今回イラストがあります。
見たくない人は気を付けてください。
本日はアカデミーの卒業式なのです。
私こと『うちはコト』はやや緊張しつつこの日を迎えました。
大丈夫ですよね?
服とか着崩れてないでしょうか…一応、正装してきたのですが…
「…正装?
「何か問題でも?」
今日の私はこの日のために新調した巫女装束を身につけているのです。
これは南賀ノ神社に代々伝わる由緒正しい特別なもので、長い白髪に隠れてイマイチ目立たないですが、ちゃんと背中のところに『うちは』の家紋もあるのですよ。
本来ならこれは一人前の巫女になった証であり、巫女見習いである私はまだ纏うことを許されない代物なのですが、晴れて下忍になった今日、気持ちを新たにする意味も含めて解禁したのです。
……それに南賀ノ神社は事実上閉鎖状態なので勝手に着ても怒る人いませんしね…
もちろん、いずれ復興するつもりなのですが。
この装束はいわば私の誓いの証なのです。
「そう。たとえ下忍になっても心は巫女です!」
忍者も巫女も見習いの時期は終わりを告げました!
「いや意味わかんないし」
空色の髪をショートカットにした同い年の女の子―――空野カナタはどこか奥歯に物が挟まったような物言いをしました。
アカデミーではいつも隣の席だったカナタは今では私の一番の理解者……だと思います。
今一歩断言できないのはカナタは私のことを理解したうえでわざと私を
曰く「調子に乗せると何処までもスッ飛んでいきそうだから」とのことです。
う~ん、これはいわゆる世間一般で言うところのツンデレってやつなのでしょうか?
斜めに構えたいお年頃なのですかね?
「今とても失礼なことを考えたでしょう?」
「心を読まれた!?」
「読めないよ、ただ感じただけ。というか、コトの考えてることなんて後にも先にも読めたことがないわ」
カナタはそういって私から視線を外しました。
そして周囲に視線を配り
「どうやらコトだけじゃないみたいね……気合入った服着てるのは」
私もカナタに促されるままによくよく見てみますと……なるほど女子を中心に皆お洒落さんです。
教室がどこか華やいで見えるのですよ。
むしろいつも通りの服装の人の方が珍しいくらいです。
ちなみにカナタは
ナルト君もです。
いつもと同じオレンジジャージ…おかげで私の中でナルト君はオレンジのイメージです。
もっとも、皆の雰囲気が違って見える1番の理由は服装ではなく別にあるわけですが。
卒業前と今とでは目に見える明確な違いがあるのです。
『木ノ葉』が刻まれた金属プレート―――額当てです。
アカデミーを卒業し忍者としての第一歩を踏み出した一人前の証であり、己の所属する忍び里を他里に示すシンボルマーク。
男の子も女の子も、お洒落している人もしてない人も、皆木ノ葉マークを誇らしげに装着しているのです。
ナルト君は特に嬉しそうですね。
今日までつけずにとっておいたらしい傷1つないピカピカの額当てがよく似合ってます。
ゴーグルと一緒に額に装着しているので若干頭のシルエットがゴテゴテしてますが。
ナルト君に限らず、ほとんどの人が額に額当てをつけているのです。
額当てですからね、基本はおデコです。
しかし、お洒落系の女子を中心に別の場所に着けてる人がちらほら見えますね。
お洒落に気を使う女子は額当ての付け方1つとっても拘りがあるのですよ。
ちなみに私は髪留めに(魔改造)して後頭部に着けてみました。
カナタは左胸に装着しています。
他には、最近伸ばした桜色の髪に広いおデコがトレードマークの春野サクラさんは頭頂部から
以前はそこにリボンがついてましたね。
同じく綺麗な金髪を長く伸ばしてポニーテールにしている山中いのさんは腰に帯のように結んであります。
癖のない綺麗な黒髪をやや伸ばした日向ヒナタさんは首にスカーフのように巻きつけてあります。
そういえば、彼女も最近髪伸ばしているのですよね…
……ふと、改めてみると女子の髪の毛が全体的に伸びているような?
というか、ロングヘアーがやたら多くないですか?
何時の間にこんなに増えたのでしょう…
「…最近の女子は長髪がブームなのですかね?」
「そりゃ、噂が立ったからね」
「噂?」
「そ。うちはサスケ君は長髪の女の子が好みだって」
「えぇ?」
今はともかく、かつてはサスケ君とそれなりに付き合いがあった私ですが、そんな話はかれこれ聞いたことがないのですが…
「いったい、どこからそんな噂が…?」
「そりゃ貴女でしょうがサスケ君と一番交流のあったストレートロング」
「あう」
カナタに突っ込まれるまで気づきませんでした…まさかそんなことになっていたなんて。
「……ん? ということはヒナタさんもサスケ君狙い?」
そんな、ヒナタさんはてっきりナルト君の事が……
「それも貴女でしょうがナルト君と一番仲の良かったストレートロング」
「あう」
天丼させるな、とカナタから間髪入れずに再び突っ込みが入りました。
曰く、この根も葉もあるけど盛大に間違っている噂のおかげで『髪の毛を伸ばしている女子=サスケ君狙い』という図式が暗黙の了解としてひそかに女子たちの間で広がっていたそうな。
……もう、何とも言えませんね。
「おかげで
「ああ、だから髪型変えたんですね」
カナタが髪を切ったのにそんな理由があったとは…
侮りがたし恋する女子のパワーです。
私も気づかなかっただけで敵意とか向けられていたのかも。
…最近気づいたことなのですが、どうもあのうちは壊滅の一件以来、私から昏い感情が欠け落ちただけでなく周囲の昏い感情とかにも鈍感になっているようなのです。
事実、女子の嫉妬に気づかず、そればかりか木ノ葉丸君の鬱屈した精神も察してあげることが出来なかったわけで……思ったんですが、これって人としてはもとより忍びとしても相当致命的なのでは?
もちろん吹っ切れた以上、今更自分の歪さで悩む気はないですが不安にならないわけではないわけで。
「私、忍者としてやっていけるのですかね…?」
「それこそ、今更なことね。コトが忍びに向いてないのは今に始まったことじゃないでしょ? だったら、やることは今まで通り。いつものこと。いつも通りのコトよ」
「…………ひょっとして励ましてるのですかそれは?」
「…………」
……そういえば、一番最初に歪な私を見抜いて、理解して、受け入れてくれたのはナルト君でもイルカ先生でもなくカナタでしたね。
カナタは私を歪だと言いましたけど、それで私から離れることはなかったですし。
「下忍はチームが基本らしいですけど、同じチームになれるといいですね」
「……まあ、コトが良くも悪くも目が離せない奴だってのは否定しないわ」
今年の卒業生は当初の29名に、影分身の術を習得して飛び入り合格を果たしたナルト君を合わせて合計30名です。
イルカ先生の説明によると、下忍たちは担当する上忍の先生……いえ、上司というべきでしょうか……に3名ずつ配属するそうです。
いわゆる
長く、それこそ場合によっては十数年単位で苦楽を共にする仲間になるチームです。
班員はチームの実力が均等になるように割り振ったとのことですが……私はどんなチームに割り振られたのでしょうか?
私としては、カナタやナルト君とでスリーマンセルのチームになれたら万々歳なのですが。
ヒナタさんも悪くないですね。
奈良シカマル君とも相性は悪くなさそうです。
何度か将棋で対戦したこともありますし、何より忍術について鋭い考察や意見をもらったこともあるのです。
秋道チョウジ君もありですね。
同級生で唯一、木遁・果樹豊作の凄さを見抜いたその慧眼は侮れません。
……そういえば、ナルト君は誰か組みたい人とかいるのでしょうか?
どうにもナルト君の交友関係ってイマイチ不明瞭なところあるんですよね。
九尾関連の事情で孤立しているかと思えば、何気に犬塚キバ君とかと一緒になってそこらを駆け回っていたりしますし。
……それにいつもサクラさんのこと見てますし。
別にいいですけどね? いいですけどね!
さらにはいつもヒナタさんに見られてます。
見てるだけじゃ何も伝わりませんよ?
「……よくよく考えればナルト君って全然孤立してませんね」
サクラさんが夢中になっているサスケ君とかも含めたら孤立どころかむしろ立派に修羅場の中心人物なのです。
おまけに最近はカナタとも仲が良いですし。
いつの間にかカナタの呼び方が「うずまき君」から「ナルト君」になっているのですよ。
むむむ、何か複雑です。
そりゃ、仲を取り持ったのは私なんですけど……
「あとそういえば、何気にサスケ君ともよく話してたりするんですよね」
現在、ナルト君は机の上にお行儀悪くしゃがみ込み、席に座っているサスケ君と超至近距離で睨みあっています。
「どけ!」
「フンッ!」
どちらも目を尖がらせていて、視線をそらそうとしません。
なんか、野良猫同士がじゃれあってるみたいです。
「仲良しですね~」
「あれを仲良しと言い切るのは無理があると思うんだけど……私にはナルト君が一方的に突っかかってるだけにしか見えないし」
カナタが苦笑しながらナイナイと首を振ります。
「いやそうでもないんですって」
サスケ君が本当に嫌っているのであればそもそも視線を合わしてさえくれませんからね。
そう、例えば私のように。
私としては何とか仲直りしたいんですが……
「…そうです。ナルト君に仲介してもらえば…」
「いや無理でしょ? どう見てもあの2人は犬猿の仲―――っ!!?」
カナタが突如目を見開いて絶句。
「どうかしたので―――エ?」
ナルト君とサスケ君がキスしてました。
しかも、「チュッ」って軽い感じじゃありません。
「ブチュ~」って感じのディープな……えぇ??
「……ほ、ほら、私の言った通りではないですか! 2人はとっても仲良し…」
「ごめんコト。いくらなんでも“あれ”を仲良しと言い切るのは無理があると思うわ」
「デスヨネ~」
実は私もさすがに無茶だと思ってたんです。
現在ナルト君とサスケ君は顔を青くして口をおさえています。
あ、サスケ君派の女子たちがナルト君を取り囲みました。
彼女たちにしてみればトンビに油揚げをさらわれた状況ですからね。
まさにナルト君の漁夫の利状態……こういう場合も漁夫の利っていうのでしょうか?
というか、どういう理屈で何が起こってあんなことになったんでしょう?
哀れナルト君、今回は庇えません。
殺気だった女子の群れに飲み込まれていくナルト君のその様子は、いつかのミズキ先生を思わせるものでした……
「「(……ナルト君のファーストキス…)」」
あ、ヒナタさんとハモった。
そんなこんなで班分けです。
「次の第七班は…うずまきナルト」
とうとうナルト君の名前がイルカ先生に呼ばれました。
おお、と元気よく反応するナルト君。
女子にボコボコにされたダメージはもう何ともないみたいですね。
さすがの回復力です。
「春野サクラ」
サクラさんの名前が自分の後に呼ばれた瞬間、ナルト君は飛び上がって両手の拳を突き上げました。
サクラさんはがっかりした様子。
…………やっぱり、ナルト君はサクラさんのことが……ついさっき「うざい」と言われてボコボコにされたのに。
一途ですね…
「うちはサスケ」
呼ばれた瞬間、今度はサクラさんが先ほどのナルト君と同じポーズ。
逆にナルト君はガッカリした様子…いやこれは照れてるのかもです。
“あんなこと”の後じゃさすがに気まずいどころの騒ぎじゃないでしょうし。
しかし、喜びもガッカリも派手なリアクションで表現した2人とは対照的にサスケ君は終始無反応ですね。
こっちは照れとかそういうのじゃなくて本当に興味ないんでしょうね。
何処までも自分本位、徹底した
下忍は
って、こういうこと言うとカナタに「自分の事を心配しろ」って突っ込まれちゃいますね。
「次、第八班…日向ヒナタ、犬塚キバ、油女シノ」
イルカ先生が次の班のメンバーの名前を言いました。
ヒナタさんは八班ですか。
七班もそうでしたが、男子2人に女子1人の組み合わせが多いですね。
班の実力は均等になるように教師が組み合わせたらしいですが…男女の比率も決まりみたいなのがあるのでしょうか?
……あれ?
私はふと教室を見渡します。
アカデミー卒業生は全部で30名、男子と女子の割合は半々程度。
男子と女子の人数に極端な偏りがない状況で、男男女、男男女と班を割り振っていけば当然…
「次、第九班……うちはコト、空野カナタ、月光マイカゼ」
…いずれこういう班も出てきますよね。
カナタと同じ班になれたのは幸運でしたが…まさかの班員全員女子。
どんな班になるかそれなりにあれこれ期待したり不安になったり身構えたりしていたのですが、正直これは予想外でした。
月光マイカゼさん。
綺麗な黒髪を肩にギリギリかからない程度に無造作に切った、寡黙なくのいち。
アカデミーでは体術が
座学がそれなりに得意で体育は苦手な私とは正反対の存在です。
なるほど、班の実力を均等に……というより互いの欠点を埋めるように割り振るとこういう組み合わせになるのですね。
ちなみにカナタは可もなく不可もなく座学も運動も成績は中の上程度でした。
「よろしく」
「え、あ、はい。こちらこそよろしくなのです」
「お互い頑張ろう」
ボンヤリしていたら、マイカゼさんがいつの間にか正面に立って手を差し出していました。
下忍の証の額当ては頭にかぶった帽子に縫い付けられています。
私は戸惑いながら握手に応じます。
硬い武骨な感触がしました。
まさに忍者…というより戦士の手って感じです。
ナルト君やヒナタさんと組めなかったのは残念ですが、こういうのも悪くないですね。
私は改めて思います。
新しい縁、新しいチーム、まさにスタートの一歩を踏み出したって感じがするのです。
そんな感じで私……いえ、私達『第九班』は下忍としての最初のスタートを切ったのでした。
アカデミー卒業生の男女比に偏りはなくても、実際に忍者になる人には偏りはあるでしょうね。
現実の自衛隊や警察とかも、基本女性隊員は珍しいですし。
あとオリキャラのプロフィールを作成してみました。
名前 うちはコト
誕生日 4月6日
星座 おひつじ座
血液型 AB型
身長 143.7cm(12歳)
体重 34.5kg(12歳)
好きな食べ物 青果物、誰かの手料理
嫌いな食べ物 インスタント食品
好きな言葉 逆転の発想、アイデアの勝利
趣味 家事、創作活動(料理、新術開発、秘密基地建設、魔改造などを含む)
外見 白髪ロングヘアーに白い肌、黒眼(非写輪眼時)巫女装束
額当ての位置 後頭部(髪留め)
【挿絵表示】
プロローグから登場している今作の主人公でオリキャラその1。
うちは一族の末裔にして千手(扉間)の子孫でもあり木遁も使えるというハイブリットなサラブレッド。
設定だけだとよくある最強系チートオリキャラですがその実態は……
一応巫女ですが、今のところ巫女らしい行動は皆無、せいぜいが外見とやりすぎなくらいの効率的平和主義者であることくらいです。
他人を呼ぶときはカナタ以外は君付けさん付け、敵になったミズキですら終始『先生』を外しませんでした。
忍者としての能力は、正確に表現すれば非戦闘タイプ(?)ですが、あえて言うなら支援と解析が得意な感知タイプで、符術を行使する中距離型の忍術タイプ。
医療忍術も使えるので、単純な利便性なら第二部のカリンに匹敵するという極めて都合のいい女。
サポート特化で戦闘にはほとんど参加できないので何気に個人プレイがしたい人(サスケとか)とは相性が悪くなかったりします。
名前 空野カナタ
誕生日 11月4日
星座 さそり座
血液型 O型
身長 150.0cm(12歳)
体重 38.4kg(12歳)
好きな食べ物 ゼリー、のど飴
嫌いな食べ物 ワサビ
好きな言葉 日常
趣味 カラオケ、読書、音楽鑑賞
外見 空色の髪(当初はポニーテール、現在ショートヘア)、碧眼
額当ての位置 左胸(ネームプレート風に装着)
主人公うちはコトの“ある意味”親友にして理解者であり、1話から登場したオリキャラその2。
親友ポジションのキャラということで構想時点ではもっと素直でコトに負けず劣らずのお調子者だったのですが、作中の彼女の懸念通りコトが「どこまでもスッ飛んで」しまったのでバランスをとるために性格を変更、やや斜めに構えた突っ込みキャラになりました。
趣味とかはお調子者キャラの名残です。
他人を呼ぶときはコトを除けば名字で君付けさん付け、ナルトも当初は「うずまき君」と呼んでいましたが友好を深めるうちに「ナルト君」と呼ぶようになりました。
忍者としては幻術タイプの遠距離型となりますが、忍術や体術もそれなりに。
行使する術に関しては後日エピソードにて。
名前 月光マイカゼ
誕生日 8月31日
星座 おとめ座
血液型 A型
身長 151.7cm(12歳)
体重 39.6kg(12歳)
好きな食べ物 おむすび(鮭)、和菓子
嫌いな食べ物 炭酸飲料
好きな言葉 正々堂々
趣味 散歩
外見 ギリギリ肩にかからない程度の黒髪、黒眼
額当ての位置 頭(帽子)
名前だけなら6話から、しかしまともに描写されたのは10話からという影の薄いオリキャラその3。
勉強はできるけど運動はダメというあからさまにインドア派な主人公とは真逆の、運動は得意だけど勉強苦手な典型的アウトドア派。
ただしバカというわけではなく、コト曰く「私よりもうちはらしい」カナタ曰く「忍者というより武者みたいな人」。
スリーマンセルを組んだ際のチームバランスをとる意味で、くのいちとしては稀有な体術タイプの近距離型。
また名前の通り原作で木ノ葉流剣術『三日月の舞』を使用した月光ハヤテの血縁で、ハヤテと同じく剣術使いで刀を使用します。
なお、オリキャラの身長体重は原作キャラのプロフィールと相互比較しながら決定しました。
原作女性キャラの意外な軽さとスレンダーさにびっくりです(特にサクラ)
というか、ナルトキャラは男も女も異様に軽い…チャクラで体格とかを維持しているから脂肪とか筋肉とかつきにくい…のですかね?
【挿絵表示】
相変わらず、ナルトの原作の作風とかけ離れています…
あと、コトは写輪眼はまだ開眼してません。
あと、原作キャラクターの変更点として
うずまきナルト。
精神性、戦闘力ともに原作と大差はなし。
仮にあってもストーリーに影響が出ないレベル。
地味に芸術力アップ。
額当てをもらってもゴーグルを外していないので現在両方つけている。
ある意味、原作以上にオビトを彷彿とさせる感じに。
日向ヒナタ。
原作より若干髪が伸びている。
原因は、コトがナルトと仲良くしているのを見て、ナルト君は長髪の女の子が好きなのかもという認識を持ったため。
くらいですかね。
他のキャラは原作通りです。