最後に願い、掴んだモノ   作:六花

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温もりを

 暗い闇の中、縦横無尽に飛ぶ猫。時折はやてに話しかけてくる。それを自分はずっと見ていて、終わりは何時も青い瞳が此方を射抜く。目覚めは悪くなく、夢の中身はほとんど思い出せないけれど。青だけは忘れる事は無かった。

 

 猫を拾い一緒に暮らすようになってから一週間。不思議な猫は、何処までも不思議なままだった。

 朝。はやてが起きる少し前に目を覚まし、部屋のカーテンを開けてベッドの上でご挨拶。慣れた様子で扉を開けてリビングではやてを待つ。一緒に朝食を取った後、家事をするはやての邪魔にならない様に付いて回る。その後夕食の時間まで決してはやての邪魔はしない。それなのにはやてが寂しそうにしていると、擦り寄って甘えてくる。夕食を取って二人でお風呂に入る。猫のくせに水が苦手ではない様で、毛もほとんど抜けない。後は部屋まで行って猫と共に就寝まで本を読んだり、戯れたり。お休みの挨拶をしてから就寝。もし先にはやてが寝てしまった場合電気も消してくれる。そして翌朝。猫がカーテンを開ける所から一日がまた始まる。

 まるで人間の様な仕草をすることも多々ある。妖怪か、はたまた悪魔の線が濃いが……

 

「……魔法」

 

 信じるには胡散臭すぎる。だけど、ちょっとくらいなら。ちょっとくらいなら信じてもいいのかもしれない。だってあの子は暖かい。

 そう思いながら目を擦って起き上がり、首を傾けた。違和感がある。何か違う。昨日までと何か。

 訳が分からないまま車椅子に移動して漸く気付いた。ベッドの上に何時もいるラプスが、居なかった。

 

 

 

 

「ラプス!」

 

 閉じられたままのカーテン。半開きの扉。探し求めた存在は廊下にいた。浅く早く、荒い呼吸を繰り返しながら倒れていた。

 車椅子から滑り落ちるのも構わずにラプスに手を伸ばす。抱き上げてやれば何時もよりその体温は高い。こんな時どうすれば良いか分からない。

 嫌だ。独りは嫌だ。不思議でちょっと怖い思いもしたけれど、仲良くなれたのに。この温もりを失ったら耐えられない。一週間だけだがラプスはもう、はやてにとってなくてはならない存在だった。

 

「お願いや……死なんといて。……独りは、いやや」

 

 溢れた涙がラプスの毛並みを濡らす。ラプス、ラプスと泣きじゃくりながら抱きしめる。ラプスは薄らと目を開けた。痙攣する四肢を無視して、はやての胸に額を擦る。それがいつもより弱々しくて、さらに涙が溢れてくる。胸の奥が熱い。

 病院に。そう思ってもこんな早朝ではどこも開いていない。どうしてこんな急に。昨日まで元気にしていたのに。

 

 一際大きな痙攣が起こる――駄目。

 ラプスの目が閉じられる――お願い。

 荒い呼吸が弱くなる――逝かないで。

 

 さらに強く猫を掻き抱いた時、明滅を繰り返す赤い宝石が突然降ってきた。思わず廊下の天井を見上げれば、桜色の光が空中へと溶けていくのが確認できた。

 

『急に魔力供給が途切れたので気になって来てみれば、何をやってるんですか?』

 

 その声ははやての頭の中に直接響いていた。初めてラプスと会ったときに見た夢、そこでラプスが話しかけてきた時と同じ様に。機械的だが何処か人間味が感じられる声だった。

 猫の近くで浮遊した赤い宝石が明滅を速める。問いかけたのははやてになのか、猫なのか。それとも状況確認の独り言だったのか。胸の奥の熱が上がるのを感じながらはやては問うた。

 

「なんや?」

『これは失礼を。私、Raising Heart Exelionと申します。どうぞ気軽に“レイ”や“レイハ”……まぁ、好きに呼んでください。そこで倒れている猫の、そうですね。半身といったところでしょうか』

 

 浮かんだまま赤い宝石は自己紹介をする。返事をしようとしてはたと気が付いた。だから重ねて聞く。文字通り降って湧いた、ラプスを助けられるかもしれないチャンス。大切な温もりを守れるなら、目の前の宝石がはやてを騙していようが構わない。それしか手を伸ばす先が無いのだから。

 

「半身? それならラプスは!」

『死にはしません。少し無理をしすぎて、魔力が不安定になったんです。魔法の使用は控えるようにと言ったのに、まったく困った()です』

 

 理由は不明だが、主はまた無茶をしたらしい。本来なら無茶をした事を怒るべきなのだろうが、あえてレイジングハートは何も言わなかった。この主、頭では分かっていても心が納得しないのか、無茶も無理も止めようとはしない。それではいけない。この世界で生きると決めた以上、それでは何も変わらない。これから先起こる“事件”の前に、きちんと分からせる必要があった。

 

 本当に大丈夫なのかと尚も縋り付くはやてに、レイジングハートは返事をしながら思う。この子にもまた、分からせなければならない。幼さは免罪符にはならない。無知は罪だ。知る事が出来る事に、耳を塞ぎ、眼を閉じようとするのはこの世界の“八神はやて”も同じらしい。

 主の行動の根本にあるのは、言い方は悪いがただの自己満足――失ったものは二度と手に入らないのだから、この世界での行動は自己満足以外の何物でもない――だ。それでも八神はやてを助けたいという事に変わりは無い。

 主の想いを無駄にしない為にも。砕けたとはいえ自身は杖。主の魔導を支えるモノ()としての矜持はいまだ健在だ。半身の為、今後の行動を遣り易くする為にも、レイジングハートははやてに刃を突き刺す事にした。

 

『別に夢を見せる必要は無いでしょうに。もう少し時間をおいてから信じてもらえるように動けば良かったのに』

「……え?」

『気付いていなかったんですか。夢を見たでしょう?』

「ゆ、め……」

 

 嫌な考えがはやての脳を過ぎる。抱きしめた腕の中の熱がやけに熱いのは、体が冷えているからだと冷静な部分が判断した。

 

『信じてと、一緒に飛ぼうと、誘いを受けたのでは?』

「……私の……せ、い?」

 

 赤い宝石は言った。「魔法の使用」「控える」「夢」「飛ぶ」、それらの単語が全部繋がるのだとしたら。夢でのラプスの言葉を信じなかったから? だからラプスはこんなに苦しんでいるのだろうか。

 刺さった刃が心を抉る。それを確認してレイジングハートは刃を霧散させた。壊すのが目的ではないのだから、必要以上抉る必要はない。

 

『いいえ。貴女の所為ではありません。別に今やらなければいけない事ではなかったのです。それを弱っているのに今やろうとした彼女が悪い。自業自得です。加えて言えば急に魔法等という訳の分からない事を信じてくれ、と言う方に無理があるのです。貴女に責はありません』

 

 それで、それならいいです、と認めるような性格をはやてはしていない。していたらあの世界で管理局に勤める事などせず、さっさと聖王教会の庇護下に入っただろう。

 予想に違わず、はやては浮かない顔のままラプスを抱きしめる。痙攣は治まったが、先ほどよりも呼吸が弱い。素人目にも状態は悪化している事がはっきり分かった。

 大丈夫じゃなかったのか。レイジングハートに問いかける声には力が無い。

 

『言ったはずです。()()()()()()と。仮死くらいまでは行くでしょうが、コアが安定すれば元気になります』

「……今、助からんの?」

『はい』

 

 すぐに良くなるものとばかり思っていたはやては再度問う。返ってきた答えは非常なもの。さっきまで人間味を感じていた声は、いまは機械的に聞こえる。胸の奥で熱が燻ぶり続けていた。

 

 

 

 

 

 

 どれ程抱きしめていただろうか。はやてには一日中の様にも、一瞬の様にも感じられた。おかしな言い方だがラプスの容体は瀕死の状態で安定している。これが仮死だというのなら、この状態がずっと続くのかと思うと、心に氷柱が刺さる様だった。

 自責の念がはやてを責め立てる。思考の堂々巡りを停止させたのは、はやての心を抉った張本人だった。その声に顔をあげる。

 

『自然治癒を待つのではなく、今すぐに治したいというのであれば、方法が無いわけではありません。……貴女が魔法と言う存在を信じてくれるのならば、ですが』

 

 あぁ、それは何か。もう一度信じるチャンスだとでも言うのだろうか。だってこの宝石は先程言ったではないか。「魔法等という訳の分からない事を信じてくれと言う方に無理がある、貴女に責は無い」と。それなのにこの宝石は私に信じろという。

 もう何が何だか分からない。分かるのは、ラプスは死なないけど苦しむという事、その原因が自分である事、そして自分には治す事が出来るらしいという事。ならばやる事は決まっている。

  私に出来る事は何? そう言おうとはやてが口を開いた瞬間。円形の不思議な模様から桜色をした鎖が生えて来て、勢いよく赤い宝石を撃墜した。

 

『ぐっ!? マ、マスター?』

 

 廊下を転がりながらレイジングハートは思わずマスターと叫ぶ。あからさまに狼狽している声音だった。マスターと言うのは猫の事だと理解したはやてが視線を向ければ、ラプスは弱く息をしながら薄く青い目を開けていた。

 ぱくぱくと、打ち上げられた魚の様にラプスの口が開閉する。それに合わせて夢で聞いたのと同じ声が頭の中に響いてきた。

 

『ば――ゃな、いの? ――――るの。む――いは、だめ』

『で、ですがマスター』

『で――――ない。ゆっ、くり――てもら――――――たの、に』

 

 殆ど掠れて聞こえないが、それは確かにラプスの声だった。名を呼んでやれば視線がはやてを向く。

 

『ご、めん、ね。――ばかが、ひど――とをいったよね。はやてのせ――ゃないから。す――やすめばすぐよ――るから。……ほ、んとうに、ごめん、ね』

 

 先程よりも聞き取りやすい声。はやてにはどうしてラプスがそんな申し訳なさそうな、悲しげな声で謝るのか理解できなかった。だって、悪いのは私なのだから謝るのは私の方だ。そう伝えようとしたはやてだったが、それは赤い宝石がラプスの額に体当たりをくらわせた事によって遮られた。

 レイジングハートは明滅を速めてラプスの近くを落ち着きなく浮いている。その明滅はなにか会話がなされているからだだとはやてが気づけたのは、一匹と一機の間で交わされている念話が漏れ聞こえた所為だ。時間にして三分ほど経った頃、レイジングハートははやてに声を掛けた。さっきまでとは違う意味でラプスがぐったりしているのは、はやての気のせいだろうか?

 

『さて、話を戻しましょう。貴女は魔法を信じますか?』

 

 再び人間味を帯びた声。その声音は何処となく悲しげだ。

 その問いにはやては迷う事なく頷いた。だってもう信じないほうが可笑しい。魔法陣らしきものから鎖が唐突に現れて宝石を叩き落とした。夢で聞いたラプスの声をここ(現実)でも聞いた。そして何より、ラプスと出会ってから感じていた胸の奥の熱が、それらすべてを肯定するように高まっていく。

 だから彼女は頷いた。大切な温もりの為にも、彼女は得体のしれない力を信じる事にした。

 

『分かりました。時間を掛けて説明してもいいのですが……』

 

 そんなのは要らない。ラプスが苦しむのはこれ以上見たくない。はやてのそんな思いを汲み取ったのか、レイジングハートは言葉を続ける。

 

『えぇ、分かっています。助ける方法は簡単です。貴女の魔力を彼女に流し込んで不安定な状態のリンカーコアを安定させるだけです』

「魔力? そんなん急に言われても」

『分からないとは言わせません。胸の奥、その熱い塊を、気付いていないとは言わせません』

 

 そう言われて胸の奥の熱塊が大きく脈を打った。すとんと、これが魔力なのだと理解できた。

 

『その熱を腕に集めるように……そうです』

『……はやて、じょうず』

 

 (魔力)がラプスに流れたからか、掠れていた声がはっきり聞こえるようになった。言われずともこのまま熱を注げばラプスは良くなるのだと感覚で分かったはやては、自身の体調が悪くなっていくのにも構わず熱を流し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 レイジングハートは、回復したとはいえ未だ満足に動けない主と、主の為に慣れない魔力を使って疲労し眠ったはやてを、浮遊魔法を掛けてベッドに下ろした。布団を掛けて、カーテンを半分だけ開けた。

 

『自業自得じゃないですか』

『まだ、何も』

『念話は使用しないほうが良いかと。また死にかけますよ』

「……」

 

 言っていないじゃないか、という言葉を遮られ非難の視線を向けるラプス。しかしレイジングハートが言っていることも事実なので、仕方なく念話を切った。

 はやての魔力でリンカーコアは何とか安定まで持って行けた。万全ではないが一週間前より状態は良い。あと数回、外部からの魔力があれば万全まで戻るだろう。

 

『弁明する事はありますか?』

「……ありません」

『そもそも、予定ではマスターの回復を待って現実で魔法を見せて信じてもらう筈だったのに、どうしてまた夢なんて回りくどい行動を?』

 

 レイジングハートにはそこが分からなかった。時間を掛ける所をわざわざ前倒ししたのか。確かに「闇の書事件」に対処する為にも、はやてが魔力に慣れておくのは早い方が良い。だが、その為にラプスが動けなくなっては意味が無いのだ。

 動かない体に鞭を打って“お座り”したラプスは、何処か暗い影を背負いながらレイジングハートの言葉を聞いていた。そしておもむろに口を開いた。

 

「……思い出しちゃったから。『はやてちゃん』家の温もり」

 

 帰るべき場所を失ったなのはは管理局の寮で独り暮らしをしていた。それを知ったフェイトやはやては自身の境遇を顧みて尚、なのはを家に――フェイトは後見人のリンディの家に、はやては教会から与えられた家にそれぞれ住んでいた――呼ぶ事を止めなかった。

 そこは決して“なのはの帰るべき場所()”とはならなかったが、なのはにとって()を思い出す事ができて、飛び疲れた羽を休める暖かな場所にはなった。それを思い出したというのなら、なのはが求めたものは……。

 

『……そう、ですか』

 

 レイジングハートは何も言う事は出来なかった。なのはがどれ程それを大切に思っていたのか痛いほど知っていたから、何も言えなかった。

 だからレイジングハートは話題を切り替えた。これ以上二度と手に入らないそれを思い出し、傷付いて欲しくないから。

 

『……『はやて』と呼ぶのですね』

「うん。この子は『はやてちゃん』じゃないからね」

 

 同じ様で別人。

 この『八神はやて』は、ラプスやレイジングハートの知る『八神はやて』ではない事は二人には良く分かっていた。それに『高町なのは』にとっての『八神はやて』はたった一人だけ、あの世界で強かに生きているであろう『彼女』だけなのだ。それは『はやて』だけではなくこの世界で出会うであろう、同じ姿同じ名を持つ他の『彼女達』にも言える。

 だからラプス(なのは)は、嘗ての世界との区別を、呼び方を変える事で付ける事にしたのだ。それに何より同じ様に呼ぶ事は、まるでこの世界の人達をあの世界の彼女達の代用として見ている様で、双方の彼女達に失礼だった。

 憂いの色を強めた青い瞳が、レイジングハートを見る。

 

「混同したくないから。同じ様に呼んだら、何時か自分の中で区別がつかなくなりそうだしね」

 

 耳と尻尾が力なく垂れている。どうやら自己嫌悪等で落ち込んでいるらしい。話題を変える筈だったのに、結局違う方向から傷付いてしまった。後ほど反省する事にして、レイジングハートはもう一つの言っておかなければならない事を話す事にした。

 

『……今回の事でもう一つ言っておきたい事があります』

「私も一つあるかな」

 

 打って変って鋭くなった青い眼光に、随分怒っているようだと感じて、人間のように顔があったならレイジングハートは苦笑を浮かべただろう。

 

『先に言わせて下さい。その自己犠牲の精神を改善するのでは無かったのですか?』

 

 先手を取られてぴんと尻尾が立ち、不安げに揺られる。焦りからか、視線が落ち着かない。

 

『私も強くは言いたくありません。先程も言いましたが“私には貴女が必要”です。それをどうか分かってください』

 

 最初は強かった口調が弱くなり、ラプスはさらに焦った。昔も今も、ラプスは半身(愛機)に弱い。さっき――チェーンバインドでレイジングハートを撃墜した後――だって、宥める事が出来なかった。

 分かっているのだ。何も知らなかった頃なら出来た無茶も、今は躊躇ってしまうくらいには。分かってはいるが、それを実際に止められるかと言われれば難しい。努力はしているが、今までの癖は中々どうして抜けてくれない。

 愛されている自覚も、自己犠牲の自覚もあるからラプスはレイジングハートに言い返せない。

 そしてそんなラプスの内心を理解できるからこそ、レイジングハートはそれ以上責める事はしなかった。

 

『……。マスターが言いたい事ははやてに無理を強いた事でしょう?』

「……うん」

『確かに無理強いだったかもしれません。ですが、貴女にも打算はあったのではありませんか? 自身が危険になればはやての覚醒を促せる、魔法を信じてもらえるかもしれない、と』

「…………それは」

『マスターに打算があった様に、私もありました。はやての良くない癖を直す事が出来れば、という打算です』

 

 あの世界で約六年、この世界の時間を足せば、もう十年以上の付き合いになる。ラプスの思考は良く分かる。ラプスもまたレイジングハートの考え方も良く分かっている。

 だからこそ“半身”なのだ。

 

「打算が無かった訳じゃない。だけど私が無理をしたのは全部“私の為”だから。だからはやてに当たらないで」

『……別に当たっていた訳ではありません。布石の一つとして行った迄です』

「なら、いい」

 

 憮然とした声に、様々な感情を込めて返事をする。言いたい事はもう少し合った気がしたが、体が持たない。どうせ自分の考えなどお見通しだろうし、このままはやての傍で二度寝をしよう。そう決めてラプスは布団に潜り込んだ。レイジングハートは諦めたのか、半開きの寝室の扉を閉めながら出て行った。

 

 

 自身以外の存在を感じたからか、はやては潜り込んだラプスに擦り寄る。

 

 その温もりを感じて、閉じられた猫の瞳から透明な雫が一粒だけ零れた。

 

 




『手に入れた者と、失った者』


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※ 10/8 微修正・誤字脱字訂正

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