転生先は…えっDQⅦですか!?   作:三麟

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第二十四話です

感想が七通、通算UAもついに一万を超えました!

コレからもぜひよろしくお願いします


第24話

 

「けけけえっっ!」

 

 暗闇から叫びながら、色黒で金髪というまさにDQNと言われても仕方が無いような格好をした魔物が飛び出してきます

 

「けけっ!」

 

 手に持った斧を横殴りにふってきましたが、

 

 キキイィン

 

「もうその早さには慣れた、よっ!」

 

 アルスさんの鉄の槍の強化版…鋼の槍に受け止められ、受け流されながら

 

「グアァァァ!」

 

 ガボさんの鉄の爪で引き裂かれ、血を噴き出しながら地面に倒れふします

 

「ふうっこれで9回目だな…」

 

「まったく、まだどこかの町には着かないの?」

 

「うーん、日も暮れたしそろそろ着いてもいい頃だと思うんですけど…」

 

 一向に町らしい光も見えません………ん?

 

「音楽…ですかね」

 

 陽気な感じのするテンポのいい曲が流れてきました

 

「まちかなにかあるのか?」

 

「そうじゃないかしら?」

 

「まあとりあえず行ってみようぜ」

 

 そのまま暗い森の奥にゆっくりと足を進めていくと…

 

「明かり?」

 

「みたいだな、誰か野営でもしてるんだろう」

 

 じょじょに明かりが強くなってゆき、大きなテントとそれをのぞいている男の姿が見えてきます

 

「くぅぅーやっぱりライラのおどりは最高だぜ!」

 

 はあ、どこにでもこういう人っているもんなんですね

 

「あのーすみません」

 

「何だよ邪魔すんなよいまいいとこ……あれ?あんた達誰だ?」

 

 いまさらかよっと思わず言ってしまいそうになるのをこらえて

 

「旅のものなのですが、ここに野営しているあなたがを見つけて伺った次第です」

 

 と説明していると、

 

「おいっ!なにをしているっ!」

 

 と大声が突然聞こえ、大男がテントの影から現れました

 

「いまは大事な儀式の練習中だっのぞくなと何度言ったらわかr……おや?あなた方は?」

 

 …ちょっとこの世界、大男とかマッチョとか多い気がしますね

 

「旅のものですオレはキーファこっちが仲間のみんなです」

 

 とキーファさんが言うと

 

「おお、旅の方でしたか!本来なら盛大な歓迎をするのが部族の習わしなのですが…いまは儀式の最中なのでいましばらくお待ちになっていただけますでしょうか?」

 

 そう言っているそばから、音楽が鳴り止みます

 

「おや?儀式が終わったようですな、ぜひおこしになってくだされ」

 

 そういって大男がテントをあけると、踊り子の服を着た女性と楽器を持った男、そして老人と老婆が現れ、

 

「いま、ここに新たな踊り手が誕生した!今宵は存分に宴を楽しむのじゃ!」

 

 と宣言し、ふとこちらに視線を向けました

 

「おや?ダーツそちらのかたは?」

 

「はい、長老こちらは旅人のアルス殿達で偶然このテントを見つけてやってきたそうです」

 

「おお、旅の方ですか!なんとも善いことが続きますな、存分に宴を楽しんでくだされ」

 

 といって長老さんは宴の準備をする人々の中に消えてゆきました

 

「まあ、そう言うことなのでお楽しみくだされ」

 

 ダーツと呼ばれた大男もうれしそうに宴の準備をしています

 

「まあ、せっかくの宴みたいだし楽しみましょ」

 

「おうっオイラ肉食うぞっ!」

 

「おいおい食べ過ぎて動けないみたいなことになるなよ〜」

 

「私たちも行きましょうかね」

 

 そういって私はカヤさんと宴の席をまわることになりました

 

ーーーーーーー

 

 うーんまだとりあえずもとの世界では未成年なんですが、お酒みたいなこのビバ=グレイプ…飲んでもいいんでしょうか?

 

「う〜ん、りん〜りん〜」

 

 ……カヤさんは相当お酒に弱かったみたいであっさり酔っぱらってしまいました…わたしですか?

……酔いってキアリーで治るんですね

 

「おお、リン殿楽しんでいただけているようで何よりですな!」

 

 そう言いながらダーツさんがとなりの席に座って来ました

 

「いやはや、旅人さんが来るのと新しい踊り手に娘がなるのが重なるなんて珍しいこともあるもんですなあ」

 

 ああ、お酒きつい臭いのする息ですね

 

「え、ええそうですね、ところで踊り手というのは?」

 

「ああ、そう言えば旅の方でしたな、いいでしょうお教えします。

私たちの一族…ユバールの民と呼ばれているのですが、神を復活させる為に世界中を転々とするのです。

そして、この世界のどこかにあるという神の祭壇で踊りとトゥーラ…さっきの楽器のことですな、その演舞を神に捧げれば、神が復活するという伝説がありまして、

ついこのまえ長老が古文書の解読に成功し、このあたりに祭壇があるらしいということを突き止めたのです。」

 

「なるほど、神の踊り子という訳ですか…」

 

「そうなのです、ついにそれに娘が選ばれたものでして、実にめでたいですな!」

 

 そんなことを長々話していると、

 

『キャアアァアァ』

 

 …女性の悲鳴ですね

 

「いまのは…まさかライラ?り、リンさん着いてきてもらえますか?」

 

「ええ、もしや魔物が…」

 

「しかし、すずの結界もあるはずなのになぜ入ってこられたんだ!」

 

 いそいで悲鳴のした方向に行くと

 

「くそっコイツらしぶてえ!『火炎切…うおっ」

 

 キーファさんが一人でライラさんとおぼしき人をかばって戦っています

 

「キーファさん!『バギマ』っ」

 

 急いで私も魔物の群れに向けて竜巻を放ちます

 

「だいじょうぶか?ライラ」

 

 ダーツさんが心配そうに様子を見ていますが…あっ危ない!

 

「グアッ!」

 

「お父さん!」

 

 後ろからこっそり竜巻の被害に遭わなかった鳥形のモンスターがダーツさんを斬りつけ、くび刈り族をのせて逃げていきます

 

「『キアリー』『ベホイミ』っこれで身体的なダメージはなくなったはずですが…」

 

 …未だに苦しそうということは……呪いですかね?

 

「おお、いったいどうしたのじゃ?」

 

 長老や大人の人、アルスさんがいそいでやってきました

 

「魔物の襲撃です。

少数ですが、スズの結界?を越えてきたようです」

 

 まあその結界がどのくらい強いのかは知りませんが、いままで大丈夫だったということはそれなりに強いはずなんですけどね

 

「おとうさんは!?」

 

「傷も塞いで毒も治したので、命に別状は無いはずですが恐らくのろわれてしまっていますね」

 

「そ、そんな…もうすぐ儀式の時だってのに…」

 

 重苦しい雰囲気のまま、ダーツさんを男達が運び、私たちは交代で見張りをしながら夜を明かしました

 

 

 

 




ついにユバール編に入りましたっ

ところでキーファを抜けさせてしまってもいいんでしょうか?

感想で要望があれば言ってくだされ。

なるべく聞きます

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