皆様こんにちは。黒橋想也です。只今都を目指して歩いているのですが…
(さっきから誰かにストーキングされてるんだよねぇ………)
もうさ、バレバレなんだよね。妖力は消してるみたいだけど視線がさ…
でも何でか姿が見えないんだよね。とりあえず声かけますか。
「もうばれてるよ。出てきたら?」
そう問い掛ける。すると目の前の空間が裂け5大老の一人、八雲紫が出てきた。
「何故わかったのかしら?」
「視線」
「あら。うっかりしてましたわ。私もまだまだですわね。クスクス。」
「そんなことはどうでもいいんだよ。君は誰?僕に何の用なのかな?」
「おっと失礼。私は八雲紫。スキマ妖怪ですわ。黒橋想也さん。私は貴方に式になってほしいのですわ。私の夢を達成するために。」
………式、ね。多分幻想卿を作るための駒としてだな。
「夢?それってなんなのかな?」
「人と妖怪が共存して生きていける世界。それを作りたいのですわ。そのために、貴方の様な人間にも妖怪にも関わりのある方が必要なのですわ。」
やっぱり予想通り。んー、どうしようかな。……よし決めた。
「手伝うのはいいよ。けど、式にはならない。僕はやりたいこととかあるから。」
「…ふふ。だったらちからづくで…」
そう言って弾幕を放ってくる紫。仕方ない。【この場に剣がない事実】を反対に。弾幕を全て叩き斬る。
「なっ!?」
「最後まで油断しちゃ駄目だよ。」
素早く紫の背後に移動、首筋に剣を添えてついでに【紫が能力を発動できる事実】を反対にして逆転の手を潰す。
「くっ…まだ…!?何故スキマが開けないの!?」
「僕の能力で【君が能力を発動できる事実】を反対にした。相手の力量を図れないからこうなるんだよ。そんなんじゃあその理想卿を作る前に死んじゃうよ?」
「くぅ……!……失礼しましたわ。その剣をしまってくれないかしら?」
言われた通りに剣をしまう。紫は軽く距離をとって僕に向き直る。
「じゃあ、式にはならないけど理想卿を作るのは手伝うよ。宜しく。紫さん?」
「え?あ、宜しく…」
「うん。じゃあ困った時は呼んでね!力になるから!能力は使えるようにしといたから!ばいばーい!」
「え、ええ。また。」
そう言って歩き出す僕。都にはいつ着けるかな!
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とか言ってたら着きました。早いね。とりあえず団子屋行って団子食べよう!お腹空いた!
少年移動中………
「おお。此処が団子屋か!情報収集&食事タイムだ!」
そう呟いて団子屋に入る。空いている席はっと………げ。女の子一人が座っている席以外、全席埋まってる。
……仕方ないかぁ……
「ごめん、同席いいかな?」
「ん?いいよ。」
「ありがと。」
うん。いい娘だね。簡単に承諾してくれたよ。さて、団子食べようかな。
「店主さん。団子一つ。あ、やっぱ二つで。」
「あいよ!」
少し待つと団子が二つくる。二本手にとって片方を同席の娘に渡す。
「?何で?」
「同席させてくれたお礼。食べてないようだったし。」
「……ありがと。お前、何ていうの?」
「ん?僕?黒橋想也っていうんだ。宜しく。」
「ふーん。私は藤原妹紅。妹紅でいいよ。」
…わーお。まさかの原作キャラでした。