機動戦士ガンダムSEED DESTINY ZIPANGU   作:後藤陸将

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執筆ペースが上がる上がる。
うん、ストレスの反動だね。


PHASE-23 『その時』を待つもの

C.E.79 6月29日 L1方面のデブリ帯

 

 デブリ宙域にある巨大小惑星の影に隠れるように、巨大な艦艇が何隻も潜んでいる。よく見ると、付近のコロニーの残骸や、大破した宇宙船の残骸にも小型船の影が見て取れる。その艦艇の内の一隻、そこにその艦体を漆黒に染めた一隻の船の姿があった。

 その船の名はドミニオン。前回の大戦時に歴史にその名を刻んだアークエンジェル級強襲機動特装艦の二番艦である。しかし、その姿は前回の大戦時に日本に亡命した一番艦アークエンジェルとは大きく異なっている。アークエンジェルが匠による劇的前後で大きく姿を変えたということもあるが、大西洋連邦の残ったドミニオンも就役時から度重なる改造を受けていたのである。

 まず目に付くのが、姉妹艦アークエンジェルに比べて大きく伸びた船体だ。全長420mだった船体は、アークエンジェル級の特徴だった足のようだった前部と後部を繋ぐ細い胴体を換装したことで450m以上になっていた。

 胴体部が縦横ともに長くなったことで胴体部に新たに格納スペースをつくる余裕が生まれ、収納可能MS数は24機、二個中隊分にまで拡大している。また、脚部も全て取り替えられたため、かつてのような曲線的なフォルムではなくどこか直線的な印象を受ける。

 

「……状況はブラウン、か」

 ドミニオンのブリッジで、ドミニオン艦長であるナタル・バジルール大佐はプトレマイオスクレーターから受け取った命令を受け取って呟いた。ブラウンの符丁は、事前の取り決めでは「日本側最後通牒拒絶の可能性大、対日開戦に向けて事前の作戦指示書を開封せよ」という意味となっている。

「開戦は避けられないってことか」

「そのようだな、フラガ中佐」

 彼女に話しかけてきたドミニオンMS隊の隊長と第一中隊の隊長を兼任する、ムウ・ラ・フラガ中佐は、悩ましげな表情を浮かべるナタルに対して、実に飄々としている。彼とはアークエンジェルに乗っていたころからの縁である。艦長に対してこのような口調はどうかと思うが、ムウも節度は理解しているだろうから追求はしなかった。

 また、アークエンジェルでの経験を通じ、ただ絞めつけて規則を厳格にするだけでは人間関係が上手くいかないことを彼女は学んでいた。戦闘時以外はある程度の余裕を持たせておくことが艦内の信頼関係の醸造に繋がるのだ。

 それに、内心では彼のような気心に知れる信頼できる相手が自分の艦のMS部隊を率いていることで彼女は実はかなり安心している。

 因みに、ムウの軍で積み上げてきた実績と名声から言えば既に大佐になっていなければおかしいのであるが、2年前にとある将官の娘(15歳)に手を出し降格処分を受けていた。本人曰く、「22と言われてそれを信じてしまった」らしい。幸いにも、彼がグラマラスな女性が好きな女垂らしであることは世間でも知られていた為、ロリコンの悪名だけは免れた。

 因みに、両名とも現在独身であるが、二人の間に男女の情は全くない。ナタルにとってムウのようなタイプの女垂らしの男は虫唾が走るほどに汚らわしい存在であったし、ムウからしてもあのようなバリバリ委員長タイプの真面目な女性は苦手だった。

 ムウは現在12名のガールフレンドを抱えているが、今のところ人生の墓場に向かう予定はないらしい。まぁ、彼の女性遍歴についてよく知るナタル曰く、人生の墓場に行く前に刺されて本物の墓場に向かうだろうとのことだが。

「やはり、大義名分はあれかね?火星で外交使節を攻撃したっていうステルス機」

「……だろうな。我が国は謂れの無い誹謗中傷を受けているんだ。その点はけじめをつけねばなるまい」

 政府が本当のことを言っているかどうかは怪しいものだが――ナタルは続けて口にしようとした言葉を胸の内にしまう。おそらく、隣のムウも同じことを思っていることも彼女は分かっている。

 しかし、彼らは軍人である。政府が戦えというのならば戦わなければならないし、一将官として政治的な問題に積極的に口を挟むつもりもない。しかも、近い内に戦争が始まるとあってはその正当性を艦を預かるトップが口にすることは許されない。戦争の正当性を疑う発言を艦のトップがすれば、当然のことながらその部下達の士気にも影響するからである。

 

「それで、MS隊は大丈夫か?随分と整備班が手を焼いているという話を聞いたが」 

 ナタルの問いかけにムウはガシガシと乱暴に頭を掻きながら答える。

「あ~、正直言ってあまりよくないな。今だと、戦闘に耐えられるギリギリだ。戦闘中被弾した機体の応急修理とか部品交換とかやらせたら絶対手間取るぞ」

「後数日で何とかなるものではない……か。新型機だから多少は仕方が無いと割り切れるのだがな」

 ナタルは溜息をつきたいところであったが、部下の手前それはできない。艦内の問題を指揮官が気にしている姿勢を見せても、それはクルーの不安を煽るだけであることを知るナタルは敢えて自信ありげな表情を浮かべる。

「しかし、問題はあるまい。何せドミニオンには大西洋連邦のトップエースがいるのだからな」

「当然だろ、俺は不可能を可能にする男だぜ?」

 不敵な笑みを浮かべる艦長とMS隊隊長。そこにさらに自信に満ちた女性の声が加わる。

「あら、フラガ中佐は部下の腕を買ってはくれないのかしら?後、艦長。こちらが本日の報告書になります」

 その声の主は、燃えるような紅い髪を無重力空間に靡かせながらブリッジへと足を踏み入れた。白磁のような透明感のある白い肌、グラビアモデルのような均整の取れた手足と抜群のプロポーション、そして女神の彫像のような整った顔立ちを併せ持った美女の登場に、ブリッジの男性たちの視線が集中する。

「報告書は確かに受け取った……それと、勿論フレイにも期待している。何せ、我が国の女性パイロットの中でかの乱れ桜に次ぐ撃墜数(スコア)なのだからな」

「ありがとうございます、艦長。しかし、頼りになる部下は私だけではありませんよ?ステラたちもいますから」

 彼女の名前はフレイ・アルスター。階級は少佐で、『妖花』『無双のライトニング』などの異名を持つドミニオンMS隊副隊長兼第二中隊隊長のエースパイロットである。初陣から8年が経ち、彼女はかつての可憐な白百合のような少女の原型を窺わせながらも、大人の女性の色香を放つ立派な美女へと成長していた。

 かつては『ゆりかご』に頼っていた彼女だったが、大戦後に再度レナ・イメリアに預けられ、精神面でも技術面でも大きな成長を遂げていた。尚、親をコーディネーターの蛮行で失ったという共通の過去を持ち、かつナチュラル最強クラスのパイロットの一人であるイメリアをフレイは一人の人間としても慕っており、プライベートでは姉妹のように接しているらしい。

 ナタルも昔の精神的に不安定な彼女を心配していたが、イメリアの弟子として大成した今の彼女にはかつてのような不安を抱いてはおらず、一人のパイロットとして信頼を寄せていた。

「ステラ・ルーシェか。彼女達3人はなにやら特殊な事情を抱えているらしいが、フレイがそこまで言い切るのなら問題はないな」

「ええ。オルガたちにくらべればとっても素直ですよ。何せ、ご飯で脅さなくても言うこと聞いてくれますし」

「……俺の部下にしとけばよかったと心から後悔してる。あ~、なんで俺はオルガたちをフレイに押し付けてステラたちの担当になろうとしなかったんだ!」

 ムウは腕を組みながら深い溜息をつく。

 現在、フレイ率いるドミニオン第二MS中隊には3人のエクステンデットとブルーコスモス管轄の養護施設出身者のパイロットが在籍している。一方、ムウ直轄の第一MS中隊にはブーステッドマン3人と、正規の連合のパイロットが在籍している。

 特殊な事情のある兵がドミニオンに預けられたのは、どう考えてもムウ・ラ・フラガがドミニオンに配属されていたからだろう。彼は前回の大戦時にブーステッドマンを部下として受け持ち、癖も強く精神が不安定で扱い辛い彼らを見事に部隊として運用して見せた。

 この結果にはブーステッドマン専属の管理員たちも驚き、同時にムウの持つ手腕を高く評価した。その後ブーステッドマンの研究はリスクの高さから縮小されたため、現在ではムウの部下である3人以外のブーステッドマンは存在しない。

 時が経ち、現在。大戦後に本格的な生産が始まったエクステンデットの研究と本格運用に際し、ブーステッドマンの手綱を上手くとっていたムウの手腕に研究員たちは再度注目した。そして、彼に3人のエクステンデットを預けたのである。

 しかし、ムウはドミニオン隊に3人のエクステンデットが預けられると、すぐに相性の問題云々という御託を垂れて無理やりに3人とも自身が直接指揮する第一中隊からフレイが指揮する第二中隊に転属させた。オルガたちのような聞き分けのない輩を後3人も面倒を見ることになれば、確実に胃壁が削られる日々になると考えた末の横暴であった。

 誤算だったのは、新たに配属された3人のエクステンデット、ステラ・ルーシェとアウル・ニーダ、そしてスティング・オークレーはオルガよりも遥かに素直で扱いやすい人材であったことである。

 彼らはフレイを『姉』と刷り込まれ、素直に慕って命令に従ったのである。フレイに従順で、性格も悪くない。どこからどう見てもオルガ・シャニ・クロトのトリオよりも扱いやすかった。

 ムウは再度配置換えを画策したが、一度身勝手から部下を押し付けられたフレイがそれに黙っているはずがなかった。フレイはムウよりも早く関係各所を回り、根回しをした。フレイほどの美女に手を握られ、上目づかいで『お願い』されるのと、プレイボーイ性活を満喫してる男からの要請。どちらを快く引き受けるかなど考えるまでも無いだろう。

 因みに、ブルーコスモス管轄の養護施設出身者がフレイの中隊に集中して在籍しているのは、フレイの方から亡き父の伝を使って働きかけた結果である。コーディネーターを蔑視する教育を受けて育ってきた彼らのうちの一人を偶然部下に持ち、コーディネーターに底知れぬ憎悪を抱く自分と相性がいいし、幼いころから特殊な訓練を受けてきたために戦闘能力も申し分ないことを知ったことがきっかけだった。

 フレイの企みを知った当初、ブルーコスモス色の強い部隊になることが予想された為にナタルも渋い顔をした。しかし、コーディネーターに対する意識はともかく命令には従順で腕も確かなことをフレイが力説し、実際に彼らと面談を重ねた結果、反コーディネーター感情に駆られて暴走する危険は少ないことを彼女も認めた。

 結局、部下で色々と苦労しているのはムウだけであった。

 そして、落ち込んでいるムウを横目に、ナタルはフレイに向き直った。

「中佐の自業自得はおいておくとして、だ……フレイ。本国から先ほど通達があった。ついては、そのことに関してパイロットを集めた話をしたい。20分後にブリーフィングルームにパイロットを集めてくれ」

「始まるんですね?」

 フレイの眼差しが、兵士のそれに変わる。

「ああ。詳しくは後で話す」

「分かりました。……失礼します」

 フレイは敬礼をすると、床を蹴ってブリッジを去った。

 

「昔は狂ってしまうんじゃないかと思ったが、どうやらその心配は杞憂だったか」

 フレイを送り出して閉まったブリッジの扉を見ながらポツリと呟いたナタルの言葉に、ムウは頭を振った。

「……いや、まだ分からん。だが、彼女を戦場に送り出して、父親を自分たちの無力さで死なせて復讐に取り付かせたきっかけを作ったのは俺たちだ。彼女が道を踏み外さないかどうか、俺たちにはそれを見守り続ける義務がある」

 

 

 日本の、そして大西洋連邦の兵士、政治家の思惑が入り混じる混沌を内に抱く世界。その世界にとってきっと、『その時』は遠いものではない。

 

 

 

 

 

『アークエンジェル』級強襲機動特装艦『ドミニオン』

竣工:C.E.71 6月2日

同型艦:『アークエンジェル』

 

全長 450.7m

 

マキシマオーバードライブ搭載

 

兵装

 

マキシマ砲 1基1門

230cm2連装高エネルギー収束火線砲「ドルヒボーレン ドライ」2基4門

110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8 mod3」2基2門

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」30門(CIWS)

艦橋後方ミサイル発射管 16セル(対空ミサイル専用)

艦尾6大型連装ミサイル発射管4基

 

搭載可能MS数 24機

 

外見はアークエンジェルがベースだが、胴体部はUC時のネェルアーガマに近い。足のようだった艦の前部は0083のアルビオンのような形に変更。足の間にはAGEのディーヴァのような形でマキシマ砲が装備されている。

 

 

アークエンジェル級強襲機動特装艦の二番艦。

海皇(ポセイドン)作戦にて、第31任務部隊(TF31)の旗艦として初陣を飾った。その後、大西洋連邦の大規模な艦艇更新による部隊再編を受け、第1艦隊に移籍した。しかし、アークエンジェル級はローエングリンなどの砲戦力に関しては問題がなかったが、搭載可能MS数が一個中隊12機分という点を問題視された。そこで、C.E.75に大西洋連邦はドミニオンに改装を施すことになる。

実は、この改装には大西洋連邦内での二つの戦術思想の異なる二つの派閥の間の抗争も関係している。

改装当時、大西洋連邦内では大きく二つの戦術思想があった。一つの戦術思想は、前回の大戦での戦訓から戦場でのMSの運用を重視するものだ。

MSを運用する母艦もNJの影響下では被弾機の回収や補給、MS隊との連絡や指揮に際して後方に下がってはいられなかったため、前線に出ざるを得なかった。そしてその結果少なくない母艦が敵巡洋艦との砲戦に巻き込まれたという結果を踏まえ、彼らはMS母艦に堅牢な装甲と巡洋艦を上回る火力を求めた。

ラウ・ル・クルーゼやアンドリュー・バルトフェルド、マルコ・モラシムなど名だたるザフトのエースや名将が率いる精鋭MS部隊の追撃をMS一機とMA一機で切り抜けたアークエンジェル級一番艦アークエンジェルの設計思想を航宙母艦に求めた彼らは、『MS運用航宙戦艦派』と呼ばれている。

『MS運用航宙戦艦派』の支持基盤は主に前回の大戦を生き残ったベテラン兵や歴戦の将官であった。大西洋連邦のトップエースであり、アークエンジェルとドミニオンのクルーであったムウ・ラ・フラガやナタル・バジルールなどもこの派閥に属していた。この派閥はムルタ・アズラエルが後援しており、艦載用MSの開発はアズラエルの息のかかった企業を中心に行われている。

そして、もう一方の派閥の戦術思想は、MSの運用よりもMAの運用を重視するものであった。

こちらは当時ロールアウトしたばかりの新型MAを開発した元ユーラシア連邦国籍企業のアドゥカーフ・メカノインダストリー社が後援をしている。アドゥカーフ・メカノインダストリー社は当時、ユーラシア連邦が自社開発の大型MAには興味を示さずにMSを重視する戦略とその開発を国策としていたために今後のユーラシア連邦での軍需に見切りをつけて、大西洋連邦に本社を移していた。

因みに、アドゥカーフ・メカノインダストリー社の移籍の裏には、実質的な会社の支配者であったロード・ジブリールの判断と大西洋連邦軍への根回しがあったとも言われている。実際、アドゥカーフ・メカノインダストリー社は大西洋連邦軍に大型MAが採用され、MA部門ではほぼ独占企業といってもいい地位を手に入れている。

そして、彼らは堅牢で損傷しても多少の距離であれば余裕を持って後退できるMAの母艦には、過度な装甲は不要であり、敵艦との砲戦に巻き込まれても陽電子リフレクターを搭載したMAを艦の直衛に回せば問題ないと考えていた。

MAの火力は全般的にMS以上であり、艦艇に対しても有効な装備を搭載することを前提としている。MAは敵MSの掃討や敵艦隊への攻撃、艦の護衛もできるマルチロール機であり、その母艦には過度な装甲よりも一機でも多い搭載数が重要だというのが彼ら、所謂『MA主兵論派』の主張であった。

この派閥の支持基盤は、前回の大戦では現場に出ることのなかった者達や参謀畑の人間、コーディネーターの開発したMSを戦力の中心とすることに感情的反発を覚えるブルーコスモス派や反コーディネーター思想の持ち主であった。

そして、ドミニオンの改装には前者の『MS運用航宙戦艦派』の意向が大きく関わっている。MS運用航宙戦艦派にとってアークエンジェル級は自分たちの戦術思想の正当性を示す根拠でもあり、ドミニオンの改装の成功はMA主兵論派の鼻っ柱をへし折ることにも繋がるからだ。

予算の無駄だという横槍がMA主兵論派から入ったが、MS運用航宙戦艦派は影に日向に力を貸していたアズラエルの活動の甲斐もあってどうにか改装を承認させることに成功する。

そして、ドミニオンは1年にわたる改装工事によってその姿を一変させた。

まず、艦の動力は大西洋連邦が配備を進めているマキシマオーバードライブに換装された。これにより、以前よりも出力が倍近く上昇している。

次に、全長420mだった船体は、アークエンジェル級の特徴だった足のようだった前部と後部を繋ぐ細い胴体を換装したことで450m以上になっていた。全幅は胴体部肥大化にともなってかつてのドミニオンよりも16mも長くなっている。

胴体部が縦横ともに長くなったことで胴体部に新たに格納スペースをつくる余裕が生まれ、収納可能MS数は24機、二個中隊分にまで拡大している。また、脚部も全て取り替えられたため、かつてのような曲線的なフォルムではなくどこか直線的な印象を受ける。

そして、脚部の取替えに伴ってかつて靴底と称されたカタパルト下に格納されていた陽電子破城砲「ローエングリン」二門は撤去された。その代替として、胴体中央下部にはマキシマ砲を搭載している。

マキシマ砲はローエングリンに比べて発射間隔と門数に劣るが、破壊力の高さからこちらが採用された。エネルギーの問題で両方を搭載して運用することは難しかったためである。

そして、主砲はオーブのモルゲンレーテ社が東アジア共和国の国策軍需企業、『Weapon Industry Corporation of Asia(WICA)』に吸収されてゴットフリートの改良型を入手することが難しくなったことを受けてアドゥカーフ・メカノインダストリー社で大型MA用に独自開発されたドルヒボーレン(ドイツ語で貫通するの意)ドライを採用している。これは速射性能においてゴットフリートMk.71を凌ぐが、砲身が長くなったことに伴い収納機構は採用できなくなった。

副砲にはバリアントMk.8 mod3を採用された。これは竣工時に取り付けられていたバリアントMk.8の改良モデルで、砲身が延びたことで破壊力と射撃の精度が向上している。また、構造を簡略にして生産効率と整備性を上げ、格納スペースを減らしバリアントの搭載弾数を増やすためにバリアントMk.8 mod3には収納機構はオミットされている。

対空砲には傑作対空自動バルカン砲塔システムであるイーゲルシュテルンが引き続き採用されている。最も激しく消耗する対空砲の弾薬の共通化によって兵站への負担を軽くする目的もあったとされているが、長年使われていたために対空砲としての性能や信頼性はこの時代でも重宝されるものであったことは間違いない。ただし、防空能力の向上のために砲数は改装前の16門から倍近い30門に増設されている。




ようやく種原作組を出せました。
ナタルたちは多分、二年ぶりの登場ですかね?ホントに久しぶりの登場です。

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