転生先は…えっDQⅦですか!?   作:三麟

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第三十三話です!おたのしみくだされ!

最近なんだか原作からドンドン離れて行っているような気が…

ま、まあ大筋は変わりませんし大丈夫ですよね?…

ところで!気がついたんですが、アクセス数がついに15000を突破!
ありがとうございます!これからもがんばります!


第33話

 私たちは今、ネリスさんの家に来ています!

えっ?状況が分からないって?仕方が無いですね…

 

ーーー回想

 

「なあ、この町の宿屋ってどこなんだ?」

 

「う〜ん、人に聞くのが早いんだけどさっきの戦いで大分怖がられちゃったからなあ…」

 

 さっきから宿屋を捜してはいるのですが複雑な町の作りと冷たい人の態度のおかげで見つかりません

 

「……ところでリン殿、何者かが後をつけておるようです」

 

 と、ピエール……キミ、そんなのも分かったの?

 

「スライムが教えてくれるのですよ」

 

 な、なるほど!

 

「ん?リンどうしたの?」

 

「いや、どうも誰かつけているようで……先手必勝!『魔導士の杖』!!」

 

 さっと袋から取り出した魔導士の杖をピエールに教えてもらった通り、樽に向けて放つと…

 

「う、ウワア!!」

 

 十…三歳くらいでしょうか…ガボさんより少し大きいくらいの男の子が入っていました、

おまえはスネークかっ!

 

「ほ、本当にいたんですね…」

 

「信じておられなかったのですか?」

 

 うっ、そんなじっと見るなよ…信じてたよ!信じてました!

 

「……ところで、それ誰なの?」

 

 おそらくこの場にいる全員が思っているであろうことをマリベルさんが呟きます…

 

「で、なんでつけてきたんですか?」

 

「…………」

 

 カヤさんが優しく聞きますが、無言&無視です

 

「力になれることならなるべく手伝うよ?」

 

 と、アルスさんもいいます…なんて言うか、人がいいんですかね?

 

「……おまえら…さっき回復させる道具を使かってただろ?

…オレの姉ちゃんにも使ってくれないかなって思っただけだよ」

 

「っといってますが…リンさん?」

 

 もしかしたらこの人ってザジさんですか?あの僧侶の……といってももうずいぶん前の話しなので大まかな流れ以外の人物とかおぼえてないんですよね〜

 

「リンさん!!」

 

「…ひゃっ、ひゃい!」

 

「聞いてるの?しっかりしてよね〜」

 

 うっかり考え事にのめり込んでしまってましたね

 

「で、キミのお姉さんを回復させればいいのかな?」

 

「ああ、そうだけど…」

 

 ならば決定です!別に今日の宿見つけたラッキー!とか思ってませんよ!

 

「ああ、言い忘れてたな僕はザジっていうんだよろしくね」

 

 そう言って歩き出すザジさんについてゆき……

 

ーーー

 

「今に至る訳ですね…」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「なんでもないですよー」

 

 そういいながらも私は手に握った白い色の石を削り、緑の宝玉をはめ込んだ祝福の杖をネリスさんにかざし続けます

 

「……ふうっ、これで一応、大丈夫なはずですよ?」

 

 最初に比べればかなり顔色の良くなったネリスさんを残して寝室を後にしました

 

ーーーーー

 

 というわけで、うまいこと一晩の宿をただで手に入れたところですが…

 

『帰れって言ってんだろ!カシム!』

 

『いやいや、そう言う訳にはいかんさ、なにせ今日の分の薬を持ってきたんだからね』

 

『今日はもう姉さんは寝てるんだよ!疲れてるんだ!』

 

 そんなことを夜にもかかわらず怒鳴り合っている声が聞こえます

 

「あーもうっ!うるさいわね!」

 

「まったくだ!オイラ全然寝れねえぞ!」

 

 そう言いながらマリベルさんとガボさんはとなりの部屋に文句を言いに行きました

 

「私たちも行った方がいいんでしょうか…」

 

「うむ……うむ…」

 

 話を聞いていると思っていたピエールさんは寝てますし……

 

 じゃあちょっと行ってきますかね、スロットのおかげで夜更かしは慣れました!

 

ーーーーー

 

「あなたがカシムさんですね?」

 

「うん?そうだが…そう言うキミは昼間スイフーの一味を倒した新入り君の一人じゃないか、何の用だい?」

 

 となりの部屋からはもう出て行ってしまっていて、話を聞くために情報を集めると町で一つの酒場によくいると聞いてやってきたのですが……やはり酒を飲んでいました

 

「いえ、実はいまザジさんとネリスさんの家に部屋を借りていまして…」

 

「じゃあさっきの騒ぎも聞かれちまったってことだな?…まいったなあ、実は私はネリスのことが好きなんだよ。そのアプローチをいつもかけているんだが、どうにもあのザジって言う弟は私のことが嫌いみたいでね……」

 

「ふ〜ん、そうなんですか…まあ見た目はチャラそうですもんね」

 

「ちゃ、チャラそうって…」

 

 話しをしてみればなかなか面白い人で、酔っぱらった勢いで私をネリスさんと間違えて押し倒そうとさえしなければ意外と誠実そうでいい人だったんですが…

 

 まあそんな一幕もありましたが、だいぶ夜も深まってきた頃悲鳴が轟きました

 

 

 

 

「た、魂砕きだ!!」

 

「ま、まずいぞ!」「に、にげろぉぉぉ!!」

 

「ぎゃ、ぎゃあああああぁぁぁぁ!!」

 

 とっさに酔いが醒めたカシムさんと店の外に飛び出すと、どこかで見たような顔の戦士がヤケにグロくて生々しい剣を持って昼間戦った荒くれ男を突き刺していました

 

「ちっ!スイフーはなにを…ああ、おまえたちが倒しちまったんだっけな」

 

「そうですよ!ちなみに正当防衛です!」

 

 たとえ数の力で囲んで何もさせないうちにたこ殴りにしたって、先に手を出したのはあっちなんですからね!

 

「…まあいい、お前はあの剣のことを知らないのか?」

 

「ええ、やけに生々しいな位にしか思ってませんね」

 

「…昼間に魔物が教えにきたと思うんだが…」

 

「宿屋を捜して歩き回ってたんですよね〜」

 

「あれは『魂の剣』だ、あれで5人を切れば『魂砕き』が成功となり魔物に闘技場とやらに連れて行ってもらえて力も返してもらえるらしいが……この町では禁止されている」

 

「なるほど〜…でもなんで禁止されてるはずの魂砕きが行われてるんですか?」

 

「スイフーが取り締まってたんだがお前らが倒しちまったから今頃、家だろうぜ…あいつも昼間に来た奴だな、確か名前は…なんだったかな?」

 

「コロナ…コロ…コリコリ…なんでしたっけ?」

 

 そんなアホな会話をしていると

 

「ヤッタ!ツイニ、5ニンノタマシイヲクダイタゾ!アトヒトリハ…オマエダッ!」

 

 そういってかなりのスピードで剣を構えながら突進してきました!

 

 

 

 

 

 




次回!VSコロナ?コロ練り?…あっ!コルネリ!

……ごほん!失礼しました

次回!VSコルネリ戦からお送りいたします!

さ〜て次回も!サービス!サービスゥ!

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