転生先は…えっDQⅦですか!?   作:三麟

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第三十六話でさぁ!
旦那!今日は何にいたしやしょうか?

さーついにイノップさん&ゴンズさんが登場!
スイフーには効いた数の強みは魔物相手でも効果があるのだろうか!?


第36話

 

「先手必勝です!」

 

 叫びながら炎の爪、天罰の杖、海鳴りの杖などを連続して二体の魔物に発動させます

しかし、強化されているというだけあってまるで効いた様子はありません、が

 

「ああぁぁぁ!!」

 

 大量の道具から放たれた魔法が目隠しとなり、その陰に隠れたにガボさんとアルスさんが一気に勝負をかけ鉄の爪と鋼の剣をゴンズの頭と胴体めがけて振り下ろし切り裂きました

 

『ぐぬっ!きさまらぁぁぁ!』

 

 しかし、素早い動きでガードし即座に立ち直ったゴンズの爪がアルスさんを狙います、

が、カヤさんの投げた毒蛾のナイフが目に悶絶します

 

『お、おい!ゴンズ!』

 

 二足歩行の豚のようなイノップがゴンズを助けようとしますが、それを許す私たちではありません

 

「ぼうっとしてんじゃないわよ!」

 

 そう叫びながらマリベルさんが柔らかい鉄で尖った棘のようなものつないだ鞭で背中を向けたイノップを打ち据えます、

彼女自体あまり力が無いのでそこまで大きなダメージにはなりませんが怒りを買うには十分だったようで

 

『こ、この小娘がァァ!!』

 

 といって激高しながら棍棒を振り下ろしマリベルさんを叩きつぶした…ようにも見えたのですが、そうはさせじと割って入ったピエールの盾が力を受け流すように棍棒をはじきます

 

『ちっ!小癪なぁぁぁ!!』

 

 地面にめり込んだ棍棒をあっさりと引き抜き、油断していたピエールさんを盾ごと壁に吹き飛ばしました

 

『ぬおおぉぉ!!』

 

 片目をつぶされたゴンズも痛みを感じさせない動きで暴れ回り、徐々にガボさんやアルスさんにかする回数が増えてきています…ここ数日の強行軍が体力を奪っていたようで動きにキレがありません

 

「(まだなんですか!カシムさん!!)」

 

 そんな思いを目に浮かべながら作戦通り準備をしているカシムさんを見ると、筋力増加呪文である『バイキルト』と『気合いため』を行いタイミングを伺っている姿が目に入りました

 

 まだもう少しかかりそうなので、あちらに気がつかないように小さめの火球を魔導士の杖で起こしこちらに注意を向けさせます

 

 しかし、会敵してから大分時間が経ち、それなりにダメージを与えているはずではあるのですがまるで効かないような軽やかさでゴンズもイノップも戦っています、それに比べてこちらのダメージはかすっただけで今のところアルスさん達は済んでいますが、このまま行けば少しのミスで大ダメージを受ける可能性が……

 

『ええい!もうめんどくせえ!!』

 

 そうゴンズが叫ぶと力任せに爪を振るい、受け止めたアルスをそのまま投げ飛ばしてガボさんにぶつけます、ちっ…まずいですね戦況が乱れました

 

『おい、早く仕留めろイノップ!』

 

 その声を聞いてイノップも、必死に持ちこたえていたピエールを力任せに殴りとばしてどかせ、

後方からちまちま打っていたマリベルさんに肉薄、手に持った棍棒を振り回し直撃させました…や、やばい!もろに入った!

 

 ゲームと違って運が悪ければ一発で死んでしまうような攻撃の数々です、ここは何としてでも時間を稼がなくては…

 

「とどめは打たせませんよ!海鳴りの杖!」

 

 青い色をした魔法金属製の杖は込められた力を解放し、まるで竜巻でもあるかのように天井にイノップの巨体を持ち上げます

そのすきに私はマリベルさんに駆け寄り祝福の杖で傷を治しましたが、気絶してしまい戦力になりそうにありません

 

 いそいでイノップの方を向くと、既に振りかぶっていた棍棒を振り下ろすところでした

 

 つぶされるっ!

 

 そうおもって目をつむるとゴッという鈍い音がと何かを深く切り裂くような音がしました

 

 そっと目を開けるとカシムさんが無防備になったイノップの背中をまさに会心の一撃と言った様子で切り裂いていましたが、

 

『ぬ、ぬうぅぅ……』

 

 いまだ倒れずさらにカシムさんに襲いかかろうとしたので……今のままではさすがに勝てないと思った私は

 

「天罰の杖!天罰の杖!天罰の杖!」

 

 天罰の杖を二匹にめがけて連続して掛け、一時的に視界を奪い行動を制限します

その間に……

 

「逃げますよ!私がマリベルさんを連れて行きます!フーラルさんはガボさんを!カシムさんはアルスさんを!カヤさんはピエールを回収してください!今すぐに撤収します!!!」

 

 そういって私以外の全員が洞窟を出たのを確認してから……

 

「ねえ、ゴンズさんイノップさん…粉塵爆発って知ってますか?」

 

 魔導士の杖の火球を投げ込み急いで逃げ出しました

 

 …………ドオオオォォォン!!!

 

 見事に風で細かくされ巻き上げられていた粉塵に火をつけ巨大な爆発を起こすとともに洞窟を後にしましたが、あの程度であの魔物達が死ぬとも思えませんね…まあ目くらましと追跡を阻害することになっただけでも儲け物ですね

 

 なんて事を思いながら夕方になって赤に染まる毒沼をマリベルさんを担ぎ浸からないようにしながらも急いで逃げる私でした

 

 




おわった〜もう寝ます!

最低気温マイナス8度って何だよ……さむくて寝れねえよ!

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