転生先は…えっDQⅦですか!?   作:三麟

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第六話です。
いやーついにボス戦ですね!

…戦闘描写がんばります。
あと、主人公のレベルが低めなのはエンゴウの周りでしか戦っていなかったからです。

ではでは、おたのしみください。


第6話

 ついに、火山の中に入る事に成功した…のはいいんですけど…

 

「熱い…熱すぎるだろ…」

 

 と、ぐったりした様子でつぶやくのはキーファ・グラン君(15)

 

「こんなに汗かいちゃった。後が大変そうね。」

 

 なんてその隣で言っているのはマリベルさん(15)

 

 …いや確かに熱いですけど、これでもフバーハかけてるんですよ!

 

「あ、魔物だよみんなかまえて!」

 

 おっ主人公のアルス君(15)さすがのリーダーシップですね。すぐに空気が一変して引き締まった雰囲気になりましたね。

 

 …では私の出番もそろそろのようですね。

 

「いきますよ!『バギ』」

 

 呪文を唱えると、小型の竜巻がインプの群れを飲み込む、

 かろうじて生き残った数匹をマリベルのメラとキーファの火炎切りがたたきふせる。

 

「いやー4人での戦闘にもなれてきたな。」

 

「そうですね、群れで出てくるモンスターが多いので人数が多いと楽ですね。」

 

 そんな事を話しながら迫りくるはりせんもぐらを、地面に沈める。

 

「おっ、ここが最深部かな特に何もない気がするんだが……ん、何だあの岩は?やけに大きいな…」

 

『ぬっふふふ、もうすぐだ、もうすぐ終わるぞ』

 

「うわっ、なにこいつ岩がしゃべった?」

 

 うん、ギョロ目で意外と怖いですね。

 

『かの方にいただいた、闇の炎の力ひとたび解き放てばこの地を焼き尽くす。

人間どもはそれを神の怒りだと思い絶望に沈んでいくのだ!』

 

「そんな事をしてどうするんだ?」

 

 …やけに熱さでゲンナリした様子のアルスさんが聞くと、

 

『決まっておろう、人間どもの絶望こそがわれら魔物の快楽これ以上の理由はあるまい?』

 

 自信満々の炎の巨像に向かい皆がおのおのの武器を握りしめる

 

 さてと、ではではお見せいたしましょう。

私の5年間にわたるの魔法の修行の成果の一つを!

 

「右手に『ヒャダルコ』左手に『バギマ』くらえっ『アイスゲート・オブ・バビロン』!」

 

 唱え終わると私の後ろには10本ほどの氷の槍が浮き上がり次々にバギマにより飛んでいく

 …いや〜ロトの紋章に出てきた賢者のまねをして両手で呪文を作ってヒャダルコでできた氷の槍を次のバギマに乗せて超高速で相手に向かって飛ばす…まさにAU王のような技なのだっ

 

『グオオォォ…ば、馬鹿な!なぜ人間がこのような技をつかえr「いまです!皆さん殺っちゃてください!」な、なんだと?!』

 

 少々戸惑っていたようですが、キーファさんの火炎切りによって、槍であいた穴が広がり、次々に技が 決まっていき……

 

『ヌワアアァァァ、わ…我がこのようなモノどもに打ち負かされるとはぁっ』

 

 その言葉を最後に、全身にヒビがはいり、砕け散ってしまった……え、わたしはMP切れが近かったので…魔導士の杖連打しか使ってませんが…まあ勝てたのでよしとしましょう。 

まさに完封勝利というヤツですね!

 

 しかし、砕け散った炎の巨像のかけらが一つに集まり闇の炎としか言い表せないものになり浮き上がってゆく…

 

「なによ、なんなのよ、あの魔物を倒して終わりじゃなかったの?」

 

「くそっ、なんなんだあの黒い炎は?上の方に昇っていったぞ!」

 

 というなりキーファとマリベルがはしりだした。

 

「アルス!何やってんのよ!」

 

 ああどうやら、石版をみつけたようですね。

 …しかしこのままでは全員溶岩に飲み込まれてしまいますね。

 

 しかたがない…

 

「皆さん!私につかまってください!」

 

「え、なんだ?」「いいから早く!」

 

 全員つかまりましたね?では、

「『リレミト』」

 

 

 

 多少のめまいがしてついた先は火口を取り囲む広場で、黒い火の周りに人々が集まっていますね

 

「こ、これはいったい…」

 

 愕然としたようすで村長さんがつぶやいた、まさにこの広場の人たちの思っている事そのものだろう。

 

「パミラさんただいま戻りました。」

 

「おお、よく戻ってきたね…して?いったい奥で何があった?」

 

 多少戸惑ったが、アルスさん達とともに、洞窟の中であった事を話すと、パミラさんは思案顔でうなずき、

 

「……ふむ、なるほどな。だとすればやはり、この火はそう簡単には消えてくれんじゃろうな。」

 

「やっぱりおばあさんもそうおもいますか?」

 

「ああ、しかもこのまま放っておいたら、間違いなくまずい事になりそうだね。」

 

 これを聞いた村長はあわててパミラさんを問いつめるが、

 

「さあなあ……どうせ儂の予言はあたらんのでな」

 

 とすねてしまった。

 

 そして、ひとしきり村長さんの慌てる様をみてから、

 

「フン…冗談だよ。どうれ、ちょっとみてみようかねえ」

 

 うわっすっごいツンデレだっと思わず思ってしまった。

 

「お、おお見えたぞ。こ、これは…」

 

 ゴクッ

 

「小汚い部屋が見える。ん、誰じゃこのだらしない男は?…手に何か小瓶をもっておる…そして…アルスの姿が見えたぞい。」

 

 ズコっと擬音語が見えるようなきれいな滑りっぷりを旅人3人組がみせ、

 

「やっぱりあの人だよなあ。小汚くてだらしない、」

 

「そうねえ、小汚くてだらしがなくて、せこくてこずるい、あの人よねえ」

 

「あのさあ、そんな悪く言わないでよ。仮にもおじさんなんだよ?」

 

 めちゃくちゃにけなしまくる3人組の会話を聞き、村人とパミラさんの顔がひきっていく。

 

「あー何というか…心当たりはあるんじゃな?その…どうしようもない男に」

 

 パミラさんの問いかけにひじょーに、とても、これ以上ないくらい嫌そうに3人そろってうなずいた。

 

「では、急いで行ってきてくれんかのう?」

 

 

 

 

 

 

 

 アルスside

 

 いったんグランエスタードに戻った僕たちは、まずおじさんの家をたずねた。

 

「おじさーん『ドンドン』アルスでーす『ドンドン』開けてくださーい」

 

 といって待ったがやはり返事が無い

 

「もうっこんな真っ昼間からどこに行ってるのかしら…」

 

「うーんやっぱり酒場のほうかなあ」

 

 

 カランカラーン

 

「やあいらっしゃい…おやアルスかめずらしいね」

 

 あまり人気の無い店内に店員の声が響く

 

「あのう…おじさんが来ませんでしたか?」

 

「ああホンダラさんかい?こんどはすごい聖水だってさ。よくもまああんな変なものばかり次から次へと持ってくるもんだねえ。いったん帰るって言ってたから、入れ違いになっちゃたのかな?」

 

「ああもうほんとにどこにいるのよ!」

 

「とりあえず、もういちどホンダラさん家に行こうぜ」

 

「そうだね」

 

 店員に礼を言って店を出る…そしてホンダラの家へ行くと、半開きの窓からこちらを確認したホンダラが顔を上げる。

 

「おお、アルスじゃねえかちょうどいいとこに来たな」

 

「こんにちは伯父さん」

 

「実はおめえによう聞きたい事があってな、アミットさんと兄貴が城に新しい島の事で呼ばれたって聞い たんだが、ほんとうか?」

 

「えっああ、うんよばれてたよ。」

 

 ぶっちゃけだいぶ前の話のような気がしたけど…まあいいか

 

「やっぱりそうか、こいつぁ金のにおいがプンプンするぜ、おっとそうだな、話してくれた礼だこのただのm…ゴホンすごい聖水をやろう、ありがたくおもえよ」

 

「あ、ありがとう」

 

 …こんな簡単に手に入るとは思ってなかったけど大方おじさんの事だし『ちょろいヤツだぜ』とか思ってそうだなあ

 

「おっと、俺にはやる事が山ほどあるんだ。じゃ、またな」

 

 というとあっというまに家の中に入ってしまった。

 

「よかったわね、あっさり手に入って。」

「ああそうだな、うん、その通りだ」

 

「二人ともさあ、どうして建物の陰から出てこなかったのさ?」

 

「ま、まあいいじゃないか、」

「そ、そうよ早く戻りましょ」

 

 …まあいっか

 

 

 side out……

 

 

主人公side

 

 出て行ってから4時間ほどが経過した頃3人はひじょーにうさんくさいものをみる目つきで小瓶をみながらもって帰ってきたのだが、意外なほどの効果を発揮して、跡形も無く闇の炎を消し去ってしまった

 

「やれやれ、やっとなんとかなったのう。」

 

 とパミラさんはつかれた顔でいい、

 

「ほんとうじゃな、本当に大丈夫なんじゃな?」

 

 と同じくつかれた顔をした村長さんが不安げにたずねたが、落ち着いた顔で

 

「もう火の山が噴火する様子は見えんよ」

 といった。

 

 

 

 

 

 村に戻ってからは人々が中断された祭りを再開し、

3人の活躍を(もちろん私も入ってますよ)たたえた。

 

 そして夜もふけ、皆が寝静まった頃、パミラの占い屋には、明かりがついていた。

 

「本当に行くのじゃな?」

「はい、私は彼らの旅についていきたいと思っています。」

 

「……ふむ、やはりか」

「えっ?」

 

「いやなに、おぬしを引き取ったときから、そんな気はしていたが、やはりいま確信した。」

「おぬしの未来が見えんのじゃ。こういったケースには、二つの可能性がある。

 一つは、もうすぐ死んでしまう場合」

 

「っつ!」

 

「そしてもう一つは、未来に何か大きなことが待ち受けているばあいじゃ。」

「おぬしには、何か大きな力がみえる。それがなんなのかは、儂にはわからんがおぬしの思ったままに進むのが一番じゃとわしは思っておる。」

 

「おぬしを引き取ってからいろいろなことがあった。とつぜん魔法を倣いたいと言ってみたり、大金を稼いできたり……最初に引き取った時は気まぐれじゃったが、間違いなく、よい選択をしたとわしは思っておる。」

 

「おばあさん…」

 

「なに、つらくなったら帰っておいで。いつだってここがあんたの家なんだからね。」

 

「………」

 

「返事はどうしたんだい?」

 

「……いままでありがとうございました………またきっと帰ってきます。」

 

「ふふっそうかい、じゃあまってるよ。」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか。 

戦闘らしい戦闘も無かった気が……
いやっでもがんばって書いたはずなんですハイ


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