機動戦士ガンダムSEED DESTINY ZIPANGU   作:後藤陸将

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リアルが年末ギリギリまで忙しい……忌々しい25日が過ぎれば自由の身なのですが。


PHASE-19.5 悪魔と道標

 前回の大戦時には一時期地球連合軍の最高司令部がおかれたヘヴンズベースを抱える島、アイスランド。その北西に存在する島こそ、世界最大の島であるグリーンランドだ。

 その島の一角には専用の滑走路まで備え付けた広大な別荘地が存在するのだが、実はその広大な土地はとある一人の資産家の私有地なのだ。男の名はムルタ・アズラエル。大西洋連邦の経済界の重鎮にして、先代のブルーコスモスの盟主である。

 普段はアズラエルとその家族しか利用しないために数機の航空機しか存在しないはずのアズラエル専用の空港には珍しく、今日は多くの航空機の姿が見られる。そして、寒空のもとでまた一機の小型機が鮮やかな着陸を決め、機体を滑走路から搭乗口へと移動させていく。

 今しがた着陸した小型機の前方の扉が開き、中から髭を蓄えた若い東洋人の男が姿を現した。男は、周囲に並ぶ機体に刻まれた家紋から訪問客を推し測る。

「ローバーにノーマン……なるほど、私はどうやら少し遅れたらしいな」

「ローバー様も、先ほどお着きになったところでございます。気になさることはないかと」

 案内人に導かれ、男は空港の玄関口に停められていた黒塗りの車に乗り込む。そして出迎えにきた黒塗りの車に乗って男は空港を後にした。

 

 

 

 二十分ほど車を走らせると、丘陵の上にある小さな邸宅に到着した。邸宅の入り口では、邸宅の主であるアズラエルが笑顔を浮かべている。

「お招きいただきありがとうございます、Mr.アズラエル。中々いい雰囲気のする別荘地ですな」

「気に入ってもらえたなら光栄です」

 歩み寄るアズラエルに対し、男も笑みを浮かべながら握手をする。

「貴方が到着したので、後は一人だけですよ」

「まだ来ていないのは誰ですか?」

「後はバンビーン氏だけです。しかし、先ほど空港から連絡があったので、後30分ほどで彼も到着するでしょう。さて、寒空の下で長話ということもなんですから、早く中に入りませんか?」

「そうしましょう」

 アズラエルに招かれ、男は邸宅の中に入ることにした。グリーンランドの気候は、やはり彼にとっては寒かったらしい。

「バンビーン氏以外の皆様は、どうしていますか?」

 廊下を歩きながら男はアズラエルに問いかける。

「皆様、お酒を楽しんでいますよ。ここには僕の趣味で集めた一級品の酒がありますからね」

「貴方のコレクションですか、それなら期待できそうだ。是非とも楽しみたいものです」

「皆様、暇ではないですからね。バンビーン氏が到着次第、すぐに君の計画について話す予定です。あまり僕のコレクションを楽しんでいる時間はないと思っていてください」

「それは残念」

 つまらない話をしているうちに二人は他の出席者達が待つ客間までたどり着いていた。二人の目の前で自動ドアが開く。

「随分と待たせてくれるな、アズラエル。私達はあまり暇ではないのだがね」

 客間のソファに座る禿頭で肥えた男が不機嫌そうな声を挙げた。

「申し訳ありません、ローバーさん」

 アズラエルはローバーに軽く頭を下げる。

「酒だけは一級品が揃っているとはいえ、男同士で呑んでいればその旨みも半減するし、飽きる。そろそろ、本題に入ってくれんかね」

「申し訳ありませんが、バンビーン氏がまだ到着していません。今回の話は、彼が到着してから説明させていただきます」

 ローバーは鼻をならす。

「フン……また一本ボトルを開けなければならんのか。こんなキナ臭い情勢の中、わざわざグリーンランドで上手くもない酒を呷るために私達を呼び出したというのなら、私は帰らせてもらうぞ」

 ローバーの隣に座る大きな体格をした男も、ローバーの主張に賛意を示す。

「同感だな。アズラエル、お主もジブリールの動きは知っているだろう。やつが色々なところで強く動くものだから、その影響も多方面に出ているのだ。あの癇癪持ちのせいで大西洋連邦は今揺れに揺れている」

「あの男、如何なる手段を使っているのか知らんが、最近やけにその影響力が強くなりつつある。大西洋連邦軍も、やつの一派が開発するMAの時期主力機への採用に傾いているらしいからな。このままMA主力ドクトリンが進めば、我が社も軍需部門が傾きかねん」

「ご心配なく。勿論、今回のお話は昨今の情勢についても関わりのある話です。皆様をわざわざこのムルタ・アズラエルの秘密酒場(スピーク・イージー)にお招きするだけの価値のあるお話を、サトル・ファリーナ氏がしてくれますから」

 アズラエルの言葉に対し、ローバーは怪訝な顔をする。

「ファリーナ?……先代の後を継いだばかりの彼に、我々を召集するほどの話があるというのかね?」

「ええ。きっと皆様も興味を示していただけると確信していますよ」

 隣に立つアズラエルの意味ありげな視線を向けられ、先ほどアズラエルと共に入室した男――サトル・ファリーナは不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 それからおよそ30分後、白髪で年配の男――バンビーンが到着し、男達は客間に備え付けられた円卓の席に腰を降ろした。そして、一人立ち上がったサトルが話を切り出した。

「本日、私がアズラエル氏にお願いしてこのような場所を用意して集まっていただいたのは、外でもありません。私達の今後について――つまりは、対ジブリール戦略についての提案を不肖ながら私、二代目ファリーナからさせていただくためです」

 サトルは冷然と語り始める。

「ここにいる皆様は、皆様長らく重工業関係のお仕事を……平たく言えば、軍需産業を営んでおられる方々です。そして、我々がかつて己の利益のために属していた軍需産業複合体(ロゴス)の――正確に言えば、現在の盟主であるロード・ジブリールの方針から距離を置いておられる方々でもある」

「前置きはいいぞ、二代目ファリーナ」

 ノーマンがサトルを睨む。本題にさっさと入れと言わんばかりだ。

「いえ。現状の確認ですよ、ノーマン様。……さて、結論から言ってしまえば、我々はジブリールから距離を置いていたがゆえに、彼が作り出そうとしている『特需』の恩恵に与ることもできず、彼が作り出そうとしている新しい時代に淘汰されようとしています。そして、私がジブリールに対するカウンターアタックの思案をアズラエル氏に提案したところ、彼は大いに興味を持ってくれたのです」

 一同の視線が、今回の集会の発起人たるアズラエルの元に向かう。それに対し、アズラエルは商売人らしい顔に張り付いた笑みを浮かべて答えた。

「皆さんもご存知のように、ジブリール君は前回の大戦後に僕の後任としてブルーコスモスの盟主に就任し、凄まじい勢いで政界、財界、軍にその勢力を拡大してきました。そして、彼は今、宇宙開発で急成長している日本を警戒し、このまま日本が世界の頂点に立つ前に叩き潰し、大西洋連邦の覇権を護るために対日戦争を画策しています」

「今更言われんでも、この忌々しい現状のことなど分かっている。だが、我々にとっての問題はジブリールの派閥が大西洋連邦軍という優良顧客を囲い込もうとしていること、そして彼奴が作り出そうとしている新しい世界秩序とやらの結果、戦後に世界の民需は大きく減じるということだ。軍需を押さえられ、戦後に民間の市場まで荒廃させられたら商売あがったりだ」

 ローバーが忌々しいことだと吐き捨て、その隣に座る大柄の男もそれに追随する。

「日本との戦いということになれば、まぁ、負けはしないだろうが、それでも国家総力戦の覚悟が必要だ。しかし、現状で国家総力戦を世界大戦規模で行うなどという馬鹿な真似をすれば、下手をすれば大西洋連邦の市場ですら十年は停滞しかねん。我々の主力たる民需部門に大きな影響が出ることは避けられんだろうな。しかも、戦後は最大の仮想的がいなくなって軍も軍縮を行うから、軍需も落ち込む。軍需はこのままでは何れジブリールの派閥に独占されるからどうせ期待はできんが」

「マーシャンへのちょっかいみたいにこちらの腹が痛まず、利が大きな戦争であれば歓迎するがね」

 

 

 

 前回の大戦後、大西洋連邦軍は陸・海・空、宇宙の全軍でそのドクトリンを大きく転換させる動きを見せた。前回の大戦でザフトが初めて戦争に投入した新兵器、MSを今後の主力兵器から外し、MSの代わりにMAを新たに主力兵器の座に戻そうとする試みだ。

 このMA主兵論を唱えた派閥は、元々はブルーコスモス閥であり、コーディネーターの真似事をしてカトンボのような華奢なMSを主力とすることに忌避感を覚えていた。そして、前回の大戦後にブルーコスモスを辞したアズラエルの後を継いでブルーコスモスの盟主の座に就任したロード・ジブリールはこの動きを積極的に後押しした。

 元々、ジブリール自身が有する軍需企業、アドゥカーフ・メカノインダストリー社もMAの開発に秀でた企業ということもあったし、ジブリールもMSという兵器には否定的な立場を取っていたからだ。

 とはいえ、前回の大戦でその実用性を実証したMSをいきなり軍の主力から外すともなれば、慎重派や現状維持を善しとする人々は抵抗を覚えることも必至である。彼らの抵抗の結果、今のところはMS主兵論がとりあえずのところ維持されている。

 大西洋連邦軍の数の上での主力はダガーLからウィンダムへと転換し、海軍と空軍でも制空権確保のための高性能可変MSとして少数のキャスパリーグを生産しており、新型のMAの配備は一部の基地で限定的に開始されているらしい。

 しかし、その新型のMAが戦争に投入され、実戦証明(コンバットプルーフ)されれば軍のMAへの評価もがらりと変わる可能性が高い。MAがもしも大きな戦果を上げることに成功した場合、軍はMSの調達を限定してMAの生産を優先するようになるだろう。

 ジブリールと同様に、MAを自身の保有する軍需産業部門の主力としている人々がジブリールに賛同し、彼の掲げる対日戦争計画を分の悪い賭けではないと判断しているのもMA主兵論の普及への期待が大きいからだ。

 このままま大規模な戦争もなくMSのMAに対する優位性が覆らない場合、外国からのMAの受注は愚か大西洋連邦からの受注でさえ考え辛く、軍需部門のお先は真っ暗だという確信がジブリールの取り巻き達にはある。ストライクダガーや105ダガーなどのシリーズの生産で成功したアズラエルとは違い、彼らには目玉商品がないためにあまり余裕はなかった。

 勿論、ジブリールやその取り巻きたちも、軍需以外の多種多様な産業を抱える企業複合体の支配者なので、国家総力戦などという真似をすれば戦後自分たちが民需産業の分野で大きく減退するリスクがあるということも十分理解している。

 しかし、大西洋連邦の経済は戦後好調とはいえず、数少ない民需というパイの奪い合いの様相を呈しているのが現状だ。このまま手をこまねいていれば、自分たちの誰かが民需の市場から追い出されるという危機感を持っていた軍需産業複合体(ロゴス)のメンバーは確信していた。

 そして彼らはただ座して緩やかな死を座して待つよりも、一発逆転の可能性に賭けることを選んだ。確かに、戦後も10年はこれまで以上に大西洋連邦の市場は厳しくなるだろうが、日本に勝ってその市場を奪い、莫大な資源の眠る火星を奪い、日本民族を奴隷のように酷使することで十分損失を取り戻せるという考えが彼らの脳裏にはあった。

 

 

 

「皆様の懸念は分かります。ジブリールは前回の大戦後から、軍の主力兵器をMAへと回帰させることを画策し、考えを同じくする軍の派閥を支援することで現在の軍の主流の考えをMA主兵論へと転換させました。そして、その我々――MSを主力兵器として開発している企業はその煽りを受けて今後の軍の受注は厳しい状況にある。この中で唯一軍需が好調なのは、主力兵器のウィンダム、そして海軍や空軍のキャスパリーグを生産しているアズラエル氏だけでしょう」

 サトルは淡々と続ける。

「我々とて生存本能というものがあります。このまま何の策も講じることなく凋落し、落伍していくことなど到底認められません。かといって、ジブリールの掲げる計画に乗るというのも認めがたいですね。彼の掲げる計画とやらは、正直なところ杜撰としか言いようのないものですから」

「実際、彼の計画はハイスクールの生徒が作ったようなものですよ。数でおせば質の差はいくらでも覆しうる――それが彼の計画において、大西洋連邦が日本に勝てるとされている唯一の根拠はこれですから。」

 アズラエルの捕捉に対し、ノーマンが溜息をついた。

「……しかし、それだけでジブリールにあれだけのメンバーがついていくのかね?ジブリールの取り巻きとて、これまでこの世界の荒波に飲み込まれずに生き残った経営者だ。彼らとて、勝算が無ければこんな計画を実行したりはせん」

 さらに、ローバーが口を開く。

「マクウィリアムのやつも、ジブリールの口車に乗ったのには何か理由があることを仄めかしていたよ。アズラエル、君なら調べがついているんじゃないのか?」

「ええ……まぁ、ね」

「君にしてははっきりとしない物言いだな、アズラエル」

 煮え切らない口調で話すアズラエルに対し、男達は訝しげな視線を向ける。それに答えるように、アズラエルは静かに言った。

「……確定情報ではないのですが、彼らの裏には『彼女たち』が関わっているという可能性があります」

 ローバーの眉がぴくりと動く。

「……確かなのかね?」

「あのジブリールがここまで上手くことを運んでいるんですよ?誰かが手を貸していると考えるのが妥当です」

 サトルもアズラエルに続いて捕捉する。

「軍と共同開発されていたアドゥカーフ・メカノインダストリー社の試作戦略級巨大MAが極秘裏に火星に運び込まれていたという情報もあります。あれほどの戦略的価値を持つMAの情報が日本軍がその存在を確認するまで我々の元に入っていなかったことを考えると、相当に情報戦に長けた人材がジブリールについていることは間違いないでしょう。それに、彼があれだけのメンバーの信頼を得たことから考えるに、非常に優秀なブレーンがいる可能性も否めません。二つの条件を鑑みれば、『彼女たち』の存在を疑うべきでしょう」

 ノーマンが天を仰ぐ。

「あの『歴史の道標』が直接動くというのか……」

 

 

 

 『歴史の道標』

 それは世界が近代に突入するとともに誕生した秘密結社であると言われている。その目的、成り立ち、活動内容、メンバー構成などは一切不明だ。世界の経済を支配している軍需産業複合体(ロゴス)のメンバーであっても、世界が変革される節目節目で暗躍し、人類の進む方向を操作しているということぐらいしか知らない。

 他に分かっていることといえば、『歴史の道標』の頭首の座はある一族のものであるということ、そしてその頭首は代々女性であることぐらいだ。過去に接触を試みたものがいないわけではなかったが、歴代の軍需産業複合体(ロゴス)の盟主の中にはその禁忌(アンタッチャブル)に触れたことで破滅した人間も少なくない。

 今、彼らが知りえている情報は、歴代の世界を支配する勢力の盟主が死を曝して手に入れたものとも言える。勿論彼らも自分たちを影から気づかれずに操っている存在に対していい感情は抱いていないが、如何に世界を支配する彼らとはいえ、一切正体も分からない巨大な謎の組織が相手となると分が悪いと考えるのは自然なことだった。

 

 

 

「ジブリールに対抗するということは『歴史の道標』に逆らうこと――つまりは、自分たちが滅ぼされるのではないか。貴方方はそのように感じておられるのでしょう?」

 男達の間に流れる重い空気を意にも介さずにアズラエルが言った。

「その予測は非常に現実的なものです。過去、どれほどの先人が『歴史の道標』の秘密のヴェールを覗こうとして屍を曝してきたことか。私の曽祖父もその一人です。だから、私の祖父のブルーノ・アズラエルもジブリール君についたのでしょうね」

 しかし、とアズラエルが続ける。

「世界中に死を振り撒く私達が、顔も姿も分からない謎の女性の手のひらで踊らされているのですよ?おそらく、あの忌々しいコーディネーターとの戦いも、今回の対日戦争も、全て彼女達の差し金でしょう。不愉快だと思いませんか?」

 男たちは眉を顰める。何を今更問うているのか、といった様子だ。

 自分たちは商人だ。必要とあらば武器でも何でも売る。需要を造るために、他社より優位に立つためには工作だって厭わない。

 人に武器を持たせ、戦わせ、利益を得る側の人間だ。

 そう――彼らは人を戦わせる、その手で操る(プレイヤー)側の人間だ。(キャラクター)ではないという自負があった。

「私たちは自分たちの都合で戦争を起こし、自分たちの都合で戦争を終わらせ、自分たちの都合で仮初の平和とやらを維持する人種ではありませんか?そんな立場である我々が、知らぬ間に誰かの思惑に乗せられている」

 サトルが高らかに告げる。手を大仰に広げ、まるで説法をするかのような口調だ。

「思い出してください、我々死の商人の本分を!!我々は、無知な群集を煽り、支配する立場の人間です!!断じて!!マスコミの、世論の声に靡き、思考をコントロールされる愚かな民衆とは違う!!」

 アズラエルは、サトルの言葉に畳み掛けるように続ける。

「確かに、これまで私達は彼らに操られ、結果的に富を得ていたということも事実でしょう。しかし……我々にレールを用意してくれるお節介な支配者が、まだ必要ですか?私達は彼女達のレールがなければ素直に奈落に真っ逆さまに落ちていくほど間抜けでしょうかね?」

 まるで、保護者がいなければ一人で生きることもできないのか?とでも挑発するアズラエルの言葉に、男達もムッとする。彼らとて、彼らなりの、経営者、事業者としての誇りがある。誰かの敷いたレールが無ければ生きられないような温室でヌクヌクと過ごしてきた覚えはなかった。

 

 

 

 静かな、それでいて頑とした意志を籠めてアズラエルは宣言する。

 

「ジブリールの、彼女達の思惑を徹底的に潰しましょうよ。今こそ、死の商人(わたしたち)道標(一族)を外れ、道標(真の支配者)に成り代わるときです」

 

 サトルもアズラエルに続いて堂々と演説する。

「人を煽り、戦わせてきた私達も実は道化だったなどというふざけた真似をしてくれたやつらが築こうとしている世界とやらを叩き壊してやりましょう。駒のように扱ってきた道標とやらを支配者の座から引き摺り下ろすのです。対立に火をつけ、武器を供給して煽り、激戦を演出し、頃合を見計らって幕を降ろす。銃を持つ当事者の意志など関係なく戦争の始まりから終わりまで、人の誕生から葬式までを私達の都合で勝手に決める武器商人らしいやり方でやつらの計画とやらを破綻させてやろうではありませんか」

 

 そして、最後にサトルは高らかに宣言した。

「私はここに、ジブリールを、そして『道標』を討つための計画として、全ての人間の生死を我々の手で握る死の商人の閻魔帳――『プロジェクト4』の導入実行を進言いたします!!」

 

 

 悪魔(死の商人)の未来に血の栄光あれと祈り、悪魔たちは自らの血を垂らした赤いワインを呷った。




ゴジラ新作製作決定!!
嬉しいですね。とりあえず北村、お前だけはやるな。できればGMKの金子さんにガメラみたいに三部作を作って欲しいです。


今回のサトル・ファリーナさんはあの作品からのネタです。
プロジェクト4は原作どおりの計画ではありません。名前を借りたという意味が大きいです。

最後に、アンケートの結果について。
とりあえず、一人一票でカウントして、一人で二つ投票している場合はひとつあたり0.5票としてカウントしました。



結果

劾のグルメ 3票
既婚者達の忘年会 4票
ディアッカ・エルスマンの異端審問日誌 3票
本編 4票

ということになりました。
同票で一位が二つでたので、どちらもハイペースで書き上げられるように頑張ります。

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