 

 

 




この話書いたのは結構昔なんですが、今でもたまに友達とはスマブラやったりします。
単純だけど奥が深いってのは凄いよね。



あとキバの設定変化について。

・バッシャー

通常弾でも相手をある程度追尾します。


・ウェイクアップ

各フォームで共通して発動できる特殊能力。
発動時には空間にヒビが入るようにして、直後ガラスの様に吹き飛び。辺りが夜に変わる。
フォームによってウェイクアップ後の効果が違う。


共通は必殺技の威力が上がる。
あとは後々にでも。



今はこれくらかなと。
こんな感じでオリジナルが入ってくると思いますがご了承ください。
ではでは

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