転生先は…えっDQⅦですか!?   作:三麟

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第二十六話更新だぜっ

感想ありがとうございます!
もうここでは何も言うことは何もありませんっ!

おたのしみくだされ!



第26話

 夜もあけて出発し、洞窟…という名の遺跡を魔除けのトゥーラという曲を弾くジャンさんを先頭にしてゆっくりと通過して行きます。

 

「しっかし魔除けのトゥーラって言う割には魔物が普通に出るわよね」

 

「そうだね…なんでだろう?」

 

 マリベルさんとアルスさんがそんなことを話しています

 

「いままではこんなこと無かったんですけど…」

 

「うむ、それだけ魔物も強いと言うことじゃろう」

 

 ええ〜私たちがいなかったらどうするつもりだったんですか?

 

「おっみんな地上みたいだぞ!」

 

 そうガボさんに言われて前を見ると確かに光が見えます

……実に二時間ぶりの太陽ですね。ゲームじゃほんの数分だったんですが、やはり大人数ということもあって結構かかりましたね

 

「はあぁ〜やっと地上ね、長かったわ。」

 

「ずっと戦いどうしでしたね」

 

「あの肉のかたまりみたいなヤツとか大変だったぞ!」

 

 感想を言っているみなさん…まだ湖に着いた訳じゃないんですよ!?

 

「おお、みなさん今日はもう遅いですしここで野営をすることになりまして、明日、この森を抜けて湖に向けて出発する予定です、今宵はお疲れでしょうしゆっくりお休みください」

 

 そう族長が言っている間にも次々にテントが立って行きます…ユバールの一族は化け物かっ!

 

ーーーーー

 

 キーファさんも大丈夫でしょうか?原作では一人でダーツさん達を守っていましたがこの辺りの魔物もそうとういままでと比べれば強かったですし…

 

 まあだからどうするって訳でもないんですがね!

 

「ところで、マリベルさんが何にいらついているか分かる人いますか?」

 

 そうなのです!なんかずっとイライラしてて話しかけずらいんですよ

 

「う〜ん、確かになんでだろう?」

 

「オイラも分かんねえぞ!」

 

 あっ、この二人はダメだ、こういうときに役に立ちません

 

「そうね…もしかしてキーファさんがあのライラとか言う子と一緒にいるからじゃないかしら?」

 

「ん?どういうことですか?カヤさん」

 

 やっぱりこういうときに役に立つぜ!カヤの姐さん!

 

「いい?これはもしかしたらよ?もし自分が好きな子が知らない女の子のところにずっといってたらどう思う?」

 

 いや、そりゃあまあ

 

「いらつくんじゃ…あっまさか」

 

「うーんそうなの?」

 

「た、多分そうだとおもいますよ?」

 

 そ、そんな描写ありましたっけ?

 

 そんなアホな話をしながら明日に備えて休みました

 

ーーーーー

 

「じゃあアルスさん、私達は先に行っておきますのでこのまま南の湖に向かってください」

 

 そういって最後まで残っていた二人も湖に向かってしまいました

 

「さあ、私たちも出発しましょう!」

 

「そうね、そろそろ行かないとね」

 

「結局、キーファは追いつかなかったわね」

 

「う〜ん、まあ仕方ないんじゃないかな?」

 

「いいからはやくいこうぜ!」

 

 そして私たちも湖にむけて出発しました

 

ーーーーー

 

「うおー!あれが祭壇か!でっけーなー!」

 

「でも湖の底に沈んでるわよ?」

 

「たしかにどうやって儀式を行うんだろう?」

 

 ついたはいいんですけどしっかり沈んでますね

 

「おお、みなさん到着なされましたか!」

 

 族長さんもベレッタさん…でしたっけ?も、とてもうれしそうです

 

「ついてすぐで悪いんじゃが、あそこにある洞窟に潜ってくれんかのう?」

 

 そういって指差すのは山にぽっかりと開いた洞窟です

 

「洞窟の奥にあるしかけの前でこの鈴を鳴らせば、水が引くはずなんじゃがこれは一族のものにしかならせぬので、ジャンおまえが着いて行きなさい」

 

ーーーー

 

「まあそう言う経緯で潜った訳ですが…」

 

 ここの魔物、ちょーめんどくさいです

 

「くそっまたこいつかっ」

 

 ガボさんが先ほどたたき壊した木製の人形…パペットマンが再び現れます

 

 『ふしぎなおどり』『さそうおどり』

 

「ああっもう!やりずらいわねっ」

 

「全くです!」

 

 MPを吸い取るおどりを何度か食らってしまっているので大分MPの消費が早いですね

そんな考えが透けて見えるマリベルさんとカヤさんが皮の鞭と毒蛾のナイフで迎え撃ちます

 

 ん?私ですかまだまだ余裕ですよ?

 

「くそおっ!」

 

 さらにこのユバール族の男、だいぶ弱くて回復を受けてばっかりな気がしますね

 

 そんなこんなで苦戦しながら進んで行くと、

 

「道が…とぎれてる?」

 

「ほかの道はなかったわよ?」

 

「間違えたんでしょうか?」

 

 う〜んこの展開どっかで見た気が…あっ!

 

「もしや道があるんじゃないですか?『ヒャド』『ヒャド』『ヒャド』『ヒャド』!」

 

 たしかDQ5にそんなギミックがあったはず!

 

「あっ何かにあたった!」

 

「まさか本当に道があったの?」

 

 たしかに崖に何かがかかっていました

 

「ではいきましょうか?」

 

 ひろった小石を投げながらおっかなびっくり渡ってさらに潜ると…

 

「ここだ!ここで鳴らすんだ!」

 

 そう言って指差すのは何かが刻んである石の自然にできたような祭壇でした

 

「えっと…ここは…神の…さ…壇…鈴を……捧げよ…やっぱりここだよ!

じゃあ鈴を捧げるぞ!」

 

 そういって手に持った鈴を捧げると、ゴゴゴゴゴッと大量の水を抜いたような音がしました

 

「……今のは?」

 

「たぶん水の引いた音だと思いますよ?戻りましょうか?」

 

 やけにあっさりとしたギミックでしたがまあいいんじゃないでしょうかね?

 

ーーーーー

 

「おお!みなさん!お待ちしておりましたぞ!

…さて、神器の清き衣と大地のトゥーラはこの祭壇の中だそうじゃ」

 

「ではゆくぞ…”清き衣をまといし巫女の踊りにて神の怒りをしずめさせよ”!」

 

 そう高らかに族長が唱えると階段だった石がずれて部屋が開きます

 

「このなかに神器があるんだなっ」

 

 といってジャンさんが走って行きます

 

「まったく…まあ仕方が無いでしょう。

ずっと一族の悲願でしたし…さあ、アルスさん達も中へ」

 

 そう言われて私たちも中に入ると、ジャンさんが衣とトゥーラを抱えて立っていました

 

「この清き衣をライラが着ておどり、おれがこのトゥーラを引く…これでか身が復活し、俺は自由だ」

 

「もう一族の掟なんかに縛られずに生きて行けるんだ」

 

 なにかを思い詰めたような顔のまま祭壇の外に出ます

 

「おーいアルスー」

 

 祭壇の出口にもうすぐつく、というところで聴きなれた声が聞こえてきます

 

「いやー遅れてゴメンゴメン!ライラが足をくじいちゃってさ、おぶってきたんだ」

 

 そこまで聞いたところでジャンが

 

「なにっ!足をくじいただって!?あんたが着いていながらどういうことだっ!もし儀式を踊れなかったりしたら…」

 

 すごい剣幕でキーファさんに食って掛かります

 

「やめてジャン!キーファがいたからこの程度ですんだのよ!

儀式なら踊れるわ!痛みももう引いてるし」

 

「ら、ライラ…」

 

「さあ、その清き衣と大地のトゥーラで早く儀式を行いましょう!」

 

 そういって出口にライラが向かって行きましたがやはりくじいたのが響くようで立ち止まってしまったところで、

 

「大丈夫か?ライラ、さあオレの肩に捕まって…」

 

「ああ、ありがとうキーファ」

 

「ま、待ってくれよライラ!」

 

 う、うわあ目の前で婚約者相手にそんなこと普通するかなあ?そこはジャンのポジションでしょう?

 

「なによ!なによ!デレデレしちゃって!」

 

 ああ、ここにはツンデレを素で行く人がいましたね

 

「まあまあマリベル、落ち着いて…」

 

 そして祭壇の外に出るとジャンさんが族長と怒鳴り合っています

 

「大地のトゥーラが金色に輝くときに復活すると書かれてあったじゃろう!」

 

「しかし、今日のために俺達はずっと練習してきたんだ!」

 

 ああ〜把握

 

「もういいさ!さあライラ、オレはこのトゥーラを引くよその清き衣で踊っておくれ!」

 

「みんなも祈ってくれ!」

 

 そう言うとトゥーラをひきはじめ、ライラは踊り始めました

 

 ♩♪〜♫〜〜♫

 

 そうしてしばし音楽が流れ、踊りも激しさを増しましたが何も起こりませんでした

 

「……さあ、もういいじゃろう?そのトゥーラを返しなさい。」

 

 族長さんが見かねてジャンさんに言うと、非常に悔しそうな顔をしながらトゥーラを族長に渡しました

 

「まあ、また機会があるさ、その時を待とうじゃないか?」

 

「違うんです族長様!オレは平和を求めてはいるけど、自分のことばかり考えていた!

神さえ復活すればユバールの一族の掟に関係なくライラと結婚できると思っていた!」

 

「なぜならこんな宿命があったからだ!」

 

 そういって自分の胸元のボタンを取るとその下には特異なアザがありました

 

「…!ジャンおまえ…いや、子どもの頃にはそんなアザ無かったはず!」

 

「そうです、ほんの数年前このアザが浮かんだときにオレは絶望した、その頃にはもうオレはライラのことを心から愛していたからな!」

 

「だからこそ、オレは焦った。

早く神を復活させて一族を出なければならないと思ったからだ…」

 

「……それでお前はこれからどういうつもりじゃ?」

 

 そう族長が厳しい表情で聞くと

 

「理由はどうあれ一族をだました罪は重い…オレはこの一族を出て行きます…お世話になりました」

 

 そういって崖にあった道を通って行ってしまいました

 

「追いかけないのかい?」

 

「ええ、だってなんと言って止めればいいのか分からないもの…」

 

 

「とにかく今はまだ神の復活の時ではなかったということじゃ

儂ら一族の旅はまだ続くようじゃのう」

 

「申し訳ないがアルスさん、もう一度この祭壇を沈めてくれその後、我らも今日1日ここにとどまり、明日からまた放浪の旅を続けることにするよ」

 

 族長さんはそういいながら、いまさっきジャンさんが通って行った道を登って行きました

 

 

 

 




もう今日はここまでっ

次回!『勇者キーファ!地球最後の戦い!』愛と友情が憎悪となってぶつかり合う最終回!お楽しみに!










嘘ですwwww

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