ああ、四連休も終わり…かなしいです
あっ!感想、お気に入り登録ありがとうございますっ
「いままでよりも意外と近くに町がありましたね」
「うん、だけど空もいつも通りだし気をつけていかないとね」
すこし峠道を北西にあるくと様々な植物の植えられた町に着くことができましたが、
「これは…石化ですかね?」
「みたいね、やっぱり前に行ったダイアラックと同じヤツがやったのかしらね」
そんなことをマリベルが言っていますが、以前よりも多少状態がいいのでまだ元に戻るはずです…
「アルスさん、たしかまだ天使の涙を持ってましたよね」
「うん…とりあえず一番高い建物…あれかな?」
といって指差すのは少し荒れた庭の三階建てほどの家がありました
「あれ?ここのとびら開かねーぞ?」
「あっちの正面玄関からはいりましょう」
やはりすぐに三階に着くドアは閉まっていましたが、正面玄関のような大きな木製の扉はあけることができました
「やっぱり家の中の人も石にされてるみたいだな」
そして、すこし家の中をさがして見つけた階段を上ると屋上へのドアを開けると、
『ちゅーちゅー』
なんか変な毛玉が花に吸い付いてる…
『ん〜石になった人間どもを見ながらなめる蜜は最高だn…ん!なんだお前ら人間だな?まだ石になってない奴らがいたなんて驚きだぜ!…』
そういって振り向くと、エンゴウで見たちゅうまじゅうに似た顔をしたモンスターが
『…まあいい、花のミツほどでもないが人間の血もなかなかのもんらしいしな。このあめふらし様のエサになってもらうぞっ覚悟しろ!』
襲いかかってきました!
「くらいなさい!『ルカニ』っいまよガボッ」
「おうっ『ひきさけ』っ」
襲いかかってくる魔物を鞭でいなしながら紫の光をマリベルさんが放ち、ガボさんが光り輝くオオカミのようなものを魔物にタイミングよく突撃させます
「まだまだ行くぜ!『火炎切り』!!」
「食らいなさい!『マホトーン』」
弱ったところに突然オオカミの突撃を食らい、よろめくあめふらしを焦がしながらキーファさんの剣がなかなか深めに入っている間にわたしのマホトーンが鎖のように絡み付こうとします
『ちいっくそっ『ベホイミ』…あ、あれ?『ベホイミ』『ベホイミ』っ!』
やはり入ったダメージは大きかったらしく回復しようとしますがしっかり決まったマホトーンの効果で唱えられません
「とどめだっ」
うろたえるあめふらしを後ろからぐさっと鉄の槍でアルスさんが貫きます…なんか地味な最後ですね
「グキィ……くそっ…油断したぜ……だが、オレを倒したくらいで呪いが解けると思うなよ…」
「ザマアミロここの人間どもは永遠に石のままさ…げはあぁぁ」
そういい終わると灰になり風に飛ばされていきました。
「…ところがどっこい、なおっちゃうんですよね〜」
「まあそうなんだけどな!」
「じゃあ、あけるよ?」
「おうっ早く戻してやろうぜ!」
ゆっくりとふたをアルスさんが開けると、虹色の液体は宙に解けていき…
「晴れましたね…これで終わりでしょうか?」
「なんだか、あっさりしてるな」
「まあいいじゃない元に戻ったんだし」
階下におりると、先ほどまで石になっていた中年の男と、筋肉質な若い男が会話をしています
「おや?雨がやんだようですよポルックさん」
「ああ、何事もなくやんでくれてよかったな」
「まったくですね、しっかし本当でしょうか?あの旅人の言っていた灰色のあめを浴びると石になっちまうって話」
「うたがっているのか?しかしキミも見ただろう!あの不気味な雲を!」
そう強い調子でポルックと呼ばれた男がいうと
「とにかく無事で何よりです。オレはちょっと外の様子を見てきます」
そこまでいうと、急に止まって
「でもおかしいな?さっきから妙に体がぎくしゃくするんだよなあ」
そうつぶやいて家を出て行きました。
それを横目に中年のポルックと呼ばれた男に話をするためにちかずくと
「べつに勝手に入って雨宿りしたことなんかでおこったりせんよ、それよりも儂の大切なハーブ園は無事だろうか?」
とやけに納得した表情で話しかけてきましたが、ハーブのことになると非常に心配そうな顔で話し始めました。
「もし灰色のあめでハーブが枯れていたらどうしよう」
なんてことを言っています、さっきまで石だったのに元気ですね。
もう私たちのことは眼中にないようなので、さっさと家を出ると
「おーいあっちのハーブ畑で誰か倒れているぞー」
という声が聞こえてきました…やはり行きますか。
すでに見てきた人の話を聞くと、ペペという庭師が硬直して動かなくなっているようです
なぜ実際に見に行かないのかって?イワンといういかに頭の軽そうな私の嫌いなタイプの男が騒いでたから通れなかったんですよ!
「くそっペペのヤツ庭師の分際でオレのいいなずけにてを出すなんてなんてヤツだ!」
…憤るのはいいですから早く扉を開けてくれませんかね?
ーーーーーー
「皆さんの言う通りだとすれば、我々は皆、石になっていたということかね?」
いまぺぺさんの家にやっとペペさんを運び込んだところです。
「嘘じゃねえぜ!俺たちがここに来た時はみ〜んな石になってたんだからな!」
「まあ、どのくらいの年月、石になってたかは知りませんがね…」
と私とキーファさんが言うと
「いやいやいや疑ってしまって申し訳ない!…しかしなんと言うことだ!以前来た子連れの旅人の言った通りになってしまうとは!……一つ納得できんのは、なぜ我々は助かってペペだけこうなってしまったのだろう?」
「きっと私をかばったからよ!」
考えているポルックさんの言葉を遮り、ペペさんの近くにいた女性がヒステリックに言い始めます。
「どうしてよっいつもはあんなに冷たかったくせに!」
と泣きながら言っているに空気を読まずあのいかにも馬鹿な坊ちゃんといった雰囲気の男が
「おっと忘れるところだった、あのハーブ園でペペと何をしていたんだい?」
と話しかけます
「べ、別に何もしてないわよ」
「じゃあ何をしていたのか聞かせてくれるかい?それとも婚約者であるオレにも言えないようなことなのかい?」
…いやだから何もしてないって言ってるじゃないですか
「何もしてないって言ってるでしょ!イワンのバカッもうほっておいてよ!」
といって出て行ってしまい
「ま、まってくれよリンダ」
イワンと呼ばれた坊ちゃん風の男も追いかけていってしまいました
「まったく病人がいるのにどうなんですかねあれは」
「まったくだ、イワンめ客人の前だと言うのにはしたないことをしおって…すまんがアルスさん達話しの続きは屋敷でしましょう。ぜひいらしてください」
ーーーーー
なんて言われましたが、まずはセオリー通り情報収集からですね!
「と、言うことで集めてきましたか〜!」
「ええ、だいたいの人には話を聞いたわ」「そうだね」
「じゃあ、いま聞いた話をまとめると、1、リンダはぺぺのことが実は好き 2、実はリンダの親の借金を帳消しにしてもらえるからイワンと結婚するらしい 3、ぺぺには自分のハーブ園を作るという夢があった……だいたいこんなとこですかね?」
「そうね、だいたいあってるわ」
「まあ、事情もわかったことだし、取りあえずポルックさんのお屋敷に行くか!」
「そうだなっ」
まあ、そんなこんなでいまはポルックさんの家に来ているのですが、
「ペペが寝たきりになったせいでリンダのヤツが元気なくってさ…オレの前じゃ強がってるけどありゃあ相当落ち込んでるよ絶対…どうしよう、このままじゃリンダとの結婚の話しをこれ以上進められないよ」
なんて泣き言ってるお坊ちゃんと
「ええい泣き言いってる場合か、黙ってリンダの不安を取り除くことを考えんか!」
と怒鳴るポルックさん…帰ってもいいですか?
「ペペはリンダの幼なじみだしショックが大きいのは当然だ。リンダのためにもペペには何としてでも目覚めてもらわねばならんぞ」
と厳しい口調でポルックさんが言うと、
「そうだね!オレも一人でペペを起こす方法を考えてみるよ!」
とだけ言い残して二階に逃げていってしました
「おおアルス殿達来てくださったか、まったくこんなことになってしまうとは…リンダが心配だそれとなく気づかってくれませぬか?こんなことを旅の方に頼むのは心苦しいのですが……それにしても、こんな時に儂の息子のイワンはいったいなにをしているんだ……」
そんなこともありいま二回のイワンの部屋の前にいるのですが…
「ずいぶんお疲れのようで、またリンダのことで悩んでいるのかしら?」
「すまんが一人にしてくれ。考え事は一人の方がはかどるって言うだろ?」
チュッという音が聞こえ
「や、やめてくれよカヤ!」
「ふーんあらそう。でもこのくらいリンダとぺぺもやってるわよ」
…う、うわあき、聞いちゃってよかったんでしょうか…
どうやらアルスさんやキーファさんも結構動揺してますね、
「おめでたい人ね、リンダが好きなのはハーブじゃなくてハーブ園にいるぺぺではなくて?」
「いい加減にしろ!リンダがオレを裏切るなんて絶対に無いっ!、絶対に絶対に絶対にだっ!」
し、しまった肝心なとこを聞き損ねました!
ってこのパターンは…
「ま、まずいです!ここにいると聞いていたってばれちゃいますよ!?」
と私があわてて言うと、みんなもさすがにヤバいと思ったのか急いでとなりの部屋に逃げ込み…
ばたんっ
あ、あぶなかったー、まさに危機一髪ですね。
?…なにかきこえますね
「かわいそうな人がいると自分が助けなきゃと思い込むなんて…イワン様の悪い癖ね」
さっきまで話してたメイドさんみたいですね、っていうかこのとなりの部屋からでも聞こえたんならわざわざ扉から聞こうとなんてしなかったのに…
「昔はその相手がリンダではなく私だったのに……」
…見事なまでのドロドロ三角関係ですね。
「もういったみたいだし、そろそろここを出ましょう?」
「ええそうね、さっさと行きましょう」
ーーーーー
「じゃあ早速噂のリンダさんに会いにいこうぜ!」
「うーんそうですね、そうしましょうか」
「えーとどこにいるんだったかな…確か道具屋だったけ?」
「ええ、アルスさんあってますよ」
そんなことを話しながら道具屋に入ると、くだんのお坊ちゃんの姿が…
「くそっ何か話す前に追い返されてしまった…はあ、いまのオレにできるのは彼女の機嫌が直るのを待つだけか…」
ああ、だいたい読めました。まあ行ってみるとしましょうか
「じゃあこれはご祝儀だ!うけっとてくれ!」
といいながら商人さんが階段からおりてきてすれ違いました。
「なんだったんだ?」
「さあ?」
二階に上がると、最初にペペさんの家であった女の人がいました、まあ取りあえず…
「こんにちはリンダさん、私は旅をしているリンですこっちは仲間のアルスとマリベルとキーファとガボです」
「こんにちは、悪いんだけど今はあまり気分が良くないのでまた後で来てもらってもよろしいですか?」
ああ、話しがつながらない…
「うーん、ポルックさんに言われてきたんだけど…」
「帰ってもらえないかしら?行きたいところもあるの」
完全に門前払いですね。しかたない
「ではまた後日…」
ーーーーー
なんて言いましたが、その程度でめげる私たちではありません!
「ちょっとリンこんなことしててもいいの?」
「大丈夫ですってこっそり着いてきてることなんてばれませんよ…多分」
「うーん、まあこれ以外方法も無いし仕方が無いよね」
その名も「偶然ペペのお見舞いにきたリンダさんに会っちゃった」作戦です…まんまですね
「こんにちは、ペペさんの様子はどうですか?」
と、早速ペペさんのお父さんの庭師にキーファさんが話しかけます。
「おお、旅のお方か…一つお願いがあるのだがいいだろうか」
「はい、俺達にできることなら言ってみてください」
持ち前の人当たりの良さでキーファさんが話をスムーズに進めます。
…私じゃなくてこの人が話しかけたりすればよかったんじゃないでしょうか
「実は昔、東の方の険しい山々を超えたところにどんな病も治せる秘薬があると聞いたことがありまして、もし旅のお方がそちらに行かれたときに買ってきてはくれないでしょうか?」
「私からもお願いします。私の代わりに秘薬を探してきてはくれないでしょうか?…旅なれていない私では到底たどり着けないようですし」
ああ、そういえばこんなイベントありましたね。ってちょっと待ってください。
…たしかパミラさんから薬をもらったような気がしますが…
まあ里帰りと思えばどうってことありませんね
「ええ、ぜひ引き受けさせていただきます」
「え!リン、宛があるの?」
「はい、アルスさん達も行ったことがあるところですよ」
ーーーーーー
「行ったことがあって…東で…山奥?」
「うーんオイラわかんねえな」
どうやら皆さんわからないみたいですね
「で、どこなんだよリン」
「私の故郷エンゴウですよ」
………あ
「ああ〜確かにパミラさんなら持ってそうだな」
「でしょう?」
「なるほど〜じゃあ一旦帰ってからまたエンゴウに行こうか」
「決まりですね、いったん現代まで戻りましょうか?」
「うん!そうしよう」
ざんねん!グリンフレーク編終わんなかった〜
なるべく次回で終わらせます
感想ありがとうございました
これからもぜひ読んでやってください